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完結篇
第2話 気付くまでに④
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「魔女・・・」
震えが止まらない。あの時の恐怖が蘇る。
震えている場合じゃない。早く戦わないと。でもどうして体が動かないの。
その時ルチア様に突き飛ばす。
「え・・・」
ルチア様に棘が襲われる。
「ルチア様!」
ルチア様の体から緑の風を生み出し、棘を切っていく。
ルチア様はそのまま走っていく。
魔女は見向きをせず、ルチア様を追いかけていく。
どうすればいい。
ルチア様は病に侵され、戦えない。このままじゃ殺される。
早くエンジェライトを届かなくては。エンジェライトを渡せば、ルチア様は聖女として戦える。早く追い付かなければ。
たどり着いた先が村だった。
魔女は地面から棘を伸ばし、ルチア様に攻撃する。
ルチア様は緑の風を操り、棘を切っても、棘は再び襲いかかる。
「あら、聖女ってこんなに弱かったかしら」
魔女が見下ろす。
ルチア様が緑の風を生み出すが、薄く消えてしまう。
『光』が途切れた。
魔女はその隙を逃さず、棘でルチア様の首を絡め、持ち上げる。
「どうしようかしら」
魔女は、何かを考えている。
「これはどうかしら」
細い棘がルチア様の左腕に入ってくる。
「ああああああああああああああああああああああああああああ」
ルチア様が叫ぶ。
「あら、苦しいの。まだ始まったばかりでしょ」
魔女は笑顔で言う。
いたぶって殺すつもりだ。
イヤだ。イヤだ。殺される。殺される。どうすれば。
手の中にはエンジェライトを見つめる。
食べれば、聖女の力を取り戻せる。私も。
私も戦える。けど、これはルチア様に渡す最後のエンジェライト。
ルチア様を救える。助けられる。助けられる。これで認めてくれるかもしれない。
「ダメ!食べちゃ!」
ルチア様が必死に叫んだ。
その言葉よりも助けたい気持ちがいっぱいだった。
私はエンジェライトを食べる。
震えが止まらない。あの時の恐怖が蘇る。
震えている場合じゃない。早く戦わないと。でもどうして体が動かないの。
その時ルチア様に突き飛ばす。
「え・・・」
ルチア様に棘が襲われる。
「ルチア様!」
ルチア様の体から緑の風を生み出し、棘を切っていく。
ルチア様はそのまま走っていく。
魔女は見向きをせず、ルチア様を追いかけていく。
どうすればいい。
ルチア様は病に侵され、戦えない。このままじゃ殺される。
早くエンジェライトを届かなくては。エンジェライトを渡せば、ルチア様は聖女として戦える。早く追い付かなければ。
たどり着いた先が村だった。
魔女は地面から棘を伸ばし、ルチア様に攻撃する。
ルチア様は緑の風を操り、棘を切っても、棘は再び襲いかかる。
「あら、聖女ってこんなに弱かったかしら」
魔女が見下ろす。
ルチア様が緑の風を生み出すが、薄く消えてしまう。
『光』が途切れた。
魔女はその隙を逃さず、棘でルチア様の首を絡め、持ち上げる。
「どうしようかしら」
魔女は、何かを考えている。
「これはどうかしら」
細い棘がルチア様の左腕に入ってくる。
「ああああああああああああああああああああああああああああ」
ルチア様が叫ぶ。
「あら、苦しいの。まだ始まったばかりでしょ」
魔女は笑顔で言う。
いたぶって殺すつもりだ。
イヤだ。イヤだ。殺される。殺される。どうすれば。
手の中にはエンジェライトを見つめる。
食べれば、聖女の力を取り戻せる。私も。
私も戦える。けど、これはルチア様に渡す最後のエンジェライト。
ルチア様を救える。助けられる。助けられる。これで認めてくれるかもしれない。
「ダメ!食べちゃ!」
ルチア様が必死に叫んだ。
その言葉よりも助けたい気持ちがいっぱいだった。
私はエンジェライトを食べる。
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