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宣伝する方法⑥
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「おや。あいげきさん」
チェシャが近寄る。
ピンク色の髪と瞳。少し短い髪を長いリボンで留めている。ピンクのフリルのワンピースを着た少女だった。
話に訊くあいげきの魔女アリスのようだ。
「あ!チェシャ!」
「タウォンさんとソミーさんもお元気で」
「「どうも~」」
長い黒手袋に黒いズボンの青年。短黒手袋。黒の布胸と短いスカートの少女。あの二人も顔なじみのようだ。
「いたなら早く呼んでよ~」
「いや~最終巻執筆中だし、邪魔しちゃあ悪いかと思ったので」
「そんなことないって」
「息詰まっていたくせに」
「気になっていたくせに」
アリスに横から言うタウォンとソミー。
「いいじゃん。少しくらい・・・」
アリスの視線がルシアに向かう。
「あ!ルシアちゃん!」とアリスが声を上げた途端にルシアが青ざめる。
「私のマンガ読んでくれたんだ!」
アリスは目をキラキラさせてうれしく言う。
「あんなおぞましいもの見せないでよ!」
「違うの。あれは性別を超えた愛なの。愛は無限大なの~」と赤らめて言う。
「ルシアちゃんからマンガを真似てみたらね。超~売り上げ上がったの~ありがとうね~」
根本的に考えるとルシアが原因なのか。
「だとしてもあんなの見せないでよ」
ルシアが空に昇ろうとしたが、バンと何かにぶつかったようで、地面にたたきつけられる。
おそらくアリスが作った結界だろう。だから人を避けたところだろう。
「ふぎゅ・・・」
ルシアがそのまま気を失ったようだ。
「「「は!」」」
どうやらルシアが気を失ったら、3人とも正気に戻ったようだ。
アキセが銃を打つ。レオンは石を投げる。イーグスは赤い刃を飛ばす。
どれも目にも映らない速さで攻撃をした。
その攻撃は、アリスたちが一斉によけ、当たることはなかった。
「何するの。危ないじゃないの!」
アリスが言う。
「名誉棄損のという言葉をご存知ですか!」
「人権侵害で訴えるぞ!」
「プライバシー侵害で作家生活止めるぞ!」
それぞれ脅迫とクレーム発言を言う。
「プライバシーは守っているんだけど」とアリスは軽く首を傾けて返す。
「「「嘘つくな!」」」
ハモった。
「名前は変えてるし、それに許可はもらっているよ。イーグス君からはしゅらちゃんにカーミラ様にも。あとコゼットちゃんもリリス様から頂いたし。何も侵害することはないんだけど」とアリスは胸を張る。
「俺は!」とアキセは声を上げる。アキセには人権ないようだ。
「せめて見た目を変えてくださいよ」
イーグスが口調強めに言う。
「ほら世界中に似ている人っているから平気よ」
「それが納得いく理由と思うな!」
「もう殺してやる!」
アキセが銃を構える。
「も~文句言ってばっかり・・・」
アリスが急に口が止まった。
ピーン!とリボンが逆立つ。
急に何かが音がした。
「きたああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
アリスの目に炎が見える。
アリスが指を鳴らすと机が突然現れる。机につき、ペンを持ち、何かを描いている。
おそらくチェシャが言っていた最終巻を描いているだろう。
危機を感じたようで、アキセは銃を打つ。イーグスは赤い刃を飛ばす。だか、星型の光がアリスの前に止まり、弾と赤い刃が弾き飛ぶ。
「だめだよ」
「今やっとペンが入ったんだから」
アリスの前にタウォンとソミーが立つ。
「どけてくれませんか」
「邪魔するんじゃねえ!」
「つーか館のことを忘れていないからな!」
「「あの時はありがとうね~」」とタウォンとソミーが軽く手を振って、一緒に陽気にお礼言う。
プチっと3つ音がした。
「てか。男だろ。淫魔だろ。BL見るってどういうことだ!」とアキセがタウォンに指を指す。
「趣味と恋は別にしてるよ」
はっきり返される。
「確かにBL好きだけど、趣味だから。恋愛は女だよ。もちろん」
「そうだよ。アリスが私たちの出会いをきっかけてくれたもんね」
「「ねー」」
