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妊娠・出産 編
なんか照れるね ☆
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――忘れてた。
体の深部に熱が宿り、ふつふつと私を甘く熱く煮え立たせる。
――ほしい。
「ン、ん……っ」
正樹にじゅうっと舌を吸われ、私はゾクゾクとして腰を反らせる。
前に突き出した胸に慎也が吸い付き、いやらしく乳首を舐めてはチュパッと吸った。
頭では大の大人二人に愛されていると分かっているのに、私の体は俊希に求められているのだと勘違いし、ピュクッと母乳を溢れさせた。
「あ……、出てきた……」
慎也が嬉しそうな声を出し、チュパチュパとわざと音を立てて吸い立てた。
「ん……っ、あっ、あ……っ」
変な気分……。
出産前は普通に受けていた愛撫なのに、俊希が生まれてからは彼のご飯というつもりで乳首を出していた。
一年近くその感覚でいたので、こんなにもいやらしく、優しく乳首を舐められると、封じていた〝女〟としての感覚が蘇り、どうにもならなくなる。
ずっと、心も体も「母でなければ」と自分に言い聞かせていた。
多分、出産後の本能なのかな。
女としての悦びより、子供を守って健康に目を光らせて……って、気を張り続けていた。
慎也と正樹の事は相変わらず愛しているけれど、二の次になっていたのは否めない。
私、すっかり〝母〟になっていたんだなぁ。
二人と密着し、性的な悦びを得ながら私は自分の心境の変化を自覚していた。
慎也は私のおっぱいを吸いながら、背中やお尻を撫でてくる。
久しぶりの感覚に息を荒げる私を、正樹は満足げに見つめ、ちゅっと唇をついばんできた。
「感じる?」
尋ねられ、私は照れながら頷く。
「凄い……久しぶり。まだ戸惑いもあるから、優しく、お願い」
「分かってるよ。せっかくの久しぶりのエッチ、ソファでっていうのも何だからベッドいく?」
正樹に尋ねられ、私は思わず俊希が寝ているベビーベッドを気にする。
「大丈夫、今日は客が大勢いたし俊希も疲れてる。もし起きたら俺が対応するから」
慎也に言われ、私は頷いた。
「じゃ、行こう」
正樹は私の額にチュッとキスをし、背中と膝の裏に手を掛けてグッと抱き上げてきた。
「わっ……、と。重たくなったからいいよ」
「僕は鍛えてるし、優美ちゃんぐらいの体重ならどうって事ないんだって。それに優美ちゃんって抱っこされた時の掴まり方っていうか、体の力の入れ方? やりやすいんだよね。だから気にしないで」
言いながら、正樹は悠々と階段を上がっていく。
「前から思ってたけど、こうやって体重を気にする優美、可愛いよな」
後ろからついてくる慎也が言い、私は何も言えなくなって正樹の肩に顔を伏せる。
鍛えていようが強い女だろうが、好きな人に抱っこされるなら、重さを気にするのは当たり前なんだけどなぁ。
(……最近ジム行けてないし)
そうこうしているうちに、ベッドの上に優しく下ろされた。
中途半端に胸を出してるのが恥ずかしいので、私は自分でブラを外す。
そしてベッドの上に座る彼らを見て、照れ笑いした。
「なんか照れるね。二年近くぶりでない?」
本当に久しぶりなので、両手で胸元を隠してしまっている。
自分でも夫相手になんで恥ずかしくなるのか分からないけど、とにかくドキドキしてどうしたらいいか分からない。
ギュッと自分を抱き締めている私を見て、慎也は頭をポンポンと撫でてくれる。
「怖い?」
「ううん。夫が怖いなんて、そんな……」
顔を上げて否定したけれど、ベッドで裸になり心許ない状態で、相手が二人となるとやや圧迫感を感じるのは確かだ。
おかしいな。前はこんな風に思わなかったのに。
思っていたけれど、気付かなかったふりをしていた?
