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騙し合い1
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「時に――、義母上はお前の事が好きなようだな?」
オーガストの執務室で、書類を持って来たカルヴィンに彼が鎌を掛ける。
「な……何を仰っているのです?」
面差しは変わらないが、カルヴィンの静かな動揺をオーガストは見逃さない。
「宮中の噂で、夜な夜なお前が義母上の部屋へ行く姿が目撃されている。更にその部屋から憚らない声が聞こえてくるともな」
「…………」
カルヴィンが誤魔化すような笑みを浮かべるが、僅かながらその頬が引き攣っている。
「城の者の言う噂など、何が本当かも分かりませんからね」
さりげなく受け流し、カルヴィンはチラッと同席しているリディアに視線を走らせる。
自分が妻にと望んでいる彼女に、勘違いされては堪らないからだ。
ただでさえ最近リディアの態度がよそよそしいような気がし、気持ちが急いているというのもある。
オーガストを失脚させる計画を進行中だというのに、肝心のリディアが自分から心を離れさせては目的を見失う。
あくまでカルヴィンの目的は国王の座だが、ずっとリディアに懸想していたというのも嘘ではない。
ランチェスター子爵の葬儀で初めてリディアを見てから、年甲斐もなく恋に落ちたと言ってもいい。
だが純愛を貫いて彼女に求婚するには、カルヴィンは少々汚れすぎていた。
真っ直ぐに彼女に「葬儀の場で一目惚れをした」と求婚すればいいものの、目の前の利益や国政などあちこちに気を散らされている間、ブライアンに横取りをされた。
その間に知り合った、毒を扱う商人を出入りさせている貴族と懇意になったのも大きかった。野心を燻らせていたカルヴィンの人生を変えたと言ってもいい。
「カルヴィンは、年齢的にもパール様と釣り合いが取れるのかもしれませんね」
オーガストが王印を押す前に、リディアは王妃として書類に目を通していた。
紙面に視線をやったまま気のない返事をされるものだから、カルヴィンは一気に焦る。
「ま、まさか。私はずっと……」
「ずっと?」
不鮮明に途切れたカルヴィンの言葉を、オーガストが問う。
日に透けて赤く光る目がじっと宰相を見据え、少しの揺らぎも見逃さないと言っている気がする。
「……この国に対して誠実であり、王宮に骨を埋める覚悟でおりますから」
「素敵な心がけね、カルヴィン」
一通り書類に目を通すと、リディアは紙束を整えた。
彼女は静かに深呼吸をすると、天気の話をするかのような声でカルヴィンに話しかけた。
「ねぇカルヴィン。とてもおかしな事を訊くけれども……いいかしら?」
「ええ、何なりと。リディア様」
ブルーグレーの目をリディアに向け、カルヴィンは妙齢の女性を虜にする甘い笑みを浮かべた。
けれどリディアは薄らと微笑んだまま、美しい目を笑わせずに唇を動かす。
「十年前、『陛下がよく眠れないようです』と私が相談しましたよね? あの時あなたが提案してくださったお茶……どのような経路から入手したものですか?」
カルヴィンにほんの僅か――一、二秒ほどの間が訪れた。
けれどその僅かな間がオーガストとリディアに『黒』だと知らしめる事となる。
「私も数いる貴族の誰かから譲り受けた物でして。その貴族もどこかの商人から仕入れたそうです。商人とは……リディア様もよくご存知と思いますが、世界中のあらゆる場所から商品を仕入れるものです。そしてあちこちで売りさばき、買う側も目についた所で買ったり、探して価格の安い場所で買ったり。入手する経路は様々です」
「そうですね。ですがカルヴィン自身が誰からあのお茶の話を聞き、手に入れたかは思い出せませんか?」
なおも冷静にリディアが言葉を続けると、カルヴィンは目が笑っていない笑みを貼り付かせたまま問う。
「リディア様、今になってどうされたのですか?」
静かに紅茶を一口飲んだ後、リディアは真っ直ぐにカルヴィンを見据える。
「カルヴィンから頂いたお茶を陛下にお出しして以来、陛下の体調が悪くなったような気がしてならないのです」
「で、ですから私は王宮医師に訊いたり、薬草に詳しい貴族に話を聞いて……」
「王宮医師は、カルヴィンに眠りのお茶を渡したりしていないと話しています。では誰が?」
毅然とした王妃の態度で、リディアは尚もカルヴィンに言いつのる。
カルヴィンとてリディアと二人きりならばどうとでもごまかせるだろうが、今はオーガストも同席している。内心滝のような汗を掻き、次の言葉を探していた。
「わ、私はカーディフ伯爵という男から薬草を受け取りました。カーディフ伯爵も事業に取り組まれている方で、あちこちに顔が広く物を取り寄せる時なども贔屓にさせてもらっていました」
「カーディフ伯爵……。存じ上げているわ。私の亡くなったお父様が、生前同じ事業をされている仲間として、お話に何度も名前が出た事が……」
「その伯爵から入手致しましたので、伯爵は数いる商人仲間から入手したのかなど、根源のところは明確には申し上げられません」
「ではお前は、伯爵からどのような効能があると説明を受けたか知った上で、父上に飲ませるようリディアに渡したのか?」
突然オーガストの声が挟まり、カルヴィンは緊張して王を見る。
「どのようなと申されましても、陛下が安眠できるよう鎮静効果のある茶葉を頼みました」
「ふん……。だがリディアがこうして昔の事から立ち直れないでいるからな。再度調査させよう」
再度調査の言葉に、カルヴィンの顔に緊張が走った。
だがそれには気づかないふりをし、オーガストは再び書類に目を落とす。
じっと文字を追っては指示が必要なものには別途意見を書き、サインを出せるものには流麗な文字でサインを書く。
けれど突如としてまた口を開いた。
「お前も年齢が年齢な上に独身だから、女と関係を結びたいのは分かるが……。人を選んだり周囲に気づかれないようにしなければ、すべて筒抜けになるぞ? 特に房事は声の派手な女ほど、他の面でも声が大きいらしいからな」
「は……、そ、そうですね。すべての男に共通するお言葉かと存じます。周囲の者にも言い聞かせますので」
「思えば王家の遠い血縁とは言え、お前も出世したものだな? 王妃であるリディアにも薬を飲むよう命じられるようになったのだから」
サラサラと文字を書きつつ言った言葉に、今度はカルヴィンだけでなくリディアまでもが凍り付いた。
オーガストの執務室で、書類を持って来たカルヴィンに彼が鎌を掛ける。
「な……何を仰っているのです?」
面差しは変わらないが、カルヴィンの静かな動揺をオーガストは見逃さない。
「宮中の噂で、夜な夜なお前が義母上の部屋へ行く姿が目撃されている。更にその部屋から憚らない声が聞こえてくるともな」
「…………」
カルヴィンが誤魔化すような笑みを浮かべるが、僅かながらその頬が引き攣っている。
「城の者の言う噂など、何が本当かも分かりませんからね」
さりげなく受け流し、カルヴィンはチラッと同席しているリディアに視線を走らせる。
自分が妻にと望んでいる彼女に、勘違いされては堪らないからだ。
ただでさえ最近リディアの態度がよそよそしいような気がし、気持ちが急いているというのもある。
オーガストを失脚させる計画を進行中だというのに、肝心のリディアが自分から心を離れさせては目的を見失う。
あくまでカルヴィンの目的は国王の座だが、ずっとリディアに懸想していたというのも嘘ではない。
ランチェスター子爵の葬儀で初めてリディアを見てから、年甲斐もなく恋に落ちたと言ってもいい。
だが純愛を貫いて彼女に求婚するには、カルヴィンは少々汚れすぎていた。
真っ直ぐに彼女に「葬儀の場で一目惚れをした」と求婚すればいいものの、目の前の利益や国政などあちこちに気を散らされている間、ブライアンに横取りをされた。
その間に知り合った、毒を扱う商人を出入りさせている貴族と懇意になったのも大きかった。野心を燻らせていたカルヴィンの人生を変えたと言ってもいい。
「カルヴィンは、年齢的にもパール様と釣り合いが取れるのかもしれませんね」
オーガストが王印を押す前に、リディアは王妃として書類に目を通していた。
紙面に視線をやったまま気のない返事をされるものだから、カルヴィンは一気に焦る。
「ま、まさか。私はずっと……」
「ずっと?」
不鮮明に途切れたカルヴィンの言葉を、オーガストが問う。
日に透けて赤く光る目がじっと宰相を見据え、少しの揺らぎも見逃さないと言っている気がする。
「……この国に対して誠実であり、王宮に骨を埋める覚悟でおりますから」
「素敵な心がけね、カルヴィン」
一通り書類に目を通すと、リディアは紙束を整えた。
彼女は静かに深呼吸をすると、天気の話をするかのような声でカルヴィンに話しかけた。
「ねぇカルヴィン。とてもおかしな事を訊くけれども……いいかしら?」
「ええ、何なりと。リディア様」
ブルーグレーの目をリディアに向け、カルヴィンは妙齢の女性を虜にする甘い笑みを浮かべた。
けれどリディアは薄らと微笑んだまま、美しい目を笑わせずに唇を動かす。
「十年前、『陛下がよく眠れないようです』と私が相談しましたよね? あの時あなたが提案してくださったお茶……どのような経路から入手したものですか?」
カルヴィンにほんの僅か――一、二秒ほどの間が訪れた。
けれどその僅かな間がオーガストとリディアに『黒』だと知らしめる事となる。
「私も数いる貴族の誰かから譲り受けた物でして。その貴族もどこかの商人から仕入れたそうです。商人とは……リディア様もよくご存知と思いますが、世界中のあらゆる場所から商品を仕入れるものです。そしてあちこちで売りさばき、買う側も目についた所で買ったり、探して価格の安い場所で買ったり。入手する経路は様々です」
「そうですね。ですがカルヴィン自身が誰からあのお茶の話を聞き、手に入れたかは思い出せませんか?」
なおも冷静にリディアが言葉を続けると、カルヴィンは目が笑っていない笑みを貼り付かせたまま問う。
「リディア様、今になってどうされたのですか?」
静かに紅茶を一口飲んだ後、リディアは真っ直ぐにカルヴィンを見据える。
「カルヴィンから頂いたお茶を陛下にお出しして以来、陛下の体調が悪くなったような気がしてならないのです」
「で、ですから私は王宮医師に訊いたり、薬草に詳しい貴族に話を聞いて……」
「王宮医師は、カルヴィンに眠りのお茶を渡したりしていないと話しています。では誰が?」
毅然とした王妃の態度で、リディアは尚もカルヴィンに言いつのる。
カルヴィンとてリディアと二人きりならばどうとでもごまかせるだろうが、今はオーガストも同席している。内心滝のような汗を掻き、次の言葉を探していた。
「わ、私はカーディフ伯爵という男から薬草を受け取りました。カーディフ伯爵も事業に取り組まれている方で、あちこちに顔が広く物を取り寄せる時なども贔屓にさせてもらっていました」
「カーディフ伯爵……。存じ上げているわ。私の亡くなったお父様が、生前同じ事業をされている仲間として、お話に何度も名前が出た事が……」
「その伯爵から入手致しましたので、伯爵は数いる商人仲間から入手したのかなど、根源のところは明確には申し上げられません」
「ではお前は、伯爵からどのような効能があると説明を受けたか知った上で、父上に飲ませるようリディアに渡したのか?」
突然オーガストの声が挟まり、カルヴィンは緊張して王を見る。
「どのようなと申されましても、陛下が安眠できるよう鎮静効果のある茶葉を頼みました」
「ふん……。だがリディアがこうして昔の事から立ち直れないでいるからな。再度調査させよう」
再度調査の言葉に、カルヴィンの顔に緊張が走った。
だがそれには気づかないふりをし、オーガストは再び書類に目を落とす。
じっと文字を追っては指示が必要なものには別途意見を書き、サインを出せるものには流麗な文字でサインを書く。
けれど突如としてまた口を開いた。
「お前も年齢が年齢な上に独身だから、女と関係を結びたいのは分かるが……。人を選んだり周囲に気づかれないようにしなければ、すべて筒抜けになるぞ? 特に房事は声の派手な女ほど、他の面でも声が大きいらしいからな」
「は……、そ、そうですね。すべての男に共通するお言葉かと存じます。周囲の者にも言い聞かせますので」
「思えば王家の遠い血縁とは言え、お前も出世したものだな? 王妃であるリディアにも薬を飲むよう命じられるようになったのだから」
サラサラと文字を書きつつ言った言葉に、今度はカルヴィンだけでなくリディアまでもが凍り付いた。
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