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番外編 2 タワマン事件簿
お手柔らかにね ☆
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触れ合うと、なんだかホッとする。
張り詰めていたものが和らいで、素の自分になれた感じだ。
顔を上げると、二人の夫が私を見て微笑んでいる。
――あぁ、好きだな。
彼らの顔を見て、私は心の底からの幸せを覚えた。
あんなにコンプレックスまみれだった自分を、妻として愛してくれる男性が二人もいる。
可愛い息子もいて、住まいに関わった事件は落ち着き、安泰が戻った。
「お手柔らかにね」
二人に言ったあと、私はブラジャーを脱ごうとする。
「あ、僕にやらせて」
けれど正樹がそう言い、丁寧な手つきでホックを外してくれた。
(……見られながらだと、恥ずかしいな)
下着で寄せてあげて、をされていた胸が、解放される。
「綺麗な胸」
慎也がそう言い、両手で私の乳房を包み、揉んでくる。
本当は授乳後のあれこれでの変化もあったから、いざ〝女〟に戻ると自信がなくて、彼らになんと言われるか不安な気持ちもある。
けれど先回りをしたのか、何も考えずナチュラルでなのか、慎也は開口一番に褒めてくれた。
(……やっぱ好きだ)
そんな、痒いところに手が届く夫への恋情を募らせ、私はじわりと赤面する。
「優美ちゃんは背中もお尻も綺麗だよ」
正樹が耳元で囁き、私の肩にチュッチュッとキスをしてきた。
慎也は乳房を揉みながら、ときおりデコルテにキスをし、舌を這わせる。
耳元で正樹の前髪が揺れて、かすった時はくすぐったくてピクッと肩を跳ねさせてしまった。
「あ……っ」
つい、声を漏らしてしまう。
今までさんざん照れ隠しをしていたけれど、〝女〟になった自分の声を聞いてしまったら、もう意地を張る事ができなかった。
「ん……っ、ぅ……」
慎也が乳首を口に含み、チュッと吸ってはねっとりと舐めてくる。
思わず腰を反らしてしまうと、正樹が私のお尻を撫で、太腿の裏側までスルリと手を這わせた。
「ぁ……っ、は……っ」
ただ体を優しく触られ、胸を吸われているだけなのに、もう体中が敏感になってしまっている。
羽に触れられているかのような優しい手つきから、彼らが私を大切にしてくれているのが分かる。
けれど同時に、じれったいほど優しくする事で私の官能を育てているのも知っていた。
「しん……、や……」
私は名前を呼び、彼の髪をサラリと撫でる。
温かく柔らかな舌で乳首を舐められるたび、お腹の奥にジクジクとした疼きが宿っていった。
もう片方の乳首は指で愛撫され、乳輪に沿って撫でられたかと思うと、乳首の側面をスリスリと撫でられ、甘ったるい声が漏れてしまう。
「はぁあ……っ、んっ、んぅ……っ」
高い声が漏れて懸命に抑えようとすると、後ろで正樹が笑った。
「優美ちゃんってさ、声まで遠慮がちで可愛いよね。素直に大きい声を出せばいいのに、恥ずかしがって我慢するの、可愛くて好きだよ」
「やだっ、もう……、そんな事……っ、んっ」
指摘されて恥ずかしくなり、文句を言おうとした時、正樹の指がパンティのクロッチに触れてきた。
柔らかく湿った場所を布越しに押され、ビクンッと体が震えて腰を反らしてしまう。
「優美、もうちょっと前屈みになって」
けれど慎也に腕を惹かれ、ベッドのヘッドボードに手をつく。
「いいね、正樹が愛撫するたびに、体と一緒に胸まで震えてる」
羞恥を煽る言い方をされ、カーッと顔が熱を持った。
正樹は肩や首筋、背中に丁寧にキスをし、片手で私の秘部を揉み、片手で太腿を撫でていた。
すべての愛撫があまりにも優しくて、感覚がトロトロになっていく。
「ぁ、……あぁ……」
弱々しい声を漏らした時、正樹がパンティに手を掛けてゆっくりねじり下ろしてきた。
恥ずかしいけれど拒まない私は、片脚ずつ膝を浮かせて脱がせやすいようにする。
やがて全裸になった私は、二人の前にすべてをさらし、興奮と羞恥とで震える息を吐いた。
「綺麗だよ」
慎也が私を見上げて言い、微笑んだ。
張り詰めていたものが和らいで、素の自分になれた感じだ。
顔を上げると、二人の夫が私を見て微笑んでいる。
――あぁ、好きだな。
彼らの顔を見て、私は心の底からの幸せを覚えた。
あんなにコンプレックスまみれだった自分を、妻として愛してくれる男性が二人もいる。
可愛い息子もいて、住まいに関わった事件は落ち着き、安泰が戻った。
