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崩壊2
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ジスランに抱かれたコレットが半ば気を失って運ばれていると、前方に侍女に付き従われたカロリーヌが立ち塞がる。
もともと表情の少ない女性だと思っていたが、いまや仮面のように表情がゴッソリと抜け落ちていた。
「母上」
これから自分がブリュイエール家の主となると言いかけたディオンが、母が纏う異常な雰囲気に気付いた。背筋をスッと伸ばした貴婦人は、ジスランに抱かれたコレットを見つめ震える唇で残酷な言葉を呟いた。
「……死んでくれれば良かったのに」
「…………」
それを聞いても、記憶を取り戻したコレットはさほどショックを覚えることなく、緩慢な動作で育ての母を見る。
残酷な言葉を吐いたのは、育ててくれたと言っていいのか分からないが、同じ屋敷に住み、同じテーブルで食事をした家族だ。
慎み深く母の鑑と言われたブリュイエール夫人が、乾ききった目で娘を凝視していた。奇しくもその目は、父が娘に向けていた狂気と似ている気がする。
「……義姉様さえいなければ、私の結婚生活は破綻しなかった。義姉様さえいなければ、コレットも生まれなかったのに。……どうして憧れた人と結婚できたと思ったら、こんな悪夢が待ち構えていたの?」
生気の抜けたカロリーヌは、もう何も隠すつもりはないようだ。
「義兄様となったアランブール伯が体調を崩されたと聞けば、義姉様がこの屋敷に住むようになった。最初は何の疑いもなくもてなしていたのに……、義姉様がやけに夫に怯えていた理由がよく分かったわ」
カロリーヌの視線が、ジスランたちの背後にあるあの部屋にやられる。
「あの部屋から……、夜ごと聞きたくない声が聞こえた。『いけない』『やめて』という義姉様の声と、ベッドが軋む音に喘ぎ声。義姉様がいらっしゃる毎日が、地獄のようだった。この家にはもう、私とデジレ様の子であるディオンが生まれていたというのに……。使用人も皆気まずい顔で私と目を合わせなくなり、ブリュイエール家の女主人であるはずの私は、この上なく惨めだったわ」
「……母上、その話はもう……」
コレットを気にしたディオンが話を遮ろうとするが、カロリーヌは侍女たちと階段前に陣取って動かない。
「コレット……。あなたが生まれ落ちた日を、私は悪魔の日だと思っているわ。屋敷に響き渡る赤ん坊の声が、悪魔の産声に聞こえた。近親相姦の果てに生まれた子供は、悪魔の紫色の目を持っているのだものね?」
それまでぼんやりとカロリーヌの言葉を聞いていたコレットは、紫色の瞳と聞いてヒクッと体を震わせた。
「絶望する義姉様は死にたがっていた。……だから私は、毒を手に入れてあの方に『これで楽になれますよ』と引導を渡して差し上げたのだわ。義姉様も、私に感謝をして旅立って行かれた」
「母上……が?」
愕然とディオンが目を瞠る。
七歳のディオンの記憶に、屋敷に同居していた美しい伯母が急逝したという日があった。喪服を着て過ごし、父は嘆き悲しんでいた。
そんな中、何も知らない純真無垢な赤ん坊が可愛くて、ディオンは〝アランブール伯の元でルイーズが妊娠し、この屋敷で産んだコレット〟を妹として可愛がろうと心に決めていたのだ。
両親と使用人に説明され、ディオンは〝コレットはカロリーヌの娘として、このブリュイエール家の一員として育てる〟ということを納得した。
七歳の少年から見ても、生まれてすぐ母親を亡くした女の子は可哀相だ。それなら家族が一人増えると思って可愛がろうと思った。
大人しくて物静かな妹は、いつしかあの部屋に閉じ込められるようになった。
中から「お父様やめて」と泣きじゃくる声が聞こえる日もあり、ディオンはずっと気にして過ごしていた。
コレットが思春期を迎える頃には、とても可愛らしかった妹は無感動な子になっていた。
相変わらず父はあの部屋に通い、何をしているのか知りたくても鍵が掛かって分からない。足音を忍ばせ、父に忠実な家令の目を盗んで聞き耳を立てると、父の異常な愛を漏れ知った。
父を強く批判しても、別人のようになった父に殴られ、ステッキで殴打される。
家令をはじめ、使用人は誰も味方をしてくれず、母も何も言わない。この家の中に自分と一緒に妹を救ってやれる味方はいないと思い知った。
だがそんな醜聞を、――妹が父の慰み者になっているなど、誰に相談できるだろう?
妹を救うために蛮勇を犯しても、このブリュイエール家が笑いものになり、家そのものの存続が危うくなるかもしれない。
一人悶々としていたが、ある日いきなり妹は《北の侯爵》という大貴族に見初められたと知った。同時にディオンは兄としてホッとしたものだ。
だが一度ブリュイエール家にわだかまった闇は、晴れることはない。
「私は……デジレ様をずっと想っていた。パッとしない子爵家の娘だったけれど、一生懸命外見を磨いてレディとしての教養も作法も学んで、お父様に頼み込んでやっと結婚できたわ。なのに……、ディオンが生まれて幸せの絶頂にいたかと思えばすぐ地獄がやってきた。邪魔な義姉様がいなくなったかと思えば、次はコレット……」
紫の目で、コレットはカロリーヌを見つめる。
コレットは他の令嬢と比べて肌の色がとても白い。紫色の瞳は病的なまでに白い肌と相まって、異様な美を放っていた。
「子供を殺す趣味はないから、その子がこの家を出て行くまで我慢しようと思った。でも……。これといった意志を持たない人形のような子が、大貴族に見初められ結婚すると聞いて、この世は不平等だと思ったわ」
カロリーヌの唇がわななき、血走った目がコレットをきつく睨む。
「私の愛する夫と家族を崩壊させた悪魔の子なんて、幸せを知らず死ねばいいと思った。だから私が殺したのよ! この手で! なのに……っ、なんで生きてるのぉ!?」
最後の声は絶叫となり、静まりかえった屋敷に響き渡った。
「何度も……、何度も短剣を突き刺したのよ! その体に! 血を浴びたわ! 生温かい血をこの身に浴びて、私は確かにコレットの命を奪ったと思ったのよ!」
「……ぁ……」
コレットの脳裏に、またあの冷たい森の風景が蘇る。
空は――夕焼けだった。
色のなかったコレットの思い出に、赤々とした色が蘇る。
空も赤、大地も真っ赤に染まっていた。
ツンとした針葉樹のシルエットが頭上に迫り、カラスが不吉な声を上げて飛び回っていたような気がする。
仰臥した自分の上に美しい顔を歪めたカロリーヌが跨がり、何度も何度も短剣を振りかざした。
痛くて、苦しくて、呼吸がすぐできなくなった。
『奥様早く』と言ったのは、この屋敷で古参のメイドの声だっただろうか。
馬の嘶きが聞こえ、蹄が大地を蹴る音と車輪が勢いよく回る音が遠ざかってゆく。
連れていた供も皆殺しにされ、シンとした森の中でコレットは静かに息を引き取ろうとしていた。――はずだった。
「どう……して」
自分は生きているのだろう。
「何で生きてるのよぉお! 私の幸せを母子で壊しておいて! すべてを奪って、あなただけのうのうと生きて、幸せになるのぉ!?」
聞く者の心を不安定にさせる叫びが耳をワンワンと打ち、コレットは呼吸が苦しくなってくる。
「おかあ……さ……ま」
ジスランに抱かれたままカロリーヌに手を伸ばし、謝罪しようとして――。
コレットの意識は闇に包まれた。
もともと表情の少ない女性だと思っていたが、いまや仮面のように表情がゴッソリと抜け落ちていた。
「母上」
これから自分がブリュイエール家の主となると言いかけたディオンが、母が纏う異常な雰囲気に気付いた。背筋をスッと伸ばした貴婦人は、ジスランに抱かれたコレットを見つめ震える唇で残酷な言葉を呟いた。
「……死んでくれれば良かったのに」
「…………」
それを聞いても、記憶を取り戻したコレットはさほどショックを覚えることなく、緩慢な動作で育ての母を見る。
残酷な言葉を吐いたのは、育ててくれたと言っていいのか分からないが、同じ屋敷に住み、同じテーブルで食事をした家族だ。
慎み深く母の鑑と言われたブリュイエール夫人が、乾ききった目で娘を凝視していた。奇しくもその目は、父が娘に向けていた狂気と似ている気がする。
「……義姉様さえいなければ、私の結婚生活は破綻しなかった。義姉様さえいなければ、コレットも生まれなかったのに。……どうして憧れた人と結婚できたと思ったら、こんな悪夢が待ち構えていたの?」
生気の抜けたカロリーヌは、もう何も隠すつもりはないようだ。
「義兄様となったアランブール伯が体調を崩されたと聞けば、義姉様がこの屋敷に住むようになった。最初は何の疑いもなくもてなしていたのに……、義姉様がやけに夫に怯えていた理由がよく分かったわ」
カロリーヌの視線が、ジスランたちの背後にあるあの部屋にやられる。
「あの部屋から……、夜ごと聞きたくない声が聞こえた。『いけない』『やめて』という義姉様の声と、ベッドが軋む音に喘ぎ声。義姉様がいらっしゃる毎日が、地獄のようだった。この家にはもう、私とデジレ様の子であるディオンが生まれていたというのに……。使用人も皆気まずい顔で私と目を合わせなくなり、ブリュイエール家の女主人であるはずの私は、この上なく惨めだったわ」
「……母上、その話はもう……」
コレットを気にしたディオンが話を遮ろうとするが、カロリーヌは侍女たちと階段前に陣取って動かない。
「コレット……。あなたが生まれ落ちた日を、私は悪魔の日だと思っているわ。屋敷に響き渡る赤ん坊の声が、悪魔の産声に聞こえた。近親相姦の果てに生まれた子供は、悪魔の紫色の目を持っているのだものね?」
それまでぼんやりとカロリーヌの言葉を聞いていたコレットは、紫色の瞳と聞いてヒクッと体を震わせた。
「絶望する義姉様は死にたがっていた。……だから私は、毒を手に入れてあの方に『これで楽になれますよ』と引導を渡して差し上げたのだわ。義姉様も、私に感謝をして旅立って行かれた」
「母上……が?」
愕然とディオンが目を瞠る。
七歳のディオンの記憶に、屋敷に同居していた美しい伯母が急逝したという日があった。喪服を着て過ごし、父は嘆き悲しんでいた。
そんな中、何も知らない純真無垢な赤ん坊が可愛くて、ディオンは〝アランブール伯の元でルイーズが妊娠し、この屋敷で産んだコレット〟を妹として可愛がろうと心に決めていたのだ。
両親と使用人に説明され、ディオンは〝コレットはカロリーヌの娘として、このブリュイエール家の一員として育てる〟ということを納得した。
七歳の少年から見ても、生まれてすぐ母親を亡くした女の子は可哀相だ。それなら家族が一人増えると思って可愛がろうと思った。
大人しくて物静かな妹は、いつしかあの部屋に閉じ込められるようになった。
中から「お父様やめて」と泣きじゃくる声が聞こえる日もあり、ディオンはずっと気にして過ごしていた。
コレットが思春期を迎える頃には、とても可愛らしかった妹は無感動な子になっていた。
相変わらず父はあの部屋に通い、何をしているのか知りたくても鍵が掛かって分からない。足音を忍ばせ、父に忠実な家令の目を盗んで聞き耳を立てると、父の異常な愛を漏れ知った。
父を強く批判しても、別人のようになった父に殴られ、ステッキで殴打される。
家令をはじめ、使用人は誰も味方をしてくれず、母も何も言わない。この家の中に自分と一緒に妹を救ってやれる味方はいないと思い知った。
だがそんな醜聞を、――妹が父の慰み者になっているなど、誰に相談できるだろう?
妹を救うために蛮勇を犯しても、このブリュイエール家が笑いものになり、家そのものの存続が危うくなるかもしれない。
一人悶々としていたが、ある日いきなり妹は《北の侯爵》という大貴族に見初められたと知った。同時にディオンは兄としてホッとしたものだ。
だが一度ブリュイエール家にわだかまった闇は、晴れることはない。
「私は……デジレ様をずっと想っていた。パッとしない子爵家の娘だったけれど、一生懸命外見を磨いてレディとしての教養も作法も学んで、お父様に頼み込んでやっと結婚できたわ。なのに……、ディオンが生まれて幸せの絶頂にいたかと思えばすぐ地獄がやってきた。邪魔な義姉様がいなくなったかと思えば、次はコレット……」
紫の目で、コレットはカロリーヌを見つめる。
コレットは他の令嬢と比べて肌の色がとても白い。紫色の瞳は病的なまでに白い肌と相まって、異様な美を放っていた。
「子供を殺す趣味はないから、その子がこの家を出て行くまで我慢しようと思った。でも……。これといった意志を持たない人形のような子が、大貴族に見初められ結婚すると聞いて、この世は不平等だと思ったわ」
カロリーヌの唇がわななき、血走った目がコレットをきつく睨む。
「私の愛する夫と家族を崩壊させた悪魔の子なんて、幸せを知らず死ねばいいと思った。だから私が殺したのよ! この手で! なのに……っ、なんで生きてるのぉ!?」
最後の声は絶叫となり、静まりかえった屋敷に響き渡った。
「何度も……、何度も短剣を突き刺したのよ! その体に! 血を浴びたわ! 生温かい血をこの身に浴びて、私は確かにコレットの命を奪ったと思ったのよ!」
「……ぁ……」
コレットの脳裏に、またあの冷たい森の風景が蘇る。
空は――夕焼けだった。
色のなかったコレットの思い出に、赤々とした色が蘇る。
空も赤、大地も真っ赤に染まっていた。
ツンとした針葉樹のシルエットが頭上に迫り、カラスが不吉な声を上げて飛び回っていたような気がする。
仰臥した自分の上に美しい顔を歪めたカロリーヌが跨がり、何度も何度も短剣を振りかざした。
痛くて、苦しくて、呼吸がすぐできなくなった。
『奥様早く』と言ったのは、この屋敷で古参のメイドの声だっただろうか。
馬の嘶きが聞こえ、蹄が大地を蹴る音と車輪が勢いよく回る音が遠ざかってゆく。
連れていた供も皆殺しにされ、シンとした森の中でコレットは静かに息を引き取ろうとしていた。――はずだった。
「どう……して」
自分は生きているのだろう。
「何で生きてるのよぉお! 私の幸せを母子で壊しておいて! すべてを奪って、あなただけのうのうと生きて、幸せになるのぉ!?」
聞く者の心を不安定にさせる叫びが耳をワンワンと打ち、コレットは呼吸が苦しくなってくる。
「おかあ……さ……ま」
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コレットの意識は闇に包まれた。
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