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妊娠・出産 編
久しぶりの感覚 ☆
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「それで、我慢してくれていてありがとう。今は完全に信じられているけれど、最初はレスになって浮気されたらどうしようって不安だった。でも、二人はずっと私だけを見てくれたし、俊希を一緒に愛してくれた。そんな夫たちを誇りに思ってるよ」
「ん、ありがと」
「こっちこそ、優美ちゃんだから任せられたよ」
そう言ってもらえると、胸の奥で喜びが沸き起こる。
しばし、私は二人と手を繋いだまま目を閉じる。
そして心の奥底にある女のスイッチを、カチッとオンにした。
意図的にオフしていた訳じゃないけれど、気がついたらオフになっていて、必要性も感じなかったのでそのままだった。
とりあえず俊希が一歳になるまでは、目を離さず見守って健康でいられるよう、母モード全開でいた。
でも、そろそろ〝妻〟に戻ってもいい頃合いだ。
それは自分でもよく分かっていた。
正樹との第二子をいつ作るのか、具体的な話はしていなかった。
けど、俊希が二歳、三歳になるまで期間を空けると思っていない。
だからタイミング的には、一歳の誕生日を迎えたあと、じっくり向き合おうとはぼんやり思っていたのだ。
私は立ち上がり、自分の格好を見下ろす。
ホームパーティーあとで、そこそこ綺麗な格好はしている。
家事をするし、ヒラヒラした服ではないけれど、黒いトップスにデニムのロングスカート。
その下を考えて、「うーん」という顔になってしまった。
おっぱいが張るので、いまだに普通の下着を付けられていない。
しかもいつでもおっぱいコールに応えられるよう、授乳ブラだ。色気がねぇ。
「どうした?」
慎也が尋ねてくる。
彼に向かって苦笑いをし、私はトップスを脱いだ。
「色気のない授乳ブラでごめん。……替えてきたほうがいいのかな。それとも脱いじゃうか……」
下着に手を掛けた時、正樹が「待って」と言ってきた。
そして自分の太腿をポンポンと叩く。
上にのれと言われているのを理解し、私はスカートを脱いでから向かい合う体勢で彼の膝の上にのった。
「……ちょっと捲っていい? ずっと気になってた」
正樹は私の授乳ブラに手を添え、窺ってくる。
「……あぁ、なるほど。……見たいの?」
私は思わず笑い、プチッとホックを外してペロンとおっぱいを見せた。
正樹も慎也も、母になってからの私のおっぱいをまともに見ていなかったからか、ガン見してくる。
「……ちょっとサイズダウンしたし、乳首も色が濃くなったし、『どうぞ!』って見せるの恥ずかしいんだけど……」
仕方のない変化とはいえ、好きな人には綺麗な体を見てもらいたいと思う女心はある。
モジモジしていると、正樹がそっと私の胸に触れてきた。
遠慮がちに胸を撫でたあと、おずおずと聞いてくる。
「……俊希のおっぱい、ちょっと分けてもらってもいい? ずっと興味があったんだ」
「…………言うと思った」
呆れて言ってから、私は笑う。
「先生が言ってたけど、大人が飲んでも美味しいもんじゃないらしいよ。まずいのは覚悟でね」
「分かった」
「お、俺もいい?」
慎也が挙手して尋ねてくる。
めっちゃうずうずしてる彼に、私は笑って「いいよ」と頷いた。
いつも私が「おっぱい張る!」と騒いでいたからか、二人はそっと私の乳房に触ってきた。
スリスリとさすって反応を確かめたあと、正樹は顔を傾けて私にキスをしてきた。
「ん……」
ちゅっと彼の唇をついばみ、見つめ合ったあとキスが始まる。
しばらく唇を舐め、甘噛みしていると、焦れたように正樹の舌がヌルリと入り込んでくる。
いつも日常的にキスをしていると言っても、ついばむ程度だった。
だから彼の舌を感じた瞬間、私はゾクリと肌を粟立たせた。
――あぁ、本物のキスだ。
正樹の温度を感じ、私は下腹の奥に甘い疼きを覚える。
これも本当に久しぶりの感覚だ。
正樹とキスをしている間、慎也はしばらく私の胸を愛撫していたけれど、「舐めるよ」と一言断ってきた。
私は返事の代わりに、彼の頭をサラリと撫でる。
