上 下
8 / 445
送り狼 編

ワンナイトラブが終わったんだ ☆

しおりを挟む
 さっきからずっと最奥がピクピクしたままで、達きっぱなしになって戻れない。

「おか……っ、おかしくっ、なっちゃうぅっ」

「おかしく……なれよ」

 息を荒げた尊さんは、私の両脚を肩の上に抱え上げたかと思うと、ずちゅんっと深い所まで突き上げてきた。

「っあああぁうっ! 達くっ、達くぅっ」

 私は悲鳴を上げ、愛潮を漏らして痙攣しながら一際大きな波に身を任せた。



 ――そこから先は、自分がどんな声を上げて善がったか分からない。

 激しく強く突き上げられ、内臓を押し上げられるようなピストンで穿たれる。

 亀頭で子宮口にキスをされ、グリグリとこねられて脚をピンと伸ばし悶絶する。

 私はずっと、獣のような声を上げていた。

 決して可愛い嬌声じゃないのに、尊さんは「可愛いな」と笑って私を攻め続けた。



 何回絶頂したか分からず、私は目の前をチカチカさせたまま痙攣し続ける。

 私は半分意識を飛ばしたまま、尊さんにドチュドチュと最奥を突かれるたびに小さな孔から愛潮をピュッピュッと飛ばし続けた。

 やがて尊さんが低くうめき、私をきつく抱き締めて胴震いする。

 肉棒が私の膣内でぐぅっと膨らんで震え、精液を吐き出した。

 その間も、彼は私にねっとりと濃厚なキスをし続けていた――。



**



 翌朝、目を覚ますと私はパジャマを着せられてベッドで眠っていた。

 隣に部長はおらず、書き置きもない。

 ――あぁ、ワンナイトラブが終わったんだ。

 ガッカリ……はしたけれど、最初から部長に期待なんてしていない。

「……大人のセックスを教えるっていうだけだったし」

 私はベッドの上で膝を抱え、ぽつんと呟く。

「……部長は仕事人間だし、また月曜日になったら元の関係に戻って、それでおしまい」

 あの身を焦がすような時間は、一晩だけの魔法だった。

 そう自分に言い聞かせないと、また抱いてほしいと願ってしまいそうだから、なるべく部長の事は考えないようにした。



**



 月曜日、気まずいながらも出勤したけれど、部長は私をチラリとも見ずにいつも通りモニターを見ていた。

(このまま何もなかった事になるんだな)

 清々しいまでの対応をされると、こちらも諦めがつく。

 そう思って私も、普通に業務をこなしていたのだけれど――。





 先輩に言われて会議室のセッティングをしていた時、いきなり部長が入ってきた。

(えっ……)

 私が何か言うより前に、部長は後ろ手で鍵を閉める。

「え……? あの……」

 うろたえているうちに彼はツカツカと私に歩み寄り、抱き締めてきた。

「!?」

 私は驚いて身を強張らせ、部長を見上げる。

 すると今日も腹が立つぐらい顔が整っている彼は、フッと笑ってキスをしてきた。

「ん……っ、む、――――ぅ、うぅ……」

 肉厚な舌にねっとりと口内をまさぐられ、教え込まれた体が発情していく。

 気が付けば私はデスクの上に座らされ、ブラの間から乳房を曝け出し、スカートの中に手を入れられていた。

「待って、――――まっ、…………んぅぅううっ!」

 丹念に指で蜜洞をほぐされ、ピチュピチュと肉芽を親指で撫でられ、私はあっという間に絶頂を迎えてしまった。

(下着……、びしょ濡れ……)

 ハァハァと呼吸を繰り返す私の乳房に、部長は「今日の分」といって歯形つきのキスマークを残した。

「んぅっ」

 痛みと共に所有印を刻まれ、私は被虐的な喜びを得て蜜壷を潤ませる。

「立って、後ろ向いて」

 ボーッとしている間、立たされたかと思うとデスクに手をつかされ、脚を広げられた。

 後ろで聞こえた小さな音は、ゴムのパッケージを破った音だ。

 会社で……、と思うのに、私は期待で胸をドキドキさせ、早く挿入してほしいと待ちわびてしまった。
しおりを挟む
感想 120

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

『逃れられない淫らな三角関係』番外編 ヘルプラインを活用せよ!

臣桜
恋愛
『逃れられない淫らな三角関係』の番外編です。 やりとりのある特定の読者さまに向けた番外編(小冊子)です。 他にも色々あるのですが、差し障りのなさそうなものなので公開します。 (他の番外編は、リアルブランド名とかを出してしまっている配慮していないものなので、ここに載せるかは検討中)

閉じ込められて囲われて

なかな悠桃
恋愛
新藤菜乃は会社のエレベーターの故障で閉じ込められてしまう。しかも、同期で大嫌いな橋本翔真と一緒に・・・。

ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

逃げても絶対に連れ戻すから

鳴宮鶉子
恋愛
逃げても絶対に連れ戻すから

処理中です...