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メイドのお仕事1 ☆

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「……あなたは、皆に憧れられていた。あなたの美しさに誰もが跪きたくなり、手を握りたいと思っただろう。そんな魅力を持つ女性だった」

 だがジスランは、コレットが望んだ恋愛的な回答を上手にごまかしてしまった。

(そんな……。〝他の人〟が私をどう思うかなんて、どうでもいいのに)

 不満げに唇を尖らせても、ジスランは素知らぬ顔でコレットの胸にしゃぶりつき始める。温かな舌が尖った乳首を舐め上げ、口の中でコロコロと揺さぶってきた。

「ぁ……、あん。やぁ、ジスラン様……」

 仕方がないんだから、と彼の金髪を手で掻き回せば、それに応えるようにチュウッと大きな音がたつ。

「……これからもこの格好で俺の世話をしろと言えば、言うことを聞くか? ちゃんと一日いい子で言うことを聞けたら、その日の終わりに一つだけ質問に答えてやろう」

 すっかりその気になったジスランは、クラバットを乱暴に解きシャツのボタンも性急に外してゆく。喉仏から鎖骨、胸板が見えてゆく過程に雄の熱気を感じたコレットは、それだけではしたなく下着を濡らしてしまった。

「……なんでも、答えてくださいますか?」

 コレットの太腿の間から、下着が捻り下ろされてゆく。大事な部分に触れていた布地からは、細い糸が引いていた。

「あなたの態度次第だな」

 テーブルの上にコレットの下着を置き、ジスランは彼女の脚を大きく開く。くぴっと小さな音がしてコレットが顔を真っ赤にさせると、彼が意地悪に口端をもたげた。もう股関節の運動の時のように、見て見ぬふりはしてくれない。

「もう濡らしているのか?」

 片膝をソファの背もたれに掛けられ、コレットはされるがままだ。恥ずかしいことこの上ないが、どうしてもジスランに対してだけは逆らおうという気持ちにならない。

「ジスラン様がお求めなら、私はどんな淫奔な体にでもなります」

 思いきって大胆なことを口にすると、一瞬ジスランが瞠目して口を閉ざした。だがすぐに困ったような、嬉しいような微妙な表情になり――、彼の顔が迫ってくる。

「あなたの素直なところを、俺はとても好ましく思っている」

 至近距離に端麗な美貌があり、甘い言葉が囁かれた。あまりの歓喜に、コレットの下腹がキュンと疼く。

(……ああ、もう。だから私、ジスラン様になら何をされてもいいんだわ)

 堪らずコレットはジスランの首に抱きつき、自ら彼の頬に唇を押し当てた。
 だが、どうしても「好きです」という一言だけが口にできない。〝それ〟を口にしてしまえば、ジスランを困らせ二人の関係が均衡を崩してしまうのではと恐れた。

「あなたからねだらなくても、俺はあなたを抱く。……だが、積極的なのも嫌いじゃない」

 内に秘めた情欲で掠れた声が耳に届く。かと思えば、ジスランはまたコレットの胸にしゃぶりつき、手を下肢に這わせていた。
 ぷちゅ……と音がして、コレットの蜜口が揉まれる。

「んぁ、あぁ……、ジスラン様……」

 淫らなメイド姿を晒したまま、コレットはお茶が冷めるのも構わず腰をくねらせた。呼吸とともにこっそりジスランの香りを吸い込み、自分は彼に求められているのだと思い込む。

「そんな声を出さなくても分かってる。コレットはすっかり〝これ〟が気に入ったようだな」

 意地悪に笑ったジスランは、既に潤っている部分に指を二本挿し入れてきた。くちゃ……と濡れた音がし、コレットの媚肉がゆっくりと引き延ばされ掻き混ぜられてゆく。

「ん……、ぁ、あぁ……」

 太く長い指が入り込み、コレットの吐息に歓喜が混じる。ジスランの指は、長くて少し骨張っていてとても綺麗だ。掌には剣を握るのか硬くなった部分もある。いつもチラチラと彼の手を見て、コレットは密かに興奮していたのだ。
 自分があの手に愛された時を思い出すだけで、体が熱を帯びる。想像していたあの手が、いま自分に触れてくれているのだ。

「ここを擦られるのが好きなんだろ?」

 コレットを熱っぽく見下ろしたまま、ジスランの指は静かにある一点を擦る。〝そこ〟を擦られると、彼女の官能はじわじわと引き上げられてゆく。

「ぁ……、そこ、……す、……好き、です」

 膣襞を擦られるのが「好き」だという言葉に、自身のジスランへの想いを被せた。
 コレットの密かな試みに、ジスランは気付いているのか気付いていないのか分からない。

 だが気付いていたとしても、彼は取り合ってくれないだろう。

 だからコレットは、自身の思いをこっそりと告げる。ある時は言葉に紛れさせ、ある時は自身の感情を託した手や脚を絡ませて。いつかそれが彼に伝わったらいいと思うのだが、自分たちの関係を思うと、きちんと知られるのがどこか恐ろしい。

