魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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ストーカーを追い払う方法⑥

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 事前に捕まえておいてよかった。
 アキセは、コルンの発明品『閉じ込めビン』の中にいるグリパスをテーブルに置く。
 見せつけるために。
 グリパスが何か言っているようだか、無視する。
「今回は邪魔させないぞ・・・」
 だめだ。溜まっていた性欲が止まらない。
 ジャンヌには『奴隷首輪』があるから、攻撃されることはない。アニエスは武器を指輪の中にしまっているから何もできないし、逃げられない。
「なあ、二人とも往生際悪いぞ」
「できるか!」
「できません!」
 拘束した手首を大きいベッドに繋げているジャンヌとアニエスに言う。
 魔術で作った家に入れた途端にジャンヌとアニエスは逃げ回った。押さえつけるのに夜になってしまった。大変だった。
「素直になればよかったものの」
「ふざけるな!」
「こんな格好にまで・・・」
 好みの下着に着せ替えさせている。
「用意しといてよかった」
――この日のために
「このクズが!」
「死んでください!」
 ジャンヌとアニエスから罵倒を言われてもなんとも思わない。逆に嫌がってくれた方が燃える。
「あんたも!魔女なんだから何とかしなさいよ!」
「私の時も見捨てようとしたじゃないですか!」
「空飛べるでしょ!連れて行きなさいよ!」
「この姿で逃げたくないです!」
「言うの忘れたけど、二人ともこの家から出られないようにしたからな」
「ぶっ殺す!」
「刺し殺したいです!」
 威勢が止まらない。
「分かった。今晩俺に付き合ってくれたら帰してあげるから」
 俺の夜は長い。
「信じられるか!」
「今すぐ帰してください!」
「それではいただきまーす!」
 一気に服を脱ぎ、ベッドに飛び込む。
「「ひい!」」
 その時、顔に衝撃がした。奥の壁に当たる。
「いってーな!」
 よく見れば、石が目の前に落ちている。よく見れば、壁に穴が空いていた。
 まさかと思うが、イルが来たのか。だとしても『ストーカー追い払い機』をつけてあるから、来れるはずもない。それともクノの方が来てしまったのか。
 その時、さらに壁が壊れる。煙が晴れれば、全身が真っ黒とした物体だった。
「誰!?」
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