【R-18】悪人は聖母に跪く

臣桜

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好い所はどこ? ☆

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「卑猥上等。これから鞠花をたっぷり愛するんだから、卑猥なコレには大活躍してもらわないと」

 修吾はニヤリと笑い、わざと屹立を見せつけるように下着を脱いだ。
 下着のウエストゴムの間から、滾ったモノがブルンッと飛び出てその硬度を示す。

「っ~~~~!」

 鞠花は真っ赤になり両手で顔を覆いながらも、つい指の間からそこを凝視してしまった。

(……お、……大きい……)

 決して比較する元彼が小さかった訳ではないし、彼は普通だったと思う。
 けれど修吾の男性器は見るからに立派で、太さも長さもあり、鰓も張ってその存在を誇示している。

「……怖い?」

 修吾に尋ねられ、鞠花は小さくかぶりを振る。

「……は、初めてじゃないし……。で、でも……、思ってたより……その。……おっ、……大きく、て……。…………びっくりした……」

 ――性器の大きさについて、本人を前に馬鹿正直に言ってしまって失礼ではないだろうか。

 心配するものの、鞠花はやはり冷静に考える余裕がなく、つい思った事を口にしてしまっていた。

「大きい? 嬉しいな。自信を持てる」

 けれど修吾は機嫌良さそうにしていて、鞠花は一瞬抱いた不安を手放す。

「……入るかどうか……、不安、ですが」

 ポツンと呟いてから、随分はしたない事を言ったと自覚してまた赤面する。

「ちゃんと感じさせて濡らしたら、大丈夫じゃないかな」

 修吾はそう言って、もう一度鞠花にキスをすると覆い被さってきた。
 優しいキスを受けながら、鞠花はねじれた感情を抱く。

(……今までの彼女がそうだったから、って言わないんだな……)

 自分がこんなにも心の中で元彼と比べているのに、女性と沢山経験があるだろう修吾は一言も今まで関わった女性の事を口にしない。

(他の女性に対してもそうなのかな。空気が悪くなるに決まっているから、目の前の人だけを見ているって思わせるように、下手な事は言わない……)

 シンプルにそこで「嬉しい」と思って終わればいいのに、鞠花は必死に裏を読もうとする。
 そしてそんな自分を「浅ましい」と思うのだった。

「鞠花。たっぷり愛するから、好きなように声を出していいんだよ」

 微笑んでから、修吾は再び鞠花の胸に吸い付き、今度は強く吸ってキスマークをつけてくる。

「ン……っ、ぁっ、――――あぁんっ」

 チリッとした痛みに声を上げたが、その声は戸惑い交じりの甘い嬌声に変化した。
 チュルッと秘唇を撫でられ、すでに潤っていた場所が小さな水音を立てる。

「胸を愛撫されただけで、もうこんなに濡らしてたんだな」

 修吾は安堵と喜びが混じった表情で言い、さらに鞠花の素肌に赤い跡をつける。
 指は肉びらの形を確認するかのように、繊細な動きで愛撫していく。

「んぅ……っ、ん、あぁ……っ、あー……、ぁ、あ……っ」

 修吾の指がそよぐたび、全身が甘ったるいゼリーに包まれた感覚に陥った。
 修吾が指を動かすたびに、チュクチュクと淫靡な音が立つ。

「指、入れるよ。違和感があったら言って」

 乳首から唇を離し、きちんと告げてから修吾は鞠花の蜜孔に指を挿し入れてきた。
 温かく濡れた場所にツプリと指が入り込み、鞠花は体に力を入れる。

「んぁあああ……っ!」

 自分の指など比較にならない、太く長い指が入り込んで鞠花は本能的な声を上げた。

「可愛い……。もっと声出して。好い所はどこ? 教えて」

 修吾は甘い言葉を囁きながら、鞠花の胸に吸い付き、赤い跡をつけてゆく。そこを舌で舐め、さらにチュバッと音を立てて吸い上げる。
 指は温かな蜜壷の中で蠢き、あちこち膣壁を撫でてはぐぅっと押し、鞠花の反応を窺ってきた。

「んぅーっ、ん、ン、あぁ……っ、あー……っ、……ん、んぅ、あ、あぁ……っ」

 体の奥深くから得も言われぬ愉悦がこみ上げ、鞠花は嬌声を上げる。

(何……っ、これ……! こんなの……っ、知らな……っ)

 元彼に指で愛撫されても、あまり気持ちいいとは思わなかった。
 挿入するために濡らすための行為だと思い、指での愛撫も、口淫も、雰囲気に呑まれて声を出していたにすぎなかった。

 けれど修吾にされると、一つ一つの事に大切な意味がある気がする。

 肌をツゥッと撫でる手もとても優しく、鞠花の体の輪郭をなぞってその存在を確かめているのでは……と、想像力が働いてしまうほどだ。

 元彼に胸をしゃぶられても、何とも思わなかった。

 彼が執拗に胸を舐めるのを見ながら、「何がそんなに楽しいんだろう」と冷めた気持ちを抱いていた。

 それが修吾に愛撫されると、舌使い、触れ方で、鞠花を感じさせようと言う彼の意志を感じる。
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