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秋染の魔女①
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夕方。
森が赤や黄色に染まり、涼しい風が吹く。
そんな中、ジャンヌは大きいフクロウが3体に追われていた。
フクロウの目から光線を出す。
避けたジャンヌは白い炎を払い、3体のフクロウが燃える。消える前に1体のフクロウが大きく羽ばたく。
羽ばたいた風で吹き飛ばされる。
バランスが取れず、森に落ちていく。
ドン。
「う!」
妙な小刻みに振動がした。
森に入った。落ちたのに衝撃がない。それに人の声がした。
顔を上げれば、男に抱きかかえていた。
褐色の肌。長い銀髪を一つに留め、金色の瞳。顔は。顔は。
イケメえええええええええええええええええん。
いやそこではない。思わず、一瞬取り乱してしまった。
冷静に考えれば、この作品に出る男はまともではない。注意しなければ。
よく見れば普通の人ではない。耳が羽だった。男は話すこともなく、ただ見つめていた。
「もう下ろしてくれない・・・」
「すみません」
下ろしてくれた。
改めてみるとやはり普通ではない。
腕に羽がついている以外は、ほとんどが人だった。獣人(デミ・ビースト)のハーフにしても綺麗に生まれている。
「助けてくれてありがとうね。魔女が近くにいるからすぐに離れた方がいいわよ」
鳥の男は見つめたままだった。
「何?」
「あ。すみません」
黙り込んだと思ったら急にしゃべった。
「聖女に会うとは思わなかったので」
ほう。
「実は旅をしていたものですが、落ちていたところを見まして。それで助けに行きました」
「ふ~ん」
怪しすぎる。
「これからどちらに」
ビュー
ジャンヌは一目散に逃げる。
なぜだろう。あいつと似たような感覚がしてきた。逃げよう。
森が赤や黄色に染まり、涼しい風が吹く。
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ドン。
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