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私の旦那様
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「待てない」
雁首の部分でコリッと肉芽を擦られ、達したばかりの体にジィン……と悦楽が染み渡る。
ディアルトは何度かリリアンナの秘唇を擦ったあと、自身の竿に手を添え、先端を蜜口に押し当てた。
「……入れるよ」
くぷ……とリリアンナの蜜口が押し開かれたかと思うと、ディアルトの肉竿がズブズブと埋まってくる。
「――んっ、ぅ、――う、……、うぅっ」
酷い疼痛にリリアンナは眉を寄せ、歯を食いしばりいきんだ。
「っ……リリィ、痛いか?」
ディアルトは手を伸ばしてリリアンナの頭を撫で、涙ぐんだ目を覗き込んでくる。
「……少し……、でも、だい、……じょうぶ、です……っ」
訓練の時に負傷した事は何度もあるが、破瓜の痛みというものは当たり前に初めて味わう。
それでも月の障りの痛みと似ていると思えば、何とか我慢できる気がした。
「ディ、ディアルト様は……? 痛いのですか?」
自分の痛みで気持ちが一杯になりそうだが、ふとディアルトも眉間に皺を寄せて辛そうな顔をしているのに気づいた。
自分が痛むようにディアルトも痛むのでは? と思って気遣ったが、彼は甘やかに笑って首を左右に振る。
「いや、違う。俺はあまりに気持ち良くて、すぐにでも出てしまいそうで必死に我慢しているだけだ」
「出て……」
何が出るのか……と思いかけ、この行為の最後に訪れるものを理解したリリアンナは、カァッと顔を赤くした。
「あ、あの。早めに出した方が楽なら、私も協力します」
房事がどういうものであるかはざっくり知りつつも、リリアンナは女性がどのようにすれば男性が気持ち良くなるかまでは知らない。
漠然とディアルトの役に立ちたいと思っての言葉だったが、彼は「えっ?」素で狼狽えた声を出し、リリアンナを呆然とみる。
「君、早く終わってほしいの? それぐらい辛い? 俺はリリィとたくさん気持ちいい事をしたいけど」
「え? 早い方がいいものではないのですか? で、殿下がそのように仰るのなら、どうぞ思うままに……?」
二人とも考えている事が微妙に異なり、言葉が食い違う。
リリアンナとしては『何事も迅速に』をモットーに生きているので、長引かせたほうが良いものがあるとは驚きだ。
その気持ちを察したのか、ディアルトはリリアンナの胸を優しく揉み、問いかけてくる。
「リリィは俺と話していたり、イチャイチャしていて『この時間がずっと続けばいいのに』って思った事はなかった?」
(あ……)
彼が言わんとする事を理解し、リリアンナははにかんで頷く。
「思い……ました」
素直に頷いた彼女の頭を、ディアルトの手が優しく撫でる。
「それと同じだよ。こうやって繋がる事は、最初こそ女性の側に負担があるけれど、慣れてくるととても気持ち良くて、ずっと繋がっていたくなるものなんだ」
あたかも経験したというディアルトの言い方に、リリアンナは少しムッとする。
「……で、殿下はどなたかとそのような関係になった事がおありで?」
少し固くなったリリアンナの声に、彼はクシャッと破顔して恥ずかしそうにつけ加える。
「全部騎士たちの受け売りだよ。俺はキスも何もかも、リリィに初めてを捧げると誓ったんだ。君以外に触れたり、キスやこんな事をする人はいないよ」
「……そう、ですか……」
乳房を揉むディアルトの手が優しくて、リリアンナはうっとりと目を細める。
「良かったです……。でん……ディ、ディアルト様は私の旦那様ですから……」
じわ、と独占欲を出して恥じらうリリアンナを、ディアルトは抱き締めてキスをしてきた。
「……ああ、可愛い。……そろそろ、馴染んだかな?」
根元までずっぷりと入り込んだ肉茎を見て、ディアルトは小さく腰を揺らす。
「ん……っ」
体内を埋め尽くしていたモノが動き、リリアンナは思わず呻いた。
「苦しいか?」
「分かりません。……でも、ゆっくり、お願いします」
「うん、分かってる」
それからディアルトはリリアンナの肉芽を親指で優しく撫で、一緒に腰を小さく前後させ始めた。
「ん……っ、ぅ、あぁあ……っ、あ……っ」