 そんなコレットの心情を知らず、ジスランの指はジワジワと彼女を高めていた。決して指を激しく動かして、ナカを傷めるようなことはしない。官能のツボをひたすら撫で続けコレットという器を官能という名の水が満たすのを待っている。

「ソコ……は、ダメ……っ」

 やがて親指が攻めに参入し、膨らみかけたコレットの肉芽を横なぎに弾く。親指の腹で凝った肉芽をぴん、ぴん、と弾かれると、コレットは呼吸を乱し媚肉をヒクつかせた。

「ここも大好きなんだな? 少し触れただけで、俺の指が食い千切られそうだ」

 また意地悪なことを言い、ジスランはレロリとコレットの乳首を舐め上げる。

「んぁ……、あ……っ、んっ、やぁ、……あ、ダメ……っ、きちゃ……、ぅ」

 か細い声を上げたコレットは、それ以上快楽が高まらないようジスランの手首を必死に掴んだ。だが内部に潜っている指の動きを止めることなどできず、中途半端な抵抗を示したままいたぶられた。
 やがて、押し寄せる波に逆らえずコレットに絶頂が訪れる。

「あ――、ぁ、……ぁ、ジスっ、ら、……ん――っ」

 脚を開いたまま両手でジスランの手首を掴み、コレットはソファの上で悶え抜いた。ぐぅっと背中を丸めて呼吸を止めたあと、解放と弛緩の時が訪れる。
 心地良い脱力に身を任せている間、ジスランはコレットのナカから指を引き抜き丁寧に舐めていた。

「や……、舐めないでください……」

 羞恥に煽られ抗議しても、彼は素知らぬ顔でトラウザーズを寛げさせる。

「来い」

 力強い腕に抱き上げられたかと思うと、コレットはジスランの腰を跨いでいた。フリルが幾重にも重なったパニエがフワッと翻り、淫らな行為に似つかわしくなく可憐に踊る。

「先ほどの積極性を評価する。今回は自分で入れてみろ」

 目の前にジスランの整った顔があり、コレットは思わず彼の瞳の色と睫毛の長さに見入った。

「え……、あの。い、入れるって……」
「コレを、ココにだ」

 頬を染めて戸惑うコレットの手を掴み、ジスランは己の屹立に触れさせ、そのあと彼女の潤んだ秘唇に導く。

「…………」

 自分が求められていることに気付いたコレットは、少しのあいだ唇をモニョモニョと歪め戸惑っていた。だが目に決断の光を宿すと、真正面からジスランを見据える。

「上手にジスラン様のお求めに応えられましたら、私がどんな人物だったかもっと教えてくださいますか?」
「……いいだろう」

 先ほどの〝取り引き〟を持ちかけ色よい返事をもらったあと、コレットは思いきってジスランの昂ぶりを手にした。

(熱い。……とても硬くて人の体じゃないみたい。大きくて、長くて……)

 スカートの下に手を這わせているのだが、思わず指先でその形を確認してしまう。浮き出た血管をコリッと揺らすと、ジスランが深く息を吸い込んだ。

「……い、挿入れます……」

 ジスランの腰を跨いだまま、コレットは雫を滴らせた先端を自分の秘部に押しつけた。昨晩の交わりで入っていた場所は分かっているつもりだが、いざ蜜口に先端を当てるとそこから先、どうしたらいいのか分からなくなる。

「えっと……」

 ジスランの肩ごしに、暖炉の火が燃えているのが目に映る。揺らめく火の中に答えを見つけようとするが、勿論そんなものはない。

「体重をかけてみろ。自分の重みで入れていくんだ」
「あの、ジスラン様は痛くないのですか? その……〝これ〟が折れてしまったり……」

 彼の局部がどれぐらいの強度を持つのか分からず、コレットは斜め上の心配をした。彼女の質問に呆れたジスランは、珍しく戸惑い顔だ。

「あなたはまさか、上から入れた程度で俺のモノが折れると思っているのか?」
「…………」

「折れないのですか?」と言いかけてコレットは口を噤む。どうもこの空気は、ジスランのモノを弱いと言ってはいけない雰囲気だ。
「い、いえ……。では」

 自ら男性を受け入れるなど初めてで、何をどうすればいいのか分からない。だが「ままよ」という気持ちでコレットは先端を蜜口に宛てがい、ゆっくりと腰を沈めていった。

「ん……、ん、……ぁあ」

 たっぷり潤んだ場所に、巨大なモノが蜜で滑って侵入してくる。太くて大きくて「入るのだろうか?」と思っていた屹立は、意外とあっさりコレットの蜜壷に呑まれていった。同時に自分がそれほど淫猥な体をしていたと知らず、コレットは懊悩する。
 半分ほど呑み込んでから、コレットは焦って腰を揺らす。

「す、すみません。ちゃんと入れますから……っ。えっと、あの……」

 自重に加えて反動をつけ腰を揺するのだが、どうにも全部入った感じがしない。きっと普通の女性なら難なくできるのではないだろうか? と思うと、自分が無能に思えて情けなくなる。
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