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本編
第17話
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食堂で番について説明を受けていたはずなのに、目覚めた先は自分が泊まることになった部屋の中だった。
目を覚ました美奈穂は、視界に映り込む天井の模様が変わっていることに気づく。
寝起きで覚醒しきっていない脳を必死に働かせ、懸命に情報を得ようとした。
そんな彼女のそばにいたのが、医務室で目覚めた時と同じ不安げな表情を浮かべる光志と、美智子さん、哲夫さん夫婦の三人。
美奈穂が起きたことを知ると、兼治を呼んでくると言って、哲夫さんはすぐに部屋を出ていった。
その後ろ姿を見送った他の二人に手を貸してもらいながら、ベッドの上でゆっくり上半身を起こしていく。
起きた状態で室内を見回しても、今自分がいる場所は、食堂ではなく宿泊している部屋で間違いないことを知る。その証拠に、部屋の片隅には後で片付けようと思っていた荷物が置きっぱなしだ。
しばらくして、思考が現実へ追いついてくる。そこでようやく、食堂で気を失ったことを思い出した美奈穂は、問答無用で襲い来る羞恥心に負け瞬く間に顔を熱くさせた。
それから、一分と経たず部屋にやってきた兼治の診察を受け、特に問題無しというお墨付きをもらう。
だけど、少しでも具合が悪いと思ったら我慢せず、誰でもいいから頼るよう念押しされてしまった。
しかも、万全とは言い難い体調のことや、寝不足気味なこともすっかりバレていて、明日以降千草や光志を交えての講習会開催を言い渡される。
もちろん美奈穂のための催しだ。講習会を開くと言った瞬間ポカーンと思考が追いついていない彼女に「もちろん美奈穂ちゃんは強制参加な」と彼はにこやかに言い放つ。
不可抗力と主張したい所だけれど、今日だけで二回も気絶している自分がお医者様相手に反論できる余地は無い。
寝起きの頭でも、それを悟った美奈穂は渋々頷くしかなかった。
「それじゃあ、おやすみ美奈穂ちゃん。今は目覚めたばかりで眠くないかもしれないけど、出来るだけ早く寝るんだよ。明日の朝は、仕事なんて気にせずゆっくりしてていいからね」
診察を終えた後、部屋にある冷蔵庫から光志が出してくれたミネラルウォーターを少しずつ飲みながら、兼治と美智子の話に耳を傾けた。
兼治の話は主に美奈穂の健康面について、美智子の話は主に明日以降の仕事についてだ。
話し終わると、今度は光志に用事とばかりに近づいていく兼治。
その後ろ姿を目に留めながら、美奈穂は満足そうに笑う美智子と話を続け、明るさを絶やさない彼女につられてなのか自然と口角が上がっていくことに気づいた。
部屋を出ていく兼治と下野夫妻を見送った美奈穂は、ふと何か重大なことを忘れている気がした。
それが何かわからず首を傾げながら部屋のドアをしめた彼女は、今度は逆方向に首を傾けつつ後ろを振り向く。
とりあえずソファーに座って水を飲もう。そう思った次の瞬間、頭の中からぽっかり抜け落ちていた重大な事実が視界から飛び込む。
「ふ、藤沢さん!?」
「ん? どうした美奈穂……って、呼び方」
美奈穂が驚くあまり咄嗟に名前を呼んだ相手。それは番になったばかりの異性藤沢光志だった。
みんなを見送って、一息ついたとばかり思っていたせいで、自分以外の誰かが部屋にいるという現実に心底驚いている。
驚くあまり口をついて出たのが彼の名字だ。
彼女の声を聞き、光志は笑顔で返事をしてくれる。だけどすぐに訂正要請を出されて、美奈穂は恥ずかしさを堪えながら「光志……さん」と呼びなおす羽目になってしまった。
名前を呼ぶだけでこんなに恥ずかしくなるなんて、今まであっただろうか。
そんな疑問に小首を傾げていると、光志から何か質問があるのかと問いかけられる。
その声を聞いた瞬間、美奈穂は最初に感じた疑問点を思い出し、慌てて百五十台前半の低身長な自分より数十センチは背の高い彼を見上げ口を開いた。
「ど、どうして光志さんはお部屋に戻らないんですか?」
「俺も今日からここで寝ることになったから」
「ふえっ!?」
どうして彼はまだここに居るのか。
美奈穂の疑問は数分と経たず解決した。けれど番の口から返ってきた答えに、彼女は再び驚かされてしまう。
とりあえずソファーに座って、ゆっくり美奈穂が気絶していた時のことを話す。
そう言って光志は、サッと美奈穂の手を取ると、先導するように歩き出した。
「…………」
部屋のドアからソファーまでの距離は短い。こんな近くでも、手を繋ぐ行為を欠かさない光志の姿に、美奈穂は少しばかり困惑する。
医務室から食堂に行くまでの間は、まだ目覚めたばかりで美奈穂を支える意味合いもあってのことと思い、恥ずかしさを我慢していた。
だけど今は十歩程度で着く距離。支え無しでも十分歩ける距離だ。
それでも手を繋ぎたがる光志は余程心配性なのかもしれない。なんてことを思いつつ、否応なしに繋がれ反論の隙を与えないさり気ない動きに、美奈穂の戸惑いは抜けきらない。
(……変なの)
手のことだけじゃない。
ここは美奈穂の部屋であって、彼の部屋ではない、と思う。
だけど、さも自分の居場所とばかりに前を歩く光志の態度は、事情を知らない美奈穂をより一層混乱させるものでしかなかった。
「ここ……番の人達のお部屋だったんですか」
飲みかけの水を手にとってソファーへ座った美奈穂は、冷蔵庫から自分の分のお茶を取り出して隣に座った光志から詳しく話を聞いた。
気絶し、体調が万全じゃない自分のために、光志が自ら一緒の部屋に泊まると言い出したと聞かされる。
すると、申し訳ないやら恥ずかしいやら、複雑な感情が混ざり合い無意識に彼女の視線をさげていく。
だけど同時にうつ向いた頬はほんのり熱くなっていて、喜びが皆無じゃないことを美奈穂自身に教えてくれた。
少し間を置いて小さく息を吐いた美奈穂は、内心騒がしい気持ちを切り替えるために伏せていた顔を上げる。
今まで知らなかった事を知ったせいなのか、光志の話を思い出しながらついキョロキョロと辺りを見回してしまう。
番用の部屋と聞いたせいか、ただでさえ大きいと思っていたベッドが視界に入ると、より一層頬が熱くなる気がした。
「知ってたんじゃないのか?」
「はい……志郎さんにここへ案内された時“スタッフ用の部屋です”としか聞いていなくて」
「……まあ、間違ってはいない、よな? スタッフが全員番ってだけで」
「た、多分?」
光志から投げかけられた問いに頷きながら、朝一でここへ来た時、まずは荷物を部屋に置こうと案内された時のことを思い出しつつ答えてみる。
美奈穂の言葉に、隣に座る彼は数秒黙り込んでしまった。だけど、自分の中で何かを見つけたみたいで、首を傾げつつ疑問形の言葉をこっちへ投げかけてくる。
今度はそれに、美奈穂も同調し小首を傾げて反応を示した。
夕食後から、頭の中に無理矢理情報を押し込んでいるせいか、まだその大半を自分の中で消化しきれずにいた。
そのせいで美奈穂は、確信を持って頷くことが出来ない。
光志も同じような状況に陥っているのか、彼が教えてくれる情報の語尾は“らしい”や“みたい”という曖昧なものばかりだった。
「番って……難しいことがいっぱいなんですね」
「ああ……クソめんどくせー決まり事とか多そうだよな」
二人して首を傾げ、これまで聞いた情報のややこしさにため息を吐く。
今日得た情報がすべてじゃない。その事実を思い出した瞬間、またどちらからともなくため息が零れた。
「ぷっ、ふふ……ふふっ」
「おい、何笑ってんだ」
「ご、ごめんなさい。でも、なんだかおかしくて……ふふっ」
示し合わせたわけでもないのに、美奈穂と光志はほとんど同時にため息を吐いた。しかも二回も。
たったそれだけのこと。だけど、その事実が、美奈穂の笑いのツボを刺激してしまう。
口元を手で覆い、必死に笑いを堪えようとしても、一度入ったスイッチをなかなか切り替えられない。
そんな番を前に、光志の口から呆れ交じりの声が漏れた。
笑い続ける彼女に向けられる声に怒りなどの感情は無い。変なやつだな、と笑う声はどこか優しくて、美奈穂に心地よさを感じさせた。
突然の出会い、突然に番認定、そして突然のルームシェア。
驚きと戸惑いばかりのアルバイト初日、美奈穂は戸惑いながらも居心地の良すぎる自分だけの居場所を見つけることが出来た。
目を覚ました美奈穂は、視界に映り込む天井の模様が変わっていることに気づく。
寝起きで覚醒しきっていない脳を必死に働かせ、懸命に情報を得ようとした。
そんな彼女のそばにいたのが、医務室で目覚めた時と同じ不安げな表情を浮かべる光志と、美智子さん、哲夫さん夫婦の三人。
美奈穂が起きたことを知ると、兼治を呼んでくると言って、哲夫さんはすぐに部屋を出ていった。
その後ろ姿を見送った他の二人に手を貸してもらいながら、ベッドの上でゆっくり上半身を起こしていく。
起きた状態で室内を見回しても、今自分がいる場所は、食堂ではなく宿泊している部屋で間違いないことを知る。その証拠に、部屋の片隅には後で片付けようと思っていた荷物が置きっぱなしだ。
しばらくして、思考が現実へ追いついてくる。そこでようやく、食堂で気を失ったことを思い出した美奈穂は、問答無用で襲い来る羞恥心に負け瞬く間に顔を熱くさせた。
それから、一分と経たず部屋にやってきた兼治の診察を受け、特に問題無しというお墨付きをもらう。
だけど、少しでも具合が悪いと思ったら我慢せず、誰でもいいから頼るよう念押しされてしまった。
しかも、万全とは言い難い体調のことや、寝不足気味なこともすっかりバレていて、明日以降千草や光志を交えての講習会開催を言い渡される。
もちろん美奈穂のための催しだ。講習会を開くと言った瞬間ポカーンと思考が追いついていない彼女に「もちろん美奈穂ちゃんは強制参加な」と彼はにこやかに言い放つ。
不可抗力と主張したい所だけれど、今日だけで二回も気絶している自分がお医者様相手に反論できる余地は無い。
寝起きの頭でも、それを悟った美奈穂は渋々頷くしかなかった。
「それじゃあ、おやすみ美奈穂ちゃん。今は目覚めたばかりで眠くないかもしれないけど、出来るだけ早く寝るんだよ。明日の朝は、仕事なんて気にせずゆっくりしてていいからね」
診察を終えた後、部屋にある冷蔵庫から光志が出してくれたミネラルウォーターを少しずつ飲みながら、兼治と美智子の話に耳を傾けた。
兼治の話は主に美奈穂の健康面について、美智子の話は主に明日以降の仕事についてだ。
話し終わると、今度は光志に用事とばかりに近づいていく兼治。
その後ろ姿を目に留めながら、美奈穂は満足そうに笑う美智子と話を続け、明るさを絶やさない彼女につられてなのか自然と口角が上がっていくことに気づいた。
部屋を出ていく兼治と下野夫妻を見送った美奈穂は、ふと何か重大なことを忘れている気がした。
それが何かわからず首を傾げながら部屋のドアをしめた彼女は、今度は逆方向に首を傾けつつ後ろを振り向く。
とりあえずソファーに座って水を飲もう。そう思った次の瞬間、頭の中からぽっかり抜け落ちていた重大な事実が視界から飛び込む。
「ふ、藤沢さん!?」
「ん? どうした美奈穂……って、呼び方」
美奈穂が驚くあまり咄嗟に名前を呼んだ相手。それは番になったばかりの異性藤沢光志だった。
みんなを見送って、一息ついたとばかり思っていたせいで、自分以外の誰かが部屋にいるという現実に心底驚いている。
驚くあまり口をついて出たのが彼の名字だ。
彼女の声を聞き、光志は笑顔で返事をしてくれる。だけどすぐに訂正要請を出されて、美奈穂は恥ずかしさを堪えながら「光志……さん」と呼びなおす羽目になってしまった。
名前を呼ぶだけでこんなに恥ずかしくなるなんて、今まであっただろうか。
そんな疑問に小首を傾げていると、光志から何か質問があるのかと問いかけられる。
その声を聞いた瞬間、美奈穂は最初に感じた疑問点を思い出し、慌てて百五十台前半の低身長な自分より数十センチは背の高い彼を見上げ口を開いた。
「ど、どうして光志さんはお部屋に戻らないんですか?」
「俺も今日からここで寝ることになったから」
「ふえっ!?」
どうして彼はまだここに居るのか。
美奈穂の疑問は数分と経たず解決した。けれど番の口から返ってきた答えに、彼女は再び驚かされてしまう。
