【R-18】死神侯爵と黄泉帰りの花嫁~記憶喪失令嬢の精神調教~【挿絵付】

臣桜

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序章5 ☆※

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「そろそろ、馴染んだか」

 話題を変えるようにジスランが言い、コレットの両胸をやわやわと揉みつつ腰を揺らし出した。

「ん……、ぁ、あ……、あぁ」

 悲しくて仕方がないというのに、彼が与えてくれる感覚はすべて気持ちいい。あれほど痛んでいたはずの下腹部も、ちゃんと解され蜜を吐き出していたからか、今はジスランの屹立がスムーズに滑っている。
 クチャクチャと小さく音がし、コレットの媚壁が擦られ中に入っている形すら分かるようだ。目を閉じて神経を集中させれば、ジスランが気遣って胸を愛撫し、腰も激しく突き入れることなく優しくしてくれているのが分かる。

(今は、これでいいじゃない。優しくしてもらえているのだから)

 自分に言い訳をし、コレットは自分の胸を揉むジスランの手に、己の手を重ねた。

「もっと動いてどうぞ。私は大丈夫ですから。その……、男性は気持ち良くなると、射精というものをされるのでしょう?」

 自分は絶頂を得て処女を失ったが、彼は気持ち良くなっていない。それならば、何でも彼の言うことを聞くと言い出したコレットが、ジスランを気持ち良くするだけだ。

「私などの体で満足して頂けるのなら……、どうぞ好きにお使いください」

 献身的にジスランを癒やそうと決めて口にした言葉だが、彼の目に傷ついたような複雑な色が浮かんだ。

「……分かった。そうする」

 感情を押し殺した声が返事をし、それからジスランは腰を使い出す。最初はただ僅かに前後させるだけだった動きは、明らかにコレットを突くという動きになった。

「あ! ……っあ、ぁ、……っあ、あぁ、ぁ」

 深さを変え、角度を変え、多様な突き方をしつつもジスランは何かを探しているようだ。やがて、ある一点を突かれるとコレットの声がとびきり甘くなった。

「っあぁんっ!」

 ビリッと全身に甘ったるい痺れが走り、淫らな声を我慢できない。自分の声に驚いてしまったコレットは、真っ赤になって口元を押さえる。

「――見つけた」

 だがジスランは底知れない目でニヤリと笑うと、執拗に今の部分ばかり突きまわしてきた。



「いやぁんっ、やぁっ、や、そこ……っ、そこばっかり、いやですっ」
「お前が感じるからココを突くのだろう。そんな淫らな顔をして、誘う目で俺を見て『駄目だ』と言っても意味がないからな」

 汗を浮かべた顔で酷薄に笑い、ジスランはまたコレットの乳首を弄ってくる。

「ここも感じきってずっと勃ちっぱなしだぞ。お前は胸が大きいだけではなく、乳首も高さがあって卑猥だ」
「やぁ……っ、ひど……っ」

 次々に言葉で攻められ、コレットは羞恥のあまり涙を零す。卑猥な言葉をかけられた乳首は、蜜をすくった指でニュクニュクと扱かれ、まるで男の自慰のようだ。
 彼の屹立は感じる場所だけを的確に突き、この一回の房事だけで開発されつつある乳首もコレットに快楽を教える。

「やぁあっ、待って、待って……っ、また……っ、なんか……っ」

 先ほどの絶頂よりも大きな波が襲ってきそうで、コレットは必死に体をくねらせた。彼の手と腰から逃れれば、この恐ろしい快楽を回避できると思ったのだ。

「マメも弄っていないのに、処女が奥で達するのか? 凄い素質を秘めているな」

 ジスランの言っている言葉の意味が、半分も分からない。だがコレットがとても淫奔な体をしていると言われたのは理解した。

「だって……っ、だってぇっ、ジスラン様が……っ」

 真っ赤な顔で目を潤ませたコレットは、懸命に何かを訴えようとする。与えられる快楽が凄まじいのもそうだが、美しい顔をしたジスランが熱を目に灯し、自分だけを見て腰を振っている。その強烈な色香がコレットを酔わせていると、どう説明したら彼は分かってくれるのだろう。
 やがてコレットは美しい顔を苦悶するように歪め、いやいやと頭を振って絶頂の到来を示す。

「ジスラン様ぁ……っ、あ! あぁ! ――ぁ、……あん……っ」

 ギュウッとコレットの眉間に皺が寄り、蜜壷がきつく男を喰い締めた。ピクッピクッと愛らしく痙攣して果てた感覚を、ジスランは支配欲を掻き立てられつつ味わう。

 だがコレットが初めてナカで極めたというのに、彼は腰を止めなかった。
 ずん、ずんと深く穿ちつつ、達したばかりのコレットの突起を弄り出したのだ。感じきって肥大した女の弱点は、もう小さなさやからはみ出ていた。肉色の真珠を親指で転がすと、コレットがビクンッと体を跳ねさせ喘いだ。

