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番外編
闇夜に潜む秘密3/志郎視点
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ダーク風味なおまけと言っていた話の最終話になります。
第32話と同じ夜に起こっていた出来事を志郎視点で書いています。
主人公たちが知ることの無い内容になるので、甘々で幸せな話だけ読みたいの!という方は、今すぐブラウザバックしてください。
閲覧は自己責任でお願いします。
「け、警察? 嘘、どうして……」
沈黙を破る香里奈の声は、これまでとは違う意味で震えているように聞こえた。
今までは恐怖の割合が多め、しかし今は困惑の割合が多いと、志郎は無意識に察する。
「簡単に言うと、警察から数人手伝いに来ている感じですかね」
戸惑いが滲む震えた瞳を見据えながら、志郎はかなり大雑把な説明をしつつ警察手帳を上着の胸ポケットへ戻す。
ここに居る志郎と菊田、そして他にも二人、施設内には警察関係者が紛れている。
志郎が所属する部署は、警察内部でもかなり特殊な事案を扱うことが多く、その中の一つが、運命の番法案関連だ。
志郎たちは、日夜警察官として職務に勤しむかたわら、政府と警察のパイプ役として時々役人のような仕事もこなしている。
「俺たちがここに居るのは……貴女に二、三聞きたいことがあるからです」
まだ狼狽え続ける香里奈を尻目に、志郎はだらけていた姿勢を正しながら、足元へ手を伸ばす。
椅子の足に立てかけていた厚みのある茶封筒を手に取り、彼は一旦呼吸を整え話を続けた。
「伊藤香里奈さん……貴女、これまでかなりの人とお付き合いしてきましたよね? 今ですねー、何人もの元カレさんから訴えがあるんですよ。貴女に騙されたって」
「はあ!?」
パラパラと資料を捲る志郎の言葉に、香里奈は露骨に機嫌を悪くしていく。
十数分ぶりに聞く彼女の大声を気に留めず、志郎は捲っていた資料を最初のページまで戻し、また一から確認し始めた。
「えっと、相田直紀さんからは、ブランド品のバッグやアクセサリーを買わされ、金が無くなったらいつの間にか貴女が消えていたと報告を受けています。次の人は……」
そして、被害者、もとい香里奈の元カレたちからの訴えを淡々と読み上げていく。
香里奈の気持ちを繋ぎ留めるために、高い装飾品をプレゼントした男。
お金に困っているという香里奈の嘘を真に受け、金を貸した男。
三角や四角、多角関係の男女トラブルの原因が香里奈にあると言う男。
付き合った男を、形は違えど次々に不幸にしていく。それが伊藤香里奈という女らしいと、報告書を読むだけで嫌という程見せつけられた。
そんな女が、この一週間で番を見つけなくて本当に良かったと思いつつ、すべての訴えを読み終えた志郎は、持っていた資料を床に放り投げ、椅子から立ち上がる。
「私は何も悪くない! あっちが勝手にプレゼント押しつけてきたり、私が悪いって騒いでるだけじゃない」
ここでも香里奈は、自分が過去の行いを反省した様子を一切見せなかった。
彼女の様子に感心しながら、志郎は自分を睨みつける女の前に立ち、ゆっくりその場にしゃがみ込んだ。
「貴女のせいで、人生を狂わされた人がいます。その意味、わかりますか?」
「わからないわよ! 私は何も悪くない!」
怯えを誤魔化そうと声を荒げる彼女の瞳を見据え、志郎は口を開く。
だけどすぐに、彼の声を打ち消す勢いのある一際大きな喚き声が室内に木霊する。
「ええ、わからないでしょうね。これまでも、これからも……だから」
間近で聞こえる耳障りな声のせいで眉間に皺が寄る。募る苛立ちを殺気に変えないよう細心の注意を払いながら、自分を睨みつける女の耳元へ口を寄せる。
そして――。
「死ね、今すぐ」
「え……」
耳元で囁くと同時に、志郎はスッとその場に立ち上がり、何歩か後退る。
そんな自分の様子を香里奈は目を点にしながら見つめていた。
そして混乱の中、自身の胸元に刺さるナイフの柄を視界の端に収めた瞬間、彼女の人生に幕が下りた。
「……午前零時二十三分、死亡確認」
ずっと成り行きを見守っていた兼治が、ようやく静かになった香里奈のかたわらに跪き、最後の確認を行う。
そして、彼女の死亡確認を終えた兼治は、最後の情けとばかりに大きく見開いたまま絶命した香里奈の瞳を閉じた。
同時にずっと椅子の後ろで控えていた菊田が香里奈の手の拘束を解くと、まだ硬直していない腕はダラリと力なくぶら下がる。
「いつものように運び出しを頼む。連絡は入れておいたから、引き取りと諸々の処理は奴らに任せればいい」
志郎は二人の行動を確認した後、閉まっていたドアに近づき鍵を開け、外で待機していた部下二人に声をかける。
志郎の言葉の頷いた二人は無言のまま室内に入り、運び込んだ担架に香里奈を乗せ、彼女の遺体を運び出していった。
(何度やっても、到底慣れるもんじゃねえよな……)
志郎は部屋の片隅に移動しながら、ついさっきまでナイフを握っていた右手を見つめる。
開いて、閉じて、また開く。同じ動作を無意味に繰り返すその手で、彼は相手に悟られないように背中に隠していたナイフを抜き、瞬時に目の前にいる人間の心臓を貫いた。
志郎たち警察が番探しに絡むのは、単に政府とのパイプ役や人員補充のためだけじゃない。
すっかり番贔屓になった日本で、どす黒くなった芽を摘む役割を任されているからだ。
今回の参加者伊藤香里奈は、政府が以前から危険人物と目をつけていた人物だった。
国民たちが至上の幸せを得るために、運命の番と出会うことを裏で推奨している政府は、何も自由恋愛を否定しているわけじゃない。
たとえ番同士じゃなくても、お互い愛し合っていれば恋愛、結婚は自由だと考えている。
その点に置いて、香里奈という女は邪魔な存在でしかなかった。
彼女が生きることで、まだ見ぬカップルの未来がいくつも潰される可能性が出て来たため、政府は秘密裏に伊藤香里奈を消す決断を下した。
ほんの少しでも改心する様子を志郎たちに見せていたら、彼女はもう少し長生きしたかもしれない。
だが、その可能性は十中八九無いと決断を下したのは、他ならぬ志郎たち三人だった。
「そんじゃ、俺部屋戻るわ」
「ああ、ご苦労様」
欠伸をしながら片手をあげ、一足先に地下の部屋を出ていく兼治の後姿を見送りながら、志郎は部下たちが運び込んだ除菌効果のある洗浄液体を撒き軽く掃除を始める。
本格的な掃除は、参加者とスタッフ全員が帰った後に、専任の作業員が施設内の清掃と共に行っているため、本来ならやらなくても良い仕事だ。
本音を言えば、志郎も今すぐ部屋に戻って眠りたいと思っている。
だけどそれ以上に、胸糞悪い気分のままじゃ安眠出来ないと、彼は手にしたデッキブラシを無心で動かして続けた。
(みんな、ちゃんと寝たかな……)
掃除をしながら考えるのは、家で待つ妻と子供たちのことばかりだ。
警察庁に籍を置く上司から政府と繋がるようにと、今回のように政府にとって邪魔な人間を葬る任務を言い渡されたのは何年前だろう。
きっかけは多分、志郎自身が参加者として妻と出会った時だ。
暴走する気持ちに任せ、戸惑う妻を抱え施設を飛び出したせいで、政府から目をつけられたに違いない。
政府に対して後ろめたいことがなければ、二つの組織のパイプ役など突っぱねることが出来たはず。
だけど過去に失態をおかした自覚のある志郎には、それが出来なかった。
「…………」
掃除をする手を止めず、自分と同じく掃除中の菊田に目を向ける。
菊田がこの任務を引き受けようと思った理由を、志郎は今まで聞いたことがなかった。
もちろん自分が任務についた理由について、志郎自身誰にも話していない。
誰が言い出したのかはわからない。
けれど、政府と関わる警察関係者の間では、お互いに余計な詮索はナシという暗黙のルールが成り立っている。
番法案の任務についたばかりの頃は、家族を連れ海外に逃げればいいんじゃないかと本気で考えた。
でも、実際に作戦を実行したところで、日本では隠されていた自分の行いが、志郎自身に犯罪者という重りになって返ってくるだけとわかった。
それを理解してからは、この任を下りたいとは正直思わなくなった。
自分が下りた場合、また別の誰かがどす黒い政府の闇を知らなければいけない。
運命の番法案に関わる様々な事柄で、この闇を知っているのはほんの一握り。
その人数を出来る限り増やさないように、志郎たちは日々対応に追われている。
妻や子供たちが笑って、光志や美奈穂のように自分が見守ろうと決めた番たちが笑ってくれる。
そして新たな番誕生の瞬間に立ち会える嬉しさこそが、影が差す志郎たちの心に小さな光をいくつも灯していく。
「菊田ー、帰ったら四人で焼き肉食い放題行くぞー」
「うーっす。たっかい肉食いまくって憂さ晴らししましょう、相楽さん」
ゴシゴシと床をブラッシングしながら、志郎は心に決める。
新しい家族が増えたら、せめて数か月は育休を取得して、政府が番家族向けに提供している様々なサービスを駆使し、家族とのあたたかい時間をもぎ取るのだと。