乳首にハァッと慎也の吐息がかかったかと思うと、温かな舌に乳首が舐められる。
「ん……っ」
俊希に吸われるのとは違う、大人の男性に愛撫される舌使いに、一気に体が燃え立つような情欲を覚えた。
――あぁ、これだ。
「ん、ありがと」
「こっちこそ、優美ちゃんだから任せられたよ」
そう言ってもらえると、胸の奥で喜びが沸き起こる。
しばし、私は二人と手を繋いだまま目を閉じる。
そして心の奥底にある女のスイッチを、カチッとオンにした。
意図的にオフしていた訳じゃないけれど、気がついたらオフになっていて、必要性も感じなかったのでそのままだった。
とりあえず俊希が一歳になるまでは、目を離さず見守って健康でいられるよう、母モード全開でいた。
でも、そろそろ〝妻〟に戻ってもいい頃合いだ。
それは自分でもよく分かっていた。
正樹との第二子をいつ作るのか、具体的な話はしていなかった。
けど、俊希が二歳、三歳になるまで期間を空けると思っていない。
だからタイミング的には、一歳の誕生日を迎えたあと、じっくり向き合おうとはぼんやり思っていたのだ。
私は立ち上がり、自分の格好を見下ろす。
ホームパーティーあとで、そこそこ綺麗な格好はしている。
家事をするし、ヒラヒラした服ではないけれど、黒いトップスにデニムのロングスカート。
その下を考えて、「うーん」という顔になってしまった。
おっぱいが張るので、いまだに普通の下着を付けられていない。
しかもいつでもおっぱいコールに応えられるよう、授乳ブラだ。色気がねぇ。
「どうした?」
慎也が尋ねてくる。
彼に向かって苦笑いをし、私はトップスを脱いだ。
「色気のない授乳ブラでごめん。……替えてきたほうがいいのかな。それとも脱いじゃうか……」
下着に手を掛けた時、正樹が「待って」と言ってきた。
そして自分の太腿をポンポンと叩く。
上にのれと言われているのを理解し、私はスカートを脱いでから向かい合う体勢で彼の膝の上にのった。
「……ちょっと捲っていい? ずっと気になってた」
正樹は私の授乳ブラに手を添え、窺ってくる。
「……あぁ、なるほど。……見たいの?」
私は思わず笑い、プチッとホックを外してペロンとおっぱいを見せた。
正樹も慎也も、母になってからの私のおっぱいをまともに見ていなかったからか、ガン見してくる。
「……ちょっとサイズダウンしたし、乳首も色が濃くなったし、『どうぞ!』って見せるの恥ずかしいんだけど……」
仕方のない変化とはいえ、好きな人には綺麗な体を見てもらいたいと思う女心はある。
モジモジしていると、正樹がそっと私の胸に触れてきた。
遠慮がちに胸を撫でたあと、おずおずと聞いてくる。
「……俊希のおっぱい、ちょっと分けてもらってもいい? ずっと興味があったんだ」
「…………言うと思った」
呆れて言ってから、私は笑う。
「先生が言ってたけど、大人が飲んでも美味しいもんじゃないらしいよ。まずいのは覚悟でね」
「分かった」
「お、俺もいい?」
慎也が挙手して尋ねてくる。
めっちゃうずうずしてる彼に、私は笑って「いいよ」と頷いた。
いつも私が「おっぱい張る!」と騒いでいたからか、二人はそっと私の乳房に触ってきた。
スリスリとさすって反応を確かめたあと、正樹は顔を傾けて私にキスをしてきた。
「ん……」
ちゅっと彼の唇をついばみ、見つめ合ったあとキスが始まる。
しばらく唇を舐め、甘噛みしていると、焦れたように正樹の舌がヌルリと入り込んでくる。
いつも日常的にキスをしていると言っても、ついばむ程度だった。
だから彼の舌を感じた瞬間、私はゾクリと肌を粟立たせた。
――あぁ、本物のキスだ。
正樹の温度を感じ、私は下腹の奥に甘い疼きを覚える。
これも本当に久しぶりの感覚だ。
正樹とキスをしている間、慎也はしばらく私の胸を愛撫していたけれど、「舐めるよ」と一言断ってきた。
私は返事の代わりに、彼の頭をサラリと撫でる。
乳首にハァッと慎也の吐息がかかったかと思うと、温かな舌に乳首が舐められる。
「ん……っ」
俊希に吸われるのとは違う、大人の男性に愛撫される舌使いに、一気に体が燃え立つような情欲を覚えた。
――あぁ、これだ。
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