548 / 648
仮面騒動⑤
しおりを挟む
ドン。
「ん~どうしようかな~」
ルシアは宙に浮きながら胡坐をかく。
イーグスとルシアはペルチェ対抗作戦会議をしていた。
ドン。
「頃合いでは」
「えー今絶好調なんだよ。ここで引いてどうするの」と、何を言ってるのという顔でルシアが見つめる。
「そもそもやるつもりもないですが」と切れ気味に返す。
「だめ!君の活躍を世界中に届けるまではやめない」
必死な顔で言うルシアに殺意が芽生える。
ドン。
「そういえば、名前決まってなかったね。マンガも仮面だけだったし」
急に話を変えたと思えば、今更名前をつけると。
「じゃあ」
すかさずルシアの口を抑えるイーグス。絶対にセンスのない名前にされる。ルシアが両腕を上下にぱたぱたと大きく振る。
ドンドン。
「もうなんだよ~」と払われるが、「あ!思い出した!」と何かを閃いたようだ。
「ちょっと待ってね。今から持ってくるから」
ルシアが空の彼方に飛ぶ。
このまま行ってほしいものが。
逃げてもいいが、仮面の変身の権利はルシアが持っている。逃げ切られたとしても、どこかで変身されたら、困る。
ドンドンドンドンドンドンドンドン。
「先ほどからうるさいですよ」
イーグスは、巨大な岩で防いだ洞穴に閉じ込めているアキセに向かって言う。
「ここから出さんか!」
「そんなに焦らなくても大丈夫ですよ。別に殺すつもりもないので」
「つーか。服返せ!」
指輪を奪い、何を仕掛けているか分からないので、身包みをはがした。
「あなたの場合、何を仕掛けているのか分からないもので。徹底的に」
「ここは取引だ。おまえのタタリを奪ってやるから。ここから解放してくれ」と急に取引に持ち掛ける。
「結構です」と即答で返す。
「絶対にばらしてやる!」
取引しないと分かって本性を出した。
「てか、なんでブス老人になっていないんだ!お前の正体分かっているんだぞ!」
そこまで知っていたか。
だとしたら、仮面の時に正体を明かされたら、ルシアがいう姿になるようだろう。
「ご期待に応えられなくて申し訳ありませんね。でもあなたのことは、変質者としてあの街に紹介します」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
「諦め悪いですね。さて、これはどうしますか」
イーグスの手の中にある指輪を見る。
別に持っていても意味がない。
契約者でないと指輪の中にある道具を引き出せない。
だか、他にも利用がある。
最近ストレス溜まっているから、指輪を取引にジャンヌの血をいただくことに考え付いた時、爆発が起きる。
煙が晴れれば、人になったユビワがいた。
指輪が人になることを知っている。しかもアキセと一緒にいるから同然正体も知っている。
ユビワが走ろうとするので、イーグスが踏みつける。
「逃がしませんよ」
赤い刃でユビワの首に添える。
ここで離したらどうなるか分からない。早く対処しなければ。
「弱いものいじめ退治キック!」
遠くから聞こえる。
咄嗟に離れ、何かが木にぶつかる。
何を迫ってきたかと思えば、「私の目の前で弱いものいじめは許せないから」とペルチェが杖を向けていた。
約束の時間でもないのに、なぜ来る。
「こんな女の子をいじめるなんて!このロリコン者!」
ペルチェが迫ってくる。
ここで変身したらマズイ。
イーグスは逃げる。
「待て~」とペルチェがイーグスを追いかける。
ユビワはどさくさに逃げた。
いつも迷惑をかけるペルチェだか、今回は助かった。
アキセは見捨てるとして、この後どうすればと考えていた時だった。
後ろからトントンと叩く。ピクっと体が震える。見つかったと思って振り向く。
「ん~どうしようかな~」
ルシアは宙に浮きながら胡坐をかく。
イーグスとルシアはペルチェ対抗作戦会議をしていた。
ドン。
「頃合いでは」
「えー今絶好調なんだよ。ここで引いてどうするの」と、何を言ってるのという顔でルシアが見つめる。
「そもそもやるつもりもないですが」と切れ気味に返す。
「だめ!君の活躍を世界中に届けるまではやめない」
必死な顔で言うルシアに殺意が芽生える。
ドン。
「そういえば、名前決まってなかったね。マンガも仮面だけだったし」
急に話を変えたと思えば、今更名前をつけると。
「じゃあ」
すかさずルシアの口を抑えるイーグス。絶対にセンスのない名前にされる。ルシアが両腕を上下にぱたぱたと大きく振る。
ドンドン。
「もうなんだよ~」と払われるが、「あ!思い出した!」と何かを閃いたようだ。
「ちょっと待ってね。今から持ってくるから」
ルシアが空の彼方に飛ぶ。
このまま行ってほしいものが。
逃げてもいいが、仮面の変身の権利はルシアが持っている。逃げ切られたとしても、どこかで変身されたら、困る。
ドンドンドンドンドンドンドンドン。
「先ほどからうるさいですよ」
イーグスは、巨大な岩で防いだ洞穴に閉じ込めているアキセに向かって言う。
「ここから出さんか!」
「そんなに焦らなくても大丈夫ですよ。別に殺すつもりもないので」
「つーか。服返せ!」
指輪を奪い、何を仕掛けているか分からないので、身包みをはがした。
「あなたの場合、何を仕掛けているのか分からないもので。徹底的に」
「ここは取引だ。おまえのタタリを奪ってやるから。ここから解放してくれ」と急に取引に持ち掛ける。
「結構です」と即答で返す。
「絶対にばらしてやる!」
取引しないと分かって本性を出した。
「てか、なんでブス老人になっていないんだ!お前の正体分かっているんだぞ!」
そこまで知っていたか。
だとしたら、仮面の時に正体を明かされたら、ルシアがいう姿になるようだろう。
「ご期待に応えられなくて申し訳ありませんね。でもあなたのことは、変質者としてあの街に紹介します」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
「諦め悪いですね。さて、これはどうしますか」
イーグスの手の中にある指輪を見る。
別に持っていても意味がない。
契約者でないと指輪の中にある道具を引き出せない。
だか、他にも利用がある。
最近ストレス溜まっているから、指輪を取引にジャンヌの血をいただくことに考え付いた時、爆発が起きる。
煙が晴れれば、人になったユビワがいた。
指輪が人になることを知っている。しかもアキセと一緒にいるから同然正体も知っている。
ユビワが走ろうとするので、イーグスが踏みつける。
「逃がしませんよ」
赤い刃でユビワの首に添える。
ここで離したらどうなるか分からない。早く対処しなければ。
「弱いものいじめ退治キック!」
遠くから聞こえる。
咄嗟に離れ、何かが木にぶつかる。
何を迫ってきたかと思えば、「私の目の前で弱いものいじめは許せないから」とペルチェが杖を向けていた。
約束の時間でもないのに、なぜ来る。
「こんな女の子をいじめるなんて!このロリコン者!」
ペルチェが迫ってくる。
ここで変身したらマズイ。
イーグスは逃げる。
「待て~」とペルチェがイーグスを追いかける。
ユビワはどさくさに逃げた。
いつも迷惑をかけるペルチェだか、今回は助かった。
アキセは見捨てるとして、この後どうすればと考えていた時だった。
後ろからトントンと叩く。ピクっと体が震える。見つかったと思って振り向く。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる