82 / 234
81話 釣り(1)
しおりを挟む
『クレハ様、湖に釣り堀があるってご存知でした?』
きっかけは、そんなリズの一言だった。ストラ湖については怪物がいるとかいないとか……そんな話しかしたことなかった。リズは王宮に来た時に、セドリックさんから釣り堀の存在を教えて貰ったらしい。そんな面白そうな物があるなんて知らなかった……行ってみたい。
私は早速レオンに相談した。帰宅の準備はとっくに終わっている。元々、着の身着のまま状態で始まった王宮生活だ。私が家から持参した荷物など無いし、またすぐにこちらに戻ってくる予定だから、準備といっても手ぶらみたいなものだったのだ。
良い気晴らしになるから行っておいでと、レオンは私のお願いに快く頷いてくれた。フィオナ姉様の事で私に気を遣ってくれているのだと思う。姉様が心配なのはもちろんだけど、私まで塞ぎ込んではいけない。むしろこんな時だからこそ、しっかりしないと……
レオンのお許しも出たので、翌日の昼前にさっそく釣りに行くことになった。護衛と私のお世話係としてレナードさんとルイスさん、そしてリズが同行してくれる。ミシェルさんも行きたがっていたけど、別の仕事が入っていたので断念したらしい。本当に悔しそうだったと、その時の様子を思い出してルイスさんが笑っていた。そしてミシェルさんに続き、レオンも急ぎの用事があるらしく不参加だった。一緒に行けるものだと思い込んでいたので残念……
「ボスは何だかんだ忙しいからなぁ……。今回はダメでも次があるさ。あんまり気落ちしないでね、姫さん」
「クレハ様もリズちゃんも釣りは初めてだし、釣り堀は丁度良いですね。今日は練習がてらのんびりやりましょう」
「おふたりは、釣りはよくされるんですか?」
「私は休みの日に時々って感じです。ルイスの方は全然ですけどね」
「じゃあ、ルイスさんも今日は私達と同じで、教わる側なんですね」
今日の釣りの為に必要な準備はレナードさんがやってくれた。全く経験の無い私とリズに、やり方も教えてくれるそうだ。
「ルイス……私のこと『師匠』って呼んでもいいよ」
「またハゲが調子乗ってるよ。釣りは……ほら、あれがあるから……お前、俺がダメな理由知ってる癖に」
私達4人は釣り堀を目指し、湖へと続く道を歩いている最中だ。小さな林の中を走るその道は、木漏れ日が降り注ぎ、空気もひんやりとしていた。鳥の鳴き声も聞こえる。素敵な所だ……もし外出が自由にできるなら、ランニングのコースに加えたいところです。
林を抜けると、ゆらゆらと波打つ青い湖面が目の前に広がった。私はそこへ向かって一直線に走り出す。
「わー! すごい!!」
「姫さん、走ると危ないよ。1人でどんどん進んでいかないで」
「クレハ様ーー!! 帽子落ちましたよ! 日に焼けちゃいますから、ちゃんと被って下さい」
「レナード、追いかけろ。俺は日傘とバスケットで両手が塞がってる。お前は片方フリーだろ」
「了解」
水際まで近付いて、湖の水にそっと指を浸した。冷たくて気持ち良い。ストラ湖をこんなに間近で見るのは初めてだった。橋の上からしか見たこと無かったし、こうやって直接触れることができて感動している。今度は両手を入れて、水を掬って持ち上げてみた。指の隙間から溢れ落ちる水の粒が、太陽の光を反射して輝いている。綺麗――
「クレハ様捕まえた!」
「うわっ」
頭の上に何かを被せられた。これは……帽子? 走った拍子に落としちゃったのか。後を追いかけて来たレナードさんは、私の横にしゃがみ込んだ。
「もうー、お転婆さんなんだから……」
「帽子拾って下さって、ありがとうございます」
「涼しくなってきたとはいえ、昼間はまだ日差しが強いですからね。帽子はちゃんと被っていて下さい。リズちゃんも心配してましたよ」
「ごめんなさい。つい、興奮しちゃって……湖を近くで見たの初めてだったから」
女神に守られた湖……ストラ湖。この美しい湖には、怪物が住んでいるらしい。クライヴ隊長は、噂に尾ひれが付いて大袈裟になっていると言っていたけど……
「レナードさん、この湖に怪物がいるって本当ですか?」
「本当ですよ」
「そんなあっさりと……」
「でも、世間で言われているように人を襲って食べたりなんてしません。普段は湖の底でじっと静かに眠っていて、とても大人しいんですよ」
噂は『半分嘘で、半分本当』……クライヴさんの言っていたことの意味を理解する。怪物はいる……けれど、人は襲わない。そういうことだったのか。
「怖いですか?」
「ちょっとだけ……」
「大丈夫です。もし、危険があるならクレハ様がここへ来るのを殿下が許可するはずありませんから」
説得力……レナードさんの言う通りだ。レオンが許すはずがない。彼は過保護なくらい私を気にかけてくれているのだ。レオンが反対しなかったということ……それが、怪物が私達にとって無害なんだという何よりの証拠に思えた。
「さあ、釣り堀はもう少し先ですよ。行きましょう」
レナードさんは立ち上がると、私に向かって手のひらを上向きにして差し出した。彼のエスコートを受け、差し出された手を取り、私もその場から立ち上がる。
湖に怪物がいるという噂は事実だった。人を襲ったりはしないそうだけど……。それでも、そんな得体の知れない生き物が目の前の湖にいるのだと想像すると、背中の辺りが寒くなるのだった。
「クレハ様、もうじき着きますからね。ほら、あちらに見えるのが釣り小屋です」
湖に沿って歩いていくと、茶色の屋根に壁は青色のカラフルな木造の建物が見えてきた。大きさは王宮の温室くらいだろうか……レナードさんは、それが釣り小屋だと教えてくれた。
「楽しみですね、クレハ様」
「うん!」
リズも初めての釣りに浮かれているようだった。そんな彼女と手を繋ぎながら、小屋に向かって歩くスピードを少しだけ早める。王宮から徒歩で10分くらいだっただろうか。私達は釣り小屋に到着した。
「おい、管理人のおっさんがいるんじゃねーのか?」
「今日はいないみたい。いつもいるとは限らないからね。道具類は好きに使って大丈夫だし、釣りをするだけなら問題無いけど……ルイス、一緒に来て」
レナードさんとルイスさんは小屋の中に入っていく。自由に道具を使えるということもあってか、小屋には鍵がかかっていなかった。管理人さんがいるらしいけど、あいにく不在みたいだ。入り口から中を覗いてみると、そこには竿や網などの釣り道具はもちろん、椅子やテーブル……小型のボートまで収納されていた。レナードさんが慣れた手つきで棚を物色しているのと、ルイスさんが椅子を抱えている様子が目に入る。私とリズは小屋の前でふたりが出てくるのを待った。
「お待たせ致しました。準備ができましたので、始めましょうか」
「滑りやすいから足元気を付けてね、おふたりさん。絶対に走ったら駄目だよ」
ルイスさんが心配そうな顔で見つめてくる。一応私とリズ両方に向けた注意だったけど、主に私に言ってるんだろうな……落ち着きが無くてすみません。私は彼を安心させようと、大丈夫ですと何度も力強く頷くのだった。
きっかけは、そんなリズの一言だった。ストラ湖については怪物がいるとかいないとか……そんな話しかしたことなかった。リズは王宮に来た時に、セドリックさんから釣り堀の存在を教えて貰ったらしい。そんな面白そうな物があるなんて知らなかった……行ってみたい。
私は早速レオンに相談した。帰宅の準備はとっくに終わっている。元々、着の身着のまま状態で始まった王宮生活だ。私が家から持参した荷物など無いし、またすぐにこちらに戻ってくる予定だから、準備といっても手ぶらみたいなものだったのだ。
良い気晴らしになるから行っておいでと、レオンは私のお願いに快く頷いてくれた。フィオナ姉様の事で私に気を遣ってくれているのだと思う。姉様が心配なのはもちろんだけど、私まで塞ぎ込んではいけない。むしろこんな時だからこそ、しっかりしないと……
レオンのお許しも出たので、翌日の昼前にさっそく釣りに行くことになった。護衛と私のお世話係としてレナードさんとルイスさん、そしてリズが同行してくれる。ミシェルさんも行きたがっていたけど、別の仕事が入っていたので断念したらしい。本当に悔しそうだったと、その時の様子を思い出してルイスさんが笑っていた。そしてミシェルさんに続き、レオンも急ぎの用事があるらしく不参加だった。一緒に行けるものだと思い込んでいたので残念……
「ボスは何だかんだ忙しいからなぁ……。今回はダメでも次があるさ。あんまり気落ちしないでね、姫さん」
「クレハ様もリズちゃんも釣りは初めてだし、釣り堀は丁度良いですね。今日は練習がてらのんびりやりましょう」
「おふたりは、釣りはよくされるんですか?」
「私は休みの日に時々って感じです。ルイスの方は全然ですけどね」
「じゃあ、ルイスさんも今日は私達と同じで、教わる側なんですね」
今日の釣りの為に必要な準備はレナードさんがやってくれた。全く経験の無い私とリズに、やり方も教えてくれるそうだ。
「ルイス……私のこと『師匠』って呼んでもいいよ」
「またハゲが調子乗ってるよ。釣りは……ほら、あれがあるから……お前、俺がダメな理由知ってる癖に」
私達4人は釣り堀を目指し、湖へと続く道を歩いている最中だ。小さな林の中を走るその道は、木漏れ日が降り注ぎ、空気もひんやりとしていた。鳥の鳴き声も聞こえる。素敵な所だ……もし外出が自由にできるなら、ランニングのコースに加えたいところです。
林を抜けると、ゆらゆらと波打つ青い湖面が目の前に広がった。私はそこへ向かって一直線に走り出す。
「わー! すごい!!」
「姫さん、走ると危ないよ。1人でどんどん進んでいかないで」
「クレハ様ーー!! 帽子落ちましたよ! 日に焼けちゃいますから、ちゃんと被って下さい」
「レナード、追いかけろ。俺は日傘とバスケットで両手が塞がってる。お前は片方フリーだろ」
「了解」
水際まで近付いて、湖の水にそっと指を浸した。冷たくて気持ち良い。ストラ湖をこんなに間近で見るのは初めてだった。橋の上からしか見たこと無かったし、こうやって直接触れることができて感動している。今度は両手を入れて、水を掬って持ち上げてみた。指の隙間から溢れ落ちる水の粒が、太陽の光を反射して輝いている。綺麗――
「クレハ様捕まえた!」
「うわっ」
頭の上に何かを被せられた。これは……帽子? 走った拍子に落としちゃったのか。後を追いかけて来たレナードさんは、私の横にしゃがみ込んだ。
「もうー、お転婆さんなんだから……」
「帽子拾って下さって、ありがとうございます」
「涼しくなってきたとはいえ、昼間はまだ日差しが強いですからね。帽子はちゃんと被っていて下さい。リズちゃんも心配してましたよ」
「ごめんなさい。つい、興奮しちゃって……湖を近くで見たの初めてだったから」
女神に守られた湖……ストラ湖。この美しい湖には、怪物が住んでいるらしい。クライヴ隊長は、噂に尾ひれが付いて大袈裟になっていると言っていたけど……
「レナードさん、この湖に怪物がいるって本当ですか?」
「本当ですよ」
「そんなあっさりと……」
「でも、世間で言われているように人を襲って食べたりなんてしません。普段は湖の底でじっと静かに眠っていて、とても大人しいんですよ」
噂は『半分嘘で、半分本当』……クライヴさんの言っていたことの意味を理解する。怪物はいる……けれど、人は襲わない。そういうことだったのか。
「怖いですか?」
「ちょっとだけ……」
「大丈夫です。もし、危険があるならクレハ様がここへ来るのを殿下が許可するはずありませんから」
説得力……レナードさんの言う通りだ。レオンが許すはずがない。彼は過保護なくらい私を気にかけてくれているのだ。レオンが反対しなかったということ……それが、怪物が私達にとって無害なんだという何よりの証拠に思えた。
「さあ、釣り堀はもう少し先ですよ。行きましょう」
レナードさんは立ち上がると、私に向かって手のひらを上向きにして差し出した。彼のエスコートを受け、差し出された手を取り、私もその場から立ち上がる。
湖に怪物がいるという噂は事実だった。人を襲ったりはしないそうだけど……。それでも、そんな得体の知れない生き物が目の前の湖にいるのだと想像すると、背中の辺りが寒くなるのだった。
「クレハ様、もうじき着きますからね。ほら、あちらに見えるのが釣り小屋です」
湖に沿って歩いていくと、茶色の屋根に壁は青色のカラフルな木造の建物が見えてきた。大きさは王宮の温室くらいだろうか……レナードさんは、それが釣り小屋だと教えてくれた。
「楽しみですね、クレハ様」
「うん!」
リズも初めての釣りに浮かれているようだった。そんな彼女と手を繋ぎながら、小屋に向かって歩くスピードを少しだけ早める。王宮から徒歩で10分くらいだっただろうか。私達は釣り小屋に到着した。
「おい、管理人のおっさんがいるんじゃねーのか?」
「今日はいないみたい。いつもいるとは限らないからね。道具類は好きに使って大丈夫だし、釣りをするだけなら問題無いけど……ルイス、一緒に来て」
レナードさんとルイスさんは小屋の中に入っていく。自由に道具を使えるということもあってか、小屋には鍵がかかっていなかった。管理人さんがいるらしいけど、あいにく不在みたいだ。入り口から中を覗いてみると、そこには竿や網などの釣り道具はもちろん、椅子やテーブル……小型のボートまで収納されていた。レナードさんが慣れた手つきで棚を物色しているのと、ルイスさんが椅子を抱えている様子が目に入る。私とリズは小屋の前でふたりが出てくるのを待った。
「お待たせ致しました。準備ができましたので、始めましょうか」
「滑りやすいから足元気を付けてね、おふたりさん。絶対に走ったら駄目だよ」
ルイスさんが心配そうな顔で見つめてくる。一応私とリズ両方に向けた注意だったけど、主に私に言ってるんだろうな……落ち着きが無くてすみません。私は彼を安心させようと、大丈夫ですと何度も力強く頷くのだった。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
行き遅れにされた女騎士団長はやんごとなきお方に愛される
めもぐあい
恋愛
「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!
テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい
小達出みかん
恋愛
私は、悪役令嬢。ヒロインの代わりに死ぬ役どころ。
エヴァンジェリンはそうわきまえて、冷たい婚約者のどんな扱いにも耐え、死ぬ日のためにもくもくとやるべき事をこなしていた。
しかし、ヒロインを虐めたと濡れ衣を着せられ、「やっていません」と初めて婚約者に歯向かったその日から、物語の歯車が狂いだす。
――ヒロインの身代わりに死ぬ予定の悪役令嬢だったのに、愛されキャラにジョブチェンしちゃったみたい(無自覚)でなかなか死ねない! 幸薄令嬢のお話です。
安心してください、ハピエンです――
女嫌いな辺境伯と歴史狂いの子爵令嬢の、どうしようもなくマイペースな婚姻
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「友好と借金の形に、辺境伯家に嫁いでくれ」
行き遅れの私・マリーリーフに、突然婚約話が持ち上がった。
相手は女嫌いに社交嫌いな若き辺境伯。子爵令嬢の私にはまたとない好条件ではあるけど、相手の人柄が心配……と普通は思うでしょう。
でも私はそんな事より、嫁げば他に時間を取られて大好きな歴史研究に没頭できない事の方が問題!
それでも互いの領地の友好と借金の形として仕方がなく嫁いだ先で、「家の事には何も手出し・口出しするな」と言われて……。
え、「何もしなくていい」?!
じゃあ私、今まで通り、歴史研究してていいの?!
こうして始まる結婚(ただの同居)生活が、普通なわけはなく……?
どうやらプライベートな時間はずっと剣を振っていたい旦那様と、ずっと歴史に浸っていたい私。
二人が歩み寄る日は、来るのか。
得意分野が文と武でかけ離れている二人だけど、マイペース過ぎるところは、どこか似ている?
意外とお似合いなのかもしれません。笑
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる