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ハワイ 編

子作り、しない? ☆

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「完璧にはなれないけど、優美の夫として、子供の父として『まぁまぁいい』と思ってもらえる人になりたい」

「私もそうなりたいな。母親像って自分の母とか、友達のお母さんしか分からないけど、最低限決めている事は守りたいな」

「ん? 決めてる事って?」

 慎也が目を瞬かせて聞いてくる。

「否定しないとか、全力で褒めて可愛がるとか。ご飯は皆で美味しく食べたいとか」

「うん」

 微笑んだ慎也の顔は、もう父親になる覚悟を持った人の表情だった。
 彼を見て、私は「きっとうまくいく」と直感する。

「そうやって、正樹の事も愛して癒やしてあげたい。まだちょっと揺らいでしまう時があるかもしれないけど、私と慎也で支えていったら、きっといいお父さんになってくれる。誰より愛情深い人だから、そうなるって分かるんだ。いざ子供ができたら、絶対肝が据わると思うよ」

「だな」

 私たちは笑い合い、またキスをする。
 しばらく温かいお湯の中で抱き合っていたけれど、慎也が囁いた。

「……子作り、しない?」

「…………う、うん……」

 ゴムなしですると言われて、私は赤面しながら頷いた。

「出ようか」

 慎也に言われ、私はドキドキしながらお風呂から上がった。





 慎也は勢いのままベッドにもつれ込むんじゃなく、私がフェイスケアをしてドライヤーで髪を乾かすのを待っていてくれた。

 こういうところは、紳士だなぁ、ととても思う。

 大きなベッドの側まで来て、慎也は私の手を取ると恭しく手の甲にキスをした。

「宜しく、奥さん」

「……宜しくお願いします」

 照れくさくなって思わず二人して笑顔になる。

 そのあと慎也は私を優しく抱き寄せ、ベッドに座った。
 愛しげな目で私を見つめ、髪を撫でてくる。

「夢みたいだ」

 囁いて優しいキスをして、また見つめてくる。

「久賀城……、優美」

 私の新しいフルネームを口にし、慎也は噛み締めるように微笑む。

「……嬉しい、なぁ」

 また私を抱き締め、彼はゆっくりと息を吐く。
 それから顔を上げ、私の髪を何度も撫でてきた。

「愛してるよ。一生大切にする」

「うん」

 囁き合ったあと、私たちは自然と目を閉じてキスをした。
 ちゅ、ちゅぷ……とお互いの唇をついばみ合い、吐息をついて熱の籠もった目で見つめ合い、またキスをする。

 いつの間にか私たちは無言になり、お互いの背中や後頭部を撫でてキスに没頭していった。

 慎也の熱い手が私の胸に当たり、ねっとりと乳房を揉んでくる。
 キスの合間に切ない息をつくと、そのタイミングで慎也が私を押し倒してきた。

「ん……」

 薄暗いなか、衣擦れの音がする。

 私の脚を開かせてその間に腰を入れた慎也は、また私の頭を撫でながらキスをしてきた。
 舌で唇の輪郭をなぞり、チュッと吸って上下の唇をそれぞれ甘噛みして、私の反応を見て微笑む。
 そしてまた胸を揉み、指先でまだ柔らかい乳首を刺激して勃起させようとしてくる。

「あ……。気持ちいい……」

 吐息混じりに呟くと、慎也が微笑む。

「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」

 彼は音を立ててちゅうっとキスをしたあと、私の耳の下、首筋、鎖骨……とキスをする場所を移していく。
 そのキスの一つ一つから、彼の気持ちが伝わってくる気がした。

 言葉にしていないのに、「優美好きだ」「愛してる」と慎也の声が聞こえる幻想を抱く。

 私はうっとりと目を閉じ、慎也の髪を撫でた。

「ぁ……っ」

 胸の先端に吐息が掛かったかと思うと、慎也がそこを舐め、吸ってくる。
 何度も愛された場所なのに、今日は初夜だからか異様にドキドキしてしまう。

 慎也は私の乳房のあちこちにキスをして、ペロリと舐めてくる。
 大事そうに胸を愛撫したあと、彼は左右の乳首に丁寧にキスをした。
 顔を上げた彼は熱っぽい目で私を見つめ、手でお腹から太腿を撫でていく。
 そして丁寧なキスと愛撫ですでに濡れた場所に、彼の指先が当たった。

「ん……」

 クチュリ、と小さな音を立てて、慎也が私の陰唇をなぞる。

「あ……、ん……、ん……」

 指はゆっくりと秘唇の形をなぞり、時にその形を歪めるように動き、ニチャニチャと粘ついた音が立つ。
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