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128話 お願い
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『とまり木』の隊員はクライヴさんを除き、単独で任務にあたる事が多いので、情報共有が疎かになりがちなんだそうだ。話し合いの席を設けたのは、昨日ミシェルさんから隊員間で得ている情報に偏りがあるとの指摘を受けたのも理由で、それならルーイ様が王宮に来るのに合わせて行えば丁度良いということになったんだって。
「うちの隊員が王宮に5人も揃ってるってだけでもレアですからね。報連相は大事だけど、基本みんな個人プレーだから」
「それより、やっと先生に会えるんだね。楽しみだなぁ、レナード」
「お前ら、そればっかりだな」
「そこそこ焦らされましたからねぇ。間接的に耳にした人物像だけでも、先生がとても魅力的な方だというのが伝わりました。興味を抱くのも無理からぬことかと」
「楽しみにするのは結構だが、ルーイ先生に失礼の無いようにな。気さくな方だからといって調子に乗るなよ。節度ある振る舞いをしろ」
レオンの忠告を受け、レナードさんとルイスさんは笑顔で頷いた。堅苦しくされてもルーイ様は嫌がりそうだけどね。ご兄弟の雰囲気はむしろ歓迎だろう。
私は昨日に続いて2回目になるレオンのお見舞いに訪れていた。疲労で倒れたことなんて微塵も感じさせないくらい、彼はすっかり元気になった。本人は嫌がっていたけど、動き回るのを禁止して無理矢理にでも休んで貰ったのが良かったと思う。
こっそりと彼の手首に視線を移す。そこには私と同じ銀色のバングルがはめられていた。ちゃんと付けてくれてるんだ……。実際に目の当たりにしたことで、お揃いだということを余計に意識してしまい、胸のあたりがくすぐったくなった。
「てかさ、お前らいつまでいるんだよ。主と婚約者をふたりきりにしてやろうとか思わねーの? ちったぁ、気ぃきかせろ。ミシェルですら遠慮したんだぞ」
今この場にはレナードさんとルイスさんもいる。おふたりが言っていた通り、今日は1日王宮にいるとのことでミシェルさんと交代して側に付いていてくれるそうだ。
「私達だって始めはそのつもりでしたよ。殿下のお邪魔になってしまいますからね。でも、他ならぬクレハ様の頼みですので、お断りするなんてとてもとても……」
「姫さんのささやか過ぎる『お願い』なんだから、俺らも力の限り応えてあげないとねぇ……というわけで、ボスも大目に見てね」
「妙な事してるなとは思ってたけど……クレハ、これ君がコイツらにやらせてたの?」
「……はい」
ご兄弟はいつもの軍服を脱ぎ、セドリックさんがお店でしているのと同じ格好……『とまり木』の制服を着ているのだ。
私がした『お願い』とは、店員姿のおふたりが見たいというもの。ルイスさんが何かして欲しいことは無いかと言って下さったので、それに甘えた結果だ。そんな簡単なことで良いのかと、彼らは快く応じてくれた。その上、格好だけではなく、まるでここがお店であるかのように、私とレオンにお茶とお菓子の準備をしてくれたのだ。急だったのでお菓子はセドリックさんではなく、王宮の料理人が作った物だけど、飲み物はご兄弟が淹れてくれた。
「おふたりが『とまり木』で働いてる時に会えなかったのが残念で……。いつか見てみたいなって思っていたのです」
「へぇ……それでどうだったのかな、姫さん。実物を見た感想は?」
「軍服姿も素敵ですが、お店の制服もとてもお似合いでカッコいいです。見惚れてしまいました」
制服は特別変わったところもない、白いシャツと黒色のベストにエプロンなのに……いや、シンプルだからこそ彼らの容姿の良さが際立つのだろう。髪型も軽くアレンジされている。ルイスさんは前髪を上げてオールバックにしているし、レナードさんは後ろ髪を半分だけまとめたハーフアップだ。
「こんな素敵な店員さん……お客さんドキドキしちゃいますね」
「クレハ様もドキドキしました?」
「はい! リズにもおふたりを見せてあげたいです。きっとあの子もドキドキですよ」
「店の方で先におふたりにお会い出来ていたら、めいっぱいサービス致しましたのにね……」
「レナード、ルイス……もう、お前らどっかいけよ。クレハも俺といる時は俺だけ見てって言ったのに……」
