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番外編3:新婚調教16 ☆

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「……分かったわ」

 幼子のようにちゅうちゅうと胸に吸い付かれると、まだ懐妊もしていないのにリディアの母性が疼く。オーガストは自分に身を預けているという体勢が、余計にリディアの庇護欲を煽った。
 何かしてあげたい、奉仕したいという気持ちから、リディアは彼の屹立を軽く握り上下させ始める。

「気持ちいい? オーガスト」
「ん……」

 片手で彼の肉棒をしごき、空いた片手はオーガストの頭を撫でた。
 自分の乳房の下で夫が少し甘えたうめきを上げ、リディアの腰に絡めた腕がやんわりと背中や腹部を愛撫してくる。
 背中を丸めて乳房を与えているので、柔らかな腹部にぷくんと段ができていた。時折そこをプニプニと摘ままれると、恥ずかしくて堪らない。
 先走りが竿を伝ってリディアの手に届き、それも交えてしごき上げると次第にクチュクチュと濡れた音が響きだした。
 肉棒は手の中でいよいよ硬く大きく張り詰め、リディアの乳首を吸う唇にも熱が入る。

(可愛い……。オーガストが私に甘えてくれているのだわ)

 下肢を淫具に苛まれじっとりと汗を掻きつつも、リディアは懸命にオーガストの肉棒をしごき、乳を与えていた。
 こうして甘えられると、本当に自分がオーガストの母親になった錯覚すら覚え、現状の淫猥な状況と相まって常識や倫理がぐにゃりと歪んでくる。

「気持ちいい? オーガスト。出そうになったらお母様の手の中に出していいのよ」

 高揚した気持ちは、ついそんな倒錯したセリフさえ口にさせてしまう。
 ビキビキと血管を浮き上がらせ硬くなった屹立は、どう考えても〝子供〟のモノではない。片手で掴んでなお余る太さのソレを愛しげに扱きつつも、リディアは自分に甘えてくれるオーガストに悦びを覚えていた。

「ん……、母上……」

 トロンとした目でオーガストがリディアを見上げ、ジッと見つめたままチュウッと乳首を吸う。それだけでリディアの腰がゾクンと震え、母性とも雌の本能ともつかない衝動が体の奥でジュワリと甘い果汁を垂らした。

 この絶対的な支配者を前に、リディアは何だかんだ言いつつも従わざるを得ない。
 だというのに年齢差だからか、義母と義息子という関係だからか、彼の行動や言動の根底に〝子供の我が儘〟を感じてしまうのだ。
 いまや立派な国王となったオーガストの行動を〝我が儘〟と言えるほど、リディアも立派な人間ではないと分かっている。だがどうしても二人きりになったときの行動基準が、リディアに言うことを聞かせたいがための我が儘に思えてしまうのだ。
 それを思うと、「仕方がないんだから」「可愛い」という気持ちが芽生え、気持ちも体もグズグズに蕩けて従ってしまう。

「オーガスト。達っていいのよ。達きそう?」

 クチュクチュと手を滑らせ、リディアが悦楽にまみれた声を出す。
 いつもならオーガストに組み敷かれ啼かせられているというのに、いまは自分が優位に立ったような錯覚すら覚える。
 手の中で義息子のモノが大きく膨らみ、快楽の終焉を告げようとしていた。
 彼が弱いという雁首の部分を指先でくすぐると、オーガストが「くぅっ」と歯のあいだから息を吐きガバッと起き上がった。

「母上……っ」

 いまにも射精しそうな屹立に向けて、グイッとリディアの頭が押しつけられる。しかしリディアも心得ていたのか、目の前に迫った肉槍を口で迎えると、仕上げとばかりに猛烈な勢いで舐め始めた。

「ん……っ、く、ぁ、……っ母上、あぁ……っ、いいよ、母上……」

 自分の股間に顔を埋めるリディアを見下ろし、オーガストは陶然とした目で微笑う。義母の頭をペットのように撫で回し、革の下着を身につけた肢体を見ては更に屹立を肥大させる。

「んぁ……っ、ん、むぅ、う、んぁ……あぇ」

 教わった通り雁首をこまかにしごき上げ、根元は強めに擦り陰嚢に指を絡ませる。チロチロと鈴口や雁首を舐め回していると、ぐぅっと頭を押さえられた。

「ん……っ、ふ……」

 ――出してもらえる。
 ――オーガストの絶頂の証を飲み下せる。

 とろぉ……とエメラルドグリーンの瞳を細めさせたリディアは、唇をすぼめ喉の奥を大きく開いて精液を受け入れる準備をした。
 その直後、オーガストの下腹がヒクンと震えせり上がった灼熱を解放する。

