234 / 252
233話 歪み(1)
しおりを挟む
「……シルヴィア様?」
ドアノブに手をかける寸前、何者かに呼び止められる。声がした方向へ目線をやると、数人の使用人が怪訝そうな表情でこちらを見ていた。彼らの手には箒やはたきなどの掃除用具が握られている。声をかけてきたのはその集団の先頭にいた女だ。見覚えのある顔……そうだ、こいつは王妃付きの侍女ではないか。名前は確かロザリー・モラン。
「そちらの客室は現在ジェムラート家のクレハ様がお使いになっておられます。殿下の近衛隊の一員である貴女には別棟に個室があてがわれているはずですが……」
王妃の側使えがなぜ今、侍女を引き連れて迎賓棟にいるんだ。面倒くさい奴と鉢合わせた。レオン様に報告でもされたら厄介だ。どうにか怪しまれないようにやり過ごすしかない。
「そんなの知ってるよ。私はその公女様に会いに来たんだからね」
「クレハ様に……?」
「そう。久しぶりに王宮に来たから、ヴィーはまだ公女様に挨拶できてないんだもん。他の隊員はみんな会ってるっていうのに……」
王宮に来るのが久しぶりというのも、公女に会えていないというのも本当。挨拶に来たというのは嘘だけど。
理由を聞いた侍女連中は合点がいったらしく表情を緩めた。ロザリーの眉間に寄っていた皺も薄くなる。無邪気な顔で拙い喋りをするだけで簡単に信じてくれるのだから助かる。
「左様でございましたか。残念ですが、クレハ様はレオン殿下と共にご実家へ帰省しておられます。遅れて王宮にいらっしゃったシルヴィア様には連絡が行き届いていなかったようですね」
「ええっ!! そうなんだ。せっかく来たのにー……」
レオン様から直接聞いたから公女がいないことなんて知ってる。不在なのを承知で来たっていうのに……ああ、面倒くさい。
ロザリーこそ何をしに来たというのだ。公女の部屋を掃除するだけならその辺の使用人どもに任せればいいものを……王妃の側使えがわざわざ出しゃばる必要はないだろう。
「えっと……ロザリーさんはどうしてここへ? 公女様いないんでしょ。あっ、だからみんなで大掃除するのかな」
「掃除も行いますが……クレハ様の新しいお部屋の準備が整いましたので、本日から荷物の移動を開始するのですよ。私は王妃殿下にその指揮を取るよう命じられました」
「部屋の変更? もしかして公女様がこんな部屋は嫌だーってワガママ言ったとか」
「ク、クレハ様はそのようなことを仰る方ではっ……」
ロザリーの後ろにいた侍女のひとりが会話に割り込んで来た。なんだコイツ。軽く睨んでやると、びくりと肩を震わせロザリーの影に隠れた。こんなのでビビるなら最初から口挟まなきゃいいのに。
薄くなっていたロザリーの眉間の皺が再び峡谷のように深くなっていく。この程度の軽口にみんなムキになっちゃってさ。公女に気を使い過ぎじゃない?
「クレハ様のお部屋の移動は王妃殿下がお決めになったことです。本来ならもっと早くに行う予定でしたが、様々な理由が重なり延期になっていただけでございます」
「ここのお部屋だって充分広くて綺麗なのにー。お客様をおもてなしするのになんの不足もないと思うけど」
「王妃殿下はクレハ様を『お客様』として扱ってはおられませんから。レオン殿下の婚約者でいずれ王家の一員になられるお方……既にご自身の娘のように可愛がっておられるのですよ。新しいお部屋も王妃殿下の向かいですしね」
ロザリーは聞いてもいないのに公女がいかに王妃に大切にされているかを熱弁してくる。牽制のつもりなのか。うざいなぁ。全体的にどうでもいい内容だけど、公女の新しい部屋が王妃の向かいというのだけは聞き逃せなかった。
王妃の部屋がある区域は『とまり木』の人間でも許可無く立ち入ることができない。このまま移動が行われてしまったら、公女の部屋に侵入するのが困難になる。まして持ち物を調べるなんて不可能だ。
レオン様が付きっきりになっているのは腹立だしいが、公女が部屋を空けている今がチャンスだった。更に公女の護衛としてくっ付いているバカ兄弟……レナードとルイスが両方とも不在なのも都合が良かったのに。
