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宣伝する方法①
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ジャンヌは町に寄った矢先に何かが騒いでいた。
それは女の人盛りができ、なぜか興奮しているようだった。
なんか関わりたくないので、避けようとしたが。
「お兄さん。どこに行くの」
「ちょっと出かけるだけだ」
とても聞いたことのある二人の男の声。
「出かけるってまたあの男のとこに行くの」
「いいだろ」
アキセとレオンだった。
予想は外れてほしかった。
「だめ。我慢できない・・・」
レオンがアキセを壁に押し付ける。
もうこの状況だけで頭がついていけない。
「どうして?」
レオンがウルウルとした目で見つめる。恋する女のように。
「何のつもりだ」
「少しは僕のことも考えてよ」
「何をだ・・・」
アキセと目が合う。かなり驚いている顔だった。
「だから・・・」
レオンも振り向き、目と合う。
二人とも冷や汗がかいている。
ビュー。
すぐに町に出ようと飛び出す。後ろから音がする。振り向かずに必死に走る。捕まったら逃げられない。
「「助けてください!」」
アキセとレオンは地面に頭をつく。
結局逃げ切れなかった。
「ごめん。レオン。今回は無理」
「どうして!」
「俺は!」とアキセは無視する。
「これ、どう考えても面倒なことになるじゃないの」
「せめて話を訊いてほしい」
レオンがすかさず右腕にしがみつく。
「やめて。訊いたら引き下がれない」
「そうだ。もっと説得しろ」
アキセもすかさず左腕にしがみつくので、すぐに投げ飛ばす。
「いつも助けてくれるのはうれしいよ。感謝しているのよ。困っていた時も助けてあげた。それでも私にはできないことがある」
ジャンヌは一歩踏み出すが、すぐに戻ってきたアキセとレオンに反対に引っ張られる。
「マジで助けて!」
「お願いします!」
必死な顔で訴えるレオンとアキセ。
「嫌だって!」
バランスを崩し、そのまま倒れる。それでも必死に腕を伸ばし、体を動かす。
「見捨てないで!」
「行かないで!」
今度は腰にしがみつくレオンとアキセ。
「お願いだから私を解放して・・・」
腕を伸ばして、必死に体を動かそうとするが。
「おやま~おもしろいことしてますな~」
別の声。声をした方へ向けば、宙を浮いているチェシャだった。
それは女の人盛りができ、なぜか興奮しているようだった。
なんか関わりたくないので、避けようとしたが。
「お兄さん。どこに行くの」
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「出かけるってまたあの男のとこに行くの」
「いいだろ」
アキセとレオンだった。
予想は外れてほしかった。
「だめ。我慢できない・・・」
レオンがアキセを壁に押し付ける。
もうこの状況だけで頭がついていけない。
「どうして?」
レオンがウルウルとした目で見つめる。恋する女のように。
「何のつもりだ」
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「何をだ・・・」
アキセと目が合う。かなり驚いている顔だった。
「だから・・・」
レオンも振り向き、目と合う。
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ビュー。
すぐに町に出ようと飛び出す。後ろから音がする。振り向かずに必死に走る。捕まったら逃げられない。
「「助けてください!」」
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結局逃げ切れなかった。
「ごめん。レオン。今回は無理」
「どうして!」
「俺は!」とアキセは無視する。
「これ、どう考えても面倒なことになるじゃないの」
「せめて話を訊いてほしい」
レオンがすかさず右腕にしがみつく。
「やめて。訊いたら引き下がれない」
「そうだ。もっと説得しろ」
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「いつも助けてくれるのはうれしいよ。感謝しているのよ。困っていた時も助けてあげた。それでも私にはできないことがある」
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「マジで助けて!」
「お願いします!」
必死な顔で訴えるレオンとアキセ。
「嫌だって!」
バランスを崩し、そのまま倒れる。それでも必死に腕を伸ばし、体を動かす。
「見捨てないで!」
「行かないで!」
今度は腰にしがみつくレオンとアキセ。
「お願いだから私を解放して・・・」
腕を伸ばして、必死に体を動かそうとするが。
「おやま~おもしろいことしてますな~」
別の声。声をした方へ向けば、宙を浮いているチェシャだった。
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