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人間になっちゃった④
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アキセは、部屋に入った途端に倒れてしまう。
無理に動かした。体がまだ重い。息が上がる。
「おまえ・・・枝爆弾を使いやがって・・・」
『枝爆弾』
魔道具の一つ。
大気中にある『呪い』に触れれば、球体から無数に槍が伸びる。伸びきっても槍から枝のように広がっていくことからその名がつく。
ガチャと音がした。
顔を上げれば、ユビワがサブマシンガンを構えている。
いつの間に目が回復している。
「おま!どうやって・・・」
「『遡り香水』を使いました」
コルンの発明品の一つ『遡り香水』。
見た目は、容器に4枚のダイヤルと小さなボタンがついている金色に輝く四角の香水瓶。24時間までしか戻れないが、水を補充するだけで何度も使える。
6枚のダイヤルで設定した時間帯にボタンを押せば設定し、香水をかければ、その時間帯にまで体が戻れる。
「見えなかっただろうか・・・」
「手の感覚でやりました」
あの香水にある銀の板の数字は凸凹があった。手の感覚だけでやったのか。
「ジャンヌさんをどうするつもりですか」
「なぜ訊く?」
「ほっとくつもりはないと思いますが、念のためです」
「あいつらの想い通りにさせるつもりがない」
「つまり、助けるということでよろしいですか」
「そうだよ。早く『遡り香水』を出せ。ウィムがいるんだぞ。もう訊かれている」
「そうよ~」
ウィムがユビワの背後を取り、ユビワは風で飛ばされ、壁に当たる。ユビワはサブマシンガンを前に出せば、サブマシンガンに傷がつく。
「さすがにバレたか」
目を狙っただろう。
その時、アキセの手に指飾りと粘土ハンドが転送されている。
粘土ハンドで床を触る。ウィムの下に床を粘土に変え、ウィムの体を捕らえ、そのまま粘土に包む。
その隙にユビワがすぐに駆け寄り、『遡り香水』を出す。
ウィムを抑えている内に回復するしかない。
その時、ウィムが粘土を壊す。
その破片はユビワの元に飛ぶが、ユビワは召喚した指飾りで横一線に引く。一線が上下に広げ、光の盾を作る。破片は弾くが、ウィムが足を伸ばし、盾を破壊し、ユビワの腹に入る。ユビワを倒し、『遡り香水』を離してしまう。
ウィムが大きく振り、『遡り香水』を風の刃で壊す。
「これで回復できないでしょ」
ウィムはユビワを見下ろす。
『遡り香水』を壊されては回復できない。今の状態では使いたくないが、これを使うしかない。
アキセは念力の記号を描き、自身の体に当てる。
念力の記号は、離れていても念じれば、書いたものを動かす術。つまり体に記号を当てたということは体全体に動かせる。ただ集中力が続く限り。
これで体を動かす。
「なんだ。動けるんだ」
ウィムは見つめる。
「じゃあこの子と相手してよ」
ウィムは、指を鳴らすと鈴の音が響く。
割れた窓から銀色の毛をしたイタチが無数に姿を見せる。
イタチが魔族(アビス)化したカマイタチ。
銀色の毛が一本鋭く、触るだけで刃物のように切れる。体を丸め、輪の刃物のように襲う。しかも集団で。
「なめるな!」
アキセは桂を取って、指飾りを構える。
アキセは、カマイタチと相手している。
魔術で無理やり体を動かせたにしても長くは持たない。
「さて」
ウィムは大きく振り、風の刃を飛ばす。
ユビワは横一線に切る、上下に広げて光の盾を作り、風の刃を防ぐ。
「生意気!」
ウィムが怒鳴る。
ユビワはウィムの頭に『光』を含めたエンジェライトを直接体内に召喚する。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ」
ウィムは叫ぶ。
頭の中に毒物を直接入れたようなもの。退治はできないが、ダメージはそれなりある。
「このガキ!」とにらみつけるウィム。
銃を召喚し、風の球を打つ。
ウィムを吹き飛ばし、隣の部屋まで飛ばす。
その時、ウィムに操られたのか、カマイタチたちは混乱している。
今度は散弾銃を召喚し、撃ちだす。銃には、術を刻んである。銃の中で魔弾を生み出し、熱源に反応して的確に狙う。魔弾は無数に飛び、カマイタチたちを的確に当てる。
「あ」
――これ、アキセも巻き込まれる。
「おまえ・・・どさくさに紛れて殺すつもりだったろ」
キレ気味に言うアキセは、記号を描いた光の盾で防いでいた。
「すみません。視野に入っていませんでした」
「おい」
アキセを無視する。
ウィムからの攻撃がない。あれで退治したとは思えない。
「逃げた?」
「来い!」
アキセに引っ張られる。
無理に動かした。体がまだ重い。息が上がる。
「おまえ・・・枝爆弾を使いやがって・・・」
『枝爆弾』
魔道具の一つ。
大気中にある『呪い』に触れれば、球体から無数に槍が伸びる。伸びきっても槍から枝のように広がっていくことからその名がつく。
ガチャと音がした。
顔を上げれば、ユビワがサブマシンガンを構えている。
いつの間に目が回復している。
「おま!どうやって・・・」
「『遡り香水』を使いました」
コルンの発明品の一つ『遡り香水』。
見た目は、容器に4枚のダイヤルと小さなボタンがついている金色に輝く四角の香水瓶。24時間までしか戻れないが、水を補充するだけで何度も使える。
6枚のダイヤルで設定した時間帯にボタンを押せば設定し、香水をかければ、その時間帯にまで体が戻れる。
「見えなかっただろうか・・・」
「手の感覚でやりました」
あの香水にある銀の板の数字は凸凹があった。手の感覚だけでやったのか。
「ジャンヌさんをどうするつもりですか」
「なぜ訊く?」
「ほっとくつもりはないと思いますが、念のためです」
「あいつらの想い通りにさせるつもりがない」
「つまり、助けるということでよろしいですか」
「そうだよ。早く『遡り香水』を出せ。ウィムがいるんだぞ。もう訊かれている」
「そうよ~」
ウィムがユビワの背後を取り、ユビワは風で飛ばされ、壁に当たる。ユビワはサブマシンガンを前に出せば、サブマシンガンに傷がつく。
「さすがにバレたか」
目を狙っただろう。
その時、アキセの手に指飾りと粘土ハンドが転送されている。
粘土ハンドで床を触る。ウィムの下に床を粘土に変え、ウィムの体を捕らえ、そのまま粘土に包む。
その隙にユビワがすぐに駆け寄り、『遡り香水』を出す。
ウィムを抑えている内に回復するしかない。
その時、ウィムが粘土を壊す。
その破片はユビワの元に飛ぶが、ユビワは召喚した指飾りで横一線に引く。一線が上下に広げ、光の盾を作る。破片は弾くが、ウィムが足を伸ばし、盾を破壊し、ユビワの腹に入る。ユビワを倒し、『遡り香水』を離してしまう。
ウィムが大きく振り、『遡り香水』を風の刃で壊す。
「これで回復できないでしょ」
ウィムはユビワを見下ろす。
『遡り香水』を壊されては回復できない。今の状態では使いたくないが、これを使うしかない。
アキセは念力の記号を描き、自身の体に当てる。
念力の記号は、離れていても念じれば、書いたものを動かす術。つまり体に記号を当てたということは体全体に動かせる。ただ集中力が続く限り。
これで体を動かす。
「なんだ。動けるんだ」
ウィムは見つめる。
「じゃあこの子と相手してよ」
ウィムは、指を鳴らすと鈴の音が響く。
割れた窓から銀色の毛をしたイタチが無数に姿を見せる。
イタチが魔族(アビス)化したカマイタチ。
銀色の毛が一本鋭く、触るだけで刃物のように切れる。体を丸め、輪の刃物のように襲う。しかも集団で。
「なめるな!」
アキセは桂を取って、指飾りを構える。
アキセは、カマイタチと相手している。
魔術で無理やり体を動かせたにしても長くは持たない。
「さて」
ウィムは大きく振り、風の刃を飛ばす。
ユビワは横一線に切る、上下に広げて光の盾を作り、風の刃を防ぐ。
「生意気!」
ウィムが怒鳴る。
ユビワはウィムの頭に『光』を含めたエンジェライトを直接体内に召喚する。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ」
ウィムは叫ぶ。
頭の中に毒物を直接入れたようなもの。退治はできないが、ダメージはそれなりある。
「このガキ!」とにらみつけるウィム。
銃を召喚し、風の球を打つ。
ウィムを吹き飛ばし、隣の部屋まで飛ばす。
その時、ウィムに操られたのか、カマイタチたちは混乱している。
今度は散弾銃を召喚し、撃ちだす。銃には、術を刻んである。銃の中で魔弾を生み出し、熱源に反応して的確に狙う。魔弾は無数に飛び、カマイタチたちを的確に当てる。
「あ」
――これ、アキセも巻き込まれる。
「おまえ・・・どさくさに紛れて殺すつもりだったろ」
キレ気味に言うアキセは、記号を描いた光の盾で防いでいた。
「すみません。視野に入っていませんでした」
「おい」
アキセを無視する。
ウィムからの攻撃がない。あれで退治したとは思えない。
「逃げた?」
「来い!」
アキセに引っ張られる。
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