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初夜5 ☆
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「あ……っ、や、変……だわ、ァ……、あっ」
蜜壷をみっしりと埋める長大な肉棒が動くだけで、全身から汗が噴き出て胸の奥がキュウッと締め付けられる。
切なくて「動かないで」と言いたいのに、『ソレ』をもっとしてほしい。
二律背反の想いに搦め捕られ、リディアはあっという間にオーガストの動きに翻弄されてゆく。
暫く寝台がキシキシと小さく揺れる音が続き、二人の呼吸が乱れ交じり合う。
「リディア……、痛い? 気持ちいい?」
がむしゃらに腰を打ち付けたいのを強固な理性で我慢し、オーガストは新妻を労る。
「あ、ア、ぁあ、ン――ぁ、あ、あ、あ、……っぁ、ぁあ」
けれどリディアはオーガストの言葉に応える事ができず、蕩けた顔のまま喘いでいるだけだ。
それを「是」と取ったのか、オーガストは徐々に腰の動きを速くしてゆく。
グチュグチュニチャニチャと粘膜が擦れ合う音がし、次第にリディアの声も大きくなっていった。
「ァ、ああぁ! ダメ……っ、も、それ以上動いたら……っ、切ないからぁっ」
やめてほしいと言葉では願っても、リディアの腰はユラユラと貪婪に動いてオーガストの律動に自ら合わせにいく。
深い場所まで切っ先が届くと、ジンと染みる感覚があるけれど、それすらも心地いい刺激になっていた。太いモノの根元近くで先ほど指でイかされた場所を擦られれば、頭が真っ白に塗りつぶされてゆく。
「リディア、俺はもうすぐ出てしまいそうだ。あなたも一緒に達して」
汗で濡れた額に貼り付いた前髪を掻き上げ、オーガストがまた肉真珠を弄り回してきた。
「っあぁああ! そこは――っ」
蜜壷での刺激でたっぷり濡れ柔らかく解れていた膣肉が、敏感な場所を攻められた事によりギュウッと収斂した。
男の精を誘ってビクビクと蠢き、オクがふんわり広がり子種を望む。
目に涙をたっぷり溜めて法悦の坩堝にいるリディアを見下ろし、オーガストは何度か乱暴に腰を叩きつけた。
「っぁあ、あ――っ、リディアッ!」
直後背中を丸めて項垂れ、オーガストが胴震いする。
「……っ、ぁ、……あ、ぁ、ナカに……っ」
自分の胎内でオーガストが膨れ上がり、ビクビクと脈打っている。最奥の壁を濡らしてくる白濁の激しさに、リディアは身震いをしてまた達した。
「っぁあ……」
出すものを全部絞り出し、オーガストが歓喜の声を上げる。同時に気を失ったリディアの胸元に、透明な雫が滴った。
「……やっと……手に入れた……」
愛する女の最奥で吐精し、その感動でオーガストは泣いていた。
父の側室としてリディアが迎え入れられた時から、ずっと彼女に懸想していた。
この世のものと思えない美貌に最初は夢中になったが、女性らしいたおやかな振る舞いや意外に肝の据わった性格にどんどん惹かれる。
父がリディアと二人きりで話しているのを見かける度に、嫉妬をして自分も混ざりにいった。
あの時はまだ無力な子供だったが、リディアを手に入れたいと願ってから、貪欲に学びありとあらゆる事を身につけていった。
「今の俺は……、あなたに種付けをする事だってできる」
とうとうここまできたのだ。
「後は、あなたを永遠に俺のものにするだけ」
脱力したリディアの手を取り、下腹部は繋がったまま恭しく手の甲にキスをした。
「まだだ。まだ始まったばかり……」
オーガストの呟きは、昏々と眠るリディアには届いていなかった。
蜜壷をみっしりと埋める長大な肉棒が動くだけで、全身から汗が噴き出て胸の奥がキュウッと締め付けられる。
切なくて「動かないで」と言いたいのに、『ソレ』をもっとしてほしい。
二律背反の想いに搦め捕られ、リディアはあっという間にオーガストの動きに翻弄されてゆく。
暫く寝台がキシキシと小さく揺れる音が続き、二人の呼吸が乱れ交じり合う。
「リディア……、痛い? 気持ちいい?」
がむしゃらに腰を打ち付けたいのを強固な理性で我慢し、オーガストは新妻を労る。
「あ、ア、ぁあ、ン――ぁ、あ、あ、あ、……っぁ、ぁあ」
けれどリディアはオーガストの言葉に応える事ができず、蕩けた顔のまま喘いでいるだけだ。
それを「是」と取ったのか、オーガストは徐々に腰の動きを速くしてゆく。
グチュグチュニチャニチャと粘膜が擦れ合う音がし、次第にリディアの声も大きくなっていった。
「ァ、ああぁ! ダメ……っ、も、それ以上動いたら……っ、切ないからぁっ」
やめてほしいと言葉では願っても、リディアの腰はユラユラと貪婪に動いてオーガストの律動に自ら合わせにいく。
深い場所まで切っ先が届くと、ジンと染みる感覚があるけれど、それすらも心地いい刺激になっていた。太いモノの根元近くで先ほど指でイかされた場所を擦られれば、頭が真っ白に塗りつぶされてゆく。
「リディア、俺はもうすぐ出てしまいそうだ。あなたも一緒に達して」
汗で濡れた額に貼り付いた前髪を掻き上げ、オーガストがまた肉真珠を弄り回してきた。
「っあぁああ! そこは――っ」
蜜壷での刺激でたっぷり濡れ柔らかく解れていた膣肉が、敏感な場所を攻められた事によりギュウッと収斂した。
男の精を誘ってビクビクと蠢き、オクがふんわり広がり子種を望む。
目に涙をたっぷり溜めて法悦の坩堝にいるリディアを見下ろし、オーガストは何度か乱暴に腰を叩きつけた。
「っぁあ、あ――っ、リディアッ!」
直後背中を丸めて項垂れ、オーガストが胴震いする。
「……っ、ぁ、……あ、ぁ、ナカに……っ」
自分の胎内でオーガストが膨れ上がり、ビクビクと脈打っている。最奥の壁を濡らしてくる白濁の激しさに、リディアは身震いをしてまた達した。
「っぁあ……」
出すものを全部絞り出し、オーガストが歓喜の声を上げる。同時に気を失ったリディアの胸元に、透明な雫が滴った。
「……やっと……手に入れた……」
愛する女の最奥で吐精し、その感動でオーガストは泣いていた。
父の側室としてリディアが迎え入れられた時から、ずっと彼女に懸想していた。
この世のものと思えない美貌に最初は夢中になったが、女性らしいたおやかな振る舞いや意外に肝の据わった性格にどんどん惹かれる。
父がリディアと二人きりで話しているのを見かける度に、嫉妬をして自分も混ざりにいった。
あの時はまだ無力な子供だったが、リディアを手に入れたいと願ってから、貪欲に学びありとあらゆる事を身につけていった。
「今の俺は……、あなたに種付けをする事だってできる」
とうとうここまできたのだ。
「後は、あなたを永遠に俺のものにするだけ」
脱力したリディアの手を取り、下腹部は繋がったまま恭しく手の甲にキスをした。
「まだだ。まだ始まったばかり……」
オーガストの呟きは、昏々と眠るリディアには届いていなかった。
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