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俺の奥さん
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「あ……」
光の精霊が宿る照明の明かりが、ぼんやりと薄暗い寝室を照らす。
天蓋つきの大きなベッドに横たえられたリリアンナは、ナイトドレスの前ボタンをすべて開かれ、下腹部を守る下着一枚という姿になっていた。
ディアルトはその上に覆い被さり、何度も優しくリリアンナの唇をついばんでいた。
リリアンナの唇に彼の気持ちが伝わり、フワフワとした心地になってゆく。
「リリィ……好きだ。俺の奥さん」
唇を離したディアルトが幸せ一杯という顔で囁いた。
「ディアルト……様……。旦那……さま」
リリアンナも恥じらいながらも彼を『旦那様』と呼ぶ。
「…………っ、堪らない!」
ひどく感激した様子でディアルトはガバッとリリアンナに覆い被さり、抱き締めてはチュッチュッと頬にキスをしてきた。
「ん……っ、ん、ふ……っ」
ディアルトが嬉しそうだと、リリアンナも自然と嬉しくなる。
大型犬のように覆い被さってキスをしてくる夫の背中を、リリアンナはよしよしと撫でていた。
やがてディアルトはリリアンナの滑らかな肩や二の腕を撫で、鎖骨やデコルテに唇を落としてくる。
「ぁ……。ディアルト……様」
柔らかい唇に肌をついばまれ、リリアンナは吐息混じりに夫の名前を呼ぶ。
「好きだよ、リリィ」
ディアルトが愛しげに呟き、両手でリリアンナの乳房を左右から集めるようにして包んだ。
「柔らかい……。大きい。ずっと裸になった君の胸を揉むのが、夢だったんだ」
「もう……、変な夢ですね」
「君はいつも甲冑をつけて俺を守ってくれていたから。……これからは、俺が夫として、国王として君を守るよ」
いつもなら胸当てが守っている乳房を優しく撫でられ、リリアンナの体にゾクッと甘美な震えが走る。
加えて、今のディアルトの言葉が何よりも嬉しかった。
「……わ、私も、戦える王妃として尽力致します」
「ふふ、君はいつもそうやって真面目に受け答えするんだから」
思わずディアルトはクスクス笑い、リリアンナの胸の先端をちゅっと吸った。
「ん……っ」
まだ性的な刺激に慣れていないリリアンナは、ピクッと体を震わせディアルトの頭に手を置く。何とはなしに手で彼の髪を掻き混ぜ、乳首が何度も舐められる感覚に吐息を震わせる。
「美味しいよ、リリィ」
唾液を纏わせた舌でねろりとリリアンナの乳首を舐め、ディアルトが呟く。
「ん……、ゃ、……そ、……んな事……っ」
好きな人に胸を吸われるのが恥ずかしくて堪らないリリアンナは、先ほどからディアルトの髪をサラサラと掻き回し続けている。
脚はいつのまにか左右に開かれ、その間にディアルトの腰が入っている。彼はまだガウンを着たままだが、行為そのもののポーズにリリアンナは赤面していた。
ディアルトはリリアンナの白くて大きな乳房に指先を埋め、もちもちと揉んでは先端に吸い付く。または指で紙縒るようにして乳首を尖らせた。
「あ……っ、ん、……ン」
今まで戦うのに邪魔だと思っていた部分が、ディアルトに女性として愛されていると思うと、妙な気持ちになる。
(私は……女に生まれて良かったのだわ)
力で男性に敵わない時など、何度「男に生まれれば良かった」と思ったか分からない。
それでもディアルトに愛される悦びを知ってしまった以上、もう「男になりたい」など思えるはずもない。
「ディアルト……様……」
サラリと彼の髪を撫でたリリアンナの手を、ディアルトが握ってその甲に唇を落とした。
「好きだよ」
まるで姫君にでもするかのような行為に、リリアンナの頬にじわっと朱が差す。
「わ……私も……お慕い申し上げています」
まだ言葉に硬さの残るリリアンナの声に、ディアルトはクスッと笑った。
「君にも少しずつ、王妃として、俺の妻としての振る舞いを身につけてもらわないとね。今まで君は自分を殺して生き続けたから、これからはその分、俺にたっぷり甘えてくれ」
「……ど、努力します」
今はそれが精一杯のリリアンナに、またディアルトが笑う。
「君と一緒なら、これから楽しい結婚生活が送れそうだ」
「私も……、す、好きな方とこれからも一緒にいられるのが、嬉しいです」
思い切って告白してみると、幸せそうに笑ったディアルトにキスをされた。
その後、ディアルトはまたリリアンナの胸元に顔を埋めて丁寧に柔肉を舐め、時に先端を吸う。
彼の両手はリリアンナの胸元からくびれたウエストに這い、そこから魅惑的に張り出た臀部を撫でた。
「ん……、ん……、は、ぁ」
腰の横をスリスリと撫でられ、お腹の奥が甘く疼く。
自分の胸からチュウッと卑猥な音がするのも何だか信じられず、リリアンナは天蓋ベッドのフレスコ画を見上げて目を細める。
ディアルトは今まで我慢していたものを発散するかのように、両手でリリアンナの肌をまさぐって探険し、唇でもってあちこちにキスマークをつけていた。
(熱い……)
深く胸で呼吸を繰り返すリリアンナは、ディアルトの熱気に当てられている。
