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完結篇

第7話 対決②

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 ヴァルキリーが壁まで飛ばされる。
 その時、ヴァルキリーの顔の横に短剣が何もないところから瞬間したように刺す。
 ヴァルキリーの背後に黒い壁が広がる。黒い沼にヴァルキリーをはまり、黒い壁へと吸い込まれる。
 聖女に効いたとしたら、あれはコルンの発明品だろう。
 アレイスターが消えようとした。
「逃がすか!」
 アキセがアレイスターに短剣を投げる。ヴァルキリーと同じ短剣だった。
 たが、銃声がなり、短剣が弾く。アレイスターはそのまま消える。
「ち」
 アキセは舌打ちする。
 ジルが銃を構えている。あの銃声はジルからだった。
 アガタはジルに向かう。シチリア・リングを振るう。
「俺が死ねば、ヴァルキリーも死ぬ」
 アガタはシチリア・リングをジルの首の寸前で留める。
「おまえって奴は!」
 ジャンヌは怒鳴る。
「お前にも同士を思う気持ちがあるんだな」
 ジルは表情を変えずに見下ろす。
「おまえがルチアさんや他の聖女を・・・」
 鋭い目つきをするアガタはジルをにらみつける。
「どっちにしてもヴァルキリーはもう意思はない。人形と変わらない。脳も大部改造したからな」
「だったら、発信機があるはずだ」
 アキセは入り込む。よく見れば、左手に義手になっている。
「それを取ればいいだけだろ」
「あんたの魔力は・・・」
 右手には浄化され、左手には義手。もう奪う魔力はない。
「魔術で取り出す」
 アキセは右手に指飾りを召喚する。
「魔術で取り除けるものか」
「いつまでその表情が崩れるが楽しみだ」
 ジルに近づこうとした時だった。
 アキセの腹が黒い剣を貫通した。
それは、こくえんの魔女ジャンヌ・ダルクが刺したからだった。
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