【本編完結】【R-18】逃れられない淫らな三角関係～美形兄弟に溺愛されています～

妊娠・出産 編

出してほしい ☆

　しばらく、何も言えず何もできず、放心していた。

　まるで自分が炭酸飲料になった気持ちになり、小さな気泡がシュワシュワと体から立ち上っていく感覚に陥る。

　慎也が顔を上げ、はぁ……っと艶冶な息をつき、私を見て笑う。
　それから指を引き抜いて、私を見つめながら愛蜜がたっぷりついたそれを舐めた。

「かわい……」

　呟いて、彼はベッドサイドの引き出しからゴムの箱を出す。

「つけんの久しぶりだな」

　しみじみと言って慎也はゴムをつけ、正樹によって仰向けにさせられた私の脚を開く。
　そして私の顔を覗き込み、微笑んだ。

「気持ちよくしてあげる」

　私はその言葉を聞き、彼の愉悦の籠もった表情を見ただけで、体の奥底を甘く疼かせる。

「入れるよ、優美」

　慎也は屹立に手を添え、先端を蜜口に宛がう。
　亀頭をクプリと浅く埋めたあと、両手を私の体の脇につき、腰を進めてきた。

「あ……っ、ぁ、あ……っ」

　――入ってくる。

　思わず体を力ませると、正樹が「大丈夫だよ」と私の頭を撫で、手を握ってきた。
　一度正樹によって暴かれた場所は、たやすく慎也の肉棒を呑み込んでいく。

（熱い……）

　体の中に侵入してくる熱杭に、私はブルッと体を震わせ顔をあおのける。

　吐息をついて横を向くと、微笑んで私の頭を撫でている正樹と目が合った。

　彼の屹立もまた、私たちの姿を見て反応していて――。

「ん……っ、ん、……ぁ」

　蜜洞にぐぷぐぷと慎也の陰茎を含みながら、私は正樹のそれにも手を這わせる。

「手でしてくれるの？」

「ん……」

「ありがと」

　彼に頭を撫でられ、ボーッとしながら、私は最奥に慎也の亀頭が届いた感覚を得てピクッと腰を跳ねさせた。

「相変わらずきついな。グチュグチュにとろけてて、熱くてふわふわしてる」

　慎也は目を細めて笑い、両手で私のお腹を撫でてくる。

「あー……」

　ずっぷりと慎也に征服されるのが気持ちよく、私は間延びした声を出し口端からトロリと涎を零す。

　そんな私を満足げな顔で見下ろし、慎也は少しずつ腰を揺らし私を犯してきた。
　グチュグチュとたっぷり濡れた場所を攪拌する音がし、私の体内をガチガチに硬くなった肉棒が前後する。

「あ、あ、……ん……っ、あぁ、あ……っ」

　トントンと最奥をつつかれるたび、脳髄に甘い痺れが駆け抜ける。
　切ない吐息を漏らしながら、それでも私は懸命に正樹の肉竿をしごいた。

「優美ちゃん、綺麗だよ。やっぱり君は男に抱かれてる時が一番妖艶に見える」

　正樹に何とも言えない褒められ方をされ、私は「ううー……」とうなって彼を軽く睨む。
　けれど乳首にトン、と指を置かれ、「ひぁんっ」と小さな悲鳴を上げて慎也を締め付けた。

「ちょ……っ、締まる……っ」

　慎也が大きく息を吸い、止める。
　彼はチラッと正樹を見てから、私の腰を掴んでズグズグと細やかに突き上げてきた。

「あっ、あ、あ、あ……っ、ん、んぁ、あ……っ」

　目を閉じてたくましい太竿の形を感じようとしたのに、慎也は私の肉芽を摘まんでから、顔を覗かせた秘玉をヌルヌルと指で撫でてきた。

「っあぁーっっ！」

　それをされては堪らず、私は腰を弓なりに反らして声を上げる。
　足に力を入れた瞬間、シーツの上で足が滑り、甲高い衣擦れの音を立てた。

「待って……っ、――ま……っ、ぁっ、あ……っ！」

　私は思いきり息を吸ったあと、力一杯いきんで絶頂を貪る。

「――――っ、締まる……っ」

　慎也は歯を食いしばって獰猛な息を吐き、私を強い目で見つめたまま腰を振りたくった。

「あっ、待って……っ、あっ、――ぁっ、あっあっ、……っんっ、あぁっ」

　ドチュドチュと最奥を激しく突き上げられ、私の目の前で光が明滅する。
　結合部からヌチュグチュと凄まじい音が立ち、時にグプッと空気の混じったはしたない音がして顔が真っ赤になった。

　正樹はそんな私たちを見て一気に興奮し、自分の手で激しく屹立を扱きたてている。
　その顔は陶酔しきっていて、自分はセックスしていないのに、本当に気持ちよさそうな表情だ。

「あ……っ、――――ぁっ、……出る……っ」

　慎也が最後のうめき声を漏らし、俯いて呼吸を止め、ぐぅっと私の最奥に亀頭を押し込んでくる。
　ゴムをしているのに、まるで孕ませる意志があるかのような腰遣いに私は思わず嬌声を上げた。

「っあぁああ……っ！」

　――出してほしい。