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妊娠・出産 編

生まれて初めて恋に落ちた二人 ☆

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「優美、リラックスして」

 枕元に座った慎也が、私の肩から二の腕を撫でてくる。
 頭も撫でられ、よしよしされていると安心して体から力が抜けていった。

 慎也の協力を得て、正樹は安堵したように息をつく。

 それから私の腰に両手を添え、グッと腰を突き入れてきた。

「んっ! ……ぁ、あ……」

 ――入ってくる!

「あ、あ……っ、ぁ、あ……」

 久しぶりに屹立を体に迎えた歓喜と、蜜孔が引き延ばされる苦しさと膣内の圧迫感、そして僅かな緊張とに、私は声を上げ慎也の手を必死で握る。

「大丈夫、優美、ゆっくり深呼吸して」

 慎也は仰向けになっている私のデコルテを撫で、呼吸を促した。

 正樹は腰を止め、私が落ち着くのを待ってくれている。
 けれど彼は頬を染め、私の姿を見てとても興奮しているようだった。

「ちょっと……、正樹……っ、おっきくなってる!」

 私のナカで、正樹の肉棒がぐぅっと大きくなる。
ただでさえ、久しぶりに受け入れて圧迫感があるのに、と私は文句を言う。

「ごめん! だって慎也の手を握って、不安になりながら僕に挿入される優美ちゃんが、可愛くて堪らなくて……」

 ……あぁ、忘れてたけど真性の変態だ。

 また寝取られ属性が刺激されてゾクゾクしてるんだろうか。

「しょうがないなぁ……」

 思わずクスッと笑うと、正樹も眉を寄せ微笑み返す。

「そうやって、初めての時から僕を受け入れてくれたよね。僕が心から感謝と尊敬をもって愛しているのは、後にも先にも優美ちゃんだけだよ」

「っ~~~~、バカ……」

 仕方のない彼に呆れて笑ったいた時だったのに、思いがけず愛の告白をされて照れてしまう。

「ずるいな、正樹。俺だって優美の事を、命に替えてもいいぐらい愛しているからな」

「んふふ、ありがと」

 慎也の手を握って微笑むと、正樹が少し腰を突き上げてきた。

「んっ」

 屹立が蜜壷のさらに奥へ潜り込むけれど、今の会話でリラックスした私のそこは、ヌルッと彼を受け入れる。
 いまだ圧迫感に苦しさはあるけれど、プチパニックになりかけたさっきよりはずっと楽になっていた。

(愛される事に緊張したら駄目だよね)

 何よりも愛しいという目で見てくる正樹を見上げ、私は自分自身に言い聞かせる。

 彼らは私に害を為さない。
 痛い事は決してしない。

 この人たちは、私が生まれて初めて恋に落ちた二人だ。

 初恋の相手と結ばれるなんて、本当に幸せ者だなぁ……。

 私が二人への想いを再確認している間、正樹は小さく腰を揺らして少しずつ屹立を埋めてくる。
 熱く硬いモノに体の内側をみっちりと支配され、私は多幸感を得て吐息をつく。

 ――気持ちいい。

「もうちょっと……」

 正樹が色っぽい吐息をつき、私を見つめながらグゥッと腰を突き入れる。

「んぁ……っ」

 これ以上奥へいかないという場所に正樹の亀頭が当たり、私は思わず足を上げてうめき声を上げた。

「っご、ごめん! 痛い? 大丈夫?」

 焦った正樹に尋ねられ、私は首を横に振る。

「大丈夫」

 本当はずっと、セックスするのが怖くもあった。

 出産するのに子宮口がめちゃくちゃ開き、膣だってこれ以上なく拡げられて、出産後はしばらくアソコが痛かった。
 退院したあともお手洗いに行く時や座った時とかに違和感があり、「大丈夫かな、これ」と思いながら過ごしていた。

 けれど忙しく過ごしてあっという間に一年が経つ間に、ほぼ普通には戻れていた気がする。

 それでも二人のアレは大きい。

 出産後、初めて膣に大きなモノを入れる恐怖はあったのだ。

 だから、慎也と正樹にたっぷり愛情を掛けられ、愛撫され、気遣ってもらった上での挿入で、「入った~!」という謎の感動すら得ていた。

 正樹の屹立が馴染むのを待ちながら、私は産後自分がセックスに対してどう思っていたかを打ち明けた。
 二人は神妙な顔をしていたけれど、私はニカッと笑ってみせる。

「ずっと『痛んだらどうしよう』とか、自分で自分の不安を煽り続けていた気がする。でも、いざ挿入してみたら大丈夫だった。迷っている時はやってみるもんだね」

 私に無理をさせたと思ったのか、慎也と正樹は顔を見合わせ微妙な表情をしていたけれど、やがて微笑んで私の頭を撫でてきた。
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