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第二章
16:とびきりの幸せ者
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馬たちのエサやりにメリッサが奮闘する間に、屋敷内に散らばっていた使用人が一人、また一人と玄関前へ集まり始めた。
そして全員が揃うのを待ち、ガヴェインが皆を見回しながら一声かける。
その声に頷いたカインとエドガーは、すぐに御者台へ乗り込み、自分の持ち場についた。
「メリッサ、行くぞ」
メリッサが、そんな二人の様子を興味深そうに眺めていると、すぐそばで自分を呼ぶ声が聞こえた。
ふり返ると、微笑みながらこちらに手を差し出すガヴェインの姿が見える。
「はい」
夫の言葉にはにかみながら頷くメリッサは、手を引かれるままゆったりとした足取りで馬車へ乗り込む。
その後、ダラットリ夫妻に続き、使用人のロベルト、エルバも馬車の中へ乗り込み、皆を乗せた馬車は、屋敷の門をくぐり外の世界へ飛び出した。
屋敷を出発した一行は、そのまま街中を通って郊外へ馬車をすすめ、目的地までの道をゆったりとした速度で進む。
御者を務めるエドガーの隣には、助手として控えるカインがおり、二人は時折話をしながら周囲に気を配っていた。
一方馬車内では、男女にわかれてお互いパートナーと向き合うように座り、和やかに談笑しながら楽しいひと時を過ごす。
などと言っても、車内の中心人物はもちろんメリッサだ。
馬車の扉についているのぞき窓から景色を覗き、終始興奮する彼女を、他の三人が微笑ましく見守るだけである。
「エルバたちが持っているバスケットには、今日の昼食が入っているの?」
街を出てしばらく移動すると、代り映えのしない自然の道が続く。
ここから先は同じ風景だぞ、と夫に言われたメリッサは、ずっと張り付いていたのぞき窓から離れた。
そのまま目を向けたのは、使用人二人が膝の上に抱えているバスケットだ。
「ええ、そうですよ。外でも食べやすいように、串に刺した一口サイズの料理や、パンで具材を挟んだサンドイッチをメインに持ってきました」
コテンと首を傾げるメリッサに返答したのは、料理人のロベルト。
今日の遠出が決まってから、色々と持参する料理を連日考えていた様で、どこか自信たっぷりな笑みを浮かべている。
「なかなかデカいバスケットだが……いつの間に買って来たんだ? それに、この大きさなら、一つで十分だったんじゃ……」
すると、ロベルトの隣に座るガヴェインがバスケットに目線を落としながら首を傾げる。
彼の言う通り、使用人たちが抱えるバスケットは、かなり大きいサイズだ。
男のロベルトの方はしっかり膝の上で安定しているが、ロベルトに比べて太ももが細いエルバが持つバスケットは不安定だ。
そのせいで、エルバは両腕でバスケットを抱え、バランスを保っている。
「エルバ、重くはない? 大丈夫?」
「大丈夫ですよ、メリッサ様。パッと見ただけだと大きくて重そうですが、中に入っている料理はそこまで重くないので」
ガヴェインの言葉を聞いたメリッサは、隣に座るエルバを心配し声をかける。
だが、声をかけられた当人は、ケロッとした表情で、大丈夫だと大きく頷いていた。
「旦那様、忘れないでくださいよ。ウチに居るのは、女二人に男四人です。しかも、旦那様とエドガーの食事量を考えたら、この大きさでも二つ無きゃ、夜まで腹が持ちません」
女性同士が微笑ましく言葉を交わす隣では、ロベルトが主の言葉にため息を漏らした。
メリッサは基本小食で、エルバは一般女性の一人前の量を食べる。
ロベルト本人は一般男性の食事量で大丈夫だが、カインは細身ながら筋肉があるため普通の量より多少多めに考えなければならない。
そして何より、ガヴェインとエドガーの肉体派二人組が、普段から普通量の倍は食べる。
日々の食事を作り、それぞれに見合った食事量を把握している料理人として、バスケットを一つだけにする選択肢は、最初から無かったのだろう。
ゆったりとした速度で三十分程移動した頃、ようやく目的地の湖近くへ到着した。
馬車から降りた使用人たちは、馬車の中に詰め込んできた荷物を次々運び出し、主たちが快適に過ごせるようセッティングを始める。
