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本編
第41話
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「もしも……」
「あー! やっと繋がったー!」
「っ!?」
心底嫌そうな顔で、スマホを耳に近づける光志の姿に、美奈穂は一抹の不安を感じた。
すると次の瞬間、それを証明するかのように、光志の声を遮る声量が電話の向こうから聞こえてくる。
あまりの大声に慌てて耳を塞いだ瞬間、今まで静かに走っていた車がグラっと揺れた。
慌てて運転席に目を向ければ「き、危機一髪」と志郎の心底ほっとした呟きが聞こえてくる。
「おい犬っ! てめぇ、朝っぱらからギャンギャンうっせーんだよ。こっちは車に乗ってんだ。お前のデカい声で危うく事故る寸前だったぞ!」
電話をかけてきた柴田に対抗してか、それとも怒りに任せてなのか、気づくと隣にいる光志も声を張り上げていた。
そんな状態の彼の腕が肩に回され、ギュッと抱き込まれた美奈穂は、不意打ちの恥ずかしさを耐える。
少しでも昂った光志の気持ちが鎮まれば、なんて思いながら、胸元に見える彼の手をポンポン、ヨシヨシと撫でていく。
「あんたも十分声デカいんだよ! 少しは抑えろ。あとスピーカー!」
ヨシヨシ効果なのか、スマホを通話状態にしたまま光志がおもむろに頬ずりをしてきた。
軽くと言っても、彼の顔にファンデーションがつかないか心配になる。
そんな斜め上なことを考える美奈穂をよそに、運転をミスったことにイラついているのか、志郎もバンドマン二人に負けない勢いで声を張り上げた。
(あ、朝から元気だな……)
朝の十時過ぎから車内に響く男たちの怒号に時々ビクつきながら、美奈穂は耳を塞いで自分の鼓膜と精神を守りつつ、一人事の成り行きを見守ることに決めた。
「光志―、今の声運転手の人? すっごいキレてんな。あはは、イデっ!」
「アホ、お前のバカでかい声のせいで事故が起きたら洒落にならないんだぞ」
志郎に言われた通りに、光志がスピーカー通話状態にすると、電話の向こうから賑やかな声が聞こえてくる。
かすかに聞こえる声に恐る恐る耳から手を離せば「悪かった、ビビらせて」と、耳元で光志が囁く声が聞こえた。
(流石に……私が喋ったらマズい……よね?)
電話が終わるまではあまり喋らないようにしようと心に決めた美奈穂は、返事の代わりに光志の首筋にすり寄って大丈夫とアピールを始めた。
「フジせんぱーい、今どの辺ですかー?」
「えー? 今……森ん中?」
柴田と呼ばれた同級生の他に、冷静にツッコミを入れる男の声、そして光志をふじ先輩と呼ぶ男の声が続けざまに聞こえてくる。
光志は窓の外を見ながら、現在位置について説明した。
フロントガラスに目を向ければ、その向こうに街並みが見えてきている。もうすぐ森を抜けられそうだ。
「うわっ、倉本さんが言ってたのマジだったんだ。森の奥深くにひっそりたたずむ、政府所有の館での極秘パーティーって……」
「……それだけ聞くと、なんか殺人事件起きそうだな」
後輩らしき男の言葉にツッコミを入れる光志。そんな二人のやりとりに、ついつい二時間サスペンスっぽいシーンを想像してしまう。
美奈穂は、気を抜けば笑いそうになる口元に手を当て、必死に声を我慢した。
(合ってると言えば……合ってる、のかな?)
場所は電波が届かない森の中、政府が管理する施設で、世間には一切知られていないお見合いパーティー。
お休み延期の交渉をした後、光志から聞いたマネージャーの倉本さんという人は、真実を上手いこと誤魔化してくれたみたいだ。
「っと、話し込んでる場合じゃないか。倉本さん、近くに居ねえ? ちょっと話したいことあんだけど」
このままじゃ、仲間たちに根掘り葉掘り聞かれるかもしれない。
流石にそれはマズいと思ったのか、光志は強引に話題を変え、仲間たちの魔の手から華麗に逃亡をはかっていた。
一旦電話を切った数分後、マネージャーの倉本から改めて光志に電話がかかってきた。
「倉本さん、周りに誰も居ないか?」
「はいはい、給湯室に鍵をかけましたから誰も居ませんよ。あ、扉の辺りでウロチョロしてる影が見えますね。でも大丈夫です、ちゃんと離れた場所で電話してますよ」
初めて聞くブロシャマネージャーの声は、どこかおっとりしていて、温厚な性格の良晴を彷彿とさせる。
なんてことを思いながら、美奈穂は二人の会話に耳を傾けた。
「倉本さん、急にお電話して申し訳ありません。先日お話させて頂きました、相楽です。今、藤沢さんをお送りしている途中なので、もう少々お待ちください」
「ああ、これはご丁寧にどうも。うちの藤沢がお世話になりました」
マネージャーさんは既婚者で番持ち。
その情報を、美奈穂は数日前に光志から聞いていた。
番についての知識がある人相手だからか、話に割り込む志郎の口調もどこか穏やかな気がする。
しばらく男三人で話をすれば、他のメンバー全員が事務所にいるらしく、まずは光志をそこへ送って行くことになった。
そして駐車場でマネージャーと落ち合い、軽く新居チェック日程の打ち合わせをするらしい。
「相楽さん、この車のガラスって、外から中は見えないやつだろ?」
「ああ、そうだけど……何? 何か問題でもあるか?」
「美奈穂が隣に乗ってるところをあいつらに見られたら、十中八九柴田とかが騒ぐと思って……中が見えないんなら別にいいか」
街に出て、だんだん人や車の往来が激しくなる。
そんな街中の車道を走っている途中、光志が思い出したように口を開いた。
「車の中が見えなくても……後ろから荷物を出す時にバレませんか? 私のキャリーケース、オレンジ色だし……」
「あー……」
二人の会話を聞きながら、美奈穂は後ろをふり返る。
後部座席の後ろに積み込んだ三人分の荷物の中で、彼女のそれだけが女性のものと丸わかりだった。
光志も続けざまに後ろを振り向くと、美奈穂が口にした不安を理解したように口ごもる。
「ま、その時はその時で対応すればいいかと。最悪、美奈穂さんはこっち側の職員ってことで押し通しますから。でも……番のことさえ喋らなきゃ、彼女って紹介してもいいですよ? バンド仲間なんだし」
「タイミング的に今じゃねえんだよ。今まで、女の影なんて無かった俺が、この一週間で彼女が出来て、しかもそいつが隣にいて一緒に帰ってきたとか、絶対質問責めされるに決まってんだろ! 柴田とか柴田とか柴田とかに!」
運転席から聞こえる声に、光志は視線を戻しながら口を開いた。
ついでに、最初は普通に喋っていた口調がだんだん荒くなり、次第にスピードも増していく。
最終的にはほぼ息継ぎ無しで主張を続ける彼の横で、美奈穂は顔を熱くするばかり。
「どんだけだよ、その柴田ってやつ……」
「俺が標的にされるならまだマシだ。美奈穂をターゲットには絶対させねえ」
熱くなった顔を手で覆い、一人でモジモジしていると、どこか決意めいた言葉を口にした光志に抱き寄せられる。
そのぬくもりは、ますます美奈穂の羞恥心を刺激し、事務所に着く寸前まで彼女は顔を上げられなかった。
「あー! やっと繋がったー!」
「っ!?」
心底嫌そうな顔で、スマホを耳に近づける光志の姿に、美奈穂は一抹の不安を感じた。
すると次の瞬間、それを証明するかのように、光志の声を遮る声量が電話の向こうから聞こえてくる。
あまりの大声に慌てて耳を塞いだ瞬間、今まで静かに走っていた車がグラっと揺れた。
慌てて運転席に目を向ければ「き、危機一髪」と志郎の心底ほっとした呟きが聞こえてくる。
「おい犬っ! てめぇ、朝っぱらからギャンギャンうっせーんだよ。こっちは車に乗ってんだ。お前のデカい声で危うく事故る寸前だったぞ!」
電話をかけてきた柴田に対抗してか、それとも怒りに任せてなのか、気づくと隣にいる光志も声を張り上げていた。
そんな状態の彼の腕が肩に回され、ギュッと抱き込まれた美奈穂は、不意打ちの恥ずかしさを耐える。
少しでも昂った光志の気持ちが鎮まれば、なんて思いながら、胸元に見える彼の手をポンポン、ヨシヨシと撫でていく。
「あんたも十分声デカいんだよ! 少しは抑えろ。あとスピーカー!」
ヨシヨシ効果なのか、スマホを通話状態にしたまま光志がおもむろに頬ずりをしてきた。
軽くと言っても、彼の顔にファンデーションがつかないか心配になる。
そんな斜め上なことを考える美奈穂をよそに、運転をミスったことにイラついているのか、志郎もバンドマン二人に負けない勢いで声を張り上げた。
(あ、朝から元気だな……)
朝の十時過ぎから車内に響く男たちの怒号に時々ビクつきながら、美奈穂は耳を塞いで自分の鼓膜と精神を守りつつ、一人事の成り行きを見守ることに決めた。
「光志―、今の声運転手の人? すっごいキレてんな。あはは、イデっ!」
「アホ、お前のバカでかい声のせいで事故が起きたら洒落にならないんだぞ」
志郎に言われた通りに、光志がスピーカー通話状態にすると、電話の向こうから賑やかな声が聞こえてくる。
かすかに聞こえる声に恐る恐る耳から手を離せば「悪かった、ビビらせて」と、耳元で光志が囁く声が聞こえた。
(流石に……私が喋ったらマズい……よね?)
電話が終わるまではあまり喋らないようにしようと心に決めた美奈穂は、返事の代わりに光志の首筋にすり寄って大丈夫とアピールを始めた。
「フジせんぱーい、今どの辺ですかー?」
「えー? 今……森ん中?」
柴田と呼ばれた同級生の他に、冷静にツッコミを入れる男の声、そして光志をふじ先輩と呼ぶ男の声が続けざまに聞こえてくる。
光志は窓の外を見ながら、現在位置について説明した。
フロントガラスに目を向ければ、その向こうに街並みが見えてきている。もうすぐ森を抜けられそうだ。
「うわっ、倉本さんが言ってたのマジだったんだ。森の奥深くにひっそりたたずむ、政府所有の館での極秘パーティーって……」
「……それだけ聞くと、なんか殺人事件起きそうだな」
後輩らしき男の言葉にツッコミを入れる光志。そんな二人のやりとりに、ついつい二時間サスペンスっぽいシーンを想像してしまう。
美奈穂は、気を抜けば笑いそうになる口元に手を当て、必死に声を我慢した。
(合ってると言えば……合ってる、のかな?)
場所は電波が届かない森の中、政府が管理する施設で、世間には一切知られていないお見合いパーティー。
お休み延期の交渉をした後、光志から聞いたマネージャーの倉本さんという人は、真実を上手いこと誤魔化してくれたみたいだ。
「っと、話し込んでる場合じゃないか。倉本さん、近くに居ねえ? ちょっと話したいことあんだけど」
このままじゃ、仲間たちに根掘り葉掘り聞かれるかもしれない。
流石にそれはマズいと思ったのか、光志は強引に話題を変え、仲間たちの魔の手から華麗に逃亡をはかっていた。
一旦電話を切った数分後、マネージャーの倉本から改めて光志に電話がかかってきた。
「倉本さん、周りに誰も居ないか?」
「はいはい、給湯室に鍵をかけましたから誰も居ませんよ。あ、扉の辺りでウロチョロしてる影が見えますね。でも大丈夫です、ちゃんと離れた場所で電話してますよ」
初めて聞くブロシャマネージャーの声は、どこかおっとりしていて、温厚な性格の良晴を彷彿とさせる。
なんてことを思いながら、美奈穂は二人の会話に耳を傾けた。
「倉本さん、急にお電話して申し訳ありません。先日お話させて頂きました、相楽です。今、藤沢さんをお送りしている途中なので、もう少々お待ちください」
「ああ、これはご丁寧にどうも。うちの藤沢がお世話になりました」
マネージャーさんは既婚者で番持ち。
その情報を、美奈穂は数日前に光志から聞いていた。
番についての知識がある人相手だからか、話に割り込む志郎の口調もどこか穏やかな気がする。
しばらく男三人で話をすれば、他のメンバー全員が事務所にいるらしく、まずは光志をそこへ送って行くことになった。
そして駐車場でマネージャーと落ち合い、軽く新居チェック日程の打ち合わせをするらしい。
「相楽さん、この車のガラスって、外から中は見えないやつだろ?」
「ああ、そうだけど……何? 何か問題でもあるか?」
「美奈穂が隣に乗ってるところをあいつらに見られたら、十中八九柴田とかが騒ぐと思って……中が見えないんなら別にいいか」
街に出て、だんだん人や車の往来が激しくなる。
そんな街中の車道を走っている途中、光志が思い出したように口を開いた。
「車の中が見えなくても……後ろから荷物を出す時にバレませんか? 私のキャリーケース、オレンジ色だし……」
「あー……」
二人の会話を聞きながら、美奈穂は後ろをふり返る。
後部座席の後ろに積み込んだ三人分の荷物の中で、彼女のそれだけが女性のものと丸わかりだった。
光志も続けざまに後ろを振り向くと、美奈穂が口にした不安を理解したように口ごもる。
「ま、その時はその時で対応すればいいかと。最悪、美奈穂さんはこっち側の職員ってことで押し通しますから。でも……番のことさえ喋らなきゃ、彼女って紹介してもいいですよ? バンド仲間なんだし」
「タイミング的に今じゃねえんだよ。今まで、女の影なんて無かった俺が、この一週間で彼女が出来て、しかもそいつが隣にいて一緒に帰ってきたとか、絶対質問責めされるに決まってんだろ! 柴田とか柴田とか柴田とかに!」
運転席から聞こえる声に、光志は視線を戻しながら口を開いた。
ついでに、最初は普通に喋っていた口調がだんだん荒くなり、次第にスピードも増していく。
最終的にはほぼ息継ぎ無しで主張を続ける彼の横で、美奈穂は顔を熱くするばかり。
「どんだけだよ、その柴田ってやつ……」
「俺が標的にされるならまだマシだ。美奈穂をターゲットには絶対させねえ」
熱くなった顔を手で覆い、一人でモジモジしていると、どこか決意めいた言葉を口にした光志に抱き寄せられる。
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