「あぁあんっ! だめーっ!」

 絶叫と共にコレットの小さな孔から、透明な液がプシャッと噴き出た。快楽の汁はジスランの腹部を濡らし、彼女はあまりの羞恥に両手で顔を押さえ嘆く。

「ああぁああーっ! も……っ、やああぁっ!」
「……処女が潮まで噴いたか」

 潮を掛けられても不快になる様子を見せず、むしろジスランはペロリと唇を舐め喜色を浮かべる。

「おねが……っ、ぁ、も――、ゆ、許してぇっ」

 本気でコレットはジスランから逃れようとし、上半身を捻り両手で這い出そうとした。だがそれを許すジスランではない。

「あなたの方から何でもすると言ったのだろう?」

 捻れた体を利用して、ジスランはコレットの片脚を抱え上げた。より深く繋がる体勢となり、最奥をぐりぐりと亀頭で虐められコレットの眼前に星が散る。

「あぐぅっ……、ぅ、あぁああぁっ」

 ビクビクッと体が跳ね、コレットの意識が一瞬飛んだ。真っ白に焼き切れて何もかも分からなくなったあと、気がつけば彼女はガツガツと奥を抉られていた。

「あぁあああぁっ! やぁあっ、やぁあ、あぅ、あーっ!」

 グチャグチャと凄まじい音がし、熱杭の質量が最初よりも増した気がした。大きさと硬度を増したソレは、普段の物静かなジスランから想像もできない凶暴さだ。

「――コレットっ」

 プルプルと揺れる真っ白な乳房を見つめて、ジスランが獰猛に唸る。声に籠もった熱から、彼もそろそろ高まりを感じているらしい。

 生理的な涙を流し、コレットは汗と涎と愛液にまみれ、ただ突き上げられるしかできない。この世にこんな気持ちのいい地獄があったとは知らず、ただただ高い声で喘ぎ、身も世もなく啼いた。
 処女肉はわななきっぱなしで、初めて男を味わうというのに貪欲なまでに彼を咀嚼し、むしゃぶりついている。じゅるじゅると本能の蜜を垂らし、そこをジスランの楔が何度も滑った。

「……っぁ、――あ、は、……ぅ、――っ」

 声を嗄らせたコレットの手は、もうシーツを握りしめることもできない。力の抜けた体をジスランは穿ち、「すまない」と口走りつつ腰の速度を速めた。

「……ジスら……、っさ、――ぁ! ぅ」

 最後にドスッドスッと最奥を抉られたあと、熱い飛沫が迸る。体内で彼の肉棒が膨れ上がり、ビクビクと跳ね回った。体の一番奥深い場所で、お湯のように温かいものがじんわりと広がってゆく。

 同時にジスランが低く唸った声を、遠のきかけている意識で「愛しい」と思った。

 うつ伏せになって脱力したコレットに、彼が覆い被さり肌が密着する。「温かい」と感じたあと、頬に柔らかなものが押しつけられた気がしたが――。

 それが何なのか確認する前に、コレットの意識は沼のような闇に呑まれる。何も分からない温かな眠りに包まれて、彼女はすべてを手放した。




「……タガが、外れた……」

 しばらく繋がったままコレットの体を抱き締めていたジスランだったが、自戒を込めて呟く。そのあと彼女の意識がないことを確認してから、もう一度頬にキスをした。
 コレットにキスを乞われても応えなかったが、彼女の意識がない今ならいくらでもキスができる。

 彼女のナカはまだたっぷりと潤っていて、時折ぴくんぴくんと愛らしくひくついていた。

「やっと抱けたのにな」

 何かしらの気持ちを込められた声は、彼自身しか聞くことができない。
 緩慢な動作で繋がりを解くと、二人の間で白い粘度の高い糸が引いた。何とはなしにそれがふつりと切れるまで見つめ、ジスランは溜め息をつく。

「……何でもするなんて言うからだ」

 ベッドの上で胡座をかき、どこか責めるような口調でコレットに語りかける。

 だが彼女の白金色の睫毛は、ピクリとも動かなかった。汗に塗れた同色の髪も、芸術的な形に広がったままだ。
 真っ白な肌は行為中は見事なバラ色に染まり上がっていたが、今は徐々に元の乳白色を取り戻しつつある。だが吸い付きたくなる滑らかな肌は、いつ見てもジスランに欲を覚えさせた。

「ここなら……、見つからないか」

 うつ伏せになったコレットの髪を丁寧に払い、ジスランは背中の中央に強く吸い付く。赤い跡がつくまでキスをし、自分がつけた印に満足して微かに笑う。
 そのあと、腰や腿の裏、膝の裏など、コレットがまず自分で見られない場所に、ジスランは執拗に吸い付いていった。

「……侍女には口止めさせておこう」

 呟いて、彼はまたコレットの肌を吸った。
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