その間、メリッサはガヴェインに案内され、湖近くにある花の群生地へ向かった。
「わあ……」
メリッサたちが着いた場所は、馬車を停めた所から数分歩くくらいの少し離れた所だ。
街から離れた湖の周囲を埋め尽くすのは鮮やかな色の芝と野草。
所々剥げて土がむき出しになっている箇所もあり、そこもまた自然が感じられる。
ガヴェインと手を繋ぎ、メリッサは多少デコボコした足場に気を付けながら歩いていた。
自分を先導する夫の足が止まったことに気づいて顔をあげると、目に映ったのは視界いっぱいに広がる空とは違う青。
一つ一つは小さいながら、中心は白く、外へ向かうにつれ鮮やかな青へ変化する花。
それらが風にそよぐ姿はなんとも幻想的で、晴れ渡った空の色とのコントラストが、ついメリッサの胸を熱くする。
「ネモーラという花だそうだ。以前エルバたちがここへ来た時に見つけて、いたく感動したと話してくれてな。今日も、絶対この光景をメリッサに見せるべきだと念押しされた」
感激に全身を震わせるメリッサの身体を、背後に立ったガヴェインの両腕がすっぽりと包み込む。
腹部に回った太い腕に両手で触れたメリッサは、耳元で聞こえる優しい声に小さく息を吐き、そっと自分の背中をガヴェインの胸に預けるように寄りかかる。
もしも今、全身から力を抜いたとしても、腹部に回った力強い両腕がしっかり身体を支えてくれる。
絶対的な自信を持てるくらい、メリッサは身も心もガヴェインに預けていた。
結婚して数か月、毎日を共に過ごすなかで少しずつ強まる絆が、メリッサの中で夫への信頼に変わっている証拠だ。
「ガヴェイン様」
「……ん?」
風に揺れるネモーラへ視線を向けたまま、夫の名前を呼べば、すぐ耳元から返事が聞こえる。そして、スルリと頬を寄せるガヴェイン熱が肌を通して伝わってきた。
「こんなに素敵な場所へ連れてきてくださって、ありがとうございます。私は……ガ、ガヴェインの妻になれて、とても幸せです」
そう言ってはにかんだメリッサは、夫の声が聞こえた方を向き、チュッと触れるだけのキスを剃り残しがある頬へ贈る。
温暖な地域なら、春を迎えれば大概咲いている花の一つ。それがネモーラだ。
その地に住む人々からすれば、ほんの一瞬意識を向けられるだけの一般的な春の草花だろう。
しかしメリッサは、そんな小さな春にさえ感動を覚え、身と心をこれでもかと震わせている。
恥ずかしがり屋な妻からの、幼すぎる頬へのキス。
突然の行動に驚き、目を見開いたガヴェインが見たのは、頬を熱くして照れ隠しでもするようにはにかむ最愛の人の姿だった。
「いつだって連れてきてやるさ。これからも、ずっと……メリッサが行きたいと願う場所なら、どこにだって連れて行くぞ」
目を細め、力強く頷きながら口を開くガヴェインの腕に、ほんの少し力が入る。
その声に意識を向けながら瞬きをしていると、メリッサの身体はクルリと反転した。
夫の腕の中で正面から向き合う体勢になり、つい先程まで横顔しか見えなかった愛する人の顔が正面からよく見える。
(ああ……本当に)
――私はなんて幸せ者なのだろう。
自身の願いがいかに小さいかを知らないメリッサは、自分の身体を包む夫の腕に抱かれ、真綿に包まれるような幸福感を味わいながら自然と目を閉じた。
そのまま、遠慮がちに腕をのばし、自分の何倍もある大きな背中にそっと両腕を回す。
すると、より一層全身でガヴェインの熱を感じることが出来、メリッサの心臓はトクンと一際大きく脈打った。
周囲には誰も居ない、二人きりの時間が流れる。
しばらくすると、不意に触れるだけのキスが、メリッサの両まぶたへ落とされた。
そして、戯れのようなキスの雨は、メリッサの顔中に降り注ぎ、最後にたどり着いた唇を塞ぐ。
一度唇同士を触れ合わせたガヴェインは、音を立ててそれを一旦離す。
そのままはメリッサの耳元へ唇を寄せると、彼は一言囁き何かを伝えた。
夫の声に反応しようとするメリッサだが、彼女が声を発するよりも先に、その唇はガヴェインによって塞がれてしまう。
その後、時折頬を撫でる風が、メリッサの白銀色の髪を悪戯に弄ぶ。
風がそよぐ音に混ざるのは、春の穏やかな陽気と不釣り合いなクチュクチュという水音。