あの兄弟は私寄りの思考をしていると思っていたが、とんだ見込み違いだったな。愚かにも公女に懐柔されてすっかり腑抜けているそうだ。不甲斐ない……やはり他の隊員はあてにならない。レオン様のことを真に理解しているのは私しかいない。あんなくだらないことで足止めされてなるものか。
「お部屋の移動……ヴィーも手伝ってあげるよ。人手は多い方がいいでしょ?」
掃除を手伝うふりをして公女の部屋を調べればいい。ここにいるのはたかが侍女数人。レナードとルイスがいないのならどうとでもなる。
「せっかくのお申し出ですが、移動は我々のみで行います。気にかけて頂きありがとうございます」
「遠慮しなくていいよー。今お仕事入ってないからヴィー暇だし」
「いいえ。ご厚意だけありがたく頂戴致します」
ロザリーは私を部屋にいれるのを拒んでいる。態度は低姿勢だが警戒心を隠しきれていない。公女の部屋だから慎重になっているだけか……それとも、誰かに命令されているのか。
「人数多い方が早く終わるじゃん。せっかく手伝ってあげるって言ってるのに……もう、いいよ」
思わぬ伏兵だ。まさか王妃の侍女に邪魔されるなんて。
好意を無下にされて拗ねた子供を演じると、ロザリーが僅かにたじろいだ気がする。こちらを警戒してはいるものの、完全に突き放してもいないようだ。やはり誰かの命令に従っているだけか……
どのみち今日は公女の部屋に入るのは無理そう。これ以上粘ると不信感を助長させるだけになり逆効果だ。仕方ない。別の方法を考えよう。
「ロザリーさんのわからず屋!!」
控えめに捨て台詞を吐いて、私は公女の部屋から走り去ったのだった。
ドアノブに手をかける寸前、何者かに呼び止められる。声がした方向へ目線をやると、数人の使用人が怪訝そうな表情でこちらを見ていた。彼らの手には箒やはたきなどの掃除用具が握られている。声をかけてきたのはその集団の先頭にいた女だ。見覚えのある顔……そうだ、こいつは王妃付きの侍女ではないか。名前は確かロザリー・モラン。
「そちらの客室は現在ジェムラート家のクレハ様がお使いになっておられます。殿下の近衛隊の一員である貴女には別棟に個室があてがわれているはずですが……」
王妃の側使えがなぜ今、侍女を引き連れて迎賓棟にいるんだ。面倒くさい奴と鉢合わせた。レオン様に報告でもされたら厄介だ。どうにか怪しまれないようにやり過ごすしかない。
「そんなの知ってるよ。私はその公女様に会いに来たんだからね」
「クレハ様に……?」
「そう。久しぶりに王宮に来たから、ヴィーはまだ公女様に挨拶できてないんだもん。他の隊員はみんな会ってるっていうのに……」
王宮に来るのが久しぶりというのも、公女に会えていないというのも本当。挨拶に来たというのは嘘だけど。
理由を聞いた侍女連中は合点がいったらしく表情を緩めた。ロザリーの眉間に寄っていた皺も薄くなる。無邪気な顔で拙い喋りをするだけで簡単に信じてくれるのだから助かる。
「左様でございましたか。残念ですが、クレハ様はレオン殿下と共にご実家へ帰省しておられます。遅れて王宮にいらっしゃったシルヴィア様には連絡が行き届いていなかったようですね」
「ええっ!! そうなんだ。せっかく来たのにー……」
レオン様から直接聞いたから公女がいないことなんて知ってる。不在なのを承知で来たっていうのに……ああ、面倒くさい。
ロザリーこそ何をしに来たというのだ。公女の部屋を掃除するだけならその辺の使用人どもに任せればいいものを……王妃の側使えがわざわざ出しゃばる必要はないだろう。
「えっと……ロザリーさんはどうしてここへ? 公女様いないんでしょ。あっ、だからみんなで大掃除するのかな」
「掃除も行いますが……クレハ様の新しいお部屋の準備が整いましたので、本日から荷物の移動を開始するのですよ。私は王妃殿下にその指揮を取るよう命じられました」
「部屋の変更? もしかして公女様がこんな部屋は嫌だーってワガママ言ったとか」
「ク、クレハ様はそのようなことを仰る方ではっ……」
ロザリーの後ろにいた侍女のひとりが会話に割り込んで来た。なんだコイツ。軽く睨んでやると、びくりと肩を震わせロザリーの影に隠れた。こんなのでビビるなら最初から口挟まなきゃいいのに。
薄くなっていたロザリーの眉間の皺が再び峡谷のように深くなっていく。この程度の軽口にみんなムキになっちゃってさ。公女に気を使い過ぎじゃない?
