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目撃した真実1 ☆
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「浮かない顔だな」
夜、夫婦の寝室でオーガストが話しかけてくる。
「い、いいえ。気のせいです」
なるべく自然に取り繕い、リディアは本を読んでいるふりを続けた。
「俺のあの指輪がないな……。まぁ、ネズミでも入ったのか」
オーガストの言葉にリディアは驚いて首を向ける。
「指輪を盗まれたのですか?」
「いや、いいんだ。心当たりはある」
オーガストが持っている指輪ともなれば、とても価値のある物の気がする。けれど何でもない事のように言うので、逆にリディアは心配になった。
「犯人に心当たりが……?」
「まぁ、ないでもない。けど、本当にいいんだ。大した品ではないし、盗まれて困る物でもない」
「それなら……良いのですが……」
不安げに睫毛を瞬かせ、リディアはまた本に視線をやる。
けれど心の中は不安と不信で一杯になっていた。
「……ところであなたの顔色だが。義母上に何か言われたか? ――それとも、カルヴィンか?」
けれどオーガストにズバリと言われ、リディアの体がビクリと震える。ドキドキと心臓が鳴るけれども、リディアは平静を取り繕った。
だが背後からオーガストが忍び寄り、ソファ越しにリディアを抱き締めてくる。
「……まさかこの体を、あいつに触らせていないだろうな?」
耳元で低く囁かれる声に、腰が甘く疼く。
「……ふ、不貞はしておりません」
「俺は義母上に虐げられ心に傷を負っているから、あなただけは俺を裏切らないでくれ」
そもそもパールにクレイグをけしかけたのはオーガストだが、そんな事リディアが知る由もない。
「夫の事は裏切りません」
「本当か?」
また耳元で囁かれ、形のいい耳が舐められる。
耳たぶをしゃぶられ頭蓋に直接響くような水音がするが、リディアは懸命に耐えて潔癖を訴える。
「あなた以外の男性に体を許す日が訪れれば、その時は死を選びます」
キッパリと言い切った声に、オーガストはハァ……と息をつき腕を緩めた。
「今の言葉は撤回だ。あなたが不貞を働くよりも、死なれる方がずっと辛い」
その言葉に、リディアはハッとオーガストが両親ともに失ってしまった事を思い出した。
「ご、ごめんなさい。今の言葉は意図があってではなくて……」
「いい。分かっている。ただあなたの身に何があっても、俺はあなたの味方だ。だから自身に対しての最大の罰を死と考える事だけは、やめてほしい」
「……はい」
項垂れたリディアの髪を、オーガストは大きな手で撫でつける。
『妖精が紡いだ銀糸』と讃えられる髪を、こうして自由にできるのは彼だけだ。
その事実に陶然としている顔つきをしていたが、やがてオーガストは気持ちを切り替えリディアの目の前に立った。
「少し夜の散歩をしないか?」
「散歩……ですか?」
「王族のみが知る、秘密の通路を探検するんだ」
思わずゾクリとする色香を放ち、オーガストが微笑む。
手を差し出され、リディアはいつの間にか読みかけの本をテーブルに置き、夫の手を取っていた。
**
「あんな場所から通路に繋がっていただなんて……」
オーガストがまず開いたのは、夫婦の寝室にある腰板の一部だった。
一面扉が続いているようなデザインの腰板は、一枚だけが本物の扉になっていた。
けれどそのまま押して開くものではなく、壁に向かってオーガストがどこか一部を押し、また横に引いて足でどこかを蹴り……と仕掛けを起動させた。
すると扉が音もなく開いて、向こう側に暗い通路がポッカリと口を開けたのだ。
通路の内側すぐにあったカンテラを手に取り、オーガストは寝室内の火からカンテラに明かりを灯す。そして自分が先導して通路を奥に進んでいった。
「オーガストはよくこの通路を使うの?」
通路の中はヒヤリとしていて、今はまだ暖かな季節だからいいものの、冬は堪えると思う。
「たまに悪巧みをする時は……ね。あと、あまり大きな声を出さない方がいい。城は夜を迎えているから、不審者が潜んでいると思われると面倒だ」
「……はい」
慌てて小声で返事をするも、オーガストは悠々と通路を歩いて行く。
「どこに向かっているの?」
小さな声で尋ねると、少しこちらを振り向きオーガストが笑う。
「悪者が何を考えているか、確かめに行こうと思って。俺が言ってもあなたが信じない場合、あなたが実際その目で確かめた方が早いと思って」
悪者と言われ、ふとオーガストを陥れようとしている口ぶりのカルヴィンを思い出した。
けれど仮にカルヴィンが何か暗躍するとしても、この日の夜という都合のいいタイミングで貴族と集まったりしているのだろうか?
