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114話 二番隊(2)
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「みんな私の頭ぽかすか叩き過ぎじゃないです? 手加減されてるのは分かってますが、痛いことは痛いんですよ。叩かれ過ぎて、ほんとにハゲたらどうしてくれるんですか」
「お前の頭頂部見れるの貴重だから触りたくなるんだよ」
ルイスめ、また適当なこと言って……。自身の頭を撫で摩りながらレナードは不満を垂れている。彼は190を越える長身なので、立っている状態で頭のてっぺんを見るのは難しいかもしれないが、座ってる時は普通に見れるので別に貴重でもない。べたべたとルイスにまとわり付いていたレナードも姿勢を正し、兄弟はようやくベアードとフェリスへ意識を向けた。
「えーっと……お騒がせしてごめん。俺達もセドリックさんと同じ隊で、俺はルイス・クラヴェル。こっちは兄のレナード・クラヴェルだよ」
「ベアードさんとフェリスさんだったね。よろしく」
意外にもレナードはちゃんと話を聞いていた。ふたりの名前をすらすらと口にする。既に仕事をする状態に頭が切り替わってるな……
「こちらこそ、よろしくお願いします。クラヴェルさん」
「レナードでいいよ。ルイスと紛らわしいからね」
「……分かっているだろうが、私の部下に手出してみろ。ぶち殺すぞ」
「出しませんって……もう、野蛮なんだから」
早々にレナードはクレール隊長に釘を刺された。ベアードとフェリス、どちらも年若い女性だからな。そっち方面では本当に信用の無い男だ。
「皆さんの……『とまり木』の事はよく知っていますよ。殿下直属の精鋭部隊を知らない人間は軍にいません。だよね、フェリス」
「はい。うちの隊にも憧れてる子多いんですよ。こんなに近くでお話できるなんて……後で自慢しなくちゃ」
「お前達、ここに連れて来られた理由を忘れるんじゃないぞ。それと、こいつらを煽てるのは程々にしておけ。調子に乗るからな」
「すみません、つい……。我らがクレール隊長に引けを取らない麗しい殿方達を前にして、はしゃいでしまいました」
突然見たこともない怪物が現れ、建物を破壊し人間を捕食する……軍の者であっても逃げ出したくなる状況だっただろう。それでも彼女達は懸命に住民を避難させ、シエルレクト神が立ち去る最後まで現場に留まったのだという。
部屋に入ってきた直後は緊張していたが、すでに軽口が言えるくらいには順応し始めている。クレール隊長がグレッグの追跡を任せただけあって、肝が座っているというか……頼もしい限りだ。
「グレッグの尾行は非常に簡単でした。こちらに気付く素振りも無く、あっさりと滞在先の酒場に案内してくれましたから」
「逆に不気味だったよね。もう少し周りを警戒して慎重になってもいいと思うんだけど。あまりの緩さに罠かと疑いましたもの。魔法使いだって聞いて身構えてたのに拍子抜け」
レオン様も同じことを言っていたな。魔力の気配はするも、グレッグ自体はその辺にいるゴロツキと大差ないと。我々を油断させる為に、ワザとそうしていた可能性も無くはないが……魔力の気配を辿れるレオン様の存在がイレギュラーなのだ。バレる事など考えてもいなかったのだろう。シエルレクト神はどういう基準で魔力を与える人間を選出しているのだろうか……そこも気になるところだ。
「リザベット橋から酒場に到着した時点で、時刻は16時。酒場の営業は18時からでしたので、店に客は無し。宿泊していたのもグレッグだけでした」
「二階の部屋を民宿として貸し出していたんだよね? グレッグ以外の宿泊客いなくて良かったね。いくら狙われていたのがそいつだけだったとしても、同じ階になんいたら巻き込まれるのは必至。ニュアージュの神様がそこまで気遣ってくれるとは思えないしね……」
ルイスの言う通りだろうな。滅茶苦茶にされた二階部分を見れば、シエルレクト神がかなり強引な手段でグレッグを建物から引きずりだしたのかが分かる。何をしたらあんな状態になるのか……
「潜伏先が分かった所で、一度隊長に報告を行いました。その後数時間は特に何も起こらず、グレッグも部屋に入ったきりで出てくる気配はありませんでした。しかし、日が完全に沈んで周囲が夜の帳に包まれた頃……それは現れました」
「天空神シエルレクトだね……不謹慎だけれど、私もこの目で見てみたかった。神の姿なんてそう見れるものじゃない」
メーアレクト様と同じであるなら、シエルレクト神も複数の姿を持っているはず。そして、今回我々の前に晒した巨大な鳥の姿は、恐らく本来の……。俺もレナードと同様に、興味を引かれてしまうのを止められなかった。
「本当に突然でした。何の前触れも無く、いつの間にか酒場の屋根の上に……」
「翼を広げたら優に5メートルは超えるだろう大きな鳥がいたのです。黄色がかった羽、ギョロついた目玉……はっきり言って不気味で恐ろしかった。口もその体に見合うほどに大きくて、人ひとり位は簡単に丸呑みできそうでした……実際にやったんですけどね」
ふたりはシエルレクト神が現れた時の状況を事細かに語ってくれた。民衆はその姿に驚き、悲鳴を上げる。けれど、当のシエルレクト神はそんなものは意に介さず、鋭く尖った鉤爪と嘴で、屋根を破壊していったのだと。その音と衝撃で酒場にいた客も次々と外に出て来た。それまで茫然と眺めていることしか出来なかった彼女達も、そこでようやく我に返り、逃げ惑う人々を落ち着かせ安全な場所に避難させるために行動したのだ。
「その後はあまり思い出したくありませんが……屋根を取り払い二階部分を剥き出しにすると、大鳥はそこからグレッグを見つけ出し、嘴で咥えて……そのまま」
「そうか……」
ルイスが部屋の入り口をじっと見つめている。もう少し彼女達の話を聞きたいが、早めに切り上げた方が良さそうだな。
「私、思わず神様に祈っちゃいましたよ。助けて下さいって……でも目の前で破壊行動していたのも神様だったというのですから酷い話です」
両手を胸の前で組み、祈りを捧げるようなポーズを取るフェリス。そんな彼女の左手を、唐突にレナードが掴み取った。クレール隊長のこめかみがぴくりと反応する。彼は掴んだフェリスの手を自分の方へ引き寄せると、囁くように言葉を紡ぐ。
「綺麗だ……」
「えっ!? あっ、あの……ちょっとレナードさんっ……!!?」
「君がしてる、このブレスレット」
フェリスの左手には銀色のブレスレットが輝いていた。あたふたして二の句が継げない彼女を、レナードはにこやかな顔で見つめている。
「ねぇ、セドリックさんもそう思いません?」
「ああ、そうだな」
脈略の無いレナードの行動……フェリスの話を中断させ、故意に会話の内容をすり替えたのは明白だ。ここは黙って合わせることにしよう。
「私もひとつ欲しいな。フェリスさん、これどこで売っていたか良かったら教えて貰えないかな」
「お前、そんなの付けるのか? 人の趣味にケチをつけるつもりはないが、ちょっと可愛すぎやしないか」
「クレール隊長ったら、私のじゃないですよ。クレハ様のお土産にしようと思ったんです」
銀色のチェーンに青い石が散りばめられた華奢なブレスレット。きっとクレハ様によく似合うだろう。理由を聞いたフェリスは少々残念そうだったが、レナードの頼みを了承してくれた。
「そ、そういうことですか……そういえば、レナードさんとルイスさんは殿下の婚約者様の護衛に任命されたのでしたね。もちろん良いですよ。でも、レナードさんが付けても大丈夫だと思います。これ、アクセサリーじゃなくてお守りなので」
フェリスはブレスレットが売っている場所を口頭で伝えようとしたのだが、レナードはそれを遮った。
「私、すぐ忘れちゃうから紙に書いてくれると助かるなぁ。ベアードさん、紙とペンあったら貸してくれる?」
「は、はい」
レナードに言われるがまま、彼女は壁際に配置された収納棚の中から紙とペンを取り出した。レナードは彼女からそれを受け取ると、フェリスに渡すことはせず、自分で文字を書き始めた。なるほど……筆談か。レナードが紙に字を書いていくのを確認すると、ルイスが静かに席を立った。咄嗟にルイスに声をかけようとしたクレール隊長の前に、俺は無言で手を差し出し制止をかける。二番隊の面々はまだ気付いていないようだし、あちら側に勘付かれずにどうやって知らせようかと、俺も考えていたのだが……レナードに任せて大丈夫そうだな。
「クレハ様、とっても可愛いんですよ~。ちょっと人見知りの気があるけど……すれてなくて」
会話と行動が噛み合わないレナードを、クレール隊長とふたりの女性兵士は、不可解な面持ちで眺めていた。しかし、彼が紙に記した内容を理解した途端、顔色を変えた。
『部屋の前 盗み聞きされてる』
壁沿いに扉に近付いたルイスは、ゆっくりとドアノブに手を掛けた。俺も腰に携えた刀の柄を握る。
「あの方の喜ぶ顔が見たい。幸せになって欲しい。レオン殿下とクレハ様の為ならば、我々は犬馬の労を厭わない」
『さて、ネズミは何匹でしょう?』
レナードはそこでペンを置き、扉を睨み付けた。鋭く刺すようなその眼差しにあてられ、ベアードとフェリスがひゅっと息を呑んだ。気配は複数……ただの好奇心か、それとも――
俺達に注視されるなか、ルイスは部屋の扉を勢いよく開いた。
「お前の頭頂部見れるの貴重だから触りたくなるんだよ」
ルイスめ、また適当なこと言って……。自身の頭を撫で摩りながらレナードは不満を垂れている。彼は190を越える長身なので、立っている状態で頭のてっぺんを見るのは難しいかもしれないが、座ってる時は普通に見れるので別に貴重でもない。べたべたとルイスにまとわり付いていたレナードも姿勢を正し、兄弟はようやくベアードとフェリスへ意識を向けた。
「えーっと……お騒がせしてごめん。俺達もセドリックさんと同じ隊で、俺はルイス・クラヴェル。こっちは兄のレナード・クラヴェルだよ」
「ベアードさんとフェリスさんだったね。よろしく」
意外にもレナードはちゃんと話を聞いていた。ふたりの名前をすらすらと口にする。既に仕事をする状態に頭が切り替わってるな……
「こちらこそ、よろしくお願いします。クラヴェルさん」
「レナードでいいよ。ルイスと紛らわしいからね」
「……分かっているだろうが、私の部下に手出してみろ。ぶち殺すぞ」
「出しませんって……もう、野蛮なんだから」
早々にレナードはクレール隊長に釘を刺された。ベアードとフェリス、どちらも年若い女性だからな。そっち方面では本当に信用の無い男だ。
「皆さんの……『とまり木』の事はよく知っていますよ。殿下直属の精鋭部隊を知らない人間は軍にいません。だよね、フェリス」
「はい。うちの隊にも憧れてる子多いんですよ。こんなに近くでお話できるなんて……後で自慢しなくちゃ」
「お前達、ここに連れて来られた理由を忘れるんじゃないぞ。それと、こいつらを煽てるのは程々にしておけ。調子に乗るからな」
「すみません、つい……。我らがクレール隊長に引けを取らない麗しい殿方達を前にして、はしゃいでしまいました」
突然見たこともない怪物が現れ、建物を破壊し人間を捕食する……軍の者であっても逃げ出したくなる状況だっただろう。それでも彼女達は懸命に住民を避難させ、シエルレクト神が立ち去る最後まで現場に留まったのだという。
部屋に入ってきた直後は緊張していたが、すでに軽口が言えるくらいには順応し始めている。クレール隊長がグレッグの追跡を任せただけあって、肝が座っているというか……頼もしい限りだ。
「グレッグの尾行は非常に簡単でした。こちらに気付く素振りも無く、あっさりと滞在先の酒場に案内してくれましたから」
「逆に不気味だったよね。もう少し周りを警戒して慎重になってもいいと思うんだけど。あまりの緩さに罠かと疑いましたもの。魔法使いだって聞いて身構えてたのに拍子抜け」
レオン様も同じことを言っていたな。魔力の気配はするも、グレッグ自体はその辺にいるゴロツキと大差ないと。我々を油断させる為に、ワザとそうしていた可能性も無くはないが……魔力の気配を辿れるレオン様の存在がイレギュラーなのだ。バレる事など考えてもいなかったのだろう。シエルレクト神はどういう基準で魔力を与える人間を選出しているのだろうか……そこも気になるところだ。
「リザベット橋から酒場に到着した時点で、時刻は16時。酒場の営業は18時からでしたので、店に客は無し。宿泊していたのもグレッグだけでした」
「二階の部屋を民宿として貸し出していたんだよね? グレッグ以外の宿泊客いなくて良かったね。いくら狙われていたのがそいつだけだったとしても、同じ階になんいたら巻き込まれるのは必至。ニュアージュの神様がそこまで気遣ってくれるとは思えないしね……」
ルイスの言う通りだろうな。滅茶苦茶にされた二階部分を見れば、シエルレクト神がかなり強引な手段でグレッグを建物から引きずりだしたのかが分かる。何をしたらあんな状態になるのか……
「潜伏先が分かった所で、一度隊長に報告を行いました。その後数時間は特に何も起こらず、グレッグも部屋に入ったきりで出てくる気配はありませんでした。しかし、日が完全に沈んで周囲が夜の帳に包まれた頃……それは現れました」
「天空神シエルレクトだね……不謹慎だけれど、私もこの目で見てみたかった。神の姿なんてそう見れるものじゃない」
メーアレクト様と同じであるなら、シエルレクト神も複数の姿を持っているはず。そして、今回我々の前に晒した巨大な鳥の姿は、恐らく本来の……。俺もレナードと同様に、興味を引かれてしまうのを止められなかった。
「本当に突然でした。何の前触れも無く、いつの間にか酒場の屋根の上に……」
「翼を広げたら優に5メートルは超えるだろう大きな鳥がいたのです。黄色がかった羽、ギョロついた目玉……はっきり言って不気味で恐ろしかった。口もその体に見合うほどに大きくて、人ひとり位は簡単に丸呑みできそうでした……実際にやったんですけどね」
ふたりはシエルレクト神が現れた時の状況を事細かに語ってくれた。民衆はその姿に驚き、悲鳴を上げる。けれど、当のシエルレクト神はそんなものは意に介さず、鋭く尖った鉤爪と嘴で、屋根を破壊していったのだと。その音と衝撃で酒場にいた客も次々と外に出て来た。それまで茫然と眺めていることしか出来なかった彼女達も、そこでようやく我に返り、逃げ惑う人々を落ち着かせ安全な場所に避難させるために行動したのだ。
「その後はあまり思い出したくありませんが……屋根を取り払い二階部分を剥き出しにすると、大鳥はそこからグレッグを見つけ出し、嘴で咥えて……そのまま」
「そうか……」
ルイスが部屋の入り口をじっと見つめている。もう少し彼女達の話を聞きたいが、早めに切り上げた方が良さそうだな。
「私、思わず神様に祈っちゃいましたよ。助けて下さいって……でも目の前で破壊行動していたのも神様だったというのですから酷い話です」
両手を胸の前で組み、祈りを捧げるようなポーズを取るフェリス。そんな彼女の左手を、唐突にレナードが掴み取った。クレール隊長のこめかみがぴくりと反応する。彼は掴んだフェリスの手を自分の方へ引き寄せると、囁くように言葉を紡ぐ。
「綺麗だ……」
「えっ!? あっ、あの……ちょっとレナードさんっ……!!?」
「君がしてる、このブレスレット」
フェリスの左手には銀色のブレスレットが輝いていた。あたふたして二の句が継げない彼女を、レナードはにこやかな顔で見つめている。
「ねぇ、セドリックさんもそう思いません?」
「ああ、そうだな」
脈略の無いレナードの行動……フェリスの話を中断させ、故意に会話の内容をすり替えたのは明白だ。ここは黙って合わせることにしよう。
「私もひとつ欲しいな。フェリスさん、これどこで売っていたか良かったら教えて貰えないかな」
「お前、そんなの付けるのか? 人の趣味にケチをつけるつもりはないが、ちょっと可愛すぎやしないか」
「クレール隊長ったら、私のじゃないですよ。クレハ様のお土産にしようと思ったんです」
銀色のチェーンに青い石が散りばめられた華奢なブレスレット。きっとクレハ様によく似合うだろう。理由を聞いたフェリスは少々残念そうだったが、レナードの頼みを了承してくれた。
「そ、そういうことですか……そういえば、レナードさんとルイスさんは殿下の婚約者様の護衛に任命されたのでしたね。もちろん良いですよ。でも、レナードさんが付けても大丈夫だと思います。これ、アクセサリーじゃなくてお守りなので」
フェリスはブレスレットが売っている場所を口頭で伝えようとしたのだが、レナードはそれを遮った。
「私、すぐ忘れちゃうから紙に書いてくれると助かるなぁ。ベアードさん、紙とペンあったら貸してくれる?」
「は、はい」
レナードに言われるがまま、彼女は壁際に配置された収納棚の中から紙とペンを取り出した。レナードは彼女からそれを受け取ると、フェリスに渡すことはせず、自分で文字を書き始めた。なるほど……筆談か。レナードが紙に字を書いていくのを確認すると、ルイスが静かに席を立った。咄嗟にルイスに声をかけようとしたクレール隊長の前に、俺は無言で手を差し出し制止をかける。二番隊の面々はまだ気付いていないようだし、あちら側に勘付かれずにどうやって知らせようかと、俺も考えていたのだが……レナードに任せて大丈夫そうだな。
「クレハ様、とっても可愛いんですよ~。ちょっと人見知りの気があるけど……すれてなくて」
会話と行動が噛み合わないレナードを、クレール隊長とふたりの女性兵士は、不可解な面持ちで眺めていた。しかし、彼が紙に記した内容を理解した途端、顔色を変えた。
『部屋の前 盗み聞きされてる』
壁沿いに扉に近付いたルイスは、ゆっくりとドアノブに手を掛けた。俺も腰に携えた刀の柄を握る。
「あの方の喜ぶ顔が見たい。幸せになって欲しい。レオン殿下とクレハ様の為ならば、我々は犬馬の労を厭わない」
『さて、ネズミは何匹でしょう?』
レナードはそこでペンを置き、扉を睨み付けた。鋭く刺すようなその眼差しにあてられ、ベアードとフェリスがひゅっと息を呑んだ。気配は複数……ただの好奇心か、それとも――
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