お腹の奥はまだ疼痛が残っているような気がし、それでも敏感な肉芽に触れられると、分かりやすい快楽がビリリと全身を駆け巡る。
雁首の部分でコリッと肉芽を擦られ、達したばかりの体にジィン……と悦楽が染み渡る。
ディアルトは何度かリリアンナの秘唇を擦ったあと、自身の竿に手を添え、先端を蜜口に押し当てた。
「……入れるよ」
くぷ……とリリアンナの蜜口が押し開かれたかと思うと、ディアルトの肉竿がズブズブと埋まってくる。
「――んっ、ぅ、――う、……、うぅっ」
酷い疼痛にリリアンナは眉を寄せ、歯を食いしばりいきんだ。
「っ……リリィ、痛いか?」
ディアルトは手を伸ばしてリリアンナの頭を撫で、涙ぐんだ目を覗き込んでくる。
「……少し……、でも、だい、……じょうぶ、です……っ」
訓練の時に負傷した事は何度もあるが、破瓜の痛みというものは当たり前に初めて味わう。
それでも月の障りの痛みと似ていると思えば、何とか我慢できる気がした。
「ディ、ディアルト様は……? 痛いのですか?」
自分の痛みで気持ちが一杯になりそうだが、ふとディアルトも眉間に皺を寄せて辛そうな顔をしているのに気づいた。
自分が痛むようにディアルトも痛むのでは? と思って気遣ったが、彼は甘やかに笑って首を左右に振る。
「いや、違う。俺はあまりに気持ち良くて、すぐにでも出てしまいそうで必死に我慢しているだけだ」
「出て……」
何が出るのか……と思いかけ、この行為の最後に訪れるものを理解したリリアンナは、カァッと顔を赤くした。
「あ、あの。早めに出した方が楽なら、私も協力します」
房事がどういうものであるかはざっくり知りつつも、リリアンナは女性がどのようにすれば男性が気持ち良くなるかまでは知らない。
漠然とディアルトの役に立ちたいと思っての言葉だったが、彼は「えっ?」素で狼狽えた声を出し、リリアンナを呆然とみる。
「君、早く終わってほしいの? それぐらい辛い? 俺はリリィとたくさん気持ちいい事をしたいけど」
「え? 早い方がいいものではないのですか? で、殿下がそのように仰るのなら、どうぞ思うままに……?」
二人とも考えている事が微妙に異なり、言葉が食い違う。
リリアンナとしては『何事も迅速に』をモットーに生きているので、長引かせたほうが良いものがあるとは驚きだ。
その気持ちを察したのか、ディアルトはリリアンナの胸を優しく揉み、問いかけてくる。
「リリィは俺と話していたり、イチャイチャしていて『この時間がずっと続けばいいのに』って思った事はなかった?」
(あ……)
彼が言わんとする事を理解し、リリアンナははにかんで頷く。
「思い……ました」
素直に頷いた彼女の頭を、ディアルトの手が優しく撫でる。
「それと同じだよ。こうやって繋がる事は、最初こそ女性の側に負担があるけれど、慣れてくるととても気持ち良くて、ずっと繋がっていたくなるものなんだ」
あたかも経験したというディアルトの言い方に、リリアンナは少しムッとする。
「……で、殿下はどなたかとそのような関係になった事がおありで?」
少し固くなったリリアンナの声に、彼はクシャッと破顔して恥ずかしそうにつけ加える。
「全部騎士たちの受け売りだよ。俺はキスも何もかも、リリィに初めてを捧げると誓ったんだ。君以外に触れたり、キスやこんな事をする人はいないよ」
「……そう、ですか……」
乳房を揉むディアルトの手が優しくて、リリアンナはうっとりと目を細める。
「良かったです……。でん……ディ、ディアルト様は私の旦那様ですから……」
じわ、と独占欲を出して恥じらうリリアンナを、ディアルトは抱き締めてキスをしてきた。
「……ああ、可愛い。……そろそろ、馴染んだかな?」
根元までずっぷりと入り込んだ肉茎を見て、ディアルトは小さく腰を揺らす。
「ん……っ」
体内を埋め尽くしていたモノが動き、リリアンナは思わず呻いた。
「苦しいか?」
「分かりません。……でも、ゆっくり、お願いします」
「うん、分かってる」
それからディアルトはリリアンナの肉芽を親指で優しく撫で、一緒に腰を小さく前後させ始めた。
「ん……っ、ぅ、あぁあ……っ、あ……っ」
お腹の奥はまだ疼痛が残っているような気がし、それでも敏感な肉芽に触れられると、分かりやすい快楽がビリリと全身を駆け巡る。
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