42 / 246
41話 お留守番(1)
しおりを挟む
「不審者に襲われそうになった場合はとにかく逃げる事、そして誰かに助けを求める事を第一に考えて下さいね。相手に立ち向かうのは最終手段、危険な状況からいち早く脱するのが最優先です」
「なるほど……では、クライヴさん。やむを得ず戦わなくてはならなくなった場合、敵を撃退する1番効率的な方法は何なんでしょう」
「そうですね……効果があるのはやはり急所への攻撃です。しかし注意しなければいけないのは、急所への攻撃というのは加減を間違えれば相手へ取り返しのつかない怪我を負わせてしまったり、命を奪ってしまう事だってあり得るのです。それに、攻撃が上手く決まらなかったなんてことになったら、相手を逆撫でするだけになる恐れもありますからね」
「無闇やたらに攻撃すればいいという訳ではないのですね」
「はい。ですが、自分の身に危険が迫っているような切羽詰まった状況で相手の事まで考える余裕なんて無いでしょう。ましてあなたに危害を加えようとする輩に手心を加える必要はありませんから。いざという時には迷わず全力で、躊躇してはいけません」
状況を見極め、適切な行動を取れるかが大事なんだな。闇雲に体を鍛えるだけでは本当の意味で強くはなれないのだろう。
「あの、クレハ様……ここまでお話ししておいてなんですが、あなたがそのような危険な目に合う事は無いと思われます。クレハ様には殿下がついておられますし、私共も全力でお守り致しますから……」
天気の良い昼下がりの中庭。今日はレオンとセドリックさんがリズと会う為に王宮を離れているので、クライヴさんが私のお付きとして側についてくれている。せっかくなので警備隊の隊長である彼に、不審者に襲われた時の対処方などを聞いてみた。でもやはり変に思われてしまったみたいだ。
「殿下に対して手も足も出なかった私達では頼りないでしょうか? クレハ様には情けない所をお見せしてしまいましたね」
「えっ!? そ、そんな事は……」
王宮内は警備が厳しい。更に、警備隊隊長が付きっきりで側に付いてくれている。それにも関わらず自分で身を守る方法を模索している私の態度はクライヴさんを誤解させてしまった。決して彼を始め、兵士達を信用していないわけではないのだ。
「クライヴさん、違うんです。レオンには話していたのですが、私武芸に興味があって……強くなりたいんです」
「強く……ですか?」
「はい。体力作りのトレーニングも以前からやっていたもので、私の日課です。レオンも最初は笑って本気にはしてくれませんでしたけど……」
よほど意表を突かれたのか、クライヴさんは目をぱちぱちとさせている。私が武芸を学びたいというのは、そんなに変な事なのだろうか。
「フッ……」
「えっ?」
彼は口元を手で覆った。指の隙間から僅かにくぐもった声が漏れている。クライヴさん……ひょっとして笑ってる……? 小刻みに肩を震わせ笑いを堪えているようなそれは、前にレオンがしたのと同じ反応だ。
「クライヴさん……」
「す、すみません。馬鹿にしたわけではないのです。いやぁ……初めてお会いした時から思っていたのですが、クレハ様は私共が想像しておりました方と随分違う」
「……ガッカリしましたか? こんなのがレオンの婚約者だなんて」
ジェムラート家の娘と聞いて、1番にイメージするのはフィオナ姉様だろう。その妹なのだから、さぞ気品があって素敵な子なのだと期待させてしまったのかな……
「いえいえ、とんでもない! 誠に勝手ながら、私はクレハ様の事を姉君のフィオナ様と重ねていたのです。フィオナ様は何度も王宮にいらしたことがおありなので、私達臣下も時折ですがお見かけすることがあったんです。姉妹であられるので、きっと似ておられるのだろうなと……」
やっぱり……そりゃ姉様と比べて自分がダメダメな自覚はありますけれども……。でも姉様基準で評価されるのはかなり酷なので、ちょっと手加減して貰いたいです。
「似てないってよく言われます……私と姉様」
「確かに。おふたり共とても可愛らしいですが、方向性が違うというか……タイプが違うというか。フィオナ様はいかにも良家のお嬢様という感じですものね」
兵士に混ざって走り込みをやるような御令嬢は、なかなかいないですよと言われてしまう。少々気まずくなったので笑って誤魔化した。
「うんうん。良い意味で予想を裏切られました。よく考えれば当たり前の事でしたのに……姉妹とはいえ別の人間ですものね。殿下のお相手が気さくな方で嬉しいです。クレハ様、改めてこれからもよろしくお願い致します」
クライヴさんは私に向かって礼をする。それは、最初に会った時のものよりどこか気安くて、彼の表情も柔らかかった。呆れさせてしまったのかと心配になったけど、違ったようで良かった。クライヴさんに倣って私も礼を返す。
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
「殿下は夕方には戻られる予定ですので、それまでは引き続き私がお側に付いております。何かやりたい事や行きたい場所などはありますか? 範囲は島の中なので限られてはいますが……」
「えーと……、でしたら湖を近くで見てみたいのですが」
「湖を?」
「はい! あの、噂は本当なんですか? 人を食べる怪物が潜んでいるという」
王宮のある島は、そのいわく付きの湖であるストラ湖の中にある。私はこれから王宮に通う事も多くなりそうだし、危険な場所はあらかじめ調べておいた方が良いと思ったのだ。
「ああ……あの噂ですか。うーん、半分嘘で半分本当てとこでしょうか。噂というのは尾ひれが付くもので、だんだんと本来の話からかけ離れてしまったり、有りもしない要素が付け加えられたりするものです」
つまり私が聞いた話は脚色されたもので、真実ではないということか。
「王宮へ不当に侵入しようとする者へのいい牽制になっているので、あえて訂正してないんですよ」
「ちなみに何が本当でどこが嘘なんですか?」
「それは……」
「楽しそうだね、ふたり共」
クライヴさんの話を遮る形で、背後から声をかけられた。聞き覚えのある落ち着いた男性の声……
「盛り上がっている所悪いが、そちらのお嬢さんに話がある。しばし、時間を拝借したいのだがよろしいかな?」
「フランツおじ様!?」
「クライン宰相!! それに……」
「やあ、クレハ。しばらくぶり」
「カミル……」
声の主はお父様の親友で、この国の宰相を務めておられるフランツ・クライン公爵だった。そして、一緒にいたのは息子のカミル・クライン……私の幼馴染だ。
「なるほど……では、クライヴさん。やむを得ず戦わなくてはならなくなった場合、敵を撃退する1番効率的な方法は何なんでしょう」
「そうですね……効果があるのはやはり急所への攻撃です。しかし注意しなければいけないのは、急所への攻撃というのは加減を間違えれば相手へ取り返しのつかない怪我を負わせてしまったり、命を奪ってしまう事だってあり得るのです。それに、攻撃が上手く決まらなかったなんてことになったら、相手を逆撫でするだけになる恐れもありますからね」
「無闇やたらに攻撃すればいいという訳ではないのですね」
「はい。ですが、自分の身に危険が迫っているような切羽詰まった状況で相手の事まで考える余裕なんて無いでしょう。ましてあなたに危害を加えようとする輩に手心を加える必要はありませんから。いざという時には迷わず全力で、躊躇してはいけません」
状況を見極め、適切な行動を取れるかが大事なんだな。闇雲に体を鍛えるだけでは本当の意味で強くはなれないのだろう。
「あの、クレハ様……ここまでお話ししておいてなんですが、あなたがそのような危険な目に合う事は無いと思われます。クレハ様には殿下がついておられますし、私共も全力でお守り致しますから……」
天気の良い昼下がりの中庭。今日はレオンとセドリックさんがリズと会う為に王宮を離れているので、クライヴさんが私のお付きとして側についてくれている。せっかくなので警備隊の隊長である彼に、不審者に襲われた時の対処方などを聞いてみた。でもやはり変に思われてしまったみたいだ。
「殿下に対して手も足も出なかった私達では頼りないでしょうか? クレハ様には情けない所をお見せしてしまいましたね」
「えっ!? そ、そんな事は……」
王宮内は警備が厳しい。更に、警備隊隊長が付きっきりで側に付いてくれている。それにも関わらず自分で身を守る方法を模索している私の態度はクライヴさんを誤解させてしまった。決して彼を始め、兵士達を信用していないわけではないのだ。
「クライヴさん、違うんです。レオンには話していたのですが、私武芸に興味があって……強くなりたいんです」
「強く……ですか?」
「はい。体力作りのトレーニングも以前からやっていたもので、私の日課です。レオンも最初は笑って本気にはしてくれませんでしたけど……」
よほど意表を突かれたのか、クライヴさんは目をぱちぱちとさせている。私が武芸を学びたいというのは、そんなに変な事なのだろうか。
「フッ……」
