上 下
270 / 539
同窓会 編

繊細さがないんだと思う ☆

しおりを挟む
「んっ、あぁっ! 駄目っ、今は駄目……っ」

 必死になって頭を振ったけれど、正樹は許してくれなかった。

「ゆっくりほぐすからね」

「や……っ」

 ローションで濡れた指が、クルクルと私の後孔を撫でてくる。
 そこからゾクゾクとした気持ちよさが私を襲い、これから快楽を得ていく予感を覚えた。

 後ろを使って三人で何度も交わっているからか、慣らされる前の場所に触られても色っぽい声を漏らしてしまう自分に赤面する。

「あ! ……っ、ん、――ん、ぅ、う……っ、ぁ……」

 慎也は何度も私の陰核に舌を絡め、ちゅぱっと音を立ててしゃぶっては秘唇を舐め上げる。
 密孔には長く太い指が入っていて、奥からどんどん溢れてくる蜜を掻き出すように動いていた。

「こっちも可愛がってあげようね」

 あちこちに気を取られている間、正樹がやっぱりローションでぬるついたローターを、私の乳首に押し当ててきた。

「んぁんっ!」

 お馴染みの振動が乳首に伝わってきて、そこから全身に甘い快楽が広がっていく。

「あーっ、ぁ、あぁああ……っ、駄目ぇ……っ、あ……っ」

 ――やっぱり三人になると最高に気持ちいい!

 脳内でその思いがこみ上げ、「普通じゃないのに」という罪悪観と背徳感から、ゾクゾクとした悦びがこみ上げる。
 その精神的な高まりから、私は大きく体を震わせ、二人の指を前後の孔で吸い上げながら達してしまった。

「んーっ! うぅうう……っ、あ、……あーっ……」

 体を前後に揺すって快楽を何とか逃がそうとするけれど、二人の指は深い場所まで潜っていて逃がしてくれない。
 おまけに淫芽が慎也の口元から離れようとすると、パンッとお尻を叩かれた。

「あぁああぁん……っ」

 叩かれて感じてしまう自分が、恥ずかしくて嫌になる。

 いつの間にこんなに淫らな女になってしまったんだろう?

 私は涎を零し、涙もポトリと落としながら、ゆっくり弛緩していった。

「あーあ、のびちゃった。最初はフェラしてって頼んだんだけどね」

 正樹がクスクス笑いながら言い、一旦指を抜いてローターのスイッチも切った。

「ちょっと温まり直して、部屋で続きするか」

「だな。風邪引いたらまずいし」

 夏で外はムシッと暑いけれど、濡れた格好で屋外に全裸でいて、風邪を引かない……とも言い切れない。

 ぐったりした私は慎也に抱かれ、そのままお風呂に浸かる。
 目を閉じて慎也に体を委ねている間、兄弟はたわいのない話をしていた。

 やがて露天風呂から上がり、ベッドに向かう事となった。





 お風呂から上がった頃には少し回復していたので、自分で体を拭いてスキンケアをし、髪もドライヤーで乾かした。

 さて……、となってベッドに向かおうとすると、正樹がベッドの上に道具をズラァ……と並べていたので、ガクッとしてしまった。

「もぉぉ……! こんな、展示しなくたっていいじゃん!」

「え? 『使うぞ!』って感じして良くない?」

「良くないよ。悪趣味。ムードない」

 呆れた私が乱暴にベッドの上に上がると、道具がコロンと転がった。

「まぁまぁ、優美、その辺で。正樹って乱交経験はあるけど、女性とまともに付き合った事がないから、その辺は繊細さがないんだと思う」

「あっ……」

 なるほど!

「優美ちゃん!? その『納得した!』って顔、やめて!?」

 正樹が悲鳴交じりに突っ込んでくるので、私は思わず笑う。

「いや、でも実際にそうだよね。一度は結婚したいかもって思った、乱交相手の彼女とは、どういう付き合いしてたの?」

 利佳さんとの事は沢山聞いたけれど、それ以外の人の事は知らないので興味がある。

「んー……」

 正樹はお風呂に入ってサラサラになった髪をなんとはなしに撫で、溜め息をつく。

「別に、普通だよ」

「んー? 話してみたまえ」

 私は正樹の隣に座り、もたれかかって彼の胸板を指先でクリクリと弄る。

「……だから、普通だって。大学生の時だったけど、乱交イベントがある前に待ち合わせして、ちょっとお茶とかご飯とかしたり、たまに映画とか水族館みたいな所も」

「二人でエッチした?」

「……何回かは。でも正直、その時はもっと強い刺激を知っていたから、あんまりハマらなかった」

 私はとある可能性にいきつき、ピーンときてしまった。

 何だろう、女の勘だ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

【R-18・短編】部長と私の秘め事

臣桜
恋愛
彼氏にフラれた上村朱里は、酔い潰れていた所を上司の速見尊に拾われ、家まで送られる。タクシーの中で元彼との気が進まないセックスの話などをしていると、部長が自分としてみるか?と言い……。 かなり前に企画で書いたものです。急いで一日ぐらいで書いたので、本当はもっと続きそうなのですがぶつ切りされています。いつか続きを連載版で書きたいですが……、いつになるやら。 ムーンライトノベルズ様にも転載しています。 表紙はニジジャーニーで生成しました

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

サディストの飼主さんに飼われてるマゾの日記。

恋愛
サディストの飼主さんに飼われてるマゾヒストのペット日記。 飼主さんが大好きです。 グロ表現、 性的表現もあります。 行為は「鬼畜系」なので苦手な人は見ないでください。 基本的に苦痛系のみですが 飼主さんとペットの関係は甘々です。 マゾ目線Only。 フィクションです。 ※ノンフィクションの方にアップしてたけど、混乱させそうなので別にしました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

処理中です...