【R-18】年下国王の異常な執愛~義母は義息子に啼かされる~【挿絵付】

臣桜

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目撃した真実2 ☆

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「もっと……もっとぉ! ん、あァ、いいのォ……っ、きてぇ、カルヴィン!」

 覗き穴があるすぐ目の前には寝台があり、女に覆い被さっているのはカルヴィンだった。

 昼間リディアに迫ってきた彼が、いま誰かを組み敷き腰を振っている。
 カルヴィンに恋心があったという訳ではないが、人はこうも口と裏腹な事ができるのかと呆気にとられた。

「――っぁ、パール様……っ、もう出ますっ」
「――んゥっ、あっ、掛けて! わたくしのお腹に掛けて!」

 相手はパールだった。

 王太后と思えない淫らな言葉を口走り、やがて寝台が激しく軋んだあと二人の動きが止まった。
 リディアの体は恐ろしく震え、だというのに心臓は煩く鳴り回って体が熱くなっている。

 背後から抱き締めていたオーガストは、通路の中でリディアのネグリジェの裾を捲り上げる。

「…………!」

 目線でオーガストを責め、リディアは必死にネグリジェを押さえる。
 けれども下着を纏っていない体はすぐに晒され、太腿や下腹をオーガストが撫でてきた。

「……やっぱり抱かれるっていいわ……。わたくしに触れなかった前陛下が信じられない。わたくしの体は最高でしょう? カルヴィン」
「はい。パール様の美貌も肉体も、お若い頃から変わっておりません」
「ふふ……。上手ね」

 やがてカルヴィンとパールが会話を始め、互いの体を愛撫しだす。
 同時にオーガストもリディアの花弁に指を滑らせていた。

「……お願い、やめて。オーガスト」

 密着している距離で哀願するも、オーガストは指の動きをやめてくれない。
 ピチャピチャと濡れた花弁を弾いた指は、その内ヌルリと暖かな膣肉を擦りだす。

「二人の閨を覗いて濡らした王妃様が、何を言っているんだ? あいつらの悪巧みを全部聞くまでここにいるぞ。それまで暇だから、あなたの体を触らせてほしい」
「……オーガスト……」

 暗い通路にチュクチュクと水音がし始め、リディアは懸命に息を殺す。
 その間も二人の会話は進んでいた。

「それはそうと、あの目障りな偽国王を蹴落とす算段はついているのでしょうね?」

「ええ。ブライアン陛下に私が毒を盛ったという罪を、あの方に負わせる時がやっと訪れました。オーガスト陛下がご即位されるまで待ったのも、ひとえに『王』を排除する目的のためです。『王子』に罪を被せても、あまり効果がありませんからね。……リディア様が王妃陛下となられたのは予想外でしたが」

 信じられない真実に、リディアの思考が停止した。

「あの女の事なんてどうでもいいのよ。どうせわたくしが王座に就くのだから。そうなればあなたは王配……。ふふ、わたくしたち、良いパートナーになれるわ。寝所での相性も最高だしね?」
「仰る通りです、パール様。……あぁ、すみません。ありがとうございます」

 パールはカルヴィンを押し倒し、跪いてカルヴィンの萎えたモノをまた元気にすべく口淫を始めた。

「ブライアン陛下が毎日飲まれていたお茶に混入した毒は、一回では微々たるものでも蓄積すればやがて重篤な病に陥らせるものでした。お陰で誰にも気取られる事なく、あの方を亡き者にできた。自分の夫に毒を飲ませていたとも知らないリディア様には、申し訳ない事をしましたけれどね」

「ン……。ブライアン陛下はあなたの私財に疑問を持っていたのですって? 人のお金に口を出すような人は、たとえ国王でもいけない事だわ」

 パールは耳に乱れた金髪を掛け、熱心に奉仕を続けている。ドレスで着飾った時は隠れていたものの、その腹部や臀部の肉はたるみ始めていた。
 醜悪な言葉、人間に目を逸らしたい。それなのに真っ直ぐ前を向かされたまま首筋に強いキスをされ、指はクチャクチャと花弁を暴き肥大した真珠を弾いてくる。

「っく……ふ、……ン」

 自ら口元を両手で押さえ、リディアは懸命に声を抑えた。

 同時に自分がブライアンに毒を飲ませていたという事実を知り、目から滂沱の涙を流す。
 強いショックを受け悲しいのに、体はオーガストの指に暴かれていて気持ちがバラバラになる。けれど目の前でカルヴィンはなおも残酷な言葉を続けた。

「亡きランチェスター子爵に目を付けたのも、もしかしたら気づかれたのかもしれません。子爵が取り寄せた品を私の名の下で商売をさせ、売り広め、その利益を頂くという計画だったが……。子爵に東方の陶磁器をとブライアン陛下がお声を掛けられたのも、私への牽制だったのかもしれない……」

 亡き父の名前まで出て、リディアは心臓が止まりそうだった。

 けれど執拗に弱い場所を擦り立てられ、体がガクガクと震えて達してしまう。

「っぁ――――!」

 ビシャッと冷たい石の床に飛沫を浴びせ、一瞬頭の中が真っ白になった。
 あまりの緊張とスリルとで、リディアの体はこれ以上なく敏感になっていた。その場にくずおれかけたリディアを、オーガストがしっかりと支える。

「あなたはちゃんと黒幕の言葉を最後まで聞く義務がある」

 けれど耳元で囁かれ、渇が入った気持ちだった。

(そうよ。私はお父様を失い、陛下も失った。その黒幕がカルヴィンであるのなら、彼が何を考えていたのか、どうしてあのような結果になったのかちゃんと知らなければ。生きている私にしかできない事だわ)

 両足を叱咤し、リディアは覗き穴の中を見て、耳を澄ませる。
 全裸のカルヴィンはクッションにもたれかかり、主人のようにパールの頭を撫でていた。

「あぁ……、お上手です。パール様」
「ふふ。こんな事あの女はできないでしょう? 人生の酸いも甘いも知った女だからこそ、男を悦ばせる事ができるのです」

『あの女』とは十中八九リディアの事だ。

「そうですね、パール様。あの方の取り柄はひとえに若さと美しさにあります。子爵夫人の母親が再婚をして伯爵家令嬢になった。だが我ら公爵家には家柄的には遠く及びません。作法や教養を身につけても、パール様を娶られた時に比べ、周囲はあまりいい顔をしませんでしたからね」
「――――」

 ズグリ、とリディアの胸が痛む。
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