以前どうやって二人に抱かれていたのか分からなくなった私は、小さく息をつき俯いた。
「優美ちゃん、怖い? 抵抗があるなら無理しなくていいよ」
けれど正樹に優しく言われ、首を横に振る。
「そうじゃない。嫌だとかじゃなくて、……何だろう。ブランクがあるっていうか。ははっ、おかしいね。愛される事にブランクがあるなんて」
笑って誤魔化そうとした時、正樹にふわっと抱き締められた。
「大丈夫、……大丈夫」
とん、とん、と裸の背中を優しく叩かれ、ざわめいていた気持ちが落ち着いていく。
「僕とキスはできる?」
「うん」
「さっき、どう感じた?」
優しく尋ねられ、私はリビングでキスをした時の事を思い出す。
「……なんか、久しぶりでスイッチが入った感じだった。『ああ、これ』って思って。今まで私はずっと〝母〟だったんだなぁ、って思った」
体の深部に熱が宿り、ふつふつと私を甘く熱く煮え立たせる。
――ほしい。
「ン、ん……っ」
正樹にじゅうっと舌を吸われ、私はゾクゾクとして腰を反らせる。
前に突き出した胸に慎也が吸い付き、いやらしく乳首を舐めてはチュパッと吸った。
頭では大の大人二人に愛されていると分かっているのに、私の体は俊希に求められているのだと勘違いし、ピュクッと母乳を溢れさせた。
「あ……、出てきた……」
慎也が嬉しそうな声を出し、チュパチュパとわざと音を立てて吸い立てた。
「ん……っ、あっ、あ……っ」
変な気分……。
出産前は普通に受けていた愛撫なのに、俊希が生まれてからは彼のご飯というつもりで乳首を出していた。
一年近くその感覚でいたので、こんなにもいやらしく、優しく乳首を舐められると、封じていた〝女〟としての感覚が蘇り、どうにもならなくなる。
ずっと、心も体も「母でなければ」と自分に言い聞かせていた。
多分、出産後の本能なのかな。
女としての悦びより、子供を守って健康に目を光らせて……って、気を張り続けていた。
慎也と正樹の事は相変わらず愛しているけれど、二の次になっていたのは否めない。
私、すっかり〝母〟になっていたんだなぁ。
二人と密着し、性的な悦びを得ながら私は自分の心境の変化を自覚していた。
慎也は私のおっぱいを吸いながら、背中やお尻を撫でてくる。
久しぶりの感覚に息を荒げる私を、正樹は満足げに見つめ、ちゅっと唇をついばんできた。
「感じる?」
尋ねられ、私は照れながら頷く。
「凄い……久しぶり。まだ戸惑いもあるから、優しく、お願い」
「分かってるよ。せっかくの久しぶりのエッチ、ソファでっていうのも何だからベッドいく?」
正樹に尋ねられ、私は思わず俊希が寝ているベビーベッドを気にする。
「大丈夫、今日は客が大勢いたし俊希も疲れてる。もし起きたら俺が対応するから」
慎也に言われ、私は頷いた。
「じゃ、行こう」
正樹は私の額にチュッとキスをし、背中と膝の裏に手を掛けてグッと抱き上げてきた。
「わっ……、と。重たくなったからいいよ」
「僕は鍛えてるし、優美ちゃんぐらいの体重ならどうって事ないんだって。それに優美ちゃんって抱っこされた時の掴まり方っていうか、体の力の入れ方? やりやすいんだよね。だから気にしないで」
言いながら、正樹は悠々と階段を上がっていく。
「前から思ってたけど、こうやって体重を気にする優美、可愛いよな」
後ろからついてくる慎也が言い、私は何も言えなくなって正樹の肩に顔を伏せる。
鍛えていようが強い女だろうが、好きな人に抱っこされるなら、重さを気にするのは当たり前なんだけどなぁ。
(……最近ジム行けてないし)
そうこうしているうちに、ベッドの上に優しく下ろされた。
中途半端に胸を出してるのが恥ずかしいので、私は自分でブラを外す。
そしてベッドの上に座る彼らを見て、照れ笑いした。
「なんか照れるね。二年近くぶりでない?」
本当に久しぶりなので、両手で胸元を隠してしまっている。
自分でも夫相手になんで恥ずかしくなるのか分からないけど、とにかくドキドキしてどうしたらいいか分からない。
ギュッと自分を抱き締めている私を見て、慎也は頭をポンポンと撫でてくれる。
「怖い?」
「ううん。夫が怖いなんて、そんな……」
顔を上げて否定したけれど、ベッドで裸になり心許ない状態で、相手が二人となるとやや圧迫感を感じるのは確かだ。
おかしいな。前はこんな風に思わなかったのに。
思っていたけれど、気付かなかったふりをしていた?
以前どうやって二人に抱かれていたのか分からなくなった私は、小さく息をつき俯いた。
「優美ちゃん、怖い? 抵抗があるなら無理しなくていいよ」
けれど正樹に優しく言われ、首を横に振る。
「そうじゃない。嫌だとかじゃなくて、……何だろう。ブランクがあるっていうか。ははっ、おかしいね。愛される事にブランクがあるなんて」
笑って誤魔化そうとした時、正樹にふわっと抱き締められた。
「大丈夫、……大丈夫」
とん、とん、と裸の背中を優しく叩かれ、ざわめいていた気持ちが落ち着いていく。
「僕とキスはできる?」
「うん」
「さっき、どう感じた?」
優しく尋ねられ、私はリビングでキスをした時の事を思い出す。
「……なんか、久しぶりでスイッチが入った感じだった。『ああ、これ』って思って。今まで私はずっと〝母〟だったんだなぁ、って思った」
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