そんな相反する音が響く中で、二人は何度も舌を擦り合わせ、言葉に出来ない熱情を伝え合った。
――だからもっとたくさん笑っていてくれ、俺の最愛の人。
そして全員が揃うのを待ち、ガヴェインが皆を見回しながら一声かける。
その声に頷いたカインとエドガーは、すぐに御者台へ乗り込み、自分の持ち場についた。
「メリッサ、行くぞ」
メリッサが、そんな二人の様子を興味深そうに眺めていると、すぐそばで自分を呼ぶ声が聞こえた。
ふり返ると、微笑みながらこちらに手を差し出すガヴェインの姿が見える。
「はい」
夫の言葉にはにかみながら頷くメリッサは、手を引かれるままゆったりとした足取りで馬車へ乗り込む。
その後、ダラットリ夫妻に続き、使用人のロベルト、エルバも馬車の中へ乗り込み、皆を乗せた馬車は、屋敷の門をくぐり外の世界へ飛び出した。
屋敷を出発した一行は、そのまま街中を通って郊外へ馬車をすすめ、目的地までの道をゆったりとした速度で進む。
御者を務めるエドガーの隣には、助手として控えるカインがおり、二人は時折話をしながら周囲に気を配っていた。
一方馬車内では、男女にわかれてお互いパートナーと向き合うように座り、和やかに談笑しながら楽しいひと時を過ごす。
などと言っても、車内の中心人物はもちろんメリッサだ。
馬車の扉についているのぞき窓から景色を覗き、終始興奮する彼女を、他の三人が微笑ましく見守るだけである。
「エルバたちが持っているバスケットには、今日の昼食が入っているの?」
街を出てしばらく移動すると、代り映えのしない自然の道が続く。
ここから先は同じ風景だぞ、と夫に言われたメリッサは、ずっと張り付いていたのぞき窓から離れた。
そのまま目を向けたのは、使用人二人が膝の上に抱えているバスケットだ。
「ええ、そうですよ。外でも食べやすいように、串に刺した一口サイズの料理や、パンで具材を挟んだサンドイッチをメインに持ってきました」
コテンと首を傾げるメリッサに返答したのは、料理人のロベルト。
今日の遠出が決まってから、色々と持参する料理を連日考えていた様で、どこか自信たっぷりな笑みを浮かべている。
「なかなかデカいバスケットだが……いつの間に買って来たんだ? それに、この大きさなら、一つで十分だったんじゃ……」
すると、ロベルトの隣に座るガヴェインがバスケットに目線を落としながら首を傾げる。
彼の言う通り、使用人たちが抱えるバスケットは、かなり大きいサイズだ。
男のロベルトの方はしっかり膝の上で安定しているが、ロベルトに比べて太ももが細いエルバが持つバスケットは不安定だ。
そのせいで、エルバは両腕でバスケットを抱え、バランスを保っている。
「エルバ、重くはない? 大丈夫?」
「大丈夫ですよ、メリッサ様。パッと見ただけだと大きくて重そうですが、中に入っている料理はそこまで重くないので」
ガヴェインの言葉を聞いたメリッサは、隣に座るエルバを心配し声をかける。
だが、声をかけられた当人は、ケロッとした表情で、大丈夫だと大きく頷いていた。
「旦那様、忘れないでくださいよ。ウチに居るのは、女二人に男四人です。しかも、旦那様とエドガーの食事量を考えたら、この大きさでも二つ無きゃ、夜まで腹が持ちません」
女性同士が微笑ましく言葉を交わす隣では、ロベルトが主の言葉にため息を漏らした。
メリッサは基本小食で、エルバは一般女性の一人前の量を食べる。
ロベルト本人は一般男性の食事量で大丈夫だが、カインは細身ながら筋肉があるため普通の量より多少多めに考えなければならない。
そして何より、ガヴェインとエドガーの肉体派二人組が、普段から普通量の倍は食べる。
日々の食事を作り、それぞれに見合った食事量を把握している料理人として、バスケットを一つだけにする選択肢は、最初から無かったのだろう。
ゆったりとした速度で三十分程移動した頃、ようやく目的地の湖近くへ到着した。
馬車から降りた使用人たちは、馬車の中に詰め込んできた荷物を次々運び出し、主たちが快適に過ごせるようセッティングを始める。
その間、メリッサはガヴェインに案内され、湖近くにある花の群生地へ向かった。
「わあ……」
メリッサたちが着いた場所は、馬車を停めた所から数分歩くくらいの少し離れた所だ。
街から離れた湖の周囲を埋め尽くすのは鮮やかな色の芝と野草。