昼間カルヴィンが口走っていた不穏を、リディアは夫に訴える。
「あの……。今日の昼間、カルヴィンが『間もなく陛下は失脚する』と言っていました。私、何か良くない事が起こらないか不安で……」
「カルヴィンがあなたを狙い、国王の座を狙っているのはずっと前から分かっている。けど、知らせてくれてありがとう」
通路の途中で立ち止まったオーガストは、リディアを抱き寄せキスをした。
「……分かっているのですか? では何か手を打って……?」
優しい唇が離れてゆくと名残惜しくなるが、今は大事な話をしている。
尚も問いかけるとオーガストは意味深な笑みを浮かべ、歩を進めた。
途中、オーガストは「ここは三階の会議室だ」と言ってのぞき窓から部屋を見せてくれたり、他にも隠し通路から覗ける部屋を教えてくれた。
なるほどこうやってオーガストが通路からすべてを見ているとすれば、城内で悪巧みもできないのかもしれない。
そう思っていると、オーガストが動きを止めカンテラを足元に置いた。
「オーガスト?」
問いかければ、彼は口元に指を立てて「しぃ」と静かにするよう伝える。
慌てて口を噤むと、オーガストが横に細長い板をスライドさせた。小さな穴が二つ開いているところから、恐らく室内の肖像画の目元部分なのだろう。
蝋燭の明かりが穴から差し込むと同時に、女性の嬌声が聞こえてきた。
「あァッ! あ、あ、あぁあ! いぃっ、いいわ! もっと突いて!」
憚らない女性の声にリディアは一気に赤面し、その場を逃げかける。
誰かの情事を覗き見る趣味は持ち合わせていないつもりだ。
けれどオーガストに背後から抱きすくめられ、否が応でも穴から中を覗く場所に立たされた。
いけないと思いつつ覗き穴から室内を見て――両手で口を覆った。
夜、夫婦の寝室でオーガストが話しかけてくる。
「い、いいえ。気のせいです」
なるべく自然に取り繕い、リディアは本を読んでいるふりを続けた。
「俺のあの指輪がないな……。まぁ、ネズミでも入ったのか」
オーガストの言葉にリディアは驚いて首を向ける。
「指輪を盗まれたのですか?」
「いや、いいんだ。心当たりはある」
オーガストが持っている指輪ともなれば、とても価値のある物の気がする。けれど何でもない事のように言うので、逆にリディアは心配になった。
「犯人に心当たりが……?」
「まぁ、ないでもない。けど、本当にいいんだ。大した品ではないし、盗まれて困る物でもない」
「それなら……良いのですが……」
不安げに睫毛を瞬かせ、リディアはまた本に視線をやる。
けれど心の中は不安と不信で一杯になっていた。
「……ところであなたの顔色だが。義母上に何か言われたか? ――それとも、カルヴィンか?」
けれどオーガストにズバリと言われ、リディアの体がビクリと震える。ドキドキと心臓が鳴るけれども、リディアは平静を取り繕った。
だが背後からオーガストが忍び寄り、ソファ越しにリディアを抱き締めてくる。
「……まさかこの体を、あいつに触らせていないだろうな?」
耳元で低く囁かれる声に、腰が甘く疼く。
「……ふ、不貞はしておりません」
「俺は義母上に虐げられ心に傷を負っているから、あなただけは俺を裏切らないでくれ」
そもそもパールにクレイグをけしかけたのはオーガストだが、そんな事リディアが知る由もない。
「夫の事は裏切りません」
「本当か?」
また耳元で囁かれ、形のいい耳が舐められる。
耳たぶをしゃぶられ頭蓋に直接響くような水音がするが、リディアは懸命に耐えて潔癖を訴える。
「あなた以外の男性に体を許す日が訪れれば、その時は死を選びます」
キッパリと言い切った声に、オーガストはハァ……と息をつき腕を緩めた。
「今の言葉は撤回だ。あなたが不貞を働くよりも、死なれる方がずっと辛い」
その言葉に、リディアはハッとオーガストが両親ともに失ってしまった事を思い出した。
「ご、ごめんなさい。今の言葉は意図があってではなくて……」
「いい。分かっている。ただあなたの身に何があっても、俺はあなたの味方だ。だから自身に対しての最大の罰を死と考える事だけは、やめてほしい」
「……はい」
項垂れたリディアの髪を、オーガストは大きな手で撫でつける。
『妖精が紡いだ銀糸』と讃えられる髪を、こうして自由にできるのは彼だけだ。
その事実に陶然としている顔つきをしていたが、やがてオーガストは気持ちを切り替えリディアの目の前に立った。
「少し夜の散歩をしないか?」
「散歩……ですか?」
「王族のみが知る、秘密の通路を探検するんだ」
思わずゾクリとする色香を放ち、オーガストが微笑む。
手を差し出され、リディアはいつの間にか読みかけの本をテーブルに置き、夫の手を取っていた。
**
「あんな場所から通路に繋がっていただなんて……」
オーガストがまず開いたのは、夫婦の寝室にある腰板の一部だった。
一面扉が続いているようなデザインの腰板は、一枚だけが本物の扉になっていた。
けれどそのまま押して開くものではなく、壁に向かってオーガストがどこか一部を押し、また横に引いて足でどこかを蹴り……と仕掛けを起動させた。
すると扉が音もなく開いて、向こう側に暗い通路がポッカリと口を開けたのだ。
通路の内側すぐにあったカンテラを手に取り、オーガストは寝室内の火からカンテラに明かりを灯す。そして自分が先導して通路を奥に進んでいった。
「オーガストはよくこの通路を使うの?」
通路の中はヒヤリとしていて、今はまだ暖かな季節だからいいものの、冬は堪えると思う。
「たまに悪巧みをする時は……ね。あと、あまり大きな声を出さない方がいい。城は夜を迎えているから、不審者が潜んでいると思われると面倒だ」
「……はい」
慌てて小声で返事をするも、オーガストは悠々と通路を歩いて行く。
「どこに向かっているの?」
小さな声で尋ねると、少しこちらを振り向きオーガストが笑う。
「悪者が何を考えているか、確かめに行こうと思って。俺が言ってもあなたが信じない場合、あなたが実際その目で確かめた方が早いと思って」
悪者と言われ、ふとオーガストを陥れようとしている口ぶりのカルヴィンを思い出した。
けれど仮にカルヴィンが何か暗躍するとしても、この日の夜という都合のいいタイミングで貴族と集まったりしているのだろうか?
昼間カルヴィンが口走っていた不穏を、リディアは夫に訴える。
「あの……。今日の昼間、カルヴィンが『間もなく陛下は失脚する』と言っていました。私、何か良くない事が起こらないか不安で……」
「カルヴィンがあなたを狙い、国王の座を狙っているのはずっと前から分かっている。けど、知らせてくれてありがとう」
通路の途中で立ち止まったオーガストは、リディアを抱き寄せキスをした。
「……分かっているのですか? では何か手を打って……?」
優しい唇が離れてゆくと名残惜しくなるが、今は大事な話をしている。
尚も問いかけるとオーガストは意味深な笑みを浮かべ、歩を進めた。
途中、オーガストは「ここは三階の会議室だ」と言ってのぞき窓から部屋を見せてくれたり、他にも隠し通路から覗ける部屋を教えてくれた。
なるほどこうやってオーガストが通路からすべてを見ているとすれば、城内で悪巧みもできないのかもしれない。
そう思っていると、オーガストが動きを止めカンテラを足元に置いた。
「オーガスト?」
問いかければ、彼は口元に指を立てて「しぃ」と静かにするよう伝える。
慌てて口を噤むと、オーガストが横に細長い板をスライドさせた。小さな穴が二つ開いているところから、恐らく室内の肖像画の目元部分なのだろう。
蝋燭の明かりが穴から差し込むと同時に、女性の嬌声が聞こえてきた。
「あァッ! あ、あ、あぁあ! いぃっ、いいわ! もっと突いて!」
憚らない女性の声にリディアは一気に赤面し、その場を逃げかける。
誰かの情事を覗き見る趣味は持ち合わせていないつもりだ。
けれどオーガストに背後から抱きすくめられ、否が応でも穴から中を覗く場所に立たされた。
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