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抜歯の魔女①
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「うわ~ん!」
ジャンヌは、泣いている小さな少女にロザリオを向ける。
気が抜ける。目の前にいる魔女があまりにも弱すぎるからだ。
角が生えたように一本の太い髪に縛った長い金髪。金目。胸から太ももまでの白い服に、さらに透き通った青の布をつけている。羽がはえ、手の上に乗りそうな小さな少女。
これでも魔女。今までの魔女の中でこれまたマヌケというか弱いというか、気が抜けてしまう。
「殺さないで~」
さっさと終わらそう。あと燃やすだけなので。
「私はただ歯を集めただけなのに~」
泣きながら魔女は言う。
「綺麗な歯を見つけて、ベンチでポキポキと抜きたいだけなの~」
もうその時点でアウトよ。
「いやだ~死にたくないよ~まだまだ集めきれてないんだもん。白の吸血鬼(ヴァンパイア)とか」
ピク。思わずその単語で反応してしまった。
「白の吸血鬼(ヴァンパイア)?」
「だから、殺さないで~」と泣く魔女。
思いついた。
「ねえ。話があるんだけど」
「え?」と泣き止み、魔女は首をかしげる。
ジャンヌは、泣いている小さな少女にロザリオを向ける。
気が抜ける。目の前にいる魔女があまりにも弱すぎるからだ。
角が生えたように一本の太い髪に縛った長い金髪。金目。胸から太ももまでの白い服に、さらに透き通った青の布をつけている。羽がはえ、手の上に乗りそうな小さな少女。
これでも魔女。今までの魔女の中でこれまたマヌケというか弱いというか、気が抜けてしまう。
「殺さないで~」
さっさと終わらそう。あと燃やすだけなので。
「私はただ歯を集めただけなのに~」
泣きながら魔女は言う。
「綺麗な歯を見つけて、ベンチでポキポキと抜きたいだけなの~」
もうその時点でアウトよ。
「いやだ~死にたくないよ~まだまだ集めきれてないんだもん。白の吸血鬼(ヴァンパイア)とか」
ピク。思わずその単語で反応してしまった。
「白の吸血鬼(ヴァンパイア)?」
「だから、殺さないで~」と泣く魔女。
思いついた。
「ねえ。話があるんだけど」
「え?」と泣き止み、魔女は首をかしげる。
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