「っ……母上……っ、……飲んでっ」
「んーっ、……っん、……んぅ……んくっんぐっ……ん……」

 物凄い勢いで喉を直撃した白濁を嚥下し、リディアは絡みつく熱い迸りを受け入れた。
 味も匂いも、ねとついた粘液が飲みにくいとか、そういうことは関係ない。オーガストが出したものだから、こうやって愛情を込めて飲むことができる。

 それがリディアの至福だ。

 絶頂の瞬間に「母上」と呼ばれても、いまはその罪悪感はさらなる悦楽を生む刺激にしかならない。

「ん……っ、……は……」

 最後にちゅうっと鈴口に吸い付き、リディアは亀頭から顔を離した。名残惜しそうに肉色の先端を見つめ、もう出ないのかとキスをする。
 すっかり飼い慣らされたリディアの下肢は大洪水になり、下着のスリットからタラタラと蜜を滴らせていた。

「母上、我慢できて偉いね」

 オーガストに頭を撫でられ、リディアは嬉しくて目を細める。自分に尻尾があるのなら、パサパサと振っているのではと思うほどだ。

「あ……、オーガスト……。も……、我慢できないの……」

 自ら仰向けに寝そべり脚を開くと、クチャ……と糸を引いたかのような音がする。
 すっかりリディアの前後の孔に馴染んだ淫具は、ずっぷりと深い場所まで埋まっていた。それを引き抜かれ、これからオーガストのモノを突き入れられると考えただけで、リディアの胸は期待で高鳴る。

「上の孔にほしい? それとも下の孔?」

 衰えを見せないモノを自身の手で扱き、オーガストが艶然と微笑む。

「そ……そんな……。言わせるつもり? ……し、下はいや」
「ふぅん……。……まぁ、いいか。さっきは甘えさせてもらったし。いまは言うことを聞いてあげる」

 オーガストも我慢できないという目をし、舌なめずりをしてリディアに覆い被さってきた。
 スリットにあるベルトを外すと、ぐぷ……と蜜口から透明な張型を引き抜く。

「んぅっ、っあ……、あ……、あぁ……」

 それまで体内に入っていた異物を失い、リディアの媚肉がぐちゅりと啼く。

「ん……、たっぷりついてるな」

 自身と同じサイズの張型にリディアの蜜が糸を引いているのを見て、オーガストは舌を出しそれをしゃぶる。温まったクリスタルガラスを舐め回し、白く泡立った蜜をレロレロと舐め、かき集めては口内に収める。唾液と交えてゴクンと嚥下し、「……美味しい」と満足気に微笑んだ。
 濡れた張型をテーブルの上に置き、すっかり準備のできあがった蜜壷をオーガストは亀頭でツンツンとつつく。

「んやぁっ、やぁあ、やぁ、早く……っ、ちょ、……らぁっ」

 蜜口に先端が浅く入り込んで期待したモノがもらえると思うと、ソレはニュルンッと花びらを擦りリディアの肉芽も蹂躙する。

「んぅーっ!」

 ビリビリッと細かな刺激が脳天まで駆け上がり、リディアは髪が乱れるのも構わず後頭部をソファに押しつけた。

「っはは、ココ、感じるのか? こんなにぷっくり腫れ上がっているもんな。母上、もう限界だろう」

 亀頭のまるみでリディアの肉真珠が擦られ、または雁首でコリコリと揺さぶられるとビクビクッと白い内腿が震える。

「ちょ……っ、ちょ、だぁ……いっ、お、ぉっ、お母様のっ、ここ……っ、にっ」

 ハァハァと呼吸を乱し、顔を真っ赤にさせた雌が両手の指でクパリと花びらを拡げた。

「すっかり女の顔になってるな。……可愛い。可愛いから、母上には〝ご褒美〟をあげよう」

 リディアの目の前にオーガストの指が差し出され、とっさに彼女は唇をすぼめて指を受け入れる。舌を絡めチュポチュポとしゃぶると、オーガストの指がリディアの舌を押し口蓋を撫で回した。

「あぇ……あ……、ぁ……ん。ちょ、だ……ぃ、……っあ……、ぁ……」

 ヌプリと先端が蜜口に入り込み、リディアが甘くかすれた声を上げる。

「母上のココが目一杯広がって、息子のペニスを受け入れているよ。見えるか?」

 挿入しつつ腰を高く持ち上げられ、リディアの目に世にも淫靡な光景が入り込んだ。オーガストの赤黒く野太い欲棒が、リディアのピンクの裂け目にミチミチと押し入っているのだ。

「あ……っ、ぁ……やぁ……っ、み、見せないで……っ」

 口ではそう言いつつも、リディアの目は二人の結合部に釘付けだ。

「見たい? ……分かった」

 しかしオーガストはペロリと舌で唇を舐めると、ソファの上で立ち上がり真上からリディアを串刺しにするような体勢になった。

「んっ、あぁあああぁっ……」

 体でも視覚でも興奮し、リディアが耽溺しきった声を上げる。
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