【R-18】死神侯爵と黄泉帰りの花嫁~記憶喪失令嬢の精神調教~【挿絵付】

臣桜

文字の大きさ
上 下
5 / 37

序章5 ☆※

しおりを挟む
「そろそろ、馴染んだか」

 話題を変えるようにジスランが言い、コレットの両胸をやわやわと揉みつつ腰を揺らし出した。

「ん……、ぁ、あ……、あぁ」

 悲しくて仕方がないというのに、彼が与えてくれる感覚はすべて気持ちいい。あれほど痛んでいたはずの下腹部も、ちゃんと解され蜜を吐き出していたからか、今はジスランの屹立がスムーズに滑っている。
 クチャクチャと小さく音がし、コレットの媚壁が擦られ中に入っている形すら分かるようだ。目を閉じて神経を集中させれば、ジスランが気遣って胸を愛撫し、腰も激しく突き入れることなく優しくしてくれているのが分かる。

(今は、これでいいじゃない。優しくしてもらえているのだから)

 自分に言い訳をし、コレットは自分の胸を揉むジスランの手に、己の手を重ねた。

「もっと動いてどうぞ。私は大丈夫ですから。その……、男性は気持ち良くなると、射精というものをされるのでしょう?」

 自分は絶頂を得て処女を失ったが、彼は気持ち良くなっていない。それならば、何でも彼の言うことを聞くと言い出したコレットが、ジスランを気持ち良くするだけだ。

「私などの体で満足して頂けるのなら……、どうぞ好きにお使いください」

 献身的にジスランを癒やそうと決めて口にした言葉だが、彼の目に傷ついたような複雑な色が浮かんだ。

「……分かった。そうする」

 感情を押し殺した声が返事をし、それからジスランは腰を使い出す。最初はただ僅かに前後させるだけだった動きは、明らかにコレットを突くという動きになった。

「あ! ……っあ、ぁ、……っあ、あぁ、ぁ」

 深さを変え、角度を変え、多様な突き方をしつつもジスランは何かを探しているようだ。やがて、ある一点を突かれるとコレットの声がとびきり甘くなった。

「っあぁんっ!」

 ビリッと全身に甘ったるい痺れが走り、淫らな声を我慢できない。自分の声に驚いてしまったコレットは、真っ赤になって口元を押さえる。

「――見つけた」

 だがジスランは底知れない目でニヤリと笑うと、執拗に今の部分ばかり突きまわしてきた。



「いやぁんっ、やぁっ、や、そこ……っ、そこばっかり、いやですっ」
「お前が感じるからココを突くのだろう。そんな淫らな顔をして、誘う目で俺を見て『駄目だ』と言っても意味がないからな」

 汗を浮かべた顔で酷薄に笑い、ジスランはまたコレットの乳首を弄ってくる。

「ここも感じきってずっと勃ちっぱなしだぞ。お前は胸が大きいだけではなく、乳首も高さがあって卑猥だ」
「やぁ……っ、ひど……っ」

 次々に言葉で攻められ、コレットは羞恥のあまり涙を零す。卑猥な言葉をかけられた乳首は、蜜をすくった指でニュクニュクと扱かれ、まるで男の自慰のようだ。
 彼の屹立は感じる場所だけを的確に突き、この一回の房事だけで開発されつつある乳首もコレットに快楽を教える。

「やぁあっ、待って、待って……っ、また……っ、なんか……っ」

 先ほどの絶頂よりも大きな波が襲ってきそうで、コレットは必死に体をくねらせた。彼の手と腰から逃れれば、この恐ろしい快楽を回避できると思ったのだ。

「マメも弄っていないのに、処女が奥で達するのか? 凄い素質を秘めているな」

 ジスランの言っている言葉の意味が、半分も分からない。だがコレットがとても淫奔な体をしていると言われたのは理解した。

「だって……っ、だってぇっ、ジスラン様が……っ」

 真っ赤な顔で目を潤ませたコレットは、懸命に何かを訴えようとする。与えられる快楽が凄まじいのもそうだが、美しい顔をしたジスランが熱を目に灯し、自分だけを見て腰を振っている。その強烈な色香がコレットを酔わせていると、どう説明したら彼は分かってくれるのだろう。
 やがてコレットは美しい顔を苦悶するように歪め、いやいやと頭を振って絶頂の到来を示す。

「ジスラン様ぁ……っ、あ! あぁ! ――ぁ、……あん……っ」

 ギュウッとコレットの眉間に皺が寄り、蜜壷がきつく男を喰い締めた。ピクッピクッと愛らしく痙攣して果てた感覚を、ジスランは支配欲を掻き立てられつつ味わう。

 だがコレットが初めてナカで極めたというのに、彼は腰を止めなかった。
 ずん、ずんと深く穿ちつつ、達したばかりのコレットの突起を弄り出したのだ。感じきって肥大した女の弱点は、もう小さなさやからはみ出ていた。肉色の真珠を親指で転がすと、コレットがビクンッと体を跳ねさせ喘いだ。

「あぁあんっ! だめーっ!」

 絶叫と共にコレットの小さな孔から、透明な液がプシャッと噴き出た。快楽の汁はジスランの腹部を濡らし、彼女はあまりの羞恥に両手で顔を押さえ嘆く。

「ああぁああーっ! も……っ、やああぁっ!」
「……処女が潮まで噴いたか」

 潮を掛けられても不快になる様子を見せず、むしろジスランはペロリと唇を舐め喜色を浮かべる。

「おねが……っ、ぁ、も――、ゆ、許してぇっ」

 本気でコレットはジスランから逃れようとし、上半身を捻り両手で這い出そうとした。だがそれを許すジスランではない。

「あなたの方から何でもすると言ったのだろう?」

 捻れた体を利用して、ジスランはコレットの片脚を抱え上げた。より深く繋がる体勢となり、最奥をぐりぐりと亀頭で虐められコレットの眼前に星が散る。

「あぐぅっ……、ぅ、あぁああぁっ」

 ビクビクッと体が跳ね、コレットの意識が一瞬飛んだ。真っ白に焼き切れて何もかも分からなくなったあと、気がつけば彼女はガツガツと奥を抉られていた。

「あぁあああぁっ! やぁあっ、やぁあ、あぅ、あーっ!」

 グチャグチャと凄まじい音がし、熱杭の質量が最初よりも増した気がした。大きさと硬度を増したソレは、普段の物静かなジスランから想像もできない凶暴さだ。

「――コレットっ」

 プルプルと揺れる真っ白な乳房を見つめて、ジスランが獰猛に唸る。声に籠もった熱から、彼もそろそろ高まりを感じているらしい。

 生理的な涙を流し、コレットは汗と涎と愛液にまみれ、ただ突き上げられるしかできない。この世にこんな気持ちのいい地獄があったとは知らず、ただただ高い声で喘ぎ、身も世もなく啼いた。
 処女肉はわななきっぱなしで、初めて男を味わうというのに貪欲なまでに彼を咀嚼し、むしゃぶりついている。じゅるじゅると本能の蜜を垂らし、そこをジスランの楔が何度も滑った。

「……っぁ、――あ、は、……ぅ、――っ」

 声を嗄らせたコレットの手は、もうシーツを握りしめることもできない。力の抜けた体をジスランは穿ち、「すまない」と口走りつつ腰の速度を速めた。

「……ジスら……、っさ、――ぁ! ぅ」

 最後にドスッドスッと最奥を抉られたあと、熱い飛沫が迸る。体内で彼の肉棒が膨れ上がり、ビクビクと跳ね回った。体の一番奥深い場所で、お湯のように温かいものがじんわりと広がってゆく。

 同時にジスランが低く唸った声を、遠のきかけている意識で「愛しい」と思った。

 うつ伏せになって脱力したコレットに、彼が覆い被さり肌が密着する。「温かい」と感じたあと、頬に柔らかなものが押しつけられた気がしたが――。

 それが何なのか確認する前に、コレットの意識は沼のような闇に呑まれる。何も分からない温かな眠りに包まれて、彼女はすべてを手放した。




「……タガが、外れた……」

 しばらく繋がったままコレットの体を抱き締めていたジスランだったが、自戒を込めて呟く。そのあと彼女の意識がないことを確認してから、もう一度頬にキスをした。
 コレットにキスを乞われても応えなかったが、彼女の意識がない今ならいくらでもキスができる。

 彼女のナカはまだたっぷりと潤っていて、時折ぴくんぴくんと愛らしくひくついていた。

「やっと抱けたのにな」

 何かしらの気持ちを込められた声は、彼自身しか聞くことができない。
 緩慢な動作で繋がりを解くと、二人の間で白い粘度の高い糸が引いた。何とはなしにそれがふつりと切れるまで見つめ、ジスランは溜め息をつく。

「……何でもするなんて言うからだ」

 ベッドの上で胡座をかき、どこか責めるような口調でコレットに語りかける。

 だが彼女の白金色の睫毛は、ピクリとも動かなかった。汗に塗れた同色の髪も、芸術的な形に広がったままだ。
 真っ白な肌は行為中は見事なバラ色に染まり上がっていたが、今は徐々に元の乳白色を取り戻しつつある。だが吸い付きたくなる滑らかな肌は、いつ見てもジスランに欲を覚えさせた。

「ここなら……、見つからないか」

 うつ伏せになったコレットの髪を丁寧に払い、ジスランは背中の中央に強く吸い付く。赤い跡がつくまでキスをし、自分がつけた印に満足して微かに笑う。
 そのあと、腰や腿の裏、膝の裏など、コレットがまず自分で見られない場所に、ジスランは執拗に吸い付いていった。

「……侍女には口止めさせておこう」

 呟いて、彼はまたコレットの肌を吸った。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

『逃れられない淫らな三角関係』番外編 ヘルプラインを活用せよ!

臣桜
恋愛
『逃れられない淫らな三角関係』の番外編です。 やりとりのある特定の読者さまに向けた番外編(小冊子)です。 他にも色々あるのですが、差し障りのなさそうなものなので公開します。 (他の番外編は、リアルブランド名とかを出してしまっている配慮していないものなので、ここに載せるかは検討中)

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

英雄騎士様の褒賞になりました

マチバリ
恋愛
ドラゴンを倒した騎士リュートが願ったのは、王女セレンとの一夜だった。 騎士×王女の短いお話です。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

処理中です...