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義母は義息子の愛を乞う1 ☆

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「う……ん。……ぁ、はぁっ、……はっ」

 寝所にリディアの切ない声が響き、グチュグチュという水音がする。

「ア……ん、ダメ……っ、ぁ、達っちゃう、――ぁ、達く、達くの……っ」

 次第に高くなった声はキュウッと細くなり、汗みずくになった体がビクビクと痙攣した。
 オーガストの指を喰い締めた蜜壷がフッと緩むと、そこからねっとりと蜜にまみれた指が引き抜かれる。

「……ん、あぁ。美味しい、リディア」

 指にたっぷりとついた蜜を味わい、オーガストが陶然と呟く。蜜と自身の唾液で濡れた手で屹立をしごき、先端を泥濘んだ花弁に押し込んだ。

「あぁああ!」

 まだ快楽の残滓を味わっている最中だというのに、力強く貫かれてリディアが悲鳴を上げる。
 すぐにズンズンと深く穿たれ、リディアの世界が明滅する。
 普段なら口にしない淫らな言葉を言い、夫を煽った。腰を貪婪にくねらせオーガストに合わせて自ら体を動かす。
 蕩けきった目が夫を見つめ、赤い唇が開いて物欲しげに舌が覗く。するとオーガストは言わずとも分かると覆い被さり、リディアの唇を奪った。



 寝台がギシギシと悲鳴を上げるほどオーガストは腰を振り、リディアは涙を流し嬌声を上げる。

「オーガスト、オーガスト! 愛しているの……っ、もっと、もっと頂戴っ」

 ドスドスと乱暴にオクを穿たれ、リディアは歓喜の涙を流していた。

「俺も愛しているよ、リディア」

 何度もその言葉を言われても、枯れた井戸のようにリディアは愛を乞う。
 オーガストがいないと不安になる。彼の声がないと、抱き締めていられないと、今にも恐ろしい事が起こりそうでリディアは泣き出してしまう。
 昼間はオーガストと同じ部屋で過ごし、湯浴みも一緒に行った。そして夜は発作が起きたようにオーガストを求め、嵐のように愛されてたっぷり精を受けた後にやっと眠る。
 カルヴィンに裏切られパールに命を脅かされてから、リディアはとても不安定になっていた。

「あぁあっ、あ、アぁっ、怖い……っ、怖いのっ、オーガスト!」

 涙を流したリディアがオーガストにしがみつき、広い背中に腕を回して渾身の力でしがみついた。
 こうやって密着し、温かな体を感じていると安心する。
 けれどふとした隙に誰かに狙われ、自分よりも大事なオーガストが狙われるかもしれないと思うと、恐ろしくて堪らない。

「大丈夫だよ、リディア。俺たちを脅かすものはもう何もない」
「っ……本当……?」

 数え切れないほどこの遣り取りを繰り返しても、リディアはオーガストに同じ答えを求める。
 オーガストの腰が回され、リディアの最奥がねりねりと抉られる。

「んぅっ、――ア、あぁっ」

 すっかりオクで感じる事を覚えた体は、それだけで達してしまった。
 ギュウッとオーガストを抱き締め、足すらも腰に絡めたままリディアが震える。夫の吐精を促し、柔らかな膣肉が蠢いた。

「あぁ。達ったね、リディア。ちゃんとオクで達する事を覚えて偉いよ」

 ちゅ、ちゅ、と額に優しい唇が押し当てられ、それだけでリディアは多幸感を得て微笑んだ。

「きもち……の。オーガスト……好き……っ」
「俺もあなたを心から愛しているよ」
「んン……、もっと……、もっと言って。もっと愛して……っ」

 美しい瞳を潤ませ、ただ一人を乞うリディアは愛の傀儡だ。

「リディア、俺がもしとんでもない罪を犯していたとしても、愛してくれる?」

 繋がったままゆるゆると腰を動かし、オーガストは彼女の胸を弄ぶ。

「オーガストが罪……? あ、……ふぅ。どんな事をしたとしても、私は受け入れるわ。私はあなたのお母様だったのよ? あなたのすべてを見てきた。あなただって私のすべてを受け入れてくれた。今さら何があったとしても、私はあなたから離れないわ」
「そう? 良かった」
「私があなたから離れるなんて……ァ、……ん、あり得ないわ」

 自らオーガストにキスをし、リディアは幸せそうに笑う。

「俺もだよ。絶対にあなたから離れない。ずっと昔に一目みた時から、あなたに恋をしていたんだ」

 よしよしと頭を撫でられるのが心地いい。最奥をトントンとノックされ、気持ちいいと感じるのを褒められているようだ。

「ン……もっと、それ。トントンして……っ」
「分かったよ、リディア。すべてあなたの望むままに」

 左右から寄せた胸にしゃぶりつき、オーガストはそれまでよりも少し強めに腰を入れる。

「あぁアんっ、あぁ、あぁ、いい……っ、ン、あぁっ」

 口腔に溜まった唾をゴクリと嚥下し、リディアは快楽の坩堝に堕ちる。

 何度絶頂に突き上げられ意識を飛ばしても、側にオーガストがいると思えば安心できる。
 潮を噴いてしまっても、オーガストの前なら恥ずかしくない。彼がその姿を「綺麗だ」と褒めてくれるからだ。
 キスをしてほしいと思えば、すぐに分かってくれる。

 言わなくてもリディアの体の最も感じる部分を探し、愛してくれるのはオーガストだけだ。

「好き……っ、好きなのぉ……っ」

 この気持ちがどうしたら伝わるのか――。

 自分がオーガストを想っているすべてのうち、ほんの何割かしか自分は表せていない。それが悲しくてリディアが泣く。

「オーガストがいないと、私生きていけないの……っ、お願いっ、好き、好き……っ、愛してる……っ」

 絶え間なく最奥を突かれ、目の前で光が明滅する。何度もフワッと体が浮き上がる感覚を得ては、びっしょりと汗を掻いた肉体に魂が戻って来る。

 達しても達しても、目の前にはオーガストが優しい笑みを浮かべて見つめていてくれる。
 嬉しくて堪らず、感謝と溢れんばかりの愛情を伝えたい。

 だというのに、リディアはこうして欲のままに腰を揺さぶり、涙を流すしかできない。
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