魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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仕返しした末路⑤

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「どこから・・・」
 ジャンヌはドン引いた。
 なぜかアキセが上空から落ち、ム―レンの頭を直撃した。空を見ても何もなかった。
「イテテ・・・」
 アキセが頭をさすりながら起きる。
「は!」
 アキセが近づく。
「何があったか。キリ」
 先ほどの出来事をなかったことにしたいのか、今から来たような真剣な顔で決める。
 もう突っ込む気力がない。
「あいつが魔女だっていうことよ!」
 ジャンヌはロザリオを大きく振り、白い炎を飛ばす。
 倒れているムーレンに向かうが、体から緑色の液体が飛び出す。緑色の液体が白い炎を消す。
「頭痛いだろうが!こらあああああああ!」
 ム―レンがビクトリアの顔で怒鳴る。
「怒らせるな」
「何もしてないけど!」とアキセは銃を撃ち出す。
弾は氷の刃へと変わる。ム―レンは緑色の液体を飛ばし、氷の刃を打ち消す。
 ムーレンの前に容器が出現し、爆発する。
 光が晴れれば、周辺が凍っているだけで、ム―レンの姿が消えていた。
「いない・・・」
 その時、足元から緑色の液体が蛇のように伸びる。緑色の液体に囲まれ、足元が崩れる。背中にしがみついたのが、ム―レンだった。緑色の液体に包まれ、地面の中へと引きずる。
 だか、地面が爆発するように盛り上がり、ム―レンから離れる。
 飛ばされながら、イルが奥にいたことが確認とれた。
 これはイルが精霊術を使ったからか。
 イルの口が開く。精霊術を使っている。
 ム―レンを風で包まれている。
「こんなの!」
 ムーレンの顔が豹変した。
「ああああああああああ!」
 体内から凍っていく。
 アキセが銃を構えている。これはアキセの仕業だろう。
 でも、今はム―レンを倒すことに優先。
 ロザリオに白い炎を纏い、大きく振るう。白い炎はム―レンを包み込む。
「ああああああああああああああああああああああああああ」
 叫びが響く。
 ジャンヌは着地するも、足に力が入らず、膝をつく。
 目の前に燃えていく体が落ちた。片腕がない死体。ム―レンはビクトリアに憑りつかれただけ。ビクトリアの体だけが残った。
だめ。もう動けない。頭も回らない。目もぼやけてきた。
 体が倒れ込もうとすると右腕を掴まれる。
「は!」
 掴んだのはイーグスだった。
「まだ、終わってません」
 イーグスは笑顔で見下ろす。
 もう抵抗する力がない。『人権独占玉』が残っている。このまま気を失えば、もう逃げられるチャンスがない。
 イルが駆け付ける。
 アキセが銃を構えようとした時だった。
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