465 / 778
彼と彼女のその後 編
怖くないよ ☆
しおりを挟む
彼はスマホを弄ってフェリシアに命令をしたのか、室内の照明がフッと落ちた。
けれど間接照明はついているので真っ暗ではないし、開けっぱなしの窓からネオンの明かりも差し込んできた。
(……涼さん、こんな景色を見ながら寝てるんだ)
私は緊張しながらも、映画のワンシーンのような寝室に溜め息をつく。
「……抱き締めても大丈夫?」
と、涼さんに尋ねられ、私はドキンッと心臓を鳴らしてから「はい」と小さく頷いた。
また後ろで身じろぎする気配がし、腕が延びてきたと思うと優しく抱き締められる。
「ん……っ」
緊張しすぎて心臓がバクバクうるさく鳴り、口から出てしまいそうだ。
ギュッと体に力を込めていると、涼さんは私の髪を掻き上げて耳にかけ、耳たぶにチュッと音を立てて触れるか触れないかのキスをした。
「ひっ、……ぅ……」
たったそれだけなのに、とんでもなくいやらしい事をされている気持ちになり、私は自分の胸元を手で押さえた。
そうでないと、本当に心臓が体から零れてしまいそうに思えたからだ。
次に涼さんは露わになった首筋に優しく唇をつけ、……ちゅ……、と小さな音を立てる。
「んっ!」
唇を押しつけたままチロリと首筋を舐められた瞬間、私はビクッと震えて大きな声を漏らしてしまった。
身じろぎすると涼さんの手が乳房を包んでいて、逃げようがない。
(待って……っ!)
バクバクと胸を高鳴らせて混乱していると、涼さんは耳元で囁いてきた。
「大丈夫? やめたほうがいい?」
選択肢を与えられ、私は「はぁ……っ」と息を吐く。
このまま押し流して抱いてしまう事もできるのに、立ち止まって私の意思を尋ねてくれるのは、さすが涼さんだ。
「……大丈夫、です。……ちょっとずつ」
与えられてばかりではいけないと思った私は、か細い声で返事をする。
すると涼さんは「良かった」と言い、ヌルッと耳孔の中に舌を差し込んできた。それは聞いてない!
「っひあぁああっ!?」
耳舐めなんて上級テクを知らない私は、くすぐったさと気持ちよさの間に揉まれ、混乱した悲鳴を上げる。
声を上げてからバッと口を塞ぎ、冷や汗を滲ませる。
「ん……っ、く、……うぅ……っ」
涼さんはパジャマ越しに胸を揉み、乳首をカリカリと引っ掻いてくる。
その気持ちよさに耐えられなくなった私は、体を丸めて涼さんの攻めから逃げようとした。
「怖くないよ。背中伸ばして」
けれど優しい声に導かれ、私はドキドキしながら彼の胸板に背中をつける。
すると涼さんは私を仰向けにし、起き上がって息を吐きながら髪を掻き上げた。
(うわ……、やばい……。エロ……)
微かな光に照らされた涼さんは、普段からは想像できない色香を放っていた。
整った顔には彫刻のように陰影がつき、その頬には長い睫毛の影ができている。
彼は無言でスウェットの上を脱ぎ、鍛えられた上半身を晒した。
(わ……、わあ……)
厚い胸板を見せられると服を着ている時の御曹司感はなくなり、目の前にいるのが一人の男性なのだと思い知らされる。
想像していたよりずっと鍛えている体を前にすると、〝強気で元気な自分〟が一気に〝女〟になっていくのを感じた。
(待って……、これは……)
胸がドキドキバクバクと鳴り騒ぎ、うるさいほどだ。
なのに私は涼さんの半裸から目をそらせず、凝視してしまっている。
魅入られたようにボーッとしていると、涼さんは私のズボンのウエストゴムに手をかけ、スルリと脱がせてきた。
そして脚を開き、間に腰を挟んでくる。
(んーっ!!)
まるでエッチの真っ最中みたいな体勢になり、私は心の中で全力で叫び、悶えた。
さらに涼さんはスウェットの裾から手を入れ、ゆっくりと手を中に入れてくる。
「あ……っ、ぁ……」
体の側面に手を滑らせられた途中で、涼さんの親指が刺激を受けて勃起しつつある乳首を撫でていった。
「んっ」
それだけでビクンッと体を震わせた私の視界を、スウェットの生地が覆う。
「ん……、は……」
混乱している間にあっという間に上を脱がされた私は、下着一枚の姿になってしまった。
「可愛いね、恵ちゃん。綺麗だ」
誰よりも美しい涼さんに褒められた私は、照れのあまり両手で胸元を覆って横を向いた。
けれど間接照明はついているので真っ暗ではないし、開けっぱなしの窓からネオンの明かりも差し込んできた。
(……涼さん、こんな景色を見ながら寝てるんだ)
私は緊張しながらも、映画のワンシーンのような寝室に溜め息をつく。
「……抱き締めても大丈夫?」
と、涼さんに尋ねられ、私はドキンッと心臓を鳴らしてから「はい」と小さく頷いた。
また後ろで身じろぎする気配がし、腕が延びてきたと思うと優しく抱き締められる。
「ん……っ」
緊張しすぎて心臓がバクバクうるさく鳴り、口から出てしまいそうだ。
ギュッと体に力を込めていると、涼さんは私の髪を掻き上げて耳にかけ、耳たぶにチュッと音を立てて触れるか触れないかのキスをした。
「ひっ、……ぅ……」
たったそれだけなのに、とんでもなくいやらしい事をされている気持ちになり、私は自分の胸元を手で押さえた。
そうでないと、本当に心臓が体から零れてしまいそうに思えたからだ。
次に涼さんは露わになった首筋に優しく唇をつけ、……ちゅ……、と小さな音を立てる。
「んっ!」
唇を押しつけたままチロリと首筋を舐められた瞬間、私はビクッと震えて大きな声を漏らしてしまった。
身じろぎすると涼さんの手が乳房を包んでいて、逃げようがない。
(待って……っ!)
バクバクと胸を高鳴らせて混乱していると、涼さんは耳元で囁いてきた。
「大丈夫? やめたほうがいい?」
選択肢を与えられ、私は「はぁ……っ」と息を吐く。
このまま押し流して抱いてしまう事もできるのに、立ち止まって私の意思を尋ねてくれるのは、さすが涼さんだ。
「……大丈夫、です。……ちょっとずつ」
与えられてばかりではいけないと思った私は、か細い声で返事をする。
すると涼さんは「良かった」と言い、ヌルッと耳孔の中に舌を差し込んできた。それは聞いてない!
「っひあぁああっ!?」
耳舐めなんて上級テクを知らない私は、くすぐったさと気持ちよさの間に揉まれ、混乱した悲鳴を上げる。
声を上げてからバッと口を塞ぎ、冷や汗を滲ませる。
「ん……っ、く、……うぅ……っ」
涼さんはパジャマ越しに胸を揉み、乳首をカリカリと引っ掻いてくる。
その気持ちよさに耐えられなくなった私は、体を丸めて涼さんの攻めから逃げようとした。
「怖くないよ。背中伸ばして」
けれど優しい声に導かれ、私はドキドキしながら彼の胸板に背中をつける。
すると涼さんは私を仰向けにし、起き上がって息を吐きながら髪を掻き上げた。
(うわ……、やばい……。エロ……)
微かな光に照らされた涼さんは、普段からは想像できない色香を放っていた。
整った顔には彫刻のように陰影がつき、その頬には長い睫毛の影ができている。
彼は無言でスウェットの上を脱ぎ、鍛えられた上半身を晒した。
(わ……、わあ……)
厚い胸板を見せられると服を着ている時の御曹司感はなくなり、目の前にいるのが一人の男性なのだと思い知らされる。
想像していたよりずっと鍛えている体を前にすると、〝強気で元気な自分〟が一気に〝女〟になっていくのを感じた。
(待って……、これは……)
胸がドキドキバクバクと鳴り騒ぎ、うるさいほどだ。
なのに私は涼さんの半裸から目をそらせず、凝視してしまっている。
魅入られたようにボーッとしていると、涼さんは私のズボンのウエストゴムに手をかけ、スルリと脱がせてきた。
そして脚を開き、間に腰を挟んでくる。
(んーっ!!)
まるでエッチの真っ最中みたいな体勢になり、私は心の中で全力で叫び、悶えた。
さらに涼さんはスウェットの裾から手を入れ、ゆっくりと手を中に入れてくる。
「あ……っ、ぁ……」
体の側面に手を滑らせられた途中で、涼さんの親指が刺激を受けて勃起しつつある乳首を撫でていった。
「んっ」
それだけでビクンッと体を震わせた私の視界を、スウェットの生地が覆う。
「ん……、は……」
混乱している間にあっという間に上を脱がされた私は、下着一枚の姿になってしまった。
「可愛いね、恵ちゃん。綺麗だ」
誰よりも美しい涼さんに褒められた私は、照れのあまり両手で胸元を覆って横を向いた。
642
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
半日だけの…。貴方が私を忘れても
アズやっこ
恋愛
貴方が私を忘れても私が貴方の分まで覚えてる。
今の貴方が私を愛していなくても、
騎士ではなくても、
足が動かなくて車椅子生活になっても、
騎士だった貴方の姿を、
優しい貴方を、
私を愛してくれた事を、
例え貴方が記憶を失っても私だけは覚えてる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ ゆるゆる設定です。
❈ 男性は記憶がなくなり忘れます。
❈ 車椅子生活です。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
2番目の1番【完】
綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。
騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。
それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。
王女様には私は勝てない。
結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。
※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです
自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。
批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる