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必ず俺の妻になってくれ
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「ありがとう、リリィ。君が側にいてくれて、俺は幸せだ。たとえ護衛でいてくれる理由が、贖罪からだとしても、俺は君を独り占めできて嬉しいんだ」
リリアンナを優しく抱き締め、ディアルトがキスをしてくる。
「ん……っ、……ン」
いつもより少し性急に唇を食まれ、リリアンナが口を喘がせた時に唇の内側を舐められる。
絡まってきた舌を、今日ばかりはリリアンナも夢中になって吸い返した。
一度は起き上がったはずなのに、砂地の上にドッと押し倒される。
ディアルトの手がペチコートから侵入してきても、リリアンナは抵抗しなかった。
何度も唇を啄まれ、星空の元にリリアンナの白い乳房がホロンとまろび出る。胸はディアルトの手の中で柔らかく形を変え、硬い掌に摩擦されてすぐに乳首を勃起させた。
しなやかな太腿を撫でられ、リリアンナの腰にゾクッと震えが走る。
「ん……っ、ぁ、――でん、か」
「リリィ。君を独占させてくれ」
熱の籠もった声で囁き、ディアルトはリリアンナの胸の先にキスをした。温かな舌で何度も薄桃色の先端を舐め、プクリと勃ち上がってきたところで口に含む。
「あぁ……、ン、……ぁあ」
ディアルトを守るための騎士として生きてきたリリアンナにとって、胸は走るのに邪魔なものでしかなかった。
だがこうしてディアルトに女性として愛されると、彼が喜んでくれる肉体を持っていて良かった……と現金にも思ってしまう。
ちゅう、ちゅぱ、と乳首を吸われ、互いの息づかいだけが聞こえる。
砦からもずっと離れているため、誰にも見られることもない。
リリアンナは涙を溜めた目で星空を見上げ、自分に覆い被さる愛しい人のシルエットをまな裏に焼き付けた。
「殿下……。好き……です」
ディアルトの黒髪を手で梳り、ポロリと本音が口をついて出る。
「……っ、好き、なんですっ。――ずっと、ずっと昔から、殿下だけを見ていましたっ」
ちゅ……と唇を離したディアルトが、暗闇のなかクシャッと破顔した。
「やっと素直に気持ちを口にしてくれたね。嬉しいよ、リリィ。君の気持ちはずっと分かっていたけど、でもこうしてきちんと伝えてくれると……。……うん、結構クるな。嬉しい」
噛みしめるように言い、ディアルトはリリアンナに優しくキスをする。
「俺もリリィを愛しているよ。きっと君が思っているよりも、ずっと深く」
「わ、私の方が殿下をお慕いしています!」
思わず張り合ったリリアンナに、ディアルトがぶふっと噴き出した。遅れてリリアンナも笑い出し、しばらく二人でクスクスと笑ったあとにちゅっとキスをする。
「じゃあ、確認させてくれ。最後まではしない。リリィが俺に身を任せてくれたら、君の方が俺を好きっていうことにするから」
ディアルトの指先がトン、と下着に触れ、リリアンナがひくっと震える。
「ず、ずるい……です」
「リリィをもらえるなら、どんなずるいことだってするとも」
甘やかに笑いつつも、ディアルトの瞳には情欲が灯っていた。
下着の脇からディアルトの指が侵入し、潤んだ花弁を撫でる。体を緊張させたリリアンナの胸にまた口づけて、ディアルトは指を奥に挿し入れてきた。
「あ……」
つぬ……と小さな孔からディアルトの指が入り、まだ一度しか彼の指を受け入れていない場所を探ってゆく。
「ん……、んぁ……っ、…………ア」
くぷ、くぷと小さな音をたててディアルトの指が奥に入り込み、内側からリリアンナの媚壁をぐぅっと押してくる。
「リリィ、この戦いから生きて帰ったら、必ず俺の妻になってくれ」
リリアンナの胸元に唇を押しつけ、その心音を確かめたディアルトが熱っぽい声で囁く。
「は……、い」
少し前までの自分に、「流された」と言われてもいい。
ずっと胸の奥にしまい込んできた秘密を明かし、ディアルトに受け入れられた。絶対に嫌われる、恨まれると思っていたのに、彼はいつものように両手を広げてリリアンナを包み込み、何でも抱き締めて肯定してしまう。
自分とは比べようのない包容力を目にして、これ以上逆らっても絶対に敵わないと思った。
リリアンナを優しく抱き締め、ディアルトがキスをしてくる。
「ん……っ、……ン」
いつもより少し性急に唇を食まれ、リリアンナが口を喘がせた時に唇の内側を舐められる。
絡まってきた舌を、今日ばかりはリリアンナも夢中になって吸い返した。
一度は起き上がったはずなのに、砂地の上にドッと押し倒される。
ディアルトの手がペチコートから侵入してきても、リリアンナは抵抗しなかった。
何度も唇を啄まれ、星空の元にリリアンナの白い乳房がホロンとまろび出る。胸はディアルトの手の中で柔らかく形を変え、硬い掌に摩擦されてすぐに乳首を勃起させた。
しなやかな太腿を撫でられ、リリアンナの腰にゾクッと震えが走る。
「ん……っ、ぁ、――でん、か」
「リリィ。君を独占させてくれ」
熱の籠もった声で囁き、ディアルトはリリアンナの胸の先にキスをした。温かな舌で何度も薄桃色の先端を舐め、プクリと勃ち上がってきたところで口に含む。
「あぁ……、ン、……ぁあ」
ディアルトを守るための騎士として生きてきたリリアンナにとって、胸は走るのに邪魔なものでしかなかった。
だがこうしてディアルトに女性として愛されると、彼が喜んでくれる肉体を持っていて良かった……と現金にも思ってしまう。
ちゅう、ちゅぱ、と乳首を吸われ、互いの息づかいだけが聞こえる。
砦からもずっと離れているため、誰にも見られることもない。
リリアンナは涙を溜めた目で星空を見上げ、自分に覆い被さる愛しい人のシルエットをまな裏に焼き付けた。
「殿下……。好き……です」
ディアルトの黒髪を手で梳り、ポロリと本音が口をついて出る。
「……っ、好き、なんですっ。――ずっと、ずっと昔から、殿下だけを見ていましたっ」
ちゅ……と唇を離したディアルトが、暗闇のなかクシャッと破顔した。
「やっと素直に気持ちを口にしてくれたね。嬉しいよ、リリィ。君の気持ちはずっと分かっていたけど、でもこうしてきちんと伝えてくれると……。……うん、結構クるな。嬉しい」
噛みしめるように言い、ディアルトはリリアンナに優しくキスをする。
「俺もリリィを愛しているよ。きっと君が思っているよりも、ずっと深く」
「わ、私の方が殿下をお慕いしています!」
思わず張り合ったリリアンナに、ディアルトがぶふっと噴き出した。遅れてリリアンナも笑い出し、しばらく二人でクスクスと笑ったあとにちゅっとキスをする。
「じゃあ、確認させてくれ。最後まではしない。リリィが俺に身を任せてくれたら、君の方が俺を好きっていうことにするから」
ディアルトの指先がトン、と下着に触れ、リリアンナがひくっと震える。
「ず、ずるい……です」
「リリィをもらえるなら、どんなずるいことだってするとも」
甘やかに笑いつつも、ディアルトの瞳には情欲が灯っていた。
下着の脇からディアルトの指が侵入し、潤んだ花弁を撫でる。体を緊張させたリリアンナの胸にまた口づけて、ディアルトは指を奥に挿し入れてきた。
「あ……」
つぬ……と小さな孔からディアルトの指が入り、まだ一度しか彼の指を受け入れていない場所を探ってゆく。
「ん……、んぁ……っ、…………ア」
くぷ、くぷと小さな音をたててディアルトの指が奥に入り込み、内側からリリアンナの媚壁をぐぅっと押してくる。
「リリィ、この戦いから生きて帰ったら、必ず俺の妻になってくれ」
リリアンナの胸元に唇を押しつけ、その心音を確かめたディアルトが熱っぽい声で囁く。
「は……、い」
少し前までの自分に、「流された」と言われてもいい。
ずっと胸の奥にしまい込んできた秘密を明かし、ディアルトに受け入れられた。絶対に嫌われる、恨まれると思っていたのに、彼はいつものように両手を広げてリリアンナを包み込み、何でも抱き締めて肯定してしまう。
自分とは比べようのない包容力を目にして、これ以上逆らっても絶対に敵わないと思った。
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