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狼の取り替え④
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匂いが近くになった。
スピカの中にいるアキセは必死に走る。
徐々に匂いが濃くなってきたと思えば、アーノルドとアキセの姿が見えた。あまりにもの出現で勢いを止める。向こうも勢いを止め、お互い一歩手前で止まる。
「おまえ!」と目の前にいるアキセが言う。
「「体を戻せ!」」と自身の体とアーノルドが怒鳴る。
「わんわん!」とスピカの体では話せない。
スピカとアーノルドのどちらかがアキセの中に入っている。どっちが入っているか分からないが、早く元に戻さなければ。
その時、アキセの顔にイルの飛び蹴りが入った。
――俺の顔!
イルが来てしまった。
「やっぱ!おまえが!」
イルが怒鳴りつける。
「違う!俺は!」
「言い訳するな!」
「話を訊け!」
マズイ。どうにかして本体と二人の状況を作らなければ。
その時、巨大な手が目の前にたたきつける。
視線を向ける。
頭に枝が生え、シカのような顔を落ち、手足を持った木の巨人。木が異形化したエントだった。
エントがどうしてこんなところに。
エントは手を伸ばしてくる。
青白い光の矢がエントの手に刺す。白い炎がエントの頭に当たる。エントは白い炎を払おうと必死に手で払おうとしている。
「イル!」
ジャンヌとアタランテも来てしまった。
「どうなっているのよ!」
「知らん。エントが襲ってきたんだ!」
「エントがこんなところに!」
ジャンヌがビクつく。
「待って!あのイヌって!」
ジャンヌはアーノルドに気づいたようだ。
「早く、クズを捕まえて逃げるよ!」
その時、上空から何かが落ちてくる。
それはリンゴだった。
リンゴが地面に触れ、爆発が起きる。
煙が晴れれば、銃を構えている調理の魔女アニア・パティールに、浮いている檎守の魔女ピルク・アップルツリーがいた。
スピカの中にいるアキセは必死に走る。
徐々に匂いが濃くなってきたと思えば、アーノルドとアキセの姿が見えた。あまりにもの出現で勢いを止める。向こうも勢いを止め、お互い一歩手前で止まる。
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「「体を戻せ!」」と自身の体とアーノルドが怒鳴る。
「わんわん!」とスピカの体では話せない。
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その時、アキセの顔にイルの飛び蹴りが入った。
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イルが来てしまった。
「やっぱ!おまえが!」
イルが怒鳴りつける。
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その時、巨大な手が目の前にたたきつける。
視線を向ける。
頭に枝が生え、シカのような顔を落ち、手足を持った木の巨人。木が異形化したエントだった。
エントがどうしてこんなところに。
エントは手を伸ばしてくる。
青白い光の矢がエントの手に刺す。白い炎がエントの頭に当たる。エントは白い炎を払おうと必死に手で払おうとしている。
「イル!」
ジャンヌとアタランテも来てしまった。
「どうなっているのよ!」
「知らん。エントが襲ってきたんだ!」
「エントがこんなところに!」
ジャンヌがビクつく。
「待って!あのイヌって!」
ジャンヌはアーノルドに気づいたようだ。
「早く、クズを捕まえて逃げるよ!」
その時、上空から何かが落ちてくる。
それはリンゴだった。
リンゴが地面に触れ、爆発が起きる。
煙が晴れれば、銃を構えている調理の魔女アニア・パティールに、浮いている檎守の魔女ピルク・アップルツリーがいた。
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