レオンがイライラしたように呟いた。しまった。彼のお見舞いに来ているというのに、それを忘れてはしゃぎ過ぎた。
「嫉妬しないの、ボス。はい、紅茶のおかわりどうぞ」
カラになっていたレオンのカップに新しい紅茶が注がれた。紅茶の良い香りが鼻を擽る。彼らは料理は出来ないけど、お茶は一通り淹れられるんだって。ルイスさんに淹れて貰ったばかりの紅茶をひと口啜ると、レオンは大きな溜息を吐く。
「そうだ、クレハ。セドリックから聞いたと思うけど、先生は君にも会いたがってるよ。場所は『菫の間』を予定してる。俺たちとの話が終わり次第迎えを行かせるから、準備はしておいて」
「はい」
菫の間か……ルーイ様に会えるのは良かったけど、みんながいる前でジェフェリーさんの事は相談できないな。どうにかして、ルーイ様とふたりきりになれないだろうか。
「それと、リズにもこの会合に参加して欲しいんだけど」
「リズもですか?」
「ほら、姫さん。昨日ミシェルがジェムラート家の使用人のことをリズに聞きたいって言ってただろ? それもまとめてやっちゃおうってなったんだよ」
「今頃リズにもミシェルの方から連絡がいってるだろうが、リズの主人はクレハだからな。君にも了承を得ておかないと……。会合と言っても店の人間ばかりだから、そこまで気負う必要は無い。どうだろう?」
「わかりました。でも、リズはニコラさんについてお話しできることはあまり無いと言っていました。私が無責任にリズなら知ってるかもなんて口にしたから……」
「構わないよ。それでリズを責めたりもしないから、安心して」
リズも話し合いに参加することになった。もういっそ、私も最初から同席させてもらえないだろうか。でもやんわりとそれを避けられているような気がする。お仕事の話だから、私が出しゃばるのも違うかもしれないけどさ。
魔法使いか否かを判別する方法は、ジェフェリーさんの名前を出さなくても聞き出せるかもしれない。彼が事件とは無関係だと分かれば良いのだ。後でリズと一緒にもう一度作戦を練ってみよう。
「姫さん。俺たちもリズに気を配っておくから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
考え事をして俯き気味になった私を気遣い、ルイスさんが声をかけてくれた。きっと酷く不安そうに見えたのだろう。
この時の私の様子を勘違いしたレオン達によって、明後日の話し合いの様相がガラリと変化してしまうのだった。
「うちの隊員が王宮に5人も揃ってるってだけでもレアですからね。報連相は大事だけど、基本みんな個人プレーだから」
「それより、やっと先生に会えるんだね。楽しみだなぁ、レナード」
「お前ら、そればっかりだな」
「そこそこ焦らされましたからねぇ。間接的に耳にした人物像だけでも、先生がとても魅力的な方だというのが伝わりました。興味を抱くのも無理からぬことかと」
「楽しみにするのは結構だが、ルーイ先生に失礼の無いようにな。気さくな方だからといって調子に乗るなよ。節度ある振る舞いをしろ」
レオンの忠告を受け、レナードさんとルイスさんは笑顔で頷いた。堅苦しくされてもルーイ様は嫌がりそうだけどね。ご兄弟の雰囲気はむしろ歓迎だろう。
私は昨日に続いて2回目になるレオンのお見舞いに訪れていた。疲労で倒れたことなんて微塵も感じさせないくらい、彼はすっかり元気になった。本人は嫌がっていたけど、動き回るのを禁止して無理矢理にでも休んで貰ったのが良かったと思う。
こっそりと彼の手首に視線を移す。そこには私と同じ銀色のバングルがはめられていた。ちゃんと付けてくれてるんだ……。実際に目の当たりにしたことで、お揃いだということを余計に意識してしまい、胸のあたりがくすぐったくなった。
「てかさ、お前らいつまでいるんだよ。主と婚約者をふたりきりにしてやろうとか思わねーの? ちったぁ、気ぃきかせろ。ミシェルですら遠慮したんだぞ」
今この場にはレナードさんとルイスさんもいる。おふたりが言っていた通り、今日は1日王宮にいるとのことでミシェルさんと交代して側に付いていてくれるそうだ。
「私達だって始めはそのつもりでしたよ。殿下のお邪魔になってしまいますからね。でも、他ならぬクレハ様の頼みですので、お断りするなんてとてもとても……」
「姫さんのささやか過ぎる『お願い』なんだから、俺らも力の限り応えてあげないとねぇ……というわけで、ボスも大目に見てね」
「妙な事してるなとは思ってたけど……クレハ、これ君がコイツらにやらせてたの?」
「……はい」
ご兄弟はいつもの軍服を脱ぎ、セドリックさんがお店でしているのと同じ格好……『とまり木』の制服を着ているのだ。
私がした『お願い』とは、店員姿のおふたりが見たいというもの。ルイスさんが何かして欲しいことは無いかと言って下さったので、それに甘えた結果だ。そんな簡単なことで良いのかと、彼らは快く応じてくれた。その上、格好だけではなく、まるでここがお店であるかのように、私とレオンにお茶とお菓子の準備をしてくれたのだ。急だったのでお菓子はセドリックさんではなく、王宮の料理人が作った物だけど、飲み物はご兄弟が淹れてくれた。
「おふたりが『とまり木』で働いてる時に会えなかったのが残念で……。いつか見てみたいなって思っていたのです」
「へぇ……それでどうだったのかな、姫さん。実物を見た感想は?」
「軍服姿も素敵ですが、お店の制服もとてもお似合いでカッコいいです。見惚れてしまいました」
制服は特別変わったところもない、白いシャツと黒色のベストにエプロンなのに……いや、シンプルだからこそ彼らの容姿の良さが際立つのだろう。髪型も軽くアレンジされている。ルイスさんは前髪を上げてオールバックにしているし、レナードさんは後ろ髪を半分だけまとめたハーフアップだ。
「こんな素敵な店員さん……お客さんドキドキしちゃいますね」
「クレハ様もドキドキしました?」
「はい! リズにもおふたりを見せてあげたいです。きっとあの子もドキドキですよ」
「店の方で先におふたりにお会い出来ていたら、めいっぱいサービス致しましたのにね……」
「レナード、ルイス……もう、お前らどっかいけよ。クレハも俺といる時は俺だけ見てって言ったのに……」
レオンがイライラしたように呟いた。しまった。彼のお見舞いに来ているというのに、それを忘れてはしゃぎ過ぎた。
「嫉妬しないの、ボス。はい、紅茶のおかわりどうぞ」
カラになっていたレオンのカップに新しい紅茶が注がれた。紅茶の良い香りが鼻を擽る。彼らは料理は出来ないけど、お茶は一通り淹れられるんだって。ルイスさんに淹れて貰ったばかりの紅茶をひと口啜ると、レオンは大きな溜息を吐く。
「そうだ、クレハ。セドリックから聞いたと思うけど、先生は君にも会いたがってるよ。場所は『菫の間』を予定してる。俺たちとの話が終わり次第迎えを行かせるから、準備はしておいて」
「はい」
菫の間か……ルーイ様に会えるのは良かったけど、みんながいる前でジェフェリーさんの事は相談できないな。どうにかして、ルーイ様とふたりきりになれないだろうか。
「それと、リズにもこの会合に参加して欲しいんだけど」
「リズもですか?」
「ほら、姫さん。昨日ミシェルがジェムラート家の使用人のことをリズに聞きたいって言ってただろ? それもまとめてやっちゃおうってなったんだよ」
「今頃リズにもミシェルの方から連絡がいってるだろうが、リズの主人はクレハだからな。君にも了承を得ておかないと……。会合と言っても店の人間ばかりだから、そこまで気負う必要は無い。どうだろう?」
「わかりました。でも、リズはニコラさんについてお話しできることはあまり無いと言っていました。私が無責任にリズなら知ってるかもなんて口にしたから……」
「構わないよ。それでリズを責めたりもしないから、安心して」
リズも話し合いに参加することになった。もういっそ、私も最初から同席させてもらえないだろうか。でもやんわりとそれを避けられているような気がする。お仕事の話だから、私が出しゃばるのも違うかもしれないけどさ。
魔法使いか否かを判別する方法は、ジェフェリーさんの名前を出さなくても聞き出せるかもしれない。彼が事件とは無関係だと分かれば良いのだ。後でリズと一緒にもう一度作戦を練ってみよう。
「姫さん。俺たちもリズに気を配っておくから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
考え事をして俯き気味になった私を気遣い、ルイスさんが声をかけてくれた。きっと酷く不安そうに見えたのだろう。
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