「えっ?」
彼は口元を手で覆った。指の隙間から僅かにくぐもった声が漏れている。クライヴさん……ひょっとして笑ってる……? 小刻みに肩を震わせ笑いを堪えているようなそれは、前にレオンがしたのと同じ反応だ。
「クライヴさん……」
「す、すみません。馬鹿にしたわけではないのです。いやぁ……初めてお会いした時から思っていたのですが、クレハ様は私共が想像しておりました方と随分違う」
「……ガッカリしましたか? こんなのがレオンの婚約者だなんて」
ジェムラート家の娘と聞いて、1番にイメージするのはフィオナ姉様だろう。その妹なのだから、さぞ気品があって素敵な子なのだと期待させてしまったのかな……
「いえいえ、とんでもない! 誠に勝手ながら、私はクレハ様の事を姉君のフィオナ様と重ねていたのです。フィオナ様は何度も王宮にいらしたことがおありなので、私達臣下も時折ですがお見かけすることがあったんです。姉妹であられるので、きっと似ておられるのだろうなと……」
やっぱり……そりゃ姉様と比べて自分がダメダメな自覚はありますけれども……。でも姉様基準で評価されるのはかなり酷なので、ちょっと手加減して貰いたいです。
「似てないってよく言われます……私と姉様」
「確かに。おふたり共とても可愛らしいですが、方向性が違うというか……タイプが違うというか。フィオナ様はいかにも良家のお嬢様という感じですものね」
兵士に混ざって走り込みをやるような御令嬢は、なかなかいないですよと言われてしまう。少々気まずくなったので笑って誤魔化した。
「うんうん。良い意味で予想を裏切られました。よく考えれば当たり前の事でしたのに……姉妹とはいえ別の人間ですものね。殿下のお相手が気さくな方で嬉しいです。クレハ様、改めてこれからもよろしくお願い致します」
クライヴさんは私に向かって礼をする。それは、最初に会った時のものよりどこか気安くて、彼の表情も柔らかかった。呆れさせてしまったのかと心配になったけど、違ったようで良かった。クライヴさんに倣って私も礼を返す。
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
「殿下は夕方には戻られる予定ですので、それまでは引き続き私がお側に付いております。何かやりたい事や行きたい場所などはありますか? 範囲は島の中なので限られてはいますが……」
「えーと……、でしたら湖を近くで見てみたいのですが」
「湖を?」
「はい! あの、噂は本当なんですか? 人を食べる怪物が潜んでいるという」
王宮のある島は、そのいわく付きの湖であるストラ湖の中にある。私はこれから王宮に通う事も多くなりそうだし、危険な場所はあらかじめ調べておいた方が良いと思ったのだ。
「ああ……あの噂ですか。うーん、半分嘘で半分本当てとこでしょうか。噂というのは尾ひれが付くもので、だんだんと本来の話からかけ離れてしまったり、有りもしない要素が付け加えられたりするものです」
つまり私が聞いた話は脚色されたもので、真実ではないということか。
「王宮へ不当に侵入しようとする者へのいい牽制になっているので、あえて訂正してないんですよ」
「ちなみに何が本当でどこが嘘なんですか?」
「それは……」
「楽しそうだね、ふたり共」
クライヴさんの話を遮る形で、背後から声をかけられた。聞き覚えのある落ち着いた男性の声……
「盛り上がっている所悪いが、そちらのお嬢さんに話がある。しばし、時間を拝借したいのだがよろしいかな?」
「フランツおじ様!?」
「クライン宰相!! それに……」
「やあ、クレハ。しばらくぶり」
「カミル……」
声の主はお父様の親友で、この国の宰相を務めておられるフランツ・クライン公爵だった。そして、一緒にいたのは息子のカミル・クライン……私の幼馴染だ。
0
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】美しい人。
❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」
「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」
「ねえ、返事は。」
「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」
彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる