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番外編
願うのは笑顔1/光志視点
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光志が連れてこられたのは、志郎が宿泊している部屋だ。
参加者用の部屋と大差ない室内は妙に小綺麗で、少しばかり緊張してしまう。
「さて……それじゃあ、さっさと電話かけましょうか」
部屋のドアに施錠を済ませた志郎は、すぐにスーツのポケットから取り出した妨害電波遮断装置をテーブルの上へ置く。
「電話かけるくらいなら、食堂でも良かったんじゃねえの?」
「念には念を入れてだよ。食堂は防音が効いてるから、声は外に漏れない。だけど、この遮断装置を使うのは避けたい。万が一通路を通った参加者のスマホが通話可能になったら、騙してるのがバレるからな。その点、俺たちの部屋があるこのフロアは、至る所で妨害電波が出てるから安心だ。部屋の施錠をしっかりすれば、電話をかけても、ネットを使っても、他にバレない」
「徹底してんな」
「過去の失敗が活きてるんだよ。どうしても電話をしたいって参加者が、当時のスタッフの後をつけてこのフロアに来た。そこで電波妨害の工作を見抜かれたらしい」
なんて話をしながら、志郎は黒い装置の電源を入れた。
「はい、倉本です」
促されるまま、光志はエプロンのポケットに入れていたスマホを手に取り、ブロシャのマネージャーへ電話をかける。
「もしもし。俺、藤沢だけど」
「ああ、光志君。久しぶりのお休みはどうですか?」
「ん……まあ、それなりに。えっと、実は倉本さんに頼みたいことがあって」
「僕に頼みたいことですか? 何でしょう?」
「その……俺の休み、一日のばして欲しくて。調整、出来たりするか?」
スタッフの慰労会に、自分が参加していいものかと光志自身迷っていた。
自分がその場に居たい理由の大半は、番になった美奈穂のそばを離れたくないという欲。
その欲すら受け入れ、仲間だと言ってくれたスタッフたちの言葉は、少しだけむず痒く照れ臭い。
だけど、そんな彼らとなら純粋にパーティーを楽しめるのではと、光志自身楽しみに思っている。
みんなの厚意を無駄にしないために、志郎の許可を取ってかけたマネージャーへの電話。
普段なら軽口を叩き合うくらいの相手との通話に、不思議と緊張感が漂う。
「…………」
あっさりオッケーを出す確率三割、突然の休み延長要求に慌てふためく確率七割。
なんて、返ってくる声を予測していたのに、光志の耳には何の音も届かない。
「倉本さん? 無理なら、無理で別に……」
「光志君。もしかして……見つかったんですか? 番の女性が」
「はあっ!?」
急な要求をしている自覚はあったため、ダメならダメで素直に受け入れるしかないと思っていた。
そんな光志の耳に、マネージャーの口から思いもよらぬ言葉が飛び込んでくる。
驚くあまり声のボリューム調整を間違ったことにも気づかず、咄嗟にスマホを口元から離した光志は、勢いよく志郎の方を向く。
「……? 何かマズいことでも起こった?」
「マネージャー、番のこと知ってるっぽいぞ!」
こっちの異変を感じ取ったのか、首を傾げる志郎。そんな彼に聞いたばかりの事実を伝えれば、光志に向いた瞳が大きく見開かれた。
「ええ……ええ、そうです。はい、はい。それはですね……」
その後、通話中のままスマホを志郎へ手渡した光志は、二人のやりとりを見守ることしか出来なかった。
と言っても、聞こえるのはここにいる志郎の声だけ。
彼はやりとりを続けながら光志に指差しで指示を出し、サイドテーブルにあるメモスタンドを自分の手元に持ってこさせた。
スマホを左手に持ち替え、右手でペンを取り、サラサラとメモスタンドに文字を書いていく。
『お前のところのマネージャー、奥さんと番らしいぞ』
(はっ!?)
差し出されたメモスタンド。その白の上に並んだ文字を見た時、光志を新たな衝撃が襲った。
ブロシャの二代目マネージャー倉本が結婚したのは、確か一年半程前。
籍を入れてすぐ「この人が僕の奥さんです」と、いつも穏やかにほほ笑んでいる顔をデレッデレに緩ませ、籍を入れた女性の写真画像を光志たちに見せてくれた。
そんな彼をいつものようにからかいつつ、バンドメンバー全員で祝ったことを覚えている。
ほんの二か月くらい前に、双子の子供が産まれたと喜んでもいた。
「ほら、休暇延長もぎ取るんでしょ?」
しばらくマネージャーと話していた志郎が、ようやくスマホを返してきたと思えば、なんてことの無いように小首を傾げる。
「いや、ほとんどあんたが喋っただろ?」
「自分のことは自分で! はい、さっさとする!」
光志が番を得たこと。その相手が裏方スタッフということ。そして慰労会のこと。
今回電話をした目的は、ほとんど志郎の口から倉本へ伝えられた。
その会話を、光志はすぐそばで聞いていた。それなのにどうして、と疑問を抱きながら渋々スマホを受け取る。
すると志郎は、部屋の隅からノートパソコンを持ち出し、何やら作業を始めてしまった。
その様子を眺めつつ、光志は未だ倉本とつながったままのスマホを耳元へあてる。
「今、聞いたと思うけど……俺だけ先に帰るのは、なんか癪だから。休み、もう一日のばしてくれ」
「クスッ。わかりました。他の人達には、政府の方から調査協力を依頼されたと言っておきますね」
「悪いな……いつも俺らのわがままに付き合わせて」
「光志君、どうしたんですか!? いきなり大和君みたいな事を……」
普段から迷惑ばかりかけていると思い返せば、不思議と素直な気持ちが言葉になった。
だけど、そんな言動は倉本にとっては驚きでしかなく、リーダー兼先輩の大和を引き合いに出される。
珍しく素直になってみれば、なんという言われ様だと苛立ちがわいた。
電話の向こうでワーワー騒ぐマネージャーの声を無視し「うっせー」と一言だけ返し、光志は即通話を切った。
「素直じゃないねー。番の先輩なんだから、もう少し頼ってもいいと思うんだけど」
すると、呆れた表情を浮かべた志郎がノートパソコンの画面をこっちへ向けてくる。
画面の大半は、彼が手にした本で隠されているけれど、見える部分にはブロシャマネージャー倉本の顔写真と名前、生年月日などが表示されていた。
そして、一番上には“運命の番推奨法適正者リスト”という見出しまで。
「なあ、この推奨法とか適正者とかって何だ?」
「それは明日以降、美奈穂さんが一緒の時に話しますよ」
そう言って志郎は、すぐにパソコンの電源を切った。
部屋を出る直前、光志は志郎に頼みマネージャーへメールを一通送信した。
『俺のわがまま聞いてくれてサンキュー。倉本さん、結婚した後も、俺たちのツアーとかで全国回って、奥さんと離れ離れにさせて悪かった。本当は、奥さんと離れたくなんてなかったよな。多分その気持ち、今は少しくらい俺にもわかると思う。だから今後は、別のスタッフに地方ライブ同行任せたり、調整とかしてくれ。俺たちの中に、文句言う奴なんて居ないだろうし』
その翌日、時間を見つけて志郎の部屋にお邪魔し、光志はメールをチェックした。
いつも返事が早いマネージャーからは、こちらが送信した時間の数十分後にメールが届いていた。
『光志君は普段わがままを言わないから、こういう時くらい僕に言ってください。その分、新曲に期待しておきますから。お気遣いありがとうございます。確かに、妻や子供たちと離れるのは少し寂しい気持ちもあるけれど、僕にとってブロシャは家族と同じくらい大切なんです。だから、みんなのライブを間近で見守れることが嬉しいんですよ。これぞ、マネージャーの特権です。誰にも譲る気はありません!』
参加者用の部屋と大差ない室内は妙に小綺麗で、少しばかり緊張してしまう。
「さて……それじゃあ、さっさと電話かけましょうか」
部屋のドアに施錠を済ませた志郎は、すぐにスーツのポケットから取り出した妨害電波遮断装置をテーブルの上へ置く。
「電話かけるくらいなら、食堂でも良かったんじゃねえの?」
「念には念を入れてだよ。食堂は防音が効いてるから、声は外に漏れない。だけど、この遮断装置を使うのは避けたい。万が一通路を通った参加者のスマホが通話可能になったら、騙してるのがバレるからな。その点、俺たちの部屋があるこのフロアは、至る所で妨害電波が出てるから安心だ。部屋の施錠をしっかりすれば、電話をかけても、ネットを使っても、他にバレない」
「徹底してんな」
「過去の失敗が活きてるんだよ。どうしても電話をしたいって参加者が、当時のスタッフの後をつけてこのフロアに来た。そこで電波妨害の工作を見抜かれたらしい」
なんて話をしながら、志郎は黒い装置の電源を入れた。
「はい、倉本です」
促されるまま、光志はエプロンのポケットに入れていたスマホを手に取り、ブロシャのマネージャーへ電話をかける。
「もしもし。俺、藤沢だけど」
「ああ、光志君。久しぶりのお休みはどうですか?」
「ん……まあ、それなりに。えっと、実は倉本さんに頼みたいことがあって」
「僕に頼みたいことですか? 何でしょう?」
「その……俺の休み、一日のばして欲しくて。調整、出来たりするか?」
スタッフの慰労会に、自分が参加していいものかと光志自身迷っていた。
自分がその場に居たい理由の大半は、番になった美奈穂のそばを離れたくないという欲。
その欲すら受け入れ、仲間だと言ってくれたスタッフたちの言葉は、少しだけむず痒く照れ臭い。
だけど、そんな彼らとなら純粋にパーティーを楽しめるのではと、光志自身楽しみに思っている。
みんなの厚意を無駄にしないために、志郎の許可を取ってかけたマネージャーへの電話。
普段なら軽口を叩き合うくらいの相手との通話に、不思議と緊張感が漂う。
「…………」
あっさりオッケーを出す確率三割、突然の休み延長要求に慌てふためく確率七割。
なんて、返ってくる声を予測していたのに、光志の耳には何の音も届かない。
「倉本さん? 無理なら、無理で別に……」
「光志君。もしかして……見つかったんですか? 番の女性が」
「はあっ!?」
急な要求をしている自覚はあったため、ダメならダメで素直に受け入れるしかないと思っていた。
そんな光志の耳に、マネージャーの口から思いもよらぬ言葉が飛び込んでくる。
驚くあまり声のボリューム調整を間違ったことにも気づかず、咄嗟にスマホを口元から離した光志は、勢いよく志郎の方を向く。
「……? 何かマズいことでも起こった?」
「マネージャー、番のこと知ってるっぽいぞ!」
こっちの異変を感じ取ったのか、首を傾げる志郎。そんな彼に聞いたばかりの事実を伝えれば、光志に向いた瞳が大きく見開かれた。
「ええ……ええ、そうです。はい、はい。それはですね……」
その後、通話中のままスマホを志郎へ手渡した光志は、二人のやりとりを見守ることしか出来なかった。
と言っても、聞こえるのはここにいる志郎の声だけ。
彼はやりとりを続けながら光志に指差しで指示を出し、サイドテーブルにあるメモスタンドを自分の手元に持ってこさせた。
スマホを左手に持ち替え、右手でペンを取り、サラサラとメモスタンドに文字を書いていく。
『お前のところのマネージャー、奥さんと番らしいぞ』
(はっ!?)
差し出されたメモスタンド。その白の上に並んだ文字を見た時、光志を新たな衝撃が襲った。
ブロシャの二代目マネージャー倉本が結婚したのは、確か一年半程前。
籍を入れてすぐ「この人が僕の奥さんです」と、いつも穏やかにほほ笑んでいる顔をデレッデレに緩ませ、籍を入れた女性の写真画像を光志たちに見せてくれた。
そんな彼をいつものようにからかいつつ、バンドメンバー全員で祝ったことを覚えている。
ほんの二か月くらい前に、双子の子供が産まれたと喜んでもいた。
「ほら、休暇延長もぎ取るんでしょ?」
しばらくマネージャーと話していた志郎が、ようやくスマホを返してきたと思えば、なんてことの無いように小首を傾げる。
「いや、ほとんどあんたが喋っただろ?」
「自分のことは自分で! はい、さっさとする!」
光志が番を得たこと。その相手が裏方スタッフということ。そして慰労会のこと。
今回電話をした目的は、ほとんど志郎の口から倉本へ伝えられた。
その会話を、光志はすぐそばで聞いていた。それなのにどうして、と疑問を抱きながら渋々スマホを受け取る。
すると志郎は、部屋の隅からノートパソコンを持ち出し、何やら作業を始めてしまった。
その様子を眺めつつ、光志は未だ倉本とつながったままのスマホを耳元へあてる。
「今、聞いたと思うけど……俺だけ先に帰るのは、なんか癪だから。休み、もう一日のばしてくれ」
「クスッ。わかりました。他の人達には、政府の方から調査協力を依頼されたと言っておきますね」
「悪いな……いつも俺らのわがままに付き合わせて」
「光志君、どうしたんですか!? いきなり大和君みたいな事を……」
普段から迷惑ばかりかけていると思い返せば、不思議と素直な気持ちが言葉になった。
だけど、そんな言動は倉本にとっては驚きでしかなく、リーダー兼先輩の大和を引き合いに出される。
珍しく素直になってみれば、なんという言われ様だと苛立ちがわいた。
電話の向こうでワーワー騒ぐマネージャーの声を無視し「うっせー」と一言だけ返し、光志は即通話を切った。
「素直じゃないねー。番の先輩なんだから、もう少し頼ってもいいと思うんだけど」
すると、呆れた表情を浮かべた志郎がノートパソコンの画面をこっちへ向けてくる。
画面の大半は、彼が手にした本で隠されているけれど、見える部分にはブロシャマネージャー倉本の顔写真と名前、生年月日などが表示されていた。
そして、一番上には“運命の番推奨法適正者リスト”という見出しまで。
「なあ、この推奨法とか適正者とかって何だ?」
「それは明日以降、美奈穂さんが一緒の時に話しますよ」
そう言って志郎は、すぐにパソコンの電源を切った。
部屋を出る直前、光志は志郎に頼みマネージャーへメールを一通送信した。
『俺のわがまま聞いてくれてサンキュー。倉本さん、結婚した後も、俺たちのツアーとかで全国回って、奥さんと離れ離れにさせて悪かった。本当は、奥さんと離れたくなんてなかったよな。多分その気持ち、今は少しくらい俺にもわかると思う。だから今後は、別のスタッフに地方ライブ同行任せたり、調整とかしてくれ。俺たちの中に、文句言う奴なんて居ないだろうし』
その翌日、時間を見つけて志郎の部屋にお邪魔し、光志はメールをチェックした。
いつも返事が早いマネージャーからは、こちらが送信した時間の数十分後にメールが届いていた。
『光志君は普段わがままを言わないから、こういう時くらい僕に言ってください。その分、新曲に期待しておきますから。お気遣いありがとうございます。確かに、妻や子供たちと離れるのは少し寂しい気持ちもあるけれど、僕にとってブロシャは家族と同じくらい大切なんです。だから、みんなのライブを間近で見守れることが嬉しいんですよ。これぞ、マネージャーの特権です。誰にも譲る気はありません!』
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