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妊娠・出産 編

……したい、な ☆

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 彼もしばらくしていない間に、私がどこで感じるのか感覚を失っていたようだった。

 けれど「ここかな?」というように指を探らせているうちに、私の反応をつぶさに見て感じ、すぐにコツを得ていく。

「んぅっ、うーっ、んむ、ン、ん……っ」

 ジュパッと正樹の屹立をしゃぶり、私は荒くなった呼吸を漏らす。

 頭の中は慎也によってもたらされる快楽と、正樹の雄茎を味わう愉悦とで一杯だ。

 ずっと距離をとっていた〝女〟としての自分の感覚に、私自身が翻弄されている。

「優美、クリ触るよ」

 後ろから慎也が告げ、新たな刺激がくると覚悟した途端、思っていたよりもずっと膨らんでいた場所に、ヌルッと蜜にまみれた指が触れてきた。

「ふぅううっ!」

 私はビクンッと腰を跳ね上げたあと、抵抗するように腰を揺らす。
 けれど慎也にお尻をガブッと囓られ、「暴れないの」と窘められてしまう。

(そんな事言ったって……)

 片手で体を支え、片手で正樹の竿の下部分を扱きながら、私は困って眉を寄せる。

「その顔いいね。久しぶりに見たけど、やっぱり可愛い」

 正樹は満足げに笑い、私の頭を何度も撫でてくる。
 そうやって愛玩動物のように褒められると、私の本能が悦び尻尾を振ってしまう。

 おまけに慎也は執拗に淫芽をコリュコリュと転がし、蜜孔に入れた指で私の内部から悦楽を煽ってくる。

 久しぶりの行為であっという間にこみ上げた淫悦が、私という肉体の器を満たし、トプリとあふれ出た。

「ん……っ、んぅううっ!!」

 キューッと下腹に力がこもったかと思うと、蜜壷がヒクヒク痙攣してうねり、慎也の指を呑み込もうとする。

 忘れていた絶頂の感覚に、私は目を白黒させながら思いきり正樹の屹立を吸い、グポッと恥ずかしい音を立ててしまった。

 目を閉じてうっとりと愉悦を貪る私を見て、正樹は嬉しそうに目を細めて優しく頭を撫でてくる。

 私一人が気持ちよくなってしまっているのに、二人とも決して責めないし自分の快楽を優先しようとしない。
 どこまでも私中心のセックスをしてくれる二人に、感謝と愛情を感じて私はポロッと涙を零してしまう。

 やがて悦楽の波が小さくなった頃合いで、私は正樹の屹立を解放し彼の横に転がる。
 ハァッハァッと呼吸を乱している私を、二人は様子を窺いながらも「ちゃんと楽しめて良かったね」というように微笑んでいる。

 ……したい、な。

 心の奥底で、ぽつんと願望が芽吹く。

 そして私の唾液で濡れた正樹の屹立を見て、お腹の奥が妖しくざわめいた。

 アレを体の中に含んで、気持ちよくしてもらいたい。
 思いきり突き上げられて、快楽で何も考えられなくなってしまいたい。

「正樹……」

 私は真っ赤になり、震える声で夫の名前を呼ぶ。

「ん?」

 起き上がった彼は、私の太腿に手を置いて微笑み、言葉の先を求める。

「……抱いて。……したい。気持ちよくなりたい」

 スロースタートながら、ようやくスイッチが入った私を見て、二人の夫は愛おしげに笑った。

「ゴム、しなくてもいい? まだした方がいい?」

 私の脚を広げ、正樹が尋ねてくる。

 子育ては日々新たな発見ばかりで、いまだにヒヤヒヤする事だってあるし、慣れとか落ち着いていられるという気持ちにはまだなれない。

 けど、子供は授かり物だ。

 慎也との第一子が幸運にもこうやってすぐ恵まれたとしても、正樹との相性はどうなのか分からない。

「……なるようになるんだと思う」

 俊希だって、新婚旅行のあの夜でできるとは思わなかった。

 正樹との子供がいつのタイミングでできるか分からない。

 ただ、第二子がほしいと思うのなら、行動するしかない。

 そして、少しでも出産リスクが少ないうちに産んで、家族計画を立てていけたらと思っている。

「うん、分かった。どんなタイミングで子供ができても、僕も慎也も優美ちゃんを支えていくから」

「出産で大変なのは優美だからな、仕事に出ておいてなんだけど、ヘルパーさんとか雇う金は任せとけ。帰ったあと、俺たちも休日とか、すぐサポートする」

 二人とも、心強い返事をしてくれる。

「ありがとう」

 お礼を言った私に、正樹と慎也が順番にキスをした。
 それから正樹が興奮しきった顔で自身の肉竿に手を添え、亀頭を蜜口に押し当ててくる。

「入れるよ」

「ん」

 頷いた私は、浅い呼吸を繰り返して彼を受け入れようとした。
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