それが、闇に半身を浸す今の自分にとって最上の清涼剤がわりになると信じて。
第32話と同じ夜に起こっていた出来事を志郎視点で書いています。
主人公たちが知ることの無い内容になるので、甘々で幸せな話だけ読みたいの!という方は、今すぐブラウザバックしてください。
閲覧は自己責任でお願いします。
「け、警察? 嘘、どうして……」
沈黙を破る香里奈の声は、これまでとは違う意味で震えているように聞こえた。
今までは恐怖の割合が多め、しかし今は困惑の割合が多いと、志郎は無意識に察する。
「簡単に言うと、警察から数人手伝いに来ている感じですかね」
戸惑いが滲む震えた瞳を見据えながら、志郎はかなり大雑把な説明をしつつ警察手帳を上着の胸ポケットへ戻す。
ここに居る志郎と菊田、そして他にも二人、施設内には警察関係者が紛れている。
志郎が所属する部署は、警察内部でもかなり特殊な事案を扱うことが多く、その中の一つが、運命の番法案関連だ。
志郎たちは、日夜警察官として職務に勤しむかたわら、政府と警察のパイプ役として時々役人のような仕事もこなしている。
「俺たちがここに居るのは……貴女に二、三聞きたいことがあるからです」
まだ狼狽え続ける香里奈を尻目に、志郎はだらけていた姿勢を正しながら、足元へ手を伸ばす。
椅子の足に立てかけていた厚みのある茶封筒を手に取り、彼は一旦呼吸を整え話を続けた。
「伊藤香里奈さん……貴女、これまでかなりの人とお付き合いしてきましたよね? 今ですねー、何人もの元カレさんから訴えがあるんですよ。貴女に騙されたって」
「はあ!?」
パラパラと資料を捲る志郎の言葉に、香里奈は露骨に機嫌を悪くしていく。
十数分ぶりに聞く彼女の大声を気に留めず、志郎は捲っていた資料を最初のページまで戻し、また一から確認し始めた。
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そして、被害者、もとい香里奈の元カレたちからの訴えを淡々と読み上げていく。
香里奈の気持ちを繋ぎ留めるために、高い装飾品をプレゼントした男。
お金に困っているという香里奈の嘘を真に受け、金を貸した男。
三角や四角、多角関係の男女トラブルの原因が香里奈にあると言う男。
付き合った男を、形は違えど次々に不幸にしていく。それが伊藤香里奈という女らしいと、報告書を読むだけで嫌という程見せつけられた。
そんな女が、この一週間で番を見つけなくて本当に良かったと思いつつ、すべての訴えを読み終えた志郎は、持っていた資料を床に放り投げ、椅子から立ち上がる。
「私は何も悪くない! あっちが勝手にプレゼント押しつけてきたり、私が悪いって騒いでるだけじゃない」
ここでも香里奈は、自分が過去の行いを反省した様子を一切見せなかった。
彼女の様子に感心しながら、志郎は自分を睨みつける女の前に立ち、ゆっくりその場にしゃがみ込んだ。
「貴女のせいで、人生を狂わされた人がいます。その意味、わかりますか?」
「わからないわよ! 私は何も悪くない!」
怯えを誤魔化そうと声を荒げる彼女の瞳を見据え、志郎は口を開く。
だけどすぐに、彼の声を打ち消す勢いのある一際大きな喚き声が室内に木霊する。
「ええ、わからないでしょうね。これまでも、これからも……だから」
間近で聞こえる耳障りな声のせいで眉間に皺が寄る。募る苛立ちを殺気に変えないよう細心の注意を払いながら、自分を睨みつける女の耳元へ口を寄せる。
そして――。
「死ね、今すぐ」
「え……」
耳元で囁くと同時に、志郎はスッとその場に立ち上がり、何歩か後退る。
そんな自分の様子を香里奈は目を点にしながら見つめていた。
そして混乱の中、自身の胸元に刺さるナイフの柄を視界の端に収めた瞬間、彼女の人生に幕が下りた。
「……午前零時二十三分、死亡確認」
ずっと成り行きを見守っていた兼治が、ようやく静かになった香里奈のかたわらに跪き、最後の確認を行う。
そして、彼女の死亡確認を終えた兼治は、最後の情けとばかりに大きく見開いたまま絶命した香里奈の瞳を閉じた。
同時にずっと椅子の後ろで控えていた菊田が香里奈の手の拘束を解くと、まだ硬直していない腕はダラリと力なくぶら下がる。
「いつものように運び出しを頼む。連絡は入れておいたから、引き取りと諸々の処理は奴らに任せればいい」
志郎は二人の行動を確認した後、閉まっていたドアに近づき鍵を開け、外で待機していた部下二人に声をかける。