所々剥げて土がむき出しになっている箇所もあり、そこもまた自然が感じられる。
ガヴェインと手を繋ぎ、メリッサは多少デコボコした足場に気を付けながら歩いていた。
自分を先導する夫の足が止まったことに気づいて顔をあげると、目に映ったのは視界いっぱいに広がる空とは違う青。
一つ一つは小さいながら、中心は白く、外へ向かうにつれ鮮やかな青へ変化する花。
それらが風にそよぐ姿はなんとも幻想的で、晴れ渡った空の色とのコントラストが、ついメリッサの胸を熱くする。
「ネモーラという花だそうだ。以前エルバたちがここへ来た時に見つけて、いたく感動したと話してくれてな。今日も、絶対この光景をメリッサに見せるべきだと念押しされた」
感激に全身を震わせるメリッサの身体を、背後に立ったガヴェインの両腕がすっぽりと包み込む。
腹部に回った太い腕に両手で触れたメリッサは、耳元で聞こえる優しい声に小さく息を吐き、そっと自分の背中をガヴェインの胸に預けるように寄りかかる。
もしも今、全身から力を抜いたとしても、腹部に回った力強い両腕がしっかり身体を支えてくれる。
絶対的な自信を持てるくらい、メリッサは身も心もガヴェインに預けていた。
結婚して数か月、毎日を共に過ごすなかで少しずつ強まる絆が、メリッサの中で夫への信頼に変わっている証拠だ。
「ガヴェイン様」
「……ん?」
風に揺れるネモーラへ視線を向けたまま、夫の名前を呼べば、すぐ耳元から返事が聞こえる。そして、スルリと頬を寄せるガヴェイン熱が肌を通して伝わってきた。
「こんなに素敵な場所へ連れてきてくださって、ありがとうございます。私は……ガ、ガヴェインの妻になれて、とても幸せです」
そう言ってはにかんだメリッサは、夫の声が聞こえた方を向き、チュッと触れるだけのキスを剃り残しがある頬へ贈る。
温暖な地域なら、春を迎えれば大概咲いている花の一つ。それがネモーラだ。
その地に住む人々からすれば、ほんの一瞬意識を向けられるだけの一般的な春の草花だろう。
しかしメリッサは、そんな小さな春にさえ感動を覚え、身と心をこれでもかと震わせている。
恥ずかしがり屋な妻からの、幼すぎる頬へのキス。
突然の行動に驚き、目を見開いたガヴェインが見たのは、頬を熱くして照れ隠しでもするようにはにかむ最愛の人の姿だった。
「いつだって連れてきてやるさ。これからも、ずっと……メリッサが行きたいと願う場所なら、どこにだって連れて行くぞ」
目を細め、力強く頷きながら口を開くガヴェインの腕に、ほんの少し力が入る。
その声に意識を向けながら瞬きをしていると、メリッサの身体はクルリと反転した。
夫の腕の中で正面から向き合う体勢になり、つい先程まで横顔しか見えなかった愛する人の顔が正面からよく見える。
(ああ……本当に)
――私はなんて幸せ者なのだろう。
自身の願いがいかに小さいかを知らないメリッサは、自分の身体を包む夫の腕に抱かれ、真綿に包まれるような幸福感を味わいながら自然と目を閉じた。
そのまま、遠慮がちに腕をのばし、自分の何倍もある大きな背中にそっと両腕を回す。
すると、より一層全身でガヴェインの熱を感じることが出来、メリッサの心臓はトクンと一際大きく脈打った。
周囲には誰も居ない、二人きりの時間が流れる。
しばらくすると、不意に触れるだけのキスが、メリッサの両まぶたへ落とされた。
そして、戯れのようなキスの雨は、メリッサの顔中に降り注ぎ、最後にたどり着いた唇を塞ぐ。
一度唇同士を触れ合わせたガヴェインは、音を立ててそれを一旦離す。
そのままはメリッサの耳元へ唇を寄せると、彼は一言囁き何かを伝えた。
夫の声に反応しようとするメリッサだが、彼女が声を発するよりも先に、その唇はガヴェインによって塞がれてしまう。
その後、時折頬を撫でる風が、メリッサの白銀色の髪を悪戯に弄ぶ。
風がそよぐ音に混ざるのは、春の穏やかな陽気と不釣り合いなクチュクチュという水音。
そんな相反する音が響く中で、二人は何度も舌を擦り合わせ、言葉に出来ない熱情を伝え合った。
――だからもっとたくさん笑っていてくれ、俺の最愛の人。
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