彼の唇を熱く感じるし、真剣に肌を探る手も指先も熱い気がする。押しつけられた体も、ガウン越しにディアルトの体温を感じる。
光の精霊が宿る照明の明かりが、ぼんやりと薄暗い寝室を照らす。
天蓋つきの大きなベッドに横たえられたリリアンナは、ナイトドレスの前ボタンをすべて開かれ、下腹部を守る下着一枚という姿になっていた。
ディアルトはその上に覆い被さり、何度も優しくリリアンナの唇をついばんでいた。
リリアンナの唇に彼の気持ちが伝わり、フワフワとした心地になってゆく。
「リリィ……好きだ。俺の奥さん」
唇を離したディアルトが幸せ一杯という顔で囁いた。
「ディアルト……様……。旦那……さま」
リリアンナも恥じらいながらも彼を『旦那様』と呼ぶ。
「…………っ、堪らない!」
ひどく感激した様子でディアルトはガバッとリリアンナに覆い被さり、抱き締めてはチュッチュッと頬にキスをしてきた。
「ん……っ、ん、ふ……っ」
ディアルトが嬉しそうだと、リリアンナも自然と嬉しくなる。
大型犬のように覆い被さってキスをしてくる夫の背中を、リリアンナはよしよしと撫でていた。
やがてディアルトはリリアンナの滑らかな肩や二の腕を撫で、鎖骨やデコルテに唇を落としてくる。
「ぁ……。ディアルト……様」
柔らかい唇に肌をついばまれ、リリアンナは吐息混じりに夫の名前を呼ぶ。
「好きだよ、リリィ」
ディアルトが愛しげに呟き、両手でリリアンナの乳房を左右から集めるようにして包んだ。
「柔らかい……。大きい。ずっと裸になった君の胸を揉むのが、夢だったんだ」
「もう……、変な夢ですね」
「君はいつも甲冑をつけて俺を守ってくれていたから。……これからは、俺が夫として、国王として君を守るよ」
いつもなら胸当てが守っている乳房を優しく撫でられ、リリアンナの体にゾクッと甘美な震えが走る。
加えて、今のディアルトの言葉が何よりも嬉しかった。
「……わ、私も、戦える王妃として尽力致します」
「ふふ、君はいつもそうやって真面目に受け答えするんだから」
思わずディアルトはクスクス笑い、リリアンナの胸の先端をちゅっと吸った。
「ん……っ」
まだ性的な刺激に慣れていないリリアンナは、ピクッと体を震わせディアルトの頭に手を置く。何とはなしに手で彼の髪を掻き混ぜ、乳首が何度も舐められる感覚に吐息を震わせる。
「美味しいよ、リリィ」
唾液を纏わせた舌でねろりとリリアンナの乳首を舐め、ディアルトが呟く。
「ん……、ゃ、……そ、……んな事……っ」
好きな人に胸を吸われるのが恥ずかしくて堪らないリリアンナは、先ほどからディアルトの髪をサラサラと掻き回し続けている。
脚はいつのまにか左右に開かれ、その間にディアルトの腰が入っている。彼はまだガウンを着たままだが、行為そのもののポーズにリリアンナは赤面していた。
ディアルトはリリアンナの白くて大きな乳房に指先を埋め、もちもちと揉んでは先端に吸い付く。または指で紙縒るようにして乳首を尖らせた。
「あ……っ、ん、……ン」
今まで戦うのに邪魔だと思っていた部分が、ディアルトに女性として愛されていると思うと、妙な気持ちになる。
(私は……女に生まれて良かったのだわ)
力で男性に敵わない時など、何度「男に生まれれば良かった」と思ったか分からない。
それでもディアルトに愛される悦びを知ってしまった以上、もう「男になりたい」など思えるはずもない。
「ディアルト……様……」
サラリと彼の髪を撫でたリリアンナの手を、ディアルトが握ってその甲に唇を落とした。
「好きだよ」
まるで姫君にでもするかのような行為に、リリアンナの頬にじわっと朱が差す。
「わ……私も……お慕い申し上げています」
まだ言葉に硬さの残るリリアンナの声に、ディアルトはクスッと笑った。
「君にも少しずつ、王妃として、俺の妻としての振る舞いを身につけてもらわないとね。今まで君は自分を殺して生き続けたから、これからはその分、俺にたっぷり甘えてくれ」
「……ど、努力します」
今はそれが精一杯のリリアンナに、またディアルトが笑う。
「君と一緒なら、これから楽しい結婚生活が送れそうだ」
「私も……、す、好きな方とこれからも一緒にいられるのが、嬉しいです」
思い切って告白してみると、幸せそうに笑ったディアルトにキスをされた。
その後、ディアルトはまたリリアンナの胸元に顔を埋めて丁寧に柔肉を舐め、時に先端を吸う。
彼の両手はリリアンナの胸元からくびれたウエストに這い、そこから魅惑的に張り出た臀部を撫でた。
「ん……、ん……、は、ぁ」
腰の横をスリスリと撫でられ、お腹の奥が甘く疼く。
自分の胸からチュウッと卑猥な音がするのも何だか信じられず、リリアンナは天蓋ベッドのフレスコ画を見上げて目を細める。
ディアルトは今まで我慢していたものを発散するかのように、両手でリリアンナの肌をまさぐって探険し、唇でもってあちこちにキスマークをつけていた。
(熱い……)
深く胸で呼吸を繰り返すリリアンナは、ディアルトの熱気に当てられている。
彼の唇を熱く感じるし、真剣に肌を探る手も指先も熱い気がする。押しつけられた体も、ガウン越しにディアルトの体温を感じる。
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