アリスのマンガがきっかけでカップルになったそうだ。
「もうすぐ完結するんだから、待っててね」とソミーが目に二本の指を当て、「ピース」と言った途端に目から星型の光が飛び出す。
星型の光はアキセとレオンにぶつかる。イーグスは避ける。赤い剣を作り、アリスに向かう。イーグスの目の前に飛び出した星の固まりが火花のように弾ける。
イーグスは咄嗟に後ろに下がる。
タウォンが親指と人差し指を立て、構えていた。
「だめだって」
「本当にいらつく一族ですね」
イーグスが切れ気味に言う。
「吸血鬼(ヴァンパイア)だって変わらないことをしてると思うけど。それに君の大胆さよかったよ」
イーグスはすかさず赤い刃を飛ばす。
「僕のときめきを見せてあげる!」と歌ったタウォンが周辺に光の塊ができ、イーグスに向かって飛ばす。
タウォンはイーグスを対応するようだ。
「さすが元アイドル!」
ソミーが「ピース!」とあざとく、二本の指を目のまえに当て、星型の光を飛ばす。
アキセは星型の光線を避けていく。
「クソ!ジャンヌはどこにって!」
アキセと目が合う。
バレた。
今、ジャンヌとシャルロットはカフェにあった椅子に座り、テーブルの上にチェシャがいた。シャルロットはトランクケースを優しくなでている。
「ごゆっくり」
「邪魔する気はないので」
傍観することにした。
「ジャンヌ!」とアキセは怒鳴るので無視する。
「ジャンヌさん!どうしても助けてくれないの!」
レオンが来てしまった。
「ごめんね。次は助けてあげるから」
「今!今今!」
レオンが助けを求めているが、今回はさすがにできない。
そういえば、結界張っているからレオンは精霊術を使えないだろう。
その時だった。
「できた!」
早いし。もう書き上げている。
アリスは一冊の本を持ち、ルシアに近づく。
ルシアの上に乗るアリス。その衝撃で起きるルシア。本を差し向けようとしたところでルシアがアリスの腕を掴んで抑える。
「ルシアちゃん~お願い。この本もタタリをかけて~」
「ヤダ~君のは刺激すぎる~穢される~」
ルシアが本を持っている腕を必死に抑える。触れば、タタリが発動するようだ。
「見たいの。これで男が妊娠できるから」
アリスから耳を疑うような発言をした。水を飲んでいたら吐き出してしまうほどに。しかも誰か妊娠するか言っていない。
「あ。落とせばいいんだ」
アリスが本を落とす。
「「「やめろ!」」」
必死に止めに行くアキセ、レオン、イーグスだったが、遅かった。
「3日。経ちましたね」
ジャンヌとシャルロットはカフェにいた。トランクケースはシャルロットの横に立っていた。
「まさかほんとうに妊娠するとは思わなかった」
「さすがに出産まではしなかったようで」
「したらしたらでいろいろと問題でるでしょう」
アリスの本がルシアに触れ、最終巻を再現した。その時、空間は解除され、周囲の人間に見る羽目になった。
しかも妊娠したのが・・・思い出しただけで頭が痛くなる。
「空想に描いたものが現実では必ずしも受け入れるとは限らないことが証明されましたね」
「けど平気な人もいたんだけど」
「だから全員とは言っていないでしょ」
シャルロットはカップに口をつける。
「でもあれで人気出るのね」
「分からないものですね。けど、今回のことであの方たちにはかなり精神的にいったと思いますよ。男性って、討たれ弱いところがありますから。しばらくはあなたのところにも現れないでしょうね」
「これっきりしたいけど。どっちかというとレオンの方が心配よ」
助けたかったけど、今回は本当に見捨ててしまった。次はちゃんと助けよう。
「あの時、アリスが結界張っていたけど、あなたは引っかからなかったのね」
アリスが人を避けるために結界を張っていた。けど、シャルロットは影響受けずに一緒にいた。
「暗殺者は様々な相手と対応できるように、『呪い』の抗体も上げておりますので」
「あっそ」
「けど、それでも私は未熟ですよ」
「そうなの」
シャルロットの思わない発言に首をかしげてしまった。
「以前にもあのクズと間違って相手を殺しそうになりました」
「あなたにも間違えることはあるのね」
「ええ」
二人はゆったりカップに口をつける。
結局大反響となり、続編が決まったそうだ。