とりあえずソファーに座って、ゆっくり美奈穂が気絶していた時のことを話す。
そう言って光志は、サッと美奈穂の手を取ると、先導するように歩き出した。
「…………」
部屋のドアからソファーまでの距離は短い。こんな近くでも、手を繋ぐ行為を欠かさない光志の姿に、美奈穂は少しばかり困惑する。
医務室から食堂に行くまでの間は、まだ目覚めたばかりで美奈穂を支える意味合いもあってのことと思い、恥ずかしさを我慢していた。
だけど今は十歩程度で着く距離。支え無しでも十分歩ける距離だ。
それでも手を繋ぎたがる光志は余程心配性なのかもしれない。なんてことを思いつつ、否応なしに繋がれ反論の隙を与えないさり気ない動きに、美奈穂の戸惑いは抜けきらない。
(……変なの)
手のことだけじゃない。
ここは美奈穂の部屋であって、彼の部屋ではない、と思う。
だけど、さも自分の居場所とばかりに前を歩く光志の態度は、事情を知らない美奈穂をより一層混乱させるものでしかなかった。
「ここ……番の人達のお部屋だったんですか」
飲みかけの水を手にとってソファーへ座った美奈穂は、冷蔵庫から自分の分のお茶を取り出して隣に座った光志から詳しく話を聞いた。
気絶し、体調が万全じゃない自分のために、光志が自ら一緒の部屋に泊まると言い出したと聞かされる。
すると、申し訳ないやら恥ずかしいやら、複雑な感情が混ざり合い無意識に彼女の視線をさげていく。
だけど同時にうつ向いた頬はほんのり熱くなっていて、喜びが皆無じゃないことを美奈穂自身に教えてくれた。
少し間を置いて小さく息を吐いた美奈穂は、内心騒がしい気持ちを切り替えるために伏せていた顔を上げる。
今まで知らなかった事を知ったせいなのか、光志の話を思い出しながらついキョロキョロと辺りを見回してしまう。
番用の部屋と聞いたせいか、ただでさえ大きいと思っていたベッドが視界に入ると、より一層頬が熱くなる気がした。
「知ってたんじゃないのか?」
「はい……志郎さんにここへ案内された時“スタッフ用の部屋です”としか聞いていなくて」
「……まあ、間違ってはいない、よな? スタッフが全員番ってだけで」
「た、多分?」
光志から投げかけられた問いに頷きながら、朝一でここへ来た時、まずは荷物を部屋に置こうと案内された時のことを思い出しつつ答えてみる。
美奈穂の言葉に、隣に座る彼は数秒黙り込んでしまった。だけど、自分の中で何かを見つけたみたいで、首を傾げつつ疑問形の言葉をこっちへ投げかけてくる。
今度はそれに、美奈穂も同調し小首を傾げて反応を示した。
夕食後から、頭の中に無理矢理情報を押し込んでいるせいか、まだその大半を自分の中で消化しきれずにいた。
そのせいで美奈穂は、確信を持って頷くことが出来ない。
光志も同じような状況に陥っているのか、彼が教えてくれる情報の語尾は“らしい”や“みたい”という曖昧なものばかりだった。
「番って……難しいことがいっぱいなんですね」
「ああ……クソめんどくせー決まり事とか多そうだよな」
二人して首を傾げ、これまで聞いた情報のややこしさにため息を吐く。
今日得た情報がすべてじゃない。その事実を思い出した瞬間、またどちらからともなくため息が零れた。
「ぷっ、ふふ……ふふっ」
「おい、何笑ってんだ」
「ご、ごめんなさい。でも、なんだかおかしくて……ふふっ」
示し合わせたわけでもないのに、美奈穂と光志はほとんど同時にため息を吐いた。しかも二回も。
たったそれだけのこと。だけど、その事実が、美奈穂の笑いのツボを刺激してしまう。
口元を手で覆い、必死に笑いを堪えようとしても、一度入ったスイッチをなかなか切り替えられない。
そんな番を前に、光志の口から呆れ交じりの声が漏れた。
笑い続ける彼女に向けられる声に怒りなどの感情は無い。変なやつだな、と笑う声はどこか優しくて、美奈穂に心地よさを感じさせた。
突然の出会い、突然に番認定、そして突然のルームシェア。
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