「お手柔らかにね」
二人に言ったあと、私はブラジャーを脱ごうとする。
「あ、僕にやらせて」
けれど正樹がそう言い、丁寧な手つきでホックを外してくれた。
(……見られながらだと、恥ずかしいな)
下着で寄せてあげて、をされていた胸が、解放される。
「綺麗な胸」
慎也がそう言い、両手で私の乳房を包み、揉んでくる。
本当は授乳後のあれこれでの変化もあったから、いざ〝女〟に戻ると自信がなくて、彼らになんと言われるか不安な気持ちもある。
けれど先回りをしたのか、何も考えずナチュラルでなのか、慎也は開口一番に褒めてくれた。
(……やっぱ好きだ)
そんな、痒いところに手が届く夫への恋情を募らせ、私はじわりと赤面する。
「優美ちゃんは背中もお尻も綺麗だよ」
正樹が耳元で囁き、私の肩にチュッチュッとキスをしてきた。
慎也は乳房を揉みながら、ときおりデコルテにキスをし、舌を這わせる。
耳元で正樹の前髪が揺れて、かすった時はくすぐったくてピクッと肩を跳ねさせてしまった。
「あ……っ」
つい、声を漏らしてしまう。
今までさんざん照れ隠しをしていたけれど、〝女〟になった自分の声を聞いてしまったら、もう意地を張る事ができなかった。
「ん……っ、ぅ……」
慎也が乳首を口に含み、チュッと吸ってはねっとりと舐めてくる。
思わず腰を反らしてしまうと、正樹が私のお尻を撫で、太腿の裏側までスルリと手を這わせた。
「ぁ……っ、は……っ」
ただ体を優しく触られ、胸を吸われているだけなのに、もう体中が敏感になってしまっている。
羽に触れられているかのような優しい手つきから、彼らが私を大切にしてくれているのが分かる。
けれど同時に、じれったいほど優しくする事で私の官能を育てているのも知っていた。
「しん……、や……」
私は名前を呼び、彼の髪をサラリと撫でる。
温かく柔らかな舌で乳首を舐められるたび、お腹の奥にジクジクとした疼きが宿っていった。
もう片方の乳首は指で愛撫され、乳輪に沿って撫でられたかと思うと、乳首の側面をスリスリと撫でられ、甘ったるい声が漏れてしまう。
「はぁあ……っ、んっ、んぅ……っ」
高い声が漏れて懸命に抑えようとすると、後ろで正樹が笑った。
「優美ちゃんってさ、声まで遠慮がちで可愛いよね。素直に大きい声を出せばいいのに、恥ずかしがって我慢するの、可愛くて好きだよ」
「やだっ、もう……、そんな事……っ、んっ」
指摘されて恥ずかしくなり、文句を言おうとした時、正樹の指がパンティのクロッチに触れてきた。
柔らかく湿った場所を布越しに押され、ビクンッと体が震えて腰を反らしてしまう。
「優美、もうちょっと前屈みになって」
けれど慎也に腕を惹かれ、ベッドのヘッドボードに手をつく。
「いいね、正樹が愛撫するたびに、体と一緒に胸まで震えてる」
羞恥を煽る言い方をされ、カーッと顔が熱を持った。
正樹は肩や首筋、背中に丁寧にキスをし、片手で私の秘部を揉み、片手で太腿を撫でていた。
すべての愛撫があまりにも優しくて、感覚がトロトロになっていく。
「ぁ、……あぁ……」
弱々しい声を漏らした時、正樹がパンティに手を掛けてゆっくりねじり下ろしてきた。
恥ずかしいけれど拒まない私は、片脚ずつ膝を浮かせて脱がせやすいようにする。
やがて全裸になった私は、二人の前にすべてをさらし、興奮と羞恥とで震える息を吐いた。
「綺麗だよ」
慎也が私を見上げて言い、微笑んだ。
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こんな女性に私はなりたい✨
ちゃんみんママ 様
ありがとうございます……!
そう言って頂けて嬉しいです!
趣味のものなので、自由にのびのび、好き放題書いたのですが、読者さまとの心のチャンネルが合ったのなら、これ以上の幸いはありません。
私も優美のように生きられたら……と思って、なかなかできずにいます(笑)
よりよい自分になっていけるように、お互い頑張って参りましょうね(*´ω`*)
臣桜
やっぱりこの三人、良いなぁ☆
いつも楽しく読んでます、ありがとう
よしともる 様
ありがとうございます!
そう言って頂けてとても嬉しいです!
こちらこそ、お読み頂きありがとうございます(*´ω`*)
臣桜
さきのあ~ちゃん 様
ご指摘ありがとうございます!
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教えてくださり、ありがとうございました。
臣桜