4人はかなり深い傷を負い、しばらく引きこもったという。
ピキ。
チェシャが近寄る。
ピンク色の髪と瞳。少し短い髪を長いリボンで留めている。ピンクのフリルのワンピースを着た少女だった。
話に訊くあいげきの魔女アリスのようだ。
「あ!チェシャ!」
「タウォンさんとソミーさんもお元気で」
「「どうも~」」
長い黒手袋に黒いズボンの青年。短黒手袋。黒の布胸と短いスカートの少女。あの二人も顔なじみのようだ。
「いたなら早く呼んでよ~」
「いや~最終巻執筆中だし、邪魔しちゃあ悪いかと思ったので」
「そんなことないって」
「息詰まっていたくせに」
「気になっていたくせに」
アリスに横から言うタウォンとソミー。
「いいじゃん。少しくらい・・・」
アリスの視線がルシアに向かう。
「あ!ルシアちゃん!」とアリスが声を上げた途端にルシアが青ざめる。
「私のマンガ読んでくれたんだ!」
アリスは目をキラキラさせてうれしく言う。
「あんなおぞましいもの見せないでよ!」
「違うの。あれは性別を超えた愛なの。愛は無限大なの~」と赤らめて言う。
「ルシアちゃんからマンガを真似てみたらね。超~売り上げ上がったの~ありがとうね~」
根本的に考えるとルシアが原因なのか。
「だとしてもあんなの見せないでよ」
ルシアが空に昇ろうとしたが、バンと何かにぶつかったようで、地面にたたきつけられる。
おそらくアリスが作った結界だろう。だから人を避けたところだろう。
「ふぎゅ・・・」
ルシアがそのまま気を失ったようだ。
「「「は!」」」
どうやらルシアが気を失ったら、3人とも正気に戻ったようだ。
アキセが銃を打つ。レオンは石を投げる。イーグスは赤い刃を飛ばす。
どれも目にも映らない速さで攻撃をした。
その攻撃は、アリスたちが一斉によけ、当たることはなかった。
「何するの。危ないじゃないの!」
アリスが言う。
「名誉棄損のという言葉をご存知ですか!」
「人権侵害で訴えるぞ!」
「プライバシー侵害で作家生活止めるぞ!」
それぞれ脅迫とクレーム発言を言う。
「プライバシーは守っているんだけど」とアリスは軽く首を傾けて返す。
「「「嘘つくな!」」」
ハモった。
「名前は変えてるし、それに許可はもらっているよ。イーグス君からはしゅらちゃんにカーミラ様にも。あとコゼットちゃんもリリス様から頂いたし。何も侵害することはないんだけど」とアリスは胸を張る。
「俺は!」とアキセは声を上げる。アキセには人権ないようだ。
「せめて見た目を変えてくださいよ」
イーグスが口調強めに言う。
「ほら世界中に似ている人っているから平気よ」
「それが納得いく理由と思うな!」
「もう殺してやる!」
アキセが銃を構える。
「も~文句言ってばっかり・・・」
アリスが急に口が止まった。
ピーン!とリボンが逆立つ。
急に何かが音がした。
「きたああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
アリスの目に炎が見える。
アリスが指を鳴らすと机が突然現れる。机につき、ペンを持ち、何かを描いている。
おそらくチェシャが言っていた最終巻を描いているだろう。
危機を感じたようで、アキセは銃を打つ。イーグスは赤い刃を飛ばす。だか、星型の光がアリスの前に止まり、弾と赤い刃が弾き飛ぶ。
「だめだよ」
「今やっとペンが入ったんだから」
アリスの前にタウォンとソミーが立つ。
「どけてくれませんか」
「邪魔するんじゃねえ!」
「つーか館のことを忘れていないからな!」
「「あの時はありがとうね~」」とタウォンとソミーが軽く手を振って、一緒に陽気にお礼言う。
プチっと3つ音がした。
「てか。男だろ。淫魔だろ。BL見るってどういうことだ!」とアキセがタウォンに指を指す。
「趣味と恋は別にしてるよ」
はっきり返される。
「確かにBL好きだけど、趣味だから。恋愛は女だよ。もちろん」
「そうだよ。アリスが私たちの出会いをきっかけてくれたもんね」
「「ねー」」
アリスのマンガがきっかけでカップルになったそうだ。
「もうすぐ完結するんだから、待っててね」とソミーが目に二本の指を当て、「ピース」と言った途端に目から星型の光が飛び出す。
星型の光はアキセとレオンにぶつかる。イーグスは避ける。赤い剣を作り、アリスに向かう。イーグスの目の前に飛び出した星の固まりが火花のように弾ける。
イーグスは咄嗟に後ろに下がる。
タウォンが親指と人差し指を立て、構えていた。
「だめだって」
「本当にいらつく一族ですね」
イーグスが切れ気味に言う。
「吸血鬼(ヴァンパイア)だって変わらないことをしてると思うけど。それに君の大胆さよかったよ」
イーグスはすかさず赤い刃を飛ばす。
「僕のときめきを見せてあげる!」と歌ったタウォンが周辺に光の塊ができ、イーグスに向かって飛ばす。
タウォンはイーグスを対応するようだ。
「さすが元アイドル!」
ソミーが「ピース!」とあざとく、二本の指を目のまえに当て、星型の光を飛ばす。
アキセは星型の光線を避けていく。
「クソ!ジャンヌはどこにって!」
アキセと目が合う。
バレた。
今、ジャンヌとシャルロットはカフェにあった椅子に座り、テーブルの上にチェシャがいた。シャルロットはトランクケースを優しくなでている。
「ごゆっくり」
「邪魔する気はないので」
傍観することにした。
「ジャンヌ!」とアキセは怒鳴るので無視する。
「ジャンヌさん!どうしても助けてくれないの!」
レオンが来てしまった。
「ごめんね。次は助けてあげるから」
「今!今今!」
レオンが助けを求めているが、今回はさすがにできない。
そういえば、結界張っているからレオンは精霊術を使えないだろう。
その時だった。
「できた!」
早いし。もう書き上げている。
アリスは一冊の本を持ち、ルシアに近づく。
ルシアの上に乗るアリス。その衝撃で起きるルシア。本を差し向けようとしたところでルシアがアリスの腕を掴んで抑える。
「ルシアちゃん~お願い。この本もタタリをかけて~」
「ヤダ~君のは刺激すぎる~穢される~」
ルシアが本を持っている腕を必死に抑える。触れば、タタリが発動するようだ。
「見たいの。これで男が妊娠できるから」
アリスから耳を疑うような発言をした。水を飲んでいたら吐き出してしまうほどに。しかも誰か妊娠するか言っていない。
「あ。落とせばいいんだ」
アリスが本を落とす。
「「「やめろ!」」」
必死に止めに行くアキセ、レオン、イーグスだったが、遅かった。
「3日。経ちましたね」
ジャンヌとシャルロットはカフェにいた。トランクケースはシャルロットの横に立っていた。
「まさかほんとうに妊娠するとは思わなかった」
「さすがに出産まではしなかったようで」
「したらしたらでいろいろと問題でるでしょう」
アリスの本がルシアに触れ、最終巻を再現した。その時、空間は解除され、周囲の人間に見る羽目になった。
しかも妊娠したのが・・・思い出しただけで頭が痛くなる。
「空想に描いたものが現実では必ずしも受け入れるとは限らないことが証明されましたね」
「けど平気な人もいたんだけど」
「だから全員とは言っていないでしょ」
シャルロットはカップに口をつける。
「でもあれで人気出るのね」
「分からないものですね。けど、今回のことであの方たちにはかなり精神的にいったと思いますよ。男性って、討たれ弱いところがありますから。しばらくはあなたのところにも現れないでしょうね」
「これっきりしたいけど。どっちかというとレオンの方が心配よ」
助けたかったけど、今回は本当に見捨ててしまった。次はちゃんと助けよう。
「あの時、アリスが結界張っていたけど、あなたは引っかからなかったのね」
アリスが人を避けるために結界を張っていた。けど、シャルロットは影響受けずに一緒にいた。
「暗殺者は様々な相手と対応できるように、『呪い』の抗体も上げておりますので」
「あっそ」
「けど、それでも私は未熟ですよ」
「そうなの」
シャルロットの思わない発言に首をかしげてしまった。
「以前にもあのクズと間違って相手を殺しそうになりました」
「あなたにも間違えることはあるのね」
「ええ」
二人はゆったりカップに口をつける。
結局大反響となり、続編が決まったそうだ。
4人はかなり深い傷を負い、しばらく引きこもったという。
ピキ。
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