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ハプバー~同居開始 編

しちゃおっか ☆

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 彼らは私を〝強い女〟として見ない。

 だから私は安心して、素直に懐けていたのだと思う。

 それもこれも、私がもともと太っていて周囲から見向きもされていなかったのに起因する。
 自己肯定感が地に着くほど低かったからこそ、私は人に褒められると何でも言う事を聞いてあげたくなる気質があった。

「そう、上手だね。優美ちゃんは何をしても優秀だね」

 正樹の優しく甘い言葉が、耳に入り込んで脳髄を甘く蕩かしてくる。

「僕の舌をしゃぶって」

 指示されて、私はトロンとしたまま、差し出された正樹の舌をチュッと吸い、自ら舌を絡めて舐め、ちゅっちゅっとしゃぶる。

「可愛い、仔猫みたい」

 正樹が私を褒め、また深いキスをしてきた。

「ん……っ、ん、ぅ、ぅ……」

 上手なキスをするにはどうすればいいか分からない。
 けれど正樹の真似、あるいは彼の舌の動きに合わせて吸ったり舐めたりしていると、「上手だよ」と頭を撫でられた。
 その間も彼の手は動き続け、いつの間にか二本になった指で私の蜜洞を暴いてくる。

「感度いいね。それに締まりも凄くいい。運動しているからだね」

 私を褒めたあと、正樹は私の耳の輪郭を舐め、耳たぶをしゃぶってくる。

「ふ、あ、……ぁああああぁっ……!」

「ここもいじめてあげようね」

 囁いたあと、正樹は親指で私の肉芽を転がしてきた。

「んっ、――ふ、ぁああぁあああっ! あっ、あぁあっ、ん、んーっ!」

 甘い電撃が私の全身を走り、ビクビクと体がわなないて止まってくれない。

 ――達く。
 ――達っちゃう……っ!

「んーっ!!」

 私は正樹の首筋に噛みつき、思いきり体に力を入れると絶頂した。

「……っ、ふ、ふぅっ、ふ、――ふぅっ、……う、……ふーっ……」

 必死に呼吸を繰り返していると、クスクス笑った正樹が舌なめずりをし、キスしてきた。

「ほんっとうに可愛いね。もしかしたら……って思ってゴム用意しといたけど、……しちゃおっか」

「……へ……?」

 正樹は立ち上がり、シャンプー類を置いてある棚の一番上から、ゴムを取る。

 まさか、用意してただなんて……。

 呆然としている私の前で、正樹はゴムを装着すると私を立たせた。
 そしてバスタブの縁に手をつかせると、後ろから屹立をお尻や秘部に当ててくる。

「慎也が飯作ってる間に、楽しんじゃおうね」

「……っ、ダメ、――です」

 そう言うものの、これが慎也の望んでいた事なのか分からない。

 ――どうしたらいいの?

 心の中で慎也に尋ねても、彼がここにいる訳ではない。

「入れるよ」

 グズグズして断りきれないまま、正樹は亀頭で私の入り口を引き伸ばし、グプリとねじ込んできた。

「んぅ……っ、ん、――ぁ、あ……っ」

 慎也のは大きかったけど、正樹のも同じぐらい大きい。

「ほら、声我慢して。慎也が気付いちゃうよ」

 正樹は後ろから優しい声で諭し、私の口を塞いできた。

「ん、んーっ!」

 同時にずぶんっと最奥まで突き上げられ、子宮口が硬い亀頭によって押される感覚に私は目を見開く。
 愛潮が漏れ、ジョパッと音を立ててしぶいてしまう。

「んー、気持ちいいね、優美ちゃん。昨日から潮噴きが癖になっちゃってるかな?」

 また、子供にされるようにいい子、いい子と頭を撫でられ、心身共に気持ち良くて頭の中がボーッとする。

 ――と、ドアの向こうから慎也の声がした。

「飯の用意は終わったけど、まだ出ないのか?」

「っ~~~~っ!!」

 驚愕してビクンッと震えた私は、正樹をきつく締め上げる。
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