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ハプバー~同居開始 編
キスしていい? ☆
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「……キスしていい?」
「……え?」
驚いてまた彼を見ると、正樹は微笑んでいる。
「またキスしたいな。今度はきちんと僕とするっていう前提で」
微笑んでいるだけなのに、バスルームにいるからなのか、こんな状況だからか、やけに彼が妖艶に見える。
「でも……」
慎也が私を好きだと言ってくれた以上、裏切り行為になってしまう。
「ちょっと触れるだけだよ。昨日はもっと凄い事をしたじゃん」
「う……」
それを言われるとつらい。
慎也に貫かれたまま正樹に素股をされた感覚を思いだし、私はこの上なく赤面する。
「……す、少し……だけなら」
――バカぁっ!
この状況で、どう判断すれば正解か分からない。
慎也が一般的な感覚の持ち主なら、彼に遠慮してきっぱり断っただろう。
でも慎也は正樹を思って、複数プレイもOKな彼女を探していたと聞く。
最初からそういうつもりで付き合おうと思っていない。
けれど事情を聞けば正樹には同情するし、彼なら混じっても嫌じゃないと思う自分もいる。
慎也が正樹にも私を渡したくないと思うなら、二人きりでお風呂に入らせていないだろう。
さっきは嫉妬して苛ついていたように見えた。
でもその奥に「正樹と三人での関係を結べるなら」と願っていたなら、私は正樹とのキスを受け入れるべきなのかもしれない。
苦悩いっぱいの私の顔を見て、正樹は目を細めトロリと笑った。
「その凄く悩んでいる顔、いいね。理性と本能の狭間で苦しんでいる姿、僕は大好きだよ」
「……っ、変態……っ、……ん、――――ン」
ちゅ……っ、と唇をついばんで、正樹が私の様子を窺ってくる。
彼の唇を「柔らかい」「気持ちいい」と思った時点で、――私の負けだった。
「気に入ったなら、もっとするよ」
うっすら笑った正樹は、顔の角度を変えて深いキスをしてきた。
「んぅ……っ、ん、――ぅ」
唇の内側を舐められ、思わず開いた口の中に彼の舌が入り込む。
ヌルヌルと口内を舐められて、前歯の裏側を舌先で探られるとくすぐったくて堪らない。
くすぐったさがゾクゾクした快楽に変わり、私は知らないうちに正樹に縋り付いていた。
口の中を舐められ、最後は仕上げに優しく唇をついばまれる。
気が付けば私はとろかされて正樹にもたれ掛かっていた。
「可愛いね、優美ちゃん」
耳元で囁かれる声にも、ピクンッと反応してしまう。
正樹は私の体を腰の上で横抱きにして、秘部を指で探ってくる。
「濡れてるね。期待してる?」
尋ねておきながら、正樹は私の返事を聞かないうちに指を蜜口に挿し入れてきた。
「んぅっ! あ、あ……っ」
「しぃ、声出さないで。慎也に気付かれちゃう」
注意され、私は背徳感にまみれて両手で口を覆った。
けれど濡れた膣内を探る指の感触が気持ち良く、ビクビクと体を震わせて正樹の首元に顔を埋める。
「気持ちいいね、優美ちゃん」
私の耳元で正樹が囁く。
彼は年上だからか、ずっと私を〝ちゃん〟付けで呼んでいる。
そのせいで私は「甘えていいんだ」という気持ちを得ていた。
「力抜いて、指が奥まで入るようにしてみようか」
本来、私は人に指示されるのが好きだ。
ジムでは鬼のように追い込みをする私だけれど、トレーナーさんの優しくも厳しい指導がなければ、こんなにも続かなかった。
そう、その頃から自覚していた。
会社では能動的にバリバリ働いているけれど、私は誰かに指示されるのが好きで堪らない。
ジムでは指示されたメニューをこなし、弱音を吐くと「優美ちゃんならできるよ!」と言われて、喜んで頑張ってしまう。
会社でも上司に大まかに指針を決められたあとは、成果を出したいとガツガツ働き、体育会系の課長に褒められるのが嬉しくて堪らない。
別にトレーナーさんも課長も、異性として好きな訳ではない。
「……え?」
驚いてまた彼を見ると、正樹は微笑んでいる。
「またキスしたいな。今度はきちんと僕とするっていう前提で」
微笑んでいるだけなのに、バスルームにいるからなのか、こんな状況だからか、やけに彼が妖艶に見える。
「でも……」
慎也が私を好きだと言ってくれた以上、裏切り行為になってしまう。
「ちょっと触れるだけだよ。昨日はもっと凄い事をしたじゃん」
「う……」
それを言われるとつらい。
慎也に貫かれたまま正樹に素股をされた感覚を思いだし、私はこの上なく赤面する。
「……す、少し……だけなら」
――バカぁっ!
この状況で、どう判断すれば正解か分からない。
慎也が一般的な感覚の持ち主なら、彼に遠慮してきっぱり断っただろう。
でも慎也は正樹を思って、複数プレイもOKな彼女を探していたと聞く。
最初からそういうつもりで付き合おうと思っていない。
けれど事情を聞けば正樹には同情するし、彼なら混じっても嫌じゃないと思う自分もいる。
慎也が正樹にも私を渡したくないと思うなら、二人きりでお風呂に入らせていないだろう。
さっきは嫉妬して苛ついていたように見えた。
でもその奥に「正樹と三人での関係を結べるなら」と願っていたなら、私は正樹とのキスを受け入れるべきなのかもしれない。
苦悩いっぱいの私の顔を見て、正樹は目を細めトロリと笑った。
「その凄く悩んでいる顔、いいね。理性と本能の狭間で苦しんでいる姿、僕は大好きだよ」
「……っ、変態……っ、……ん、――――ン」
ちゅ……っ、と唇をついばんで、正樹が私の様子を窺ってくる。
彼の唇を「柔らかい」「気持ちいい」と思った時点で、――私の負けだった。
「気に入ったなら、もっとするよ」
うっすら笑った正樹は、顔の角度を変えて深いキスをしてきた。
「んぅ……っ、ん、――ぅ」
唇の内側を舐められ、思わず開いた口の中に彼の舌が入り込む。
ヌルヌルと口内を舐められて、前歯の裏側を舌先で探られるとくすぐったくて堪らない。
くすぐったさがゾクゾクした快楽に変わり、私は知らないうちに正樹に縋り付いていた。
口の中を舐められ、最後は仕上げに優しく唇をついばまれる。
気が付けば私はとろかされて正樹にもたれ掛かっていた。
「可愛いね、優美ちゃん」
耳元で囁かれる声にも、ピクンッと反応してしまう。
正樹は私の体を腰の上で横抱きにして、秘部を指で探ってくる。
「濡れてるね。期待してる?」
尋ねておきながら、正樹は私の返事を聞かないうちに指を蜜口に挿し入れてきた。
「んぅっ! あ、あ……っ」
「しぃ、声出さないで。慎也に気付かれちゃう」
注意され、私は背徳感にまみれて両手で口を覆った。
けれど濡れた膣内を探る指の感触が気持ち良く、ビクビクと体を震わせて正樹の首元に顔を埋める。
「気持ちいいね、優美ちゃん」
私の耳元で正樹が囁く。
彼は年上だからか、ずっと私を〝ちゃん〟付けで呼んでいる。
そのせいで私は「甘えていいんだ」という気持ちを得ていた。
「力抜いて、指が奥まで入るようにしてみようか」
本来、私は人に指示されるのが好きだ。
ジムでは鬼のように追い込みをする私だけれど、トレーナーさんの優しくも厳しい指導がなければ、こんなにも続かなかった。
そう、その頃から自覚していた。
会社では能動的にバリバリ働いているけれど、私は誰かに指示されるのが好きで堪らない。
ジムでは指示されたメニューをこなし、弱音を吐くと「優美ちゃんならできるよ!」と言われて、喜んで頑張ってしまう。
会社でも上司に大まかに指針を決められたあとは、成果を出したいとガツガツ働き、体育会系の課長に褒められるのが嬉しくて堪らない。
別にトレーナーさんも課長も、異性として好きな訳ではない。
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