「クレハ様のお部屋の移動は王妃殿下がお決めになったことです。本来ならもっと早くに行う予定でしたが、様々な理由が重なり延期になっていただけでございます」
「ここのお部屋だって充分広くて綺麗なのにー。お客様をおもてなしするのになんの不足もないと思うけど」
「王妃殿下はクレハ様を『お客様』として扱ってはおられませんから。レオン殿下の婚約者でいずれ王家の一員になられるお方……既にご自身の娘のように可愛がっておられるのですよ。新しいお部屋も王妃殿下の向かいですしね」
ロザリーは聞いてもいないのに公女がいかに王妃に大切にされているかを熱弁してくる。牽制のつもりなのか。うざいなぁ。全体的にどうでもいい内容だけど、公女の新しい部屋が王妃の向かいというのだけは聞き逃せなかった。
王妃の部屋がある区域は『とまり木』の人間でも許可無く立ち入ることができない。このまま移動が行われてしまったら、公女の部屋に侵入するのが困難になる。まして持ち物を調べるなんて不可能だ。
レオン様が付きっきりになっているのは腹立だしいが、公女が部屋を空けている今がチャンスだった。更に公女の護衛としてくっ付いているバカ兄弟……レナードとルイスが両方とも不在なのも都合が良かったのに。
あの兄弟は私寄りの思考をしていると思っていたが、とんだ見込み違いだったな。愚かにも公女に懐柔されてすっかり腑抜けているそうだ。不甲斐ない……やはり他の隊員はあてにならない。レオン様のことを真に理解しているのは私しかいない。あんなくだらないことで足止めされてなるものか。
「お部屋の移動……ヴィーも手伝ってあげるよ。人手は多い方がいいでしょ?」
掃除を手伝うふりをして公女の部屋を調べればいい。ここにいるのはたかが侍女数人。レナードとルイスがいないのならどうとでもなる。
「せっかくのお申し出ですが、移動は我々のみで行います。気にかけて頂きありがとうございます」
「遠慮しなくていいよー。今お仕事入ってないからヴィー暇だし」
「いいえ。ご厚意だけありがたく頂戴致します」
ロザリーは私を部屋にいれるのを拒んでいる。態度は低姿勢だが警戒心を隠しきれていない。公女の部屋だから慎重になっているだけか……それとも、誰かに命令されているのか。
「人数多い方が早く終わるじゃん。せっかく手伝ってあげるって言ってるのに……もう、いいよ」
思わぬ伏兵だ。まさか王妃の侍女に邪魔されるなんて。
好意を無下にされて拗ねた子供を演じると、ロザリーが僅かにたじろいだ気がする。こちらを警戒してはいるものの、完全に突き放してもいないようだ。やはり誰かの命令に従っているだけか……
どのみち今日は公女の部屋に入るのは無理そう。これ以上粘ると不信感を助長させるだけになり逆効果だ。仕方ない。別の方法を考えよう。
「ロザリーさんのわからず屋!!」
控えめに捨て台詞を吐いて、私は公女の部屋から走り去ったのだった。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説

前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、142話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(11/21更新)

《メインストーリー》掃除屋ダストンと騎士団長《完結》
おもちのかたまり
恋愛
恋愛で100位以内になりました。
ありがとうございます!
王都には腕利きの掃除屋がいる。
掃除屋ダストン。彼女の手にかかれば、ごみ屋敷も新築のように輝きを取り戻す。
そんな掃除屋と、縁ができた騎士団長の話。
※ヒロインは30代、パートナーは40代です。
♥ありがとうございます!感想や応援いただけると、おまけのイチャイチャ小話が増えますので、よろしくお願いします!メインストーリー完結しました!今後おまけが増えますので、連載中になってます。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
転生したらチートすぎて逆に怖い
至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん
愛されることを望んでいた…
神様のミスで刺されて転生!
運命の番と出会って…?
貰った能力は努力次第でスーパーチート!
番と幸せになるために無双します!
溺愛する家族もだいすき!
恋愛です!
無事1章完結しました!
訳ありな家庭教師と公爵の執着
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝名門ブライアン公爵家の美貌の当主ギルバートに雇われることになった一人の家庭教師(ガヴァネス)リディア。きっちりと衣装を着こなし、隙のない身形の家庭教師リディアは素顔を隠し、秘密にしたい過去をも隠す。おまけに美貌の公爵ギルバートには目もくれず、五歳になる公爵令嬢エヴリンの家庭教師としての態度を崩さない。過去に悲惨なめに遭った今の家庭教師リディアは、愛など求めない。そんなリディアに公爵ギルバートの方が興味を抱き……。
※設定などは独自の世界観でご都合主義。ハピエン🩷
※稚拙ながらも投稿初日(2025.1.26)からHOTランキングに入れて頂き、ありがとうございます🙂 最高で26位(2025.2.4)。
※断罪回に残酷な描写がある為、苦手な方はご注意下さい。
※只今、不定期更新中📝

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる