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浜崎&五十嵐トラブル 編

誘惑

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『駄目じゃん! ミナコちゃんだって自己紹介したんだからー』

『あーあ、ぶっ飛んでるよ』

 凍り付いた私の目の前で、動画が停止され、パタンとノートパソコンが閉じられる。

これ、、は然るべき人物と交渉して手に入れた動画だ。君がセックス狂いのド淫乱だろうが、私には関係ない。……だが、私の恋人を罵る権利はないな? 加えて仮にこれが流出すれば、我が社が不利益を被る」

 うっすら笑ったまま、副社長がゆったりと脚を組む。
 ソファの手すりにトン、トン、と副社長が指を打ち付けているリズムが、やけに気になって焦りを増長させる。

「……っも、……申し訳、……ありませんでした。……副社長の、恋人さんとは知らなくて……」

「私の恋人でなくても、あそこまでやるのは異常だと自覚できないのか?」

 冷たい目で見られ、こんな状況だっていうのに、ジィン……とお腹の奥が疼いてしまう。

 だって副社長、格好いいんだもん。
 蔑んだ目で見てくるのも堪らない。
 彼だって私みたいな可愛い子を責めて、興奮してるんじゃない?

「か、彼らには強引に関係を迫られたんです。お酒を飲まされて、無理矢理……っ」

「ほう? 彼らは君が執拗に連絡をして、複数人で犯してほしいと頼んでくるから、仕方なく関係を結んでいると聞いたが」

「…………っ」

 あいつら……。

「君は浜崎さんと付き合ってから、『妊娠した』と言ったらしいが、その子供はどう、、なんだろうな? 本当なのか、他の男の子なのか」

 ギクリとするけれど、同時に「もっと責めて」と思う私もいる。

 そして副社長と〝取り引き〟できるかもしれないと思った私は、にっこり笑った。
 慶吾さんと愛し合って妊娠したと言っても、折原優美の問題は解決していない。

 その前に、副社長を誘惑しないと。

 私の本音も話して興味を引き、〝取り引き〟せざるを得ない状況を作る。

 決めたあと、私はにっこり笑った。

「そうなんですぅ。慶吾さんに近付いたのは、たまたまカフェで彼が友達に遺産の話をしていたのを聞いたからでぇ。彼をちょっとつけて人となりを把握したあと、ちょっとパンチラしたら見事にこっちのものになりました」

 私の話を、副社長は黙って聞いてくれている。

「向こうだって体目当てで付き合い始めたんだから、私ばかりが悪い訳じゃないでしょう? 磨き上げた私の体を好きなようにさせてあげたんだから、責任を取る必要があると思うんです。短小で早漏でも、お金を持ってるなら申し分ありません。生理がこなかった時に、『妊娠したかも』って言って信じたのは向こうだし、私は悪くありません。妊娠してもしてなくても、私は慶吾さんと結婚して、幸せな生活を送るんです」

 すべてを教えたあと、私は脚を上げて大きく開いた。

 そして副社長に微笑みかけたまま、ス……とスカートを上げる。
 いつも私はオープンクロッチショーツをはいて、日常の中でスリルを味わっている。

 あそこはアンダーヘアの処理も完璧で、パイパンだ。
 ケアも怠っていないし、皆からも「綺麗」と褒められている。

「ねぇ、副社長。私のココ、使ってみたいと思いませんか? 蛸壺とか、数の子天井とか、みんな褒めてくれるんです。副社長もきっとお気に召すと思います。それともフェラが好きですか? 私、ディープスロートもイラマチオも、何でもできますよ? なんなら足コキでも。腋でも髪でもいいですよ? アナルもOKですし、副社長ならおしっこだって飲めます」

 私は口を開き、舌をチロチロと出してみせる。

「副社長の性奴隷にでも、何でもなります。だから、恋人さんへのちょっとの暴言ぐらい、いいじゃないですか。そもそも私に嘘を吹き込んだ慶吾さんが悪いんですし、私が彼女に対して怒ったのだって正当性があるんですよ? 人のモノに手を出したら駄目って、子供の頃から教えられるでしょう。だから私は怒ったんです。私は悪くありません。悪いのは折原さんです。人のモノを盗る泥棒は、叩きのめして成敗するでしょう? 二度とその気にならないよう、痛めつけて覚えさせるんです」

 甘い声を出し、私は副社長の前で秘唇に指を滑らせる。
 今までのやり取りの中で濡らしてしまっていたから、すぐにクチュクチュという音が聞こえ始めた。

「副社長だって、筋肉質でブスな女より、私みたいに小柄で可愛い女性が好きでしょう? それに私、Eカップあるんです。乳首だって綺麗な色をしてますよ。締まりだっていいですし、きっと副社長を天国に導けます。ね? 秘密の関係になりましょう? 折原さんと付き合ったままでいいですから、私とも秘密のお付き合いをしましょう」

 目を細めて彼を誘惑したあと、私は指を二本立てて愛液を見せつける。
 そしてその指を口に含んで、フェラをするみたいに前後させた。

 副社長はいつの間にか真顔になっていて、私の事を凝視していた。
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