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番外編3:新婚調教5 ☆

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「……あぁ」

 オーガストが吐息を漏らしたのを聞き、リディアは思いきってそこにキスをし、そっと口に含んだ。
 厚い皮のなかにコロンとした何かがあり、思いきって歯をたてないようにして片方を吸い込んでみる。

「っ――――ぁっ」

 オーガストがギュッとリディアの頭を掻き抱き、先ほどよりも熱をもって撫で回す。
 リディアはしばらく陰嚢を口に含み、コロコロと舐め転がしていた。一通り舐めたあと、もう片方も同じように愛してやる。
 不思議なことにオーガストが感じたからか、屹立が肥大すると共に陰嚢もぎゅっと上がる。

「……っ、リディア、手でさっきの雁首を撫でて」

 オーガストの声が少し苦しそうなのは、気持ちいいからだろうか? 痛くなければいいのだが。
 そう思いつつ、言われた通りほっそりとした指がオーガストの雁首を包み、キュッキュッと上下にしごいた。

「あぁ……っ、ぁ、……母上……っ」

 上ずった声を上げるオーガストが苦しそうで、リディアは心配で堪らない。「大丈夫なの?」と問う目で見上げれば、彼は熱っぽい目でリディアを見下ろしていた。

「ん……っ、ぷぁ……」

 ぽこん、と陰嚢を口から離し、リディアは荒くなった息を整える。口を開きっぱなしで顎が疲れているが、オーガストのためなら頑張れる。

「オーガスト、痛いの? 気持ちいい? 大丈夫?」

 心配で堪らず聞いてみると、またさっきのように優しく頭が撫でられた。

「ありがとう、リディア。気持ち良くて出てしまいそうなのを必死に堪えているだけだ」
「それならいいのだけれど……」

 目の前にある屹立は、最初よりもよりたくましくなっている。

「……母上の胸で、竿を包んでみて」

 リディアを呼ぶ時、オーガストは『母上』になったり『リディア』になったり定まらない。
 長年押し殺した劣情が、彼女が目覚めている時に解放され、おまけに妻となったリディアになんでもしてもらえる。
 少年時代からの夢がすべて叶い、オーガストの気持ちは『今』と『昔』両方にあった。

「そんなことでいいの? でも気持ちいいのかしら?」

 いっぽうリディアはオーガストの要求が分からず、首を傾げながら胸に手を這わせ寄せて上げる。
 自分の胸が無駄に大きいことに悩んでいたが、まさかこれが役に立つ日がくるとは思ってもいなかった。

「ここに……、座るから。両側から包んで」

 オーガストは湯船の縁に座り、脚を開いた。
 そのなかにリディアは上体を滑り込ませ、たっぷりとした質感の双丘でオーガストの肉棒を包み込む。

「あぁ……。柔らかい……。なんだこれは」
「気持ちいいの? どうすればいい?」

 奉仕しているリディアは、オーガストの快楽が分からない。
 何もかも始めてで、本当に気持ち良くさせられているのか不安だ。

「リディア、安心して。コレが硬く大きくなって、こんな風に反り返っている以上、俺は気持ちいいということだから」
「確かに……そうね」

 知識として男性の性器がどうの……ということはあまり知らないが、オーガストと体を重ねて知ったこともある。
 男性器が仮に柔らかく萎えてしまえば、きっとリディアの中に入ることもできないだろうし、烈しく突き上げるということも不可能だ。
 もっともリディアはいつもオーガストが勃起した姿しか知らず、萎えた男性器がどのようなものかは分からないのだが……。

「両側から胸で圧迫して、上下させてみて。たまに左右で揺らすタイミングをずらしてみたり、好きなように」
「分かったわ」

 真っ白な双丘を両側からぎゅうっと押さえると、中心にできた直線の間からオーガストの先端がはみ出ている。
 そのまま乳房を持ち上げて上下に揺すってみたり、左右で互い違いに擦ってみた。
 オーガストは相変わらず頭を優しく撫でてくれ、リディアは満足する。
 少し悪戯を思いつき、リディアは尖った乳首でオーガストの雁首をなぞってみた。

「っリディア……っ」

 乳首の硬くコロコロとした感触が気持ち良かったのか、オーガストは腰を浮かしかける。

「ふふ、びっくりした?」

 いつも主人然としたオーガストの意表をつけて、リディアは大満足だ。
 にこっと笑ったリディアに、オーガストは背中を丸めてキスをする。

「まったく……あなたに言うことを聞かせているつもりだが、油断できないな」
「たまにはいいでしょう?」

 母親らしく悠然と受け流すと、リディアは乳房で屹立を包み込んだまま先端を舐め始めた。

「んぅ……ん……、ちゅ、んぁ……ん。……ぇ、んぅ……え」

 教わった通り舌を出して舐め回し、唇だけでちゅぽちゅぽとしゃぶりたてる。

「……あぁ、母上。そろそろ出そうだ」

 オーガストが立ち上がり、リディアは両腕でその腰を抱き締めて屹立を迎え入れた。

「口の中に深く入れてみても大丈夫か? 苦しかったら、尻でも叩いてくれ」
「んぅ」

 返事の代わりに先端を咥えたまま頷き、リディアはオーガストの尻を掴む。そこは自分のふわんとした尻とは違い、筋肉で硬く締まり弾力に富んでいた。

「ゆっくり入れていく」

 リディアの頭を支え、オーガストは慎重に腰を進めていった。
 温かな口内を犯し、柔らかくベルベットのような舌に先端を擦りつけ、喉の奥を目指す。

「んぐ……ぅ、ん、むー、ぅ……、むぐぅ……」

 喉の奥で、リディアは懸命に唾液を嚥下する。
 野太いモノが口のなか一杯を満たし、奥へ奥へ侵入してくる。下手をすれば本当に嘔吐いてしまいそうだが、懸命に喉を開いた。
 しかし喉の奥までオーガストの先端が届くと、「おぇっ」と嘔吐くと同時に喉奥がきつく亀頭を吸い込んだ。

「っくぁ……っ」

 オーガストが気持ち良さそうな声を上げ、リディアはボロボロと生理的な涙を流していたが、もっと彼を受け入れると決意する。
 中止を意味することがオーガストの尻を叩くことなら、その逆と思って彼の尻を撫で回した。

「あ……、あぁ……、母上……っ。俺がずっぷり入っているのが分かるか?」

 頭が何度も何度も執拗に撫でられ、リディアは苦しいながらも「んーっ」と呻いて首を振る。

「もう少しで出そうだから、腰を振ってもいいか?」
「んぅ」

「いいのよ」という意味を込め、リディアはオーガストの腰から尻にかけて撫でおろした。

「少し……っ、堪えてくれ」

 そこから先、リディアにとって一番辛く一番嬉しい時が続いた。

「んぇっ、んっ、ぉえっ、――んぅっ、うぅっ」

 喉奥を何度も突かれ苦しくて堪らないが、オーガストが自分の膣を犯している時のように、感じてくれているのが嬉しい。
 確かにこれならば、月のものが訪れている時など彼を満足させられるだろう。
 そのためには、練習を重ね上手にならなくては。

「あ……っ、あっ、母上、……っ、母上、出る、――出るっ」

 何度かリディアの喉を乱暴に突いたあと、オーガストは彼女の喉の奥で射精した。

「んぐぅっ、んっ、ぐぅっ、――ぅっ」

 リディアは懸命に喉の筋肉を動かし、放たれた精液を飲み込んだ。それがネバネバしていて苦いとか、鼻に青臭い匂いが抜けていくとか、そんなことはどうでもいい。
 自分の膣以外でオーガストが満足してくれたのが、この上なく嬉しかった。
 口の中でビクビクと暴れ回っていたオーガストは、ゆっくりとリディアの口から抜けてゆく。喉の奥から粘ついた唾液が溢れ、精液と共に絡みつく。それを纏めて飲み下し、唇から亀頭が抜けてから、リディアは上品に口を拭った。

「……ん、ふぅ、……ふぅ、ふ……、はぁ、……はぁ……」

 荒い呼吸を繰り返し、リディアは何度も唾を飲み込む。
 まだ上手にしゃべれる自信がなかったが、オーガストを見上げ涙を零しながら問う。

「んっ、……げほっ……は……っ、わ、たし……っ、上手に、できた……っ? オ、……ガスト、満足できた……?」

 涙を拭いつつ尋ねるリディアに、オーガストは愛しさを堪えきれず抱き締め、唇を奪った。

「んっ……む」

 自分の精液を飲んだ唇が愛しくて、「よくやった」と褒めてやりたくて、ただただ想いを込めて深いキスをする。

「ん――、ん、……むぅ」

 奉仕を経たからか、キスに対するリディアの舌使いも格段に違っていた。オーガストの舌を絡め、舐め、チロチロとくすぐり、時に彼の舌先を唇でもって吸い込む。
 やがて二人の舌先から粘度の高い糸が引き、離れてゆく。
 見つめ合ってリディアは幸せ一杯という顔だが、じんわりと頬を染め困ったように笑う。

「……本当に嫌だわ。どうしてこんなに元気なの?」

 リディアの腹部には、ガチガチに強張ったモノが押しつけられていたからだ。
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