【R-18】年下国王の異常な執愛~義母は義息子に啼かされる~【挿絵付】

臣桜

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初夜2 ☆

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 けれど残酷な事に、オーガストはリディアの目の前でこの上もなく嬉しそうに笑ってみせた。

「父上が崩御してから、あなたに共寝を禁じられる十五までの五年間。俺はあなたが寝入ってから夜着を紐解き、その素肌に触れ唇を這わせた。あなたの胸がこんなに感じやすいのも、ほんの僅かな刺激で下がはしなたく濡れるのも……。全部俺があなたの体に教え込んだからだ」
「――――!」

 ブルブルと体が震えるほどの衝撃がリディアを駆け抜け、彼女の体が硬直した。

「信じられないかい?」
「だ……だって……。わ、私……目覚めなかったの?」

「あなたは随分疲れているようで、一度眠ったらあまり目覚めない体質のようだ。俺が胸を揉んでも、こうやって舐めしゃぶっても……」
「あっ」

 言葉の通りむっちりと実った果実を揉まれ、舌でもって愛撫され、リディアの体に淫らな感覚が這い回る。

「そして……ココも」

 オーガストの手が伸び、リディアのなだらかな腹部を撫でてあえかな銀色の茂みに至った。その先の突起を指がかすり、もう潤沢に蜜を蓄えている場所をひと撫でした。

「だっ……ダメっ!」

 咄嗟にリディアはオーガストの手を押さえるが、彼は艶然と笑うのみだ。

「駄目? どうして? 俺は何度もココに顔を埋めてあなたの蜜を啜り、指だって数え切れないほど入れて掻き回したのに。可愛らしい声を上げて何度も果てて……あなただって気持ち良かったでしょう?」
「…………」

 大きなショックを受けたリディアは、呆然としたまま何も言えなかった。
 確かにオーガストと共寝をした五年間、やけに翌朝体が重怠かった気がする。それがまさか、寝ている間に悪戯をされていた事によるものだったとは――。

「ご、……五年……も」

 どうして気づかなかったのだろう? と、呑気に寝ていた自分に絶望する。
 けれどオーガストは更なる言葉を重ねてきた。

「まぁ、正しくはつい先日までですがね?」
「え?」

 今度こそ訳が分からず目を丸くして問いかける。そんなリディアの頭を、オーガストはよしよしと撫でてくる。

「あなたと公に共寝をしなくなっても、俺は秘密の通路を抜けてあなたの寝室にやって来ていた。首から提げた鍵を使えば、貞操帯だって外れるしね?」
「そんな……」

「この十年。実にあなたは淫靡な体に育ってくれた。俺の舌と指を味わい覚え込み、それでなければ満足できない体になった」
「ま、まさか最後まで……っ」

 恐怖を覚えて掠れた声を上げると、オーガストは残念そうにかぶりを振る。

「それはご安心を。俺のコレで貫いた事はまだない」

 リディアの手を引き、オーガストはトラウザーズの上から自分の強張りを触らせた。

「や……っ」

 手に触れたモノは、布越しにも熱く硬くなっているのが分かる。二十八歳になっても誰かと男女の仲になった事のないリディアは、男性にそういう器官があると知っていても見た事も触れた事もなかった。

「ですが、あなたの胸に挟ませてもらったり、口に入れさせてもらった事はあった。寝ている間に数々の無礼、ここにお詫び致します。けれどあなただって、たっぷり感じていたでしょう?」
「……オーガスト……あなた……」

 知らない間に自分の体が蹂躙されていたと知り、リディアは絶望する。

「嫌でしたか? 俺はあなたを愛している。あなたも俺の事を愛してくれていると思っていた。……これは愛情のない望まない行為ですか?」

 泰然自若としたオーガストに見つめられ、リディアは何も言えなくなる。

 オーガストが自分に義母以上の想いを持っているのは確かだろう。自分が知っている純粋で優しい愛情とは違うかもしれないが、それも確かに愛だ。
 加えてリディア自身も、オーガストを自分の半身のように愛している。彼を今まで息子としか思っていなくても、愛は愛だ。

「……分からない……。もうどうしたらいいのか分からないの……っ」
「じゃあ、俺を信じて愛すればいい」

 グッと両肩を掴まれ、オーガストが迸るような情熱を見せた。リディアは息を呑み、彼の赤い目に惹きつけられる。

「自分の愛がどこへ向かおうとしているのか分からず、突然の結婚に戸惑い自分がどうしたらいいのか分からないのなら――。あなたを真っ直ぐに愛し、奴隷のように傅き、忠実な僕であろうとする俺を、信じればいい」
「…………っ」

 グラグラと揺らいだリディアの心を、真っ直ぐな目が貫く。
 オーガストの手によって絶望の淵に立たされ正常な判断を持てなくなったリディアに、そのオーガストの存在が救いになろうとしている。

「……愛して、……くれるの? 私を……」
「俺はずっと昔からあなたを見てきた。俺だけは絶対にあなたを裏切らない。先に死なない。あなたが満足するまで愛し、子を授け、母にする」
「……ぅっ……」

 ずっと孤独だった。

 母としてオーガストを生きがいにしていたけれど、女としては孤独だった。

 あらゆる誘惑はあったけれど、オーガストを国王にするまでは自分が女である事にも目を背けていた。
 誰かに触れられたい。「愛している」と囁かれ、キスをされたい。髪を撫でられ褒められて、何でもない事で幸せそうに笑いたい。

 その『欲』を、今オーガストがすべて満たしてくれると言っている。

「もう……っ、愛する人を失いたくないの……っ。一度ブライアン様を喪った私は、新しい国王陛下であるあなたにとって、不吉だわ」
「父上の病は仕方がなかった。あなたが責任を感じる必要などありません」

 記憶にあるブライアンのものより大きくなった手が、リディアを撫で甘やかす。
 互いの胸が密着するまで距離を詰め、オーガストが囁く。

「ねぇリディア。俺にはあなたが必要だ。そしてあなたにも俺が必要だ。俺はあなたが側にいてくれる限り、国王として頑張れる。父に負けない王となり、善政を敷くと約束しよう。その平和な国で、いつまでも笑っていてくれないか?」

 耳元で低い声が囁き、チュ、チュ、とリディアの顔にキスの雨を降らせる。
 柔らかく温かい唇の感触に、リディアは自分の中で硬くなっていたものがゆっくりと溶けてゆくのを感じた。

「……本当? ずっと側にいてくれるの? 良い王様になって、私の事も愛してくれる? 私の……生きがいでいてくれる?」

 脆くなった女の本能が、リディアに弱い涙を流させた。
 オーガストはそれをチュッと舐めとり、彼女の目の前で微笑んでみせる。

「この命にかけて約束しよう。俺の命も生き方も、すべてあなたのものだ」

 リディアの細められた目から涙が零れ、しばらくの沈黙のあと彼女が呟いた。

「……なら、あなたを夫として受け入れます。今までの悪戯の事も、目を瞑ります」
「……良かった」

 オーガストの中の獣が、舌なめずりをする。
 リディアの上に跨がったまま、彼はおもむろにトラウザーズを脱ぎ去った。

「あ……」

 みっしりと筋肉がついた美しい肉体の下には、隆起して肥大したモノが天を突くほどに昂ぶっていた。

「これからあなたを抱く」

 短く宣言した後、オーガストは再びリディアにキスをし、胸を揉んだ。
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