志郎の言葉の頷いた二人は無言のまま室内に入り、運び込んだ担架に香里奈を乗せ、彼女の遺体を運び出していった。
(何度やっても、到底慣れるもんじゃねえよな……)
志郎は部屋の片隅に移動しながら、ついさっきまでナイフを握っていた右手を見つめる。
開いて、閉じて、また開く。同じ動作を無意味に繰り返すその手で、彼は相手に悟られないように背中に隠していたナイフを抜き、瞬時に目の前にいる人間の心臓を貫いた。
志郎たち警察が番探しに絡むのは、単に政府とのパイプ役や人員補充のためだけじゃない。
すっかり番贔屓になった日本で、どす黒くなった芽を摘む役割を任されているからだ。
今回の参加者伊藤香里奈は、政府が以前から危険人物と目をつけていた人物だった。
国民たちが至上の幸せを得るために、運命の番と出会うことを裏で推奨している政府は、何も自由恋愛を否定しているわけじゃない。
たとえ番同士じゃなくても、お互い愛し合っていれば恋愛、結婚は自由だと考えている。
その点に置いて、香里奈という女は邪魔な存在でしかなかった。
彼女が生きることで、まだ見ぬカップルの未来がいくつも潰される可能性が出て来たため、政府は秘密裏に伊藤香里奈を消す決断を下した。
ほんの少しでも改心する様子を志郎たちに見せていたら、彼女はもう少し長生きしたかもしれない。
だが、その可能性は十中八九無いと決断を下したのは、他ならぬ志郎たち三人だった。
「そんじゃ、俺部屋戻るわ」
「ああ、ご苦労様」
欠伸をしながら片手をあげ、一足先に地下の部屋を出ていく兼治の後姿を見送りながら、志郎は部下たちが運び込んだ除菌効果のある洗浄液体を撒き軽く掃除を始める。
本格的な掃除は、参加者とスタッフ全員が帰った後に、専任の作業員が施設内の清掃と共に行っているため、本来ならやらなくても良い仕事だ。
本音を言えば、志郎も今すぐ部屋に戻って眠りたいと思っている。
だけどそれ以上に、胸糞悪い気分のままじゃ安眠出来ないと、彼は手にしたデッキブラシを無心で動かして続けた。
(みんな、ちゃんと寝たかな……)
掃除をしながら考えるのは、家で待つ妻と子供たちのことばかりだ。
警察庁に籍を置く上司から政府と繋がるようにと、今回のように政府にとって邪魔な人間を葬る任務を言い渡されたのは何年前だろう。
きっかけは多分、志郎自身が参加者として妻と出会った時だ。
暴走する気持ちに任せ、戸惑う妻を抱え施設を飛び出したせいで、政府から目をつけられたに違いない。
政府に対して後ろめたいことがなければ、二つの組織のパイプ役など突っぱねることが出来たはず。
だけど過去に失態をおかした自覚のある志郎には、それが出来なかった。
「…………」
掃除をする手を止めず、自分と同じく掃除中の菊田に目を向ける。
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もちろん自分が任務についた理由について、志郎自身誰にも話していない。
誰が言い出したのかはわからない。
けれど、政府と関わる警察関係者の間では、お互いに余計な詮索はナシという暗黙のルールが成り立っている。
番法案の任務についたばかりの頃は、家族を連れ海外に逃げればいいんじゃないかと本気で考えた。
でも、実際に作戦を実行したところで、日本では隠されていた自分の行いが、志郎自身に犯罪者という重りになって返ってくるだけとわかった。
それを理解してからは、この任を下りたいとは正直思わなくなった。
自分が下りた場合、また別の誰かがどす黒い政府の闇を知らなければいけない。
運命の番法案に関わる様々な事柄で、この闇を知っているのはほんの一握り。
その人数を出来る限り増やさないように、志郎たちは日々対応に追われている。
妻や子供たちが笑って、光志や美奈穂のように自分が見守ろうと決めた番たちが笑ってくれる。
そして新たな番誕生の瞬間に立ち会える嬉しさこそが、影が差す志郎たちの心に小さな光をいくつも灯していく。
「菊田ー、帰ったら四人で焼き肉食い放題行くぞー」
「うーっす。たっかい肉食いまくって憂さ晴らししましょう、相楽さん」
ゴシゴシと床をブラッシングしながら、志郎は心に決める。
新しい家族が増えたら、せめて数か月は育休を取得して、政府が番家族向けに提供している様々なサービスを駆使し、家族とのあたたかい時間をもぎ取るのだと。
それが、闇に半身を浸す今の自分にとって最上の清涼剤がわりになると信じて。
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