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シャブラン城での生活2
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「……いや、目覚めて以来人形のように大人しかったお前が、ここまで取り乱すのも初めてだと思って」
「うぅ……」
言われてみれば、昨晩の交わりに激しく快楽を表した以外は、ずっと感情を抑えていた気がする。ジスランに世話をさせ、迷惑をかけているかもしれないという遠慮は、心の奥底にまで絡みついていた。
自分の身に何が起こってジスランに保護されているのかも分からないのに、はしゃいだり声を上げて笑うことなど考えられなかった。
「何か遠慮しているのか分からないが、お前はもっと年相応に笑えばいい。そうしたら、この城ももっと華やぐだろう」
「ですが私は、拾われた身で……」
何も役目を果たせない無力な存在なのだと言うと、目の前でジスランがニヤリと笑った。
「お前には、俺の伽の相手をするという役目があるだろう? 愛人も立派な務めだ」
「愛人……」
ゆっくり起き上がりつつ、思ってもいなかった言葉をコレットは復唱する。
確かにキスを求めて拒まれた。それでジスランは自分に恋をしていないと思ったのだが、愛人ならば理由をつけてジスランを求めてもいい立場だ。彼にいずれ正妻や恋人ができたとしても、愛人で居続けられるのなら自分はジスランの側にいられる。
(それなら……、愛人でもいいのかもしれない)
コレットの胸の奥に、捻れた打算が生まれた。
「私が愛人になれば、ジスラン様に恩返しをできますか?」
「そうだな。俺だって性欲のある健康な男だ。社交界に出て手当たり次第手を出せば、のちのち結婚だの家同士の繋がりだの、厄介なことになる。その点コレットはうるさく言う人間がいないだろう。最低なことを言っている自覚はあるが、コレットなら愛人にしても差し支えないと思っている」
「…………」
やはり、コレットがどこの家の者とも分からない人間だから、利用しやすいと思われているのだ。胸の奥にジリッとした気持ちもあるが、それを押さえてでもジスランの側にいたいという欲がある。
「……構いません。私はどこに行く当てもない身の上です。加えてジスラン様に恩返しをしたいと思っています。それが愛人になることで叶えられるのなら、どんな要求だって受けてみせます」
胸元できゅっと手を組み、コレットは紫の瞳で己の気持ちを訴えかけた。
ジスランは何とも言えない表情でコレットの言葉を聞き、沈黙のあと頷く。
「愛人と言ったのは俺だったな。コレットが望むのなら、そうしよう。だが……」
スッと立ち上がり、ジスランは窓の外を見る。
いつもと変わらない冬景色を望んでから、どこか疲れたような面持ちで言う。
「俺はあなたがずっとここにいても構わないと思っている。だがどこかにいるあなたの家族はそうではないだろう。いつかあなたの家族と話をつけるまでは責任を持ちたい。その上で俺のもとにいたいと思うのなら、改めてあなたを受け入れよう」
「……家族」
今まで漠然と思い浮かべつつも、深く考えなかった存在だ。
「私の家族……、は、私を探してくれているのでしょうか?」
ポツリと呟かれた言葉に、ジスランは窓辺にもたれかかりコレットを見つめる。
「あなたは家族に会いたいか? 俺とここで何不自由ない暮らしをするよりも、両親の元に帰りたい?」
「それは……」
問われた言葉にコレットは迷う。
今の生活に不満などあるはずもなく、ジスランさえコレットを愛してくれたなら最高の環境ではないかと思う。だがジスランの気持ちは分からない。かと言って顔も知らない家族が恋しいかと言われたら、首を捻るしかない。
自分の家族が生きてどこかにいるのなら、会いたいと思うのが人情かもしれない。だが自分はそこで愛されていただろうか? 虐待されていなかっただろうか? ジスランは自分を貴族の令嬢で間違いないと言うが、貴族の家庭など冷め切った家が多い。
何もかも分からない。
だからコレットは、このシャブラン城で停滞する他ないのだ。
「私には……、まだ、ジスラン様のみがすべてです」
縋るような目を向けると、彼は窓辺のやんわりとした日差しを受けて微かに笑った。
「まだと言わず、いつまでも俺を頼るといい」
そのままポンとコレットの頭を撫でると、ジスランは今度こそ裸の背中を見せて続き間に消えていった。
「私は……」
一人残されたコレットは、ポツリと呟く。
自分には何があるのだろう? と考えれば考えるほど、ジスランに見捨てられたら生きていけないと痛感した。
(ジスラン様の聞き分けのいい愛人でいたら、今後の生活の約束はされるのかしら?)
ジスランに対する淡い恋慕はある。だが同時にコレットは記憶も身よりもない。
もしジスランに追い出されたら、どこで生きていけばいいか分からないのだ。
想いを返されない辛さはあるが、それでも打算的に考えて体の繋がりがあり、生活の保障をされるなら、まだ幸せな方ではないだろうか。
コレットの視線の先には、光沢のあるシルクのネグリジェがある。とても着心地がよくて、毎回デザインが違う。それだけで自分が大切にされているのが分かる気がする。
(たとえジスラン様が私になんらかの利用価値を見つけていたとしても……。私が彼に救われたことは確かだわ)
ひとつ息を吸い込むと、コレットはいまはこれ以上思い悩むのをやめた。
思い出せない以上、コレットができることはジスランの肉欲に応えることだけなのだ。
(気持ちいい思いをするだけで、ご飯が食べられて立派な寝室で眠れるのなら……。ありがたいと思わなければ)
この思いを、誰かは非難するかもしれない。
(でも、私は――)
ゆっくり立ち上がり素足のまま窓辺まで近付けば、枯れ葉も綺麗に掃き清められた庭園が、簡素な佇まいを見せていた。
**
午前中はいつも通り、解放された図書室から本を借りて読んだり、ジスランが取り寄せてくれた道具で手芸をした。
だが残念なことにコレットは特に器用ではないようだ。『貴婦人のレース編み』というタイトルの本を広げ真似をしてみても、上手にできたためしがない。
(こんな私、ジスラン様は呆れてしまうかしら)
どこかにいるかもしれないジスランの恋人か正妻は、もっと淑女らしく手先が器用かもしれない。
そう思うと、ジリッと胸の奥が黒く燃えた。
ランチをジスランと共に食べたあと、従僕が来客を告げた。
今朝家令が言っていたフィリップという人だろうと思い、コレットは朝聞きたくて聞けなかったことを問う。
「ジスラン様。ご来客中、私は奥で静かにしていてほうが良い……ですよね? お茶などお出ししますか? ……でもそれはメイドのお仕事でしょうか?」
いまいちこの城での自分の立ち位置が分かっておらず、コレットは自分の仕事を探そうとする。
ふとジスランはコレットを見つめ、彼女が何をすべきか考えているようだった。
「そうだな……。あなたは俺の愛人だ。……ということは、俺の側に現在女性がいるということを、広めておいてもらったほうがいいのかもな」
口元で小さく呟き、ジスランは家令を呼び寄せ何か指示をした。
「やあ! ジスラン。元気そうでなによりだ」
馬車から下り立ち玄関ホールに這い込むなり、黒髪の男性は朗々とした声で言う。
周囲に城の使用人たちが並び、フィリップを出迎えている。
「どうも、フィル。君こそ相変わらずのようで何よりだ」
階下から聞こえる挨拶の声に、コレットは耳をそばだてる。チラッと玄関ホール上から覗くと、二人が握手をしているのが見えた。
フィリップは三十路ほどの男性で、ジスランより少し年齢が上だが、爵位持ちのジスランと次男であるフィリップでは雲泥の差がある。世の令嬢は名家の長男に嫁ぎたがり、次男以下は爵位も財産もまわってくる可能性は低いので、敬遠されがちだ。
フィリップの視線のなかに、純粋な好意だけでなく嫉妬の感情が窺えるのも、そういうところからきているのだろう。
「とりあえず、中に入ってくれ。先日取り寄せた新しい茶を出す」
「ああ、ありがとう」
ジスランがフィリップを招き入れ、二人は階段を上がって二階の応接室に向かう。サッと巨大な柱時計の陰に隠れたコレットは、改めて自分が着せられた服を見下ろし息をついた。
二人の姿が応接室に消えていくと、侍女のエマが近寄ってきてコレットに微笑みかけた。
「コレット様。旦那様のお言いつけを守れますか?」
「え……ええ」
もう一度、コレットは自分が着せられた衣装を見下ろし摘まんだ。
メイドの姿だが、侍女であるエマや他のメイドたちと違い、あきらかに男性に媚びを売るような姿だ。胸元は大きく開き、スカート丈は膝ほどまでしかない。脚はガーターベルトで吊られたストッキングで、ほんの少しスカートを捲られれば太腿が見えてしまう。
フワフワとしたプラチナブロンドはそのまま流され、頭にホワイトブリムを被っている。
「うぅ……」
言われてみれば、昨晩の交わりに激しく快楽を表した以外は、ずっと感情を抑えていた気がする。ジスランに世話をさせ、迷惑をかけているかもしれないという遠慮は、心の奥底にまで絡みついていた。
自分の身に何が起こってジスランに保護されているのかも分からないのに、はしゃいだり声を上げて笑うことなど考えられなかった。
「何か遠慮しているのか分からないが、お前はもっと年相応に笑えばいい。そうしたら、この城ももっと華やぐだろう」
「ですが私は、拾われた身で……」
何も役目を果たせない無力な存在なのだと言うと、目の前でジスランがニヤリと笑った。
「お前には、俺の伽の相手をするという役目があるだろう? 愛人も立派な務めだ」
「愛人……」
ゆっくり起き上がりつつ、思ってもいなかった言葉をコレットは復唱する。
確かにキスを求めて拒まれた。それでジスランは自分に恋をしていないと思ったのだが、愛人ならば理由をつけてジスランを求めてもいい立場だ。彼にいずれ正妻や恋人ができたとしても、愛人で居続けられるのなら自分はジスランの側にいられる。
(それなら……、愛人でもいいのかもしれない)
コレットの胸の奥に、捻れた打算が生まれた。
「私が愛人になれば、ジスラン様に恩返しをできますか?」
「そうだな。俺だって性欲のある健康な男だ。社交界に出て手当たり次第手を出せば、のちのち結婚だの家同士の繋がりだの、厄介なことになる。その点コレットはうるさく言う人間がいないだろう。最低なことを言っている自覚はあるが、コレットなら愛人にしても差し支えないと思っている」
「…………」
やはり、コレットがどこの家の者とも分からない人間だから、利用しやすいと思われているのだ。胸の奥にジリッとした気持ちもあるが、それを押さえてでもジスランの側にいたいという欲がある。
「……構いません。私はどこに行く当てもない身の上です。加えてジスラン様に恩返しをしたいと思っています。それが愛人になることで叶えられるのなら、どんな要求だって受けてみせます」
胸元できゅっと手を組み、コレットは紫の瞳で己の気持ちを訴えかけた。
ジスランは何とも言えない表情でコレットの言葉を聞き、沈黙のあと頷く。
「愛人と言ったのは俺だったな。コレットが望むのなら、そうしよう。だが……」
スッと立ち上がり、ジスランは窓の外を見る。
いつもと変わらない冬景色を望んでから、どこか疲れたような面持ちで言う。
「俺はあなたがずっとここにいても構わないと思っている。だがどこかにいるあなたの家族はそうではないだろう。いつかあなたの家族と話をつけるまでは責任を持ちたい。その上で俺のもとにいたいと思うのなら、改めてあなたを受け入れよう」
「……家族」
今まで漠然と思い浮かべつつも、深く考えなかった存在だ。
「私の家族……、は、私を探してくれているのでしょうか?」
ポツリと呟かれた言葉に、ジスランは窓辺にもたれかかりコレットを見つめる。
「あなたは家族に会いたいか? 俺とここで何不自由ない暮らしをするよりも、両親の元に帰りたい?」
「それは……」
問われた言葉にコレットは迷う。
今の生活に不満などあるはずもなく、ジスランさえコレットを愛してくれたなら最高の環境ではないかと思う。だがジスランの気持ちは分からない。かと言って顔も知らない家族が恋しいかと言われたら、首を捻るしかない。
自分の家族が生きてどこかにいるのなら、会いたいと思うのが人情かもしれない。だが自分はそこで愛されていただろうか? 虐待されていなかっただろうか? ジスランは自分を貴族の令嬢で間違いないと言うが、貴族の家庭など冷め切った家が多い。
何もかも分からない。
だからコレットは、このシャブラン城で停滞する他ないのだ。
「私には……、まだ、ジスラン様のみがすべてです」
縋るような目を向けると、彼は窓辺のやんわりとした日差しを受けて微かに笑った。
「まだと言わず、いつまでも俺を頼るといい」
そのままポンとコレットの頭を撫でると、ジスランは今度こそ裸の背中を見せて続き間に消えていった。
「私は……」
一人残されたコレットは、ポツリと呟く。
自分には何があるのだろう? と考えれば考えるほど、ジスランに見捨てられたら生きていけないと痛感した。
(ジスラン様の聞き分けのいい愛人でいたら、今後の生活の約束はされるのかしら?)
ジスランに対する淡い恋慕はある。だが同時にコレットは記憶も身よりもない。
もしジスランに追い出されたら、どこで生きていけばいいか分からないのだ。
想いを返されない辛さはあるが、それでも打算的に考えて体の繋がりがあり、生活の保障をされるなら、まだ幸せな方ではないだろうか。
コレットの視線の先には、光沢のあるシルクのネグリジェがある。とても着心地がよくて、毎回デザインが違う。それだけで自分が大切にされているのが分かる気がする。
(たとえジスラン様が私になんらかの利用価値を見つけていたとしても……。私が彼に救われたことは確かだわ)
ひとつ息を吸い込むと、コレットはいまはこれ以上思い悩むのをやめた。
思い出せない以上、コレットができることはジスランの肉欲に応えることだけなのだ。
(気持ちいい思いをするだけで、ご飯が食べられて立派な寝室で眠れるのなら……。ありがたいと思わなければ)
この思いを、誰かは非難するかもしれない。
(でも、私は――)
ゆっくり立ち上がり素足のまま窓辺まで近付けば、枯れ葉も綺麗に掃き清められた庭園が、簡素な佇まいを見せていた。
**
午前中はいつも通り、解放された図書室から本を借りて読んだり、ジスランが取り寄せてくれた道具で手芸をした。
だが残念なことにコレットは特に器用ではないようだ。『貴婦人のレース編み』というタイトルの本を広げ真似をしてみても、上手にできたためしがない。
(こんな私、ジスラン様は呆れてしまうかしら)
どこかにいるかもしれないジスランの恋人か正妻は、もっと淑女らしく手先が器用かもしれない。
そう思うと、ジリッと胸の奥が黒く燃えた。
ランチをジスランと共に食べたあと、従僕が来客を告げた。
今朝家令が言っていたフィリップという人だろうと思い、コレットは朝聞きたくて聞けなかったことを問う。
「ジスラン様。ご来客中、私は奥で静かにしていてほうが良い……ですよね? お茶などお出ししますか? ……でもそれはメイドのお仕事でしょうか?」
いまいちこの城での自分の立ち位置が分かっておらず、コレットは自分の仕事を探そうとする。
ふとジスランはコレットを見つめ、彼女が何をすべきか考えているようだった。
「そうだな……。あなたは俺の愛人だ。……ということは、俺の側に現在女性がいるということを、広めておいてもらったほうがいいのかもな」
口元で小さく呟き、ジスランは家令を呼び寄せ何か指示をした。
「やあ! ジスラン。元気そうでなによりだ」
馬車から下り立ち玄関ホールに這い込むなり、黒髪の男性は朗々とした声で言う。
周囲に城の使用人たちが並び、フィリップを出迎えている。
「どうも、フィル。君こそ相変わらずのようで何よりだ」
階下から聞こえる挨拶の声に、コレットは耳をそばだてる。チラッと玄関ホール上から覗くと、二人が握手をしているのが見えた。
フィリップは三十路ほどの男性で、ジスランより少し年齢が上だが、爵位持ちのジスランと次男であるフィリップでは雲泥の差がある。世の令嬢は名家の長男に嫁ぎたがり、次男以下は爵位も財産もまわってくる可能性は低いので、敬遠されがちだ。
フィリップの視線のなかに、純粋な好意だけでなく嫉妬の感情が窺えるのも、そういうところからきているのだろう。
「とりあえず、中に入ってくれ。先日取り寄せた新しい茶を出す」
「ああ、ありがとう」
ジスランがフィリップを招き入れ、二人は階段を上がって二階の応接室に向かう。サッと巨大な柱時計の陰に隠れたコレットは、改めて自分が着せられた服を見下ろし息をついた。
二人の姿が応接室に消えていくと、侍女のエマが近寄ってきてコレットに微笑みかけた。
「コレット様。旦那様のお言いつけを守れますか?」
「え……ええ」
もう一度、コレットは自分が着せられた衣装を見下ろし摘まんだ。
メイドの姿だが、侍女であるエマや他のメイドたちと違い、あきらかに男性に媚びを売るような姿だ。胸元は大きく開き、スカート丈は膝ほどまでしかない。脚はガーターベルトで吊られたストッキングで、ほんの少しスカートを捲られれば太腿が見えてしまう。
フワフワとしたプラチナブロンドはそのまま流され、頭